インターンシップの面接やインターンシップに参加する時に、気になるのが髪色です。

就活ではこんな悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?

「今の髪色が気に入っているし、自分に似合ってると思う。それでも黒染めしないといけない?」

「地毛が真っ黒で、顔も暗く見えるから少し明るめの色に染めている。これもNG?」

「身だしなみや容姿も評価の対象となる」といわれていますが、髪色はどこまで評価の対象なのでしょうか。ここではインターンシップ面接や、インターンシップ参加時の髪色に焦点を当て、説明します。

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インターンシップ面接や参加時の髪色は?

インターンシップ面接や参加時の髪色は?

インターンシップ面接や参加時で、なぜ髪色が問題になるかを整理しておきましょう。

就活で求められる身だしなみ

インターンシップ面接やインターンシップは、就活生が自社に合うかどうかを人事や採用担当者が判断する場です。そのため、外見やみだしなみは評価の対象となります。

人事や採用担当者が就活生を判断するポイントは、大きく分けて次の2点です。

・自社の業務と合うかどうか?

・自社の社員や企業文化と合うかどうか?

1点目は主に能力が、2点目で主に性格が判断されます。特に面接では限られた時間で判断するしかないため、面接ではエントリーシートや話す内容に加えて全体的な印象が重視されます。

全体的な印象は、主に次の要素から構成されます。

1.外見や身だしなみ

面接では、応募者の外見や身だしなみが重要な要素です。清潔感のある服装や整った姿勢、落ち着いた髪色は、プロフェッショナリズムや自己管理能力を示すとされます。

2.話し方や声のトーン

就活生の話し方や声のトーンは全体的な印象に大きな影響を与えます。明瞭な発話、聞き手を意識した話し方、敬語を含め適切な言葉遣いや表現力などが重要です。

3.モチベーションと意欲

面接では、就活生のモチベーションや意欲も重要な評価要素です。仕事への熱意や成長意欲、企業への関心や志向性が感じられるかどうかが話しぶりや姿勢、態度、視線などを評価しています。

就活生の能力や性格は、上記のような全体的な印象も合わせて評価されることを理解しておきましょう。

黒/暗色にする理由

髪色は全体的な印象を構成する大きな要素です。それは、人間の第一印象は変化しにくく、最初に目に入る髪色はその人の第一印象を左右する大きな要因だからです。

就活生が髪色を黒/暗色にすることには、次の理由があります。

・社会の一般的なルールに従うという意識

日本の労働環境では、明文化されていなくても、髪色は黒/暗色にするというルールが浸透しています。インターンシップ面接やインターンシップへの参加を前に就活生が髪を黒/暗色にすることで、社会のルールに従う意識を示します。

・まじめさ、真剣さ、自己管理能力の表現

髪の色を黒/暗色に変えることで、就活生は企業に対して自分がまじめであること、インターンシップに真剣に取り組んでいること、さらに自分自身を管理する能力があることをアピールできます。

・企業文化への適合

学生としての髪の色や服装を、企業の一員にふさわしいものに変えることによって、企業文化への適合度や企業文化に合わせようとする意思や姿勢を示せます。

時代の変化とともに、髪色の多様性も認められやすくなっていますが、一般的に多くの業界では「周囲とは異なり目立つ髪色」がマイナスの印象となることは少なくありません。

能力や意欲が十分認められたとしても、髪色で「自社に合わない」と評価されるのはあまりに残念なことです。「社会人の一員になる」「その企業の一員になる」という意思を示すためにも、地毛または地毛に近い暗色にしておきましょう。

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インターンシップでの髪色を企業側はどう考える?

インターンシップでの髪色を企業側はどう考える?

インターンシップ参加を希望する就活生の髪色を、企業はどのように見ているかを整理しておきましょう。

採用担当者から見た就活生の髪色

採用担当者がインターンシップを通じて就活生の髪色をどのように評価するかは、以下の点によって決まります。

・企業のイメージやブランディング

企業は、顧客や消費者、社会全体に対して「このように自社を見てほしい」「このような点を評価し、信頼してほしい」という観点から、独自のイメージ戦略やブランディングを行っています。就活生の髪色も、自社のイメージやブランディングに一致するかどうかが考慮されます。

・顧客との関係

顧客と接する機会の多い業界や職種では、就活生が派手な髪色をしている場合、顧客から不適切だと思われたり、顧客の信頼を損ねることを恐れ、明るい髪色の就活生を評価しない可能性があります。

