富士通ゼネラルの内定を獲得した毛利寧々さんに、就活のポイントやTECH OFFERの活用方法について伺いました。

▼この記事はこんな人におすすめ

・魅力的なESの書き方を知りたい人
・自分に合った職種を探す方法を知りたい人
・早めに就活を終わらせたい人

-まずは簡単な自己紹介をお願いします。

はじめまして、毛利 寧々と申します。

大学では、VR技術と離散要素解析を組み合わせた、歯磨き訓練システムの開発をしています。

「仮想現実を用いた介助歯磨き訓練用シミュレータの開発」 などの研究成果を通して、これまで4つの賞を頂くことができました。

また鳥人間コンテストサークルと、漫画研究会にも所属をしています。

鳥人間コンテストへは2年前に出場し、入賞できたことが大学での良い思い出です。

現在は実家から大学へ通っていることもあり、就活中のアルバイトは月に数回ほど、試食案内やイベント設営などをする程度でした。そのお陰で、就活時間をしっかりと確保できたと感じています。

-興味深い部分が沢山ありますが、まずは研究内容から教えてください。具体的にはどのような研究内容なのでしょうか?

介助の場面で使うことができる、VR技術を用いた訓練システムの開発をしています。

VR空間上に歯磨きのお手本となる手の動きを映し、そのお手本にそって腕を動かすことで理想的な歯磨きができるというシステムです。

-人を助ける素敵な研究ですね!機械にはどのくらい前から興味があったのでしょうか?

小学生のころから少しづつ興味を持ち始めました。

小学生のころ震災があったことで「ロボットを使った救助などを通して人助けできないかな」という思いがあり、その分野の知識に触れ始めたことがきっかけです。

-なるほど、人を助けたい思いが深く学び始めた動機なんですね。では就活の企業選びの軸も、その想いが中心にあったのでしょうか?

いえ、就活の企業選定の軸は、実は「勤務地」が最も重要でした。

勤務地のほかにも、転勤がないことやワークライフバランスを保てることも条件に探しましたね。

-生活にも比重をおいて企業選定されたんですね。希望の勤務地は、大学と同じ岩手だったのでしょうか?

希望の勤務地は、東京一択でした。

長く岩手で過ごしていたこともあり、以前から地元を離れて仕事をしたり、生活を送ってみたいと考えていたんです。また先に東京で暮らしている学部卒の同級生がいることもあり、前々から就職をきっかけに行きたいと思っていました。転勤の必要もなく、落ち着いて東京で働くことができるので、仕事も生活も充実させられたらいいなと考えています。

-勤務地が第一条件とのことですが、どのようにして企業選定を進められたのですか?

勤務地を企業選びの軸にしている人が周りにはほとんどいなくて、最初は少し困りました。

そして自分なりに色々と調べるうち、TECHOFFERをはじめとする、企業からオファーが届く就活サイトを使い始めたんです。利用し始めてプロフィールに「希望の勤務地」を設定した頃から、東京で働ける企業様からお声掛けいただけるようになりました。そのお陰で企業の候補もある程度絞り込むことができて、本当に助かりましたね。

▼合計77件ものオファーを獲得した毛利さんのガクチカ・自己PR・研究概要

-色々と模索して、調べているうちに辿り着かれたのですね!最終的には、エントリー7社のうち6社から内定を貰われていますが、どのような経緯で、初めの7社は絞り込まれたのでしょうか?

就活を始めたころは、大手就活サイトやTECHOFFERから届いたオファーなどを参考にして、9社くらいまで対象を絞っていました。その9社からの説明会やインターンのお誘いがあり、まずは参加することに。伺うことで業務内容や雰囲気を知ることができ、7社まで絞り込むことができました

インターンには夏冬あわせて8社程度参加することができて、実際にさまざまな仕事に携わるうちに「開発職に就こう」ということも決心できました。職種を決めたのが2022年の11月頃だったと思います。

-入社される富士通ゼネラルでは、エアコンの基盤などに関わる開発に就かれると伺っています。専門外である開発職に進まれた理由は、何かあったのでしょうか?

