はじめまして、理系就活情報局です。
今回は、理系学生が迷う「就職か院進か」について解説していきます!
「どっちの方がメリットあるんだろう?」「決め方はどうしたら良いの?」という学生が多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、「院進と就活を悩んでしまう理由」から「学部卒のメリット・デメリット」、「大学院のメリット・デメリット」、「迷っている時の対処法」まで、解説します!
院進と就活を悩んでしまう理由
まず、なぜ就職するか院進するか迷ってしまうのでしょうか?
まずはその原因を探っていきましょう!
この原因に対して自分がやりたい事は何か、何が優先事項なのかを考えることで
就職するか院進するかを決める手がかりになります。
ここでは一般的に考えられる迷いの原因を解説していきます!
学部3年でインターンシップが始まる
少なからず周りに学部3年から就活を始める学生がいるでしょう。
院進をすると決めている人でも周りが始めていると少し焦りや不安を抱える人がでてきます。
中には院進する人でも学部3年時に夏のインターンシップへ参加している学生、本選考を受けている学生がいます。
院進か迷っている時、自分だけが何もしていないのに周りが焦りながら何かをしている状況が出来上がる可能性があります。
最近は就活の早期化もあり、夏のインターンシップに向けて学部3年の4〜7月に動いている人もいます。
まだ院進か就職かはっきり決めなくても良い時期に周りが動き始めているため、そろそろどうしたら良いのか真剣に考えなければいけない焦りがより迷いを促進してしまうでしょう。
「理系=院進」というイメージ
なぜ大学院に行くのでしょうか。大学院に行って何がしたいのでしょうか。
この大学院に行く目的がはっきりしている人ほど就職か院進か迷うことはないでしょう。
「とりあえず理系だから院進する」といった、なんとなくで院進しようと思っている学生は、周りが将来やりたい事を考えながら就活している学生を見ると焦ってしまいます。
確かに文系よりも理系のほうが大学院へ行く割合は高くなっています。
しかし、みんなが行くから私も行くといった気持ちでいると、みんなが就活をし始めた時に迷いが生じてしまうのです。
学部卒のメリット・デメリット
理系学生が就職か院進かで迷ってしまう主な原因を紹介してきました。
次に、学部卒で就職することのメリット・デメリットを紹介し、その後は院卒で就職することのメリット・デメリットを紹介します。
それぞれのメリット・デメリットをふまえ、自分はどのメリットを優先したいのか、自分はどのデメリットなら耐えられるのかを考えることで、就職か院進かを決める助けになるでしょう。
メリット
学部卒で考えられるメリットは3つあります。
まず実務経験を院卒より早く積めるということです。
技術的な仕事であれば入社後スキルを身に着けられるますが、その会社の基本的なルール、社会人としてのマナーなどは、院生では身に着けられません。
2つ目は自分のやりたいことなどの熱意でアピールできる点です。
そのような企業では入ってからスキルを身に着けてほしいと考えているため、若さ、やる気、学習意欲といったところを求めています。
つまり、将来やりたい事が決まっている学生にとっては有利に働きます。
最後は院進のための学費がかからないということです。
国立であっても2年間で約135万、私立であれば150〜200万かかってしまいます。
もし大学院で行く大学を変えるのであれば受験料もかかってしまいます。
就職であればこのようなお金がかからないということがメリットとして挙げられます。
デメリット
学部卒で考えられるデメリットは2つあります。
1つ目は、スキルや専門知識を求めている企業、職種は不利になることです。
大学院生は最低でも2年以上研究をしているわけです。
スキルや専門知識を求めている企業や職種には大学院生の応募も多く、そのような人達と同じ選考を受けて勝ち上がらなければなりません。
また、面接等で「なぜ大学院に進学してよりスキルや専門知識を身に着けようと思わなかったのか」と聞かれる可能性も考えられます。
このあたりの対策を十分にしておく必要があります。
2つ目は学校推薦が取りづらい時があります。
ある企業に対して何人という枠があります。
この学校推薦を取れるのは大学院生が優先です。
そのため、人気な企業であればあるほど枠は埋まりやすく、行きたいところの学校推薦を受けられない時があるでしょう。
その時は自由応募から選考に進む必要があります。
自由応募と学校推薦の違いについては以下の記事にて詳しく解説しています。合わせて確認してみてください。
大学院のメリット
次に大学院のメリットを紹介していきます。
基本的に学部卒でのデメリットがメリットになりますが、ここではそれ以外についても詳しく解説していきます!
