株式会社マキタの内定を獲得した芳賀俊太朗さんに、就活のポイントやTECH OFFERの活用方法について伺いました。
▼この記事はこんな人におすすめ
・就活の遅れがハンデにならないように就活したい人
・短期決戦で就活する人
・効率的に就活を進めたい人
-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
はじめまして、芳賀俊太朗と申します。
大学では、インバータやリニアアンプといった回路を利用した電力変換に関する研究をしています。
元々ものづくりが好きなこともあり、大学に編入する際に興味を持った分野のひとつです。
趣味としては、学んだことを覚えるために、アウトプットを兼ねたブログを書いたりしています。
また、漫画やイラストを書いているのも好きですね。
就活前後のアルバイトとしては、企業で各種回路に関する実験やデータ処理などに携わっていました。就職活動としてのインターンには参加していませんが、アルバイトを通して企業で働く場合の実際を経験できたかなと思います。
-ものづくりが好きだと伺いましたが、どんなものを作られるのですか?
例えば、現在住んでいる寮の扉に、スマートロックのようなものを作って取り付けて使ったりといった感じです。販売されているものもありますが、たまたま市販のものでは取り付けられない扉だったこともあり、オリジナルで製作して使っています。
-おお、スマートロックが作れるってすごいですね!ものづくり自体はずっと好きなんですか?
はい、祖父が大工をしていたこともあり、昔からものづくりには興味がありました。
高校ではなく高専を選んだ理由の一つでしたし、大学編入後もモノづくりの色が強い分野を勉強しています。
-この春入社する株式会社マキタさんでも、ものづくりに携わられるのでしょうか?
そうですね。電動工具や業者向けの充電式製品などを展開する企業ですし、会社説明会でも実際に手を動かす機会が多いと伺っています。高専、大学、アルバイトを通して学んだことを生かせる機会がありそうな印象でしたので楽しみにしています。
-就活の軸などはありましたか?
「配属先に関わらず、興味をもって取り組める分野の仕事がある組織」というのが就活時の軸だったと思います。自分に合った企業に出会えたのではないかと思っています。
-「配属先に関わらず興味をもてる仕事があるか」は、面白い企業選定の軸ですね!
その考えに至ったのはどのような経緯があったのですか?
「自分に合う」という観点で企業を選ぶことが難しかったからだと思います。「自分の興味を持てる仕事が多い企業」という考え方をしてからは、とても気持ちが楽になったのを覚えています。
実はもともと高専を卒業する時期にも、大学への編入か就職かを迷った時期がありました。
電気・電子について学ぶ期間が長く、自分が何に興味があるのかじっくり考えられたこと、いったん就職について悩んでおけたことが、結果的にこういう考え方につながったのかもしれません。
大学へ編入した3年時にも、大学院への進学か、就職かを考えることができました。
「就職する」と決めて本格的に動いたのはごく短い期間でしたが、進路については何度か考えていましたので、結果的にこのような軸になったのかもしれません。
-なるほど、早くから働くことを視野に入れたことが、いい影響に繋がっているんですね。入社される株式会社マキタさんとは、どんなきっかけで出会われたのでしょう?
TECHOFFERを介してオファーを頂いたのがきっかけです。
比較的沢山の企業様からオファーが届きましたので、自分なりに企業HPなどで一社一社情報収集していました。そして株式会社マキタのHPをみて、大工だった祖父が使っていた電動工具のメーカーだったことを思い出したんです。
業務内容を調べた際に、やってみたい仕事が多くあったこともあり、興味を持ち始めたのが最初の出会いです。
-すごくご縁を感じるオファーですね!
出会いから内定までは、どのような流れだったのでしょうか?
TECHOFFER内のチャットのやり取りを始めました。その後、面接などを通して詳しい業務内容や働き方を説明していただきました。電気と機械両方を扱っている点にも惹かれました。日程が厳しかった説明会などについてもTECHOFFER経由で調節していただけたのはありがたかったです。
社員の皆さんからは、マキタが好きで誇りをもって仕事されているんだなあという雰囲気が伝わってきました。とても好印象でした。入社の意思が固まったことで早々に一社に絞って面接を重ね、内定を頂くに至ったという流れです。
▼芳賀さんの自己PR
-聞いているだけでも、とてもいい雰囲気の企業様ですね!