・企業文化

社会的な信用が求められる業界や職種では、堅実で保守的な企業文化を持つ企業が多数を占めています。そのような企業文化の中では、明るい髪色の就活生は、自社の文化になじまないのではないかと判断される可能性が高いです。逆に、ベンチャー企業などを中心に、型にはまらない、自由な発想ができる就活生を求めている企業もあります。

このように採用担当者による就活生の髪色の判断は、企業イメージやブランディング、顧客との関係、企業文化に大きく依存してます。自分がインターンシップに参加しようとする企業が、上記3点で髪色をどのように判断するか、採用担当者の目線に立って自分の髪色を考えてください。

黒/暗色が望ましい業界

顧客からの信頼性が重視される業界や、顧客と接する機会の多い業界では、黒や黒に近い暗い色の方が望ましいでしょう。具体的には金融系や電気・交通などのインフラ系などがそれに相当します。

上記の業界では、個性や自己主張よりも、チームワークや信頼感の方が重視されます。マイナスの評価につながる可能性は避けた方が良いでしょう。

比較的自由な業界

2018年、P&G社のヘアケア製品ブランドパンテーンは、「令和の就活ヘアをもっと自由に」というキャンペーンを行い、2019年にはその趣旨に139社が賛同しました。

この賛同企業一覧を見ると、DeNAやサイボウズなどのIT系ベンチャーだけでなく、東京海上日動やホンダ、リコー、日本テレビ、経済産業省などの名前もあがっています。

IT系やベンチャーは比較的自由といわれています。しかし、賛同企業はそれにとどまらず、メーカーや金融、官庁などの、いわゆる「固い」企業も名を連ねています。

個性や多様性の尊重を理念とする企業であれば、業界によらず就活生の自主性を認める可能性もあります。多様性の尊重がSDGsでも謳われているように、就活生の髪色に対する考え方も少しずつ変わっていくことが予想されます。

「現在の髪色を変えたくない」「就活期であっても自分らしい髪色で過ごしたい」と考える人は、理念や企業文化、また社員のようすなどを総合的に判断し、明るい髪色でも悪い評価にはつながらない企業を探すのも1つの方法です。

インターンシップ面接や参加に向けての注意点

インターンシップ面接や参加に向けての注意点

インターンシップ面接や参加に向けて、髪色を変える際の注意点を説明します。

就活生が黒/暗色にする時期

明るい髪色にしている就活生が、黒もしくは暗い色に変えるのは、1週間前くらいが最も良いとされています。ヘアカラーが髪全体になじむまでに48時間ほどがかかり、1週間から2週間が一番色がきれいに出るとされています。2週間が過ぎると、今度は少しずつ色が落ち始めます。

黒染めする場合は美容院で

黒染めは市販のカラーリング剤を使うのではなく、プロの手を借りて美容院で行いましょう。

美容院に行くと、「カラーレベル」を聞かれます。「就活用に」とお願いしてもいいですが、自分のイメージと違う色になってしまうかもしれません。そのようなことのないように、カラーレベルを知っておきましょう。

カラーレベルは髪の色の明るさを1から20までの20段階にしたもので、1が最も暗く、20は白に近いほど明るい色です。日本人の髪はカラーレベルの4〜5に相当する人が多く、それより下のレベルだと青黒いほどの色になります。

インターンの面接に備える場合は5~7の暗めの色を選びましょう。特に髪の毛の量が多く太い人は印象が重くなりがちなので、6〜7の明るめの色を選ぶことで、自然なまま印象を明るくできます。

【髪のカラーチャート表】

【髪のカラーチャート表】

すぐに戻したい場合はヘアスプレーも

明るい髪色が気に入っていたり、バンドやダンスなどの活動で黒染めしたくない、という人は、ヘアスプレーを利用する方法もあります。ヘアスプレーは1日だけ染めることができ、シャンプーで簡単に落とせます。

しかし、雨で色落ちしたり、ムラができてしまったり、美容院で染めることに比べるとどうしても不自然な仕上がりになることは理解しておきましょう。

インターンシップの髪色は「求められる社会人」を考えて

インターンシップ面接やインターンシップへの参加を前に、明るい髪色の学生が黒/暗色に変えるのは、「求められる社会人」になるための努力の一環といえます。

現在の髪色が気に入っていて、髪色を暗くすることに抵抗がある人は、自分がその企業の採用担当者になったつもりで考えてみましょう。

ただ、日本社会も少しずつ変わっており、多様性を尊重し、髪色を問わないところもふえつつあります。インターンシップに参加しようとする企業がどのような企業文化を持つところなのか、社員はどのような髪色をしているのかをよく考えて、後悔のないようにしてください。