富士通ゼネラルに内定した大石凜さんに、就活のポイントやTECH OFFER活用方法について伺いました。

▼この記事はこんな人におすすめ

・自分にあった自己分析のやり方を知りたい人
・自分の経験を活かせる分野の企業からオファーをもらいたい人
・魅力的なES作成のコツを知りたい人

-まずは簡単な自己紹介をお願いします。

はじめまして、大石 凜と申します。

大学では、人の皮膚に関する力学特性について研究をしていました。

具体的には、人の皮膚を押したり引っ張ったりした際の影響をプログラミングでシュミレーションする技術など、主に化粧品メーカーで使われるような分野の研究です。

趣味は、小さい頃から将棋をしています。

結構本気でやっていたこともあり、昔は女流棋士を目指した時期もありました。就活前には将棋塾で教えていたりと、現在も趣味として楽しんでいます。

TECHOFFERの会員情報にも自己PRとして入力もしました。

就活中は家族のサポートのお陰もあり、アルバイトはほとんどしませんでした。

また、研究も就活後に始まったので、就活時にしっかり集中して進められたことがいい結果に繋がったのだと感じています。

-面白い研究内容ですね!では、当初は化粧品メーカーへの就職を考えられていたんでしょうか?

そうですね、就活を始めたころは漠然と化粧品メーカーへの就職を考えていました。

でもインターンへ参加してみて、自分がイメージしていたやりたい仕事ではなかったこともあり、別の進路を考え始めました。

-なるほど、実際の業務に触れると判断がしやすいですよね。インターンへは何社くらい参加されたのですか?

インターンへは覚えているだけでも、14社ほど参加しました。

就活の最初の頃は何から始めて良いかわからず自己分析の方法もわからなかったため、インターンへの参加から始めたんです。

企業の業種や職種のバリエーションはもちろん、どんな働き方をしているかをまずは知るためにオファーを頂いたインターンにはどんどん参加するようにしていました。結果的には企業それぞれの方針や働き方が理解でき、企業選定もしやすくなったと感じています。

-すばらしい行動力ですね!夏も冬も両方のインターンへ参加されましたか?

はい、夏も冬も両方参加しました。ワンデーのものにも積極的に参加しましたし、2回参加した企業もあります。私は2021年6月〜2022年3月の期間で就活を終えましたので、短期間にぎゅっと詰め込んで参加していましたね。

-インターン先を探すのも大変な作業だと思いますが、どのようにして見つけられたのですか?

2021年6月頃に登録したTECHOFFERや、TECHOFFERのような企業からオファーが貰える就活サービスやリクナビ、マイナビなどを活用していました。そのサービスを介してオファーを頂いた企業のインターンには参加することにしていたんですが、TECHOFFERだけでも約40件程お声掛け頂けたんです。どんな企業に求められているか分からない中でのオファーは、本当に助かりました。

ちなみにこの春入社する株式会社富士通ゼネラルも、TECHOFFERを介してオファーを頂いた企業の一社です。最初はインターンへの簡単なお誘いのみでしたが、実際に仕事の説明や社内の雰囲気をみてとても惹かれたのを覚えています。このインターンが入社のきっかけにもなりましたので、個人的には最も印象に残るオファーになりました。

-なるほど、企業様からのオファーを基にインターンへ参加されたんですね!富士通ゼネラルさんへの入社を決められたのは、どんな理由からですか?

大学で学んできた、機械・電気・情報の3分野を活かすことができ、自分がやりたい機械設計の仕事だったことがきっかけです。インターンに参加した際の企業説明でも詳しく事業内容を伺いましたが、その時にはすでに決めていました。社内で働く皆さんの楽しそうな雰囲気も、入社を決めた理由のひとつなんです。

入社後はエアコンの設計に関わりますが、将来的には3分野を融合させた仕事ができるといいなと考えています。バリバリ働いて良い商品を創りつつ、東京での生活も楽しみながら両立させるのがこれからの目標です。

-たしかに、どの分野も将来的には仕事で活かせそうですね。業界や職種の絞り込みはどんな経緯でされましたか?

2021年10月頃に家電業界に絞り、その後の12月には職種を機械設計に決めました。業界や職種はインターンを参考にしたこともありますが、大学での授業の影響も私の場合は強いです。

授業でおもちゃを作った際に、設計を担当したのが進路を決めたきっかけになりました。その作業を通してできたおもちゃを皆が本当に喜んでくれたことで、「自分の知識や技術が人の喜びに繋がる」ということを実感したんです。

その体験を通して、「人の生活に密接に関わるモノ作りをしたい!」と思い、家電業界の機械設計を志すことにしました。富士通ゼネラルは国内だけでなく世界でも活躍している企業ですので、今後もしっかりと学び続けて、組織に貢献していきたいと思っています。

-では最初から希望していた企業へ、見事入社できるということですね。ESについても10社すべて通過されていますが、どんな工夫をされていたのでしょうか?

2021年の6月〜9月頃まで、ゆっくりじっくりと作成したことが良かったと思います。

就活時にやり方がわからず困っていた自己分析も、結局ESを通して行なうことができました。

具体的にはガクチカや自己PRをまずは自分で書いてみて、その後大学で客観的なアドバイスを貰い修正していったんです。何度も書いては修正していましたので、その過程で自己分析が改めてできて、結果的に面接時の自己PRも固まっていきました。だから面接時にも困ったり焦ったりすることなく、ほぼ、対策なしで内定を頂けることに。ESを制作する過程が、就活の色々な面で役に立ったなあと感じています。

-ES作成を通して、体感しながら自己分析をするのは大石さんらしい方法ですね!このことは、TECHOFFERなどに登録するプロフィールにも影響しましたか?

はい、登録時は簡単にプロフィールを記入しましたが、ESの内容を反映してからオファーをいただくことが増えました。フォトスタジオで撮影した写真を使用したのも工夫のひとつですね。どんどん書き直したESの内容は、日々整理されて洗練された文章になり、伝わりやすくなったことも良かったのだと思います。知らない業種の企業からもたくさんオファーを頂けたので、企業選定をする際も非常に参考になりました。

-短期間で希望の企業からの内定を頂けた理想的な就活ですが、もっとこうすればよかった、と思う点はありますか?

ちゃんと面接対策をしておけば良かったと感じています。最初の方は行き当たりばったりで行ってしまったので、上手く行きませんでした。何を聞かれるのかくらいは想定しておいて、大まかにでも答えを考えておくべきだったと思います。

対策としては、簡単な想定問答集を作り、自分の考えを整理することから行ないました。そうやって少しずつ準備することで、徐々に面接にも慣れたのだと思います。だから就活生の皆さんには、私のようなことになる前に、事前に情報収集しておくことをおすすめしたいですね。

-本日は参考になるお話をありがとうございました!最後に就活生の皆さんへメッセージをいただけますか?

「企業を知る」ための行動を積極的に行なうことは、個人的には本当におすすめです。働き方や具体的な仕事内容がわからない場合は、「自分には向いていない」と手をつける前に進路を決めてしまいがちだと思います。でもインターンなどを通して実際の企業に触れると視野が広くなり、自分のやりたいことも明確になっていくことを実感しました。

だから、まずは積極的にインターンへ参加するなどして「企業を知る」ということから始めるのも良い方法だと思います。就活の進め方がわからなかった私も、行動することで希望の企業から内定を頂くことができました。この経験が、就活を進める参考になると嬉しいです。