はい、社風も業務内容にも惹かれましたので、一次選考を通過した他2社を早々に辞退して、集中して就活を始めました。比較的遅い大学4年生の4月に本格的に就活を開始したんですが、結果的には約1ヶ月程で希望の企業から内定を頂けて、自分でも少し驚いていますね。
-就活期間1ヶ月は前代未聞です。ご縁があったのかもしれませんね。ちなみにTECHOFFERを利用されたのは、どんなきっかけがあったのでしょうか?
就活を始めるのが遅かったので、できるだけ効率の良い方法を探していて辿り着きました。
また、一般選考は推薦に比べると工程的に不利なので、少しでもアドバンテージのある方法が良いと考えていたことが利用を決めたきっかけです。
就活サービス選びの際には、TECHOFFERで内定に至った方の取材記事をいくつか読みました。利用するきっかけになった内容でしたので、逆に今自分が取材を受けていることがなんだか不思議な感じです。
-びっくりですよね!参考にして頂けていて嬉しいです。実際にTECHOFFERを使ってみて、就活に有利に働いた点としてはどんなことがありますか?
オファーをもとにして、ある程度の企業選びができることかなと思います。
理系の学生のほとんどは、夏の長期インターンなどに参加する余裕はないと思いますし、膨大な数の企業から目標を絞るのは結構難しいんじゃないかと思います。そんな状況の中、向こうから選択肢を提供してくれるのはとても助かりました。
また、自分のように勉強する分野が狭い人は、「私の専門は○○だからこの業界だ」といったような狭い観念に陥りやすい面があると思います。こういったサービスを使うことで、オファーを通じて自身の経験が生かせそうな企業が多くあることを知り、選択の幅を広げることができる部分も大きな利点だと感じます。
私自身かなり遅い就活時期にも関わらず、一ヶ月ほどで働きたいと思える企業を絞り内定をいただくことができたので、本当に利用して良かったと感じています。
-誰もが羨むモデルケースですね。芳賀さんが、面接の際に心掛けていたことはありますか?
自分の伝えたいことを、はっきりと伝えるように意識をしていました。
具体的には、昇進を目指す働き方ではなく、周囲に頼って貰えるくらい経験を積むことができる働き方がしたいという意思ですね。「現場で働き続けたい」という自分の思いを許容して貰える組織であるかを確認したかった事もあり、面接時には必ず伝えるようにしていました。
-なるほど!一年間の準備期間の成果を感じさせる面接対策ですね。本日は素敵な経験をシェアして頂き、ありがとうございました。最後に就活生の皆さんに向けて、メッセージをいただけますでしょうか?
就活という期間を「自分が企業を選ぶ期間」と「企業が人を選ぶ期間」の2つに分けるのがいいのかなと思いました。私のように企業選びで困る方も多いと思いますが、悩むほど深く考えている時点で、どの企業に入社したとしても間違いはないのかなと思います。エントリーシートを提出する、面接を行うといった「自分がどうにかできる期間」の後は、企業が自分との相性を判断してくれるので、そこで悩む必要はないと思いました。
私は4月に面接を始めたのであまり時間がありませんでした。
そのため働きたい企業を真剣に選んだ後、企業の求める人物像と自分を比べてエントリーシートや面接の内容に含める、といったことはできませんでした。
ですが結果的に、それが短い時間でも自分のやれることだけに集中することにつながり、思い詰めずに行動できたんだと思います。
余裕がない時こそ、自分がどうにかできること(期間)だけに意識を絞って行動すると、真剣だけど焦らずにいられるのかもしれないですね。
自分の経験で参考になる部分があれば、皆さんの就活に役立てて貰えると嬉しいです。
本日はありがとうございました。