メリット
院卒で考えられるメリットは3つあります。
1つ目はやりたい研究を好きなように出来る事です。
大学院に進学すると最低でも2年は研究をしなければなりません。
研究テーマがしっかりと決まっている場合、それに向けて2年間自由にできます。
2つ目はスキルや専門知識が求められる企業、職種で学部卒より有利という点です。
2年多く勉強しているため、必然的に学部卒よりスキルや専門知識が多くなるでしょう。
企業側ももちろんそのように期待しています。
研究内容を知識のない人にもわかりやすく説明する必要が出てきますが、2年間研究室で行ってきたことを話せるのは学部卒より有利になります。
最後は学校推薦が取りやすいということです。
学校にきている推薦には枠があります。学部生も取ることは出来ますが、大学院生が優先的に推薦を選べます。行きたい企業、気になっている企業があった場合には院生の方が有利となります。
迷っている時の対処法
学部卒のメリット・デメリット、院卒のメリットを紹介してきました。
それでもまだ就職するか院進にするのか迷っている人はいるでしょう。
ここでは迷っている学生が取るべき行動を紹介していきます。
学部3年の学生がこの対処法を行っておけば後々「やっぱり就職にする」、「やっぱり院進にする」となっても焦ることがないでしょう。
学部3年で就活をしておく
院進すると決めている人にぜひすすめたいのが、学部3年でも就活をしておくということです。
就活は情報戦の部分があります。企業がやっている事業や雰囲気、選考フロー、B to Cの企業を知っておくなど、集めておけば集めておくほど有利な情報は沢山あります。
また、情報を集めているうちに、全く知らなかった企業や興味ないと思っていた企業が実は自分に向いていると思う時がくるかもしれません。。
さらに、就活情報を集めるときは様々な就活サービスに登録することとなるでしょう。
どのサービスが自分にとって使いやすかったのか、どのサービスが自分に合っている企業を見つけやすかったのかなどが、使えば使うほどわかります。
就活時は就活サービスだけでなく企業からもメールがくるため、就活サービスを絞って使いたい学生もいるでしょう。自分が使いたいサービスを見つけておくことは、効率良く就活情報を集められます。
そのため、就職、院進に関わらず学部3年で就活を軽くでもしておくことがおすすめです。
また、エントリーシートや面接の練習を沢山できます。
エントリーシートは添削してもらうことで上達していきます。その上達したエントリーシートが通用するかを確かめるには選考に出すしかありません。
書けば書くほど、修正すればするほどエントリーシートのコツは掴めてきます。
論理的な文章を書く練習の意味でも、インターンや本選考に出すことがおすすめです。
また、面接も同様に数をこなすことが選考で勝ち抜く秘訣となります。初めての面接は誰でも緊張し、質問内容を忘れてしまうということもあるでしょう。。
落ち着いて話せるようにするためにも、実際の面接を受ける事が大事になってきます。
経験を積んでおくためにも、学部3年で一度選考を受けておく方が良いでしょう。
大学院で何をしたいか考える
最初の方でも述べましたが、大学院で何をしたいのかという目的があやふやであればあるほど、就職が院進か迷うこととなります。
大学院に行って身に着けたいスキルや専門知識は何か、学部生時代に行ってきた研究を続けるのか、新しい研究テーマにするのであればどんなものにするのか、このあたりを考えておくと良いでしょう。
先程の学部3年でも就活をしておき、同時に大学院へ行く目的は何なのかを考えておけば、急に就職したくなった時、やっぱり院進しようと決めた時でも焦らずに対処することが出来ます。
まとめ
この記事では「理系学生は院進?就活?メリット・デメリット、決めるポイント」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・それぞれのメリットの優先順位を考える。
・それぞれのデメリットに耐えられるかどうか検討する。
・学部3年で就活を取り合えず経験しておく。
・大学院に行く目的を明確にする。