富士通ゼネラルへ2週間ほど、冬のインターンへ参加をしたことがきっかけです。
当時も同じ開発の部署で仕事を経験しましたが、実際に基盤を触ると本当に楽しくて「これからも開発に携わりたい!」と、その時に決めることができました。また、そのときの職場の雰囲気や仕事の進め方も好きで、この時に入社に対する思いも強くなったのだと思います。

インターンの際には職場案内をしていただいたんですが、社員の皆さんがニコニコと話しやすい方ばかりで、働きやすさを感じ取ることができたんです。個人で成果を競うのではなく、チームで協力して開発を進める仕事のスタイルにも、強く共感したことを覚えていますね。

-協力して作業するのは、鳥人間コンテストの時と同じですね。

たしかにその通りですね、チームで協力して作り上げることが好きなのかもしれません。

働きやすい雰囲気の中で、今後も協力して良い物を創っていけたらいいなと考えています。

-ちなみにロボットに興味持った頃の「人を助けたい」という思いは、就活には繋がっていますか?

はい、人を助けることには直結していませんが、エアコンも生活に身近で暮らしに影響を与えるものだと思っています。インターン時にエアコンの開発を垣間見て、皆さんの暮らしをより快適にできる可能性があることに興味を持ちました。将来的には大学で学んだVR技術の活用などもできる程、成長できればなあと考えています。

 

-そうですね、暮らしを向上させることも立派な人助けだと思います。最終的には6社から内定がありましたが、入社する企業はどのようにして選ばれたのですか?

インターン時から富士通ゼネラルが第一志望だったので、まったく迷いはありませんでした。

内定を頂いた時点で最終面接を1社辞退し、就活を終えたという経緯です。

人事の方からインターンの際にいただいた「弊社が合わないと感じたなら引き止めたり、無理に面接を受けて欲しいとは言わない。就活は何よりも自分の気持ちを優先して行って欲しい。」という言葉が印象に残っています。この時にも就活生のことをしっかり考えてくださっている企業だと感じましたので、最後まで迷いなく入社を決めることができました。

-就活のお話しを伺って、インターンがひとつの分岐点になっていると感じましたが、インターン参加のメリットはどんな部分にあるのでしょうか?

社内の雰囲気や実際の業務を体験しながら、企業を深く知ることができることです。リモート参加の場合もありますが、私は対面のインターンに参加をすることが大切だと感じています。富士通ゼネラルのインターンにも対面で参加できたことで、入社にまで繋げることができましたし、色々な企業を知ることで比較することもできました。

また、インターンに参加すると、採用担当者様に顔を覚えて貰えるメリットもあると思います。顔を覚えて貰えると、先方の印象にも残りやすいですし、その後に会った時に声を掛けて貰いやすいですね。そのほか、インターンへ参加した後には早期選考の案内が届くことも多くありました。振り返っても本当に沢山のメリットがありましたので、個人的には積極的に参加して良かったなと感じています。

-本日は参考になるお話をありがとうございました!最後に就活生の皆さんに向けて、メッセージをいただけますでしょうか?

就活を振り返ってみて、まずはアクションしてみることが大事だなと思っています。

私自身も説明会やインターンへの参加を通して、希望する企業から内定をいただけました。「第一志望じゃないから」とか、「参加しても意味はあるだろうか」とか考えてしまいがちですが、初めのうちは企業を知るためにも動いてみることをおすすめします。

実際に仕事に触れて、職場の雰囲気を感じると、企業の特徴を知ることで進路が次第にみえてくると思います。そのためのファーストステップとして、まずは勇気をだしてアクションすることを心掛けてみてください。私も後悔のない就活ができましたので、きっと皆さんもできると思います。