こんにちは。理系就活情報局です。
就職活動を開始して、自分なりの「就活の軸」が見えてくると、次は職種や業界を絞り込むステップに移行します。
理系就活生の場合は、総合職での採用ではなく職種別の採用がほとんどです。
そのため、エントリー段階で選ぶ職種が大きな意味を持ちます。
専門性が職種に直結しやすい側面はあるものの、理系にもさまざまな道があります。
今回は、数ある理系の職種の中から「品質管理」に注目します。
品質管理の仕事に興味がある理系就活生に向けて、仕事内容からキャリアパスまで詳しく解説していきます!
「品質管理の仕事について、もう少し詳しく知りたい」
「エントリーする前に、もう一度自分に合っている仕事かどうか検討しようかな……」
という理系就活生の方は、是非参考にしてみてください!
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品質管理の仕事内容
品質管理として働ける業界とは?
品質管理は、製造業に欠かせない職種です。
そのため、活躍できる業界の幅も広く、多くの企業から必要とされている人材と言えるでしょう。
品質管理が活躍できる主な業界は、食品メーカー・化粧品メーカー・部品会社・精密機器メーカーなど、さまざまです。
自分の適性とやりたい仕事を照らし合わせて、どんな企業で働きたいのかを具体的にイメージしてみましょう。
品質管理の仕事の流れ
品質管理の仕事を行う際は、決まった手順に沿って行います。
①工程管理
まず最初に、目標とする検査基準を決めます。
また、その基準の到達度を測るために、サンプルを幾つ確保してどの程度検査するのかなどについても決める必要があります。
②品質検査
品質管理では、製造工程におけるすべての段階を検査します。
品質管理の担当者は、まず製品の製造に使う原材料を検査し、次に製造工程に含まれる各段階の検査をして、不具合が発生している箇所がないか判断します。
③品質改善
製造工程の検査や製造中に不具合が発生した場合、不具合を解消し、今後再発することがないようにすればいいのかを検討し、実行に起こします。
品質チェックを通じて生産体制を構築する
品質管理は、文字通り工場やメーカーで生産される製品の質を維持し、管理するのが仕事です。
品質管理の仕事は、製品の最終チェックに留まりません。
製造工程の計画や生産スケジュールの検討も、品質管理の大切な仕事です。
製品の品質を保ちながら生産するためには、製造工程から管理する必要があります。
そのため、品質管理の仕事には、製造を担当するスタッフの教育も含まれます。
どんな製品を管理するかによって仕事の内容は異なりますが、いずれの業種でも共通しているのは、製造工程から品質を管理していくための仕事であるという点です。
不良品の発生をなくし、安定的に質の高い製品を作り続けるためには、管理だけでなく改善にも注力することが求められます。
リスク回避のコントロール
品質管理は、リスクを回避するという重要な役割を持っています。
もし不良品をそのまま出荷してしまうと、顧客からクレームが寄せられてしまいます。
クレーム対応や、一度低下した会社の信頼を回復するには、大きなコストがかかります。
そうした事態を未然に防ぐのも、品質管理の仕事です。
つまり、品質管理はクオリティだけでなく、リスクコントロールをする仕事でもあるのです。
会社の利益や損害に直結するため責任の重さも伴いますが、その分やりがいを感じられる仕事です。
製造工程でトラブルが起きてしまわないよう、細かい検査をくり返し実施して、予防に努めます。もし問題が見つかったときには、同じトラブルが起こらないよう対策を取っていきます。
品質管理のやりがい
仕事の成果が数字として明確に表れる
品質管理のやりがいは、仕事の成果が目に見える形で確認できることです。
生産工程の品質特性を測定したり、その数値の分布をもとに改善策を練るため、品質管理の仕事は常に数字と共にあります。
製品の質が保てていれば必ずデータに反映されますし、仕事に支障があった場合も同じく目に見える形で確認できます。
問題の抽出後は様々な方向から試行錯誤をすることになりますが、自分の仕事の結果が数値に出るので、改善できた時には達成感を感じやすいのが特長です。
自分の能力を柔軟に発揮できる
品質管理の仕事は、一見地味に思えるかもしれませんが、あらかじめ決められた仕事をくり返すルーティンワークとは異なり、自由度の高さも魅力です。
製造工程において発生したトラブルや不具合を解決するためには、原因となる条件を見極め、どうすれば解決に向かうのか柔軟に対応する必要があります。
品質管理は、日々あらゆる可能性を想定しながら問題解決に向き合います。
柔軟性と論理性を併せ持つ思考力が求められるため、枠にはまることなく自分の能力を発揮できる仕事です。
より良い仕事を目指して常に成長できる
品質管理の仕事には、明確なゴールがありません。
その製品が生産され続ける限り、品質の維持と向上は生産管理の仕事です。
製品の品質を維持するためには、「この仕事はこれで充分」と満足するのではなく、常にブラッシュアップをくり返していく必要があります。
言い換えれば、品質管理の仕事は、とことん一つのことに向き合うことができるのです。
現状に甘んじることなくより良い仕事を目指していきたい人なら、品質管理は大きなやりがいを感じる仕事だと言えます。
品質管理に向いている理系就活生の特徴
物事の流れや仕組みについて考えるのが好きな人
品質管理の仕事は、製造の流れや仕組みを把握することなしに成り立ちません。
製品の不具合の原因を探るためには、製造工程を俯瞰して捉える広い視野が必要です。
そのため、物事の流れに興味があったり、仕組みを学ぶのが好きな人は、品質管理に向いていると言えるでしょう。
たとえば、カフェやビジネスの営業形態に興味を覚えたとき、バックオフィスの仕事や効率的なサービスを提供するためのシステムにまで思いを馳せるのであれば、品質管理の適性がある証です。
問題の洗い出しから解決策の提案まで取り組みたい人
品質管理は、生産ラインにおける問題の洗い出しから解決までを担う仕事です。
仕事の幅と深さを兼ね備えた仕事ができるので、凝り性の方や「わがままかもしれないけれど、色んなことを全部自分でやってみたい」という方に向いています。
「自分が興味あることは満足するまで深掘りしたい」
「満足する出来になるまで、徹底的に取り組みたい」
「自分が見つけた課題は、最後まで自分自身で向き合いたい」
もしあなたが研究を通してそんな欲求を抱いたことがあるのなら、品質管理にチャレンジしてみると、思わぬ将来の道がひらけていくかもしれません。
コツコツと粘り強く一つの問題に取り組める人
品質管理は、すぐには解決しない問題を抱える仕事でもあります。
製品の生産と高品質という目標設定は明確でも、そこに到達するまでには試行錯誤が付き物です。何度も調整をくり返し、狙った効果が出るまで挑戦し続けるのは、並大抵のことではありません。
品質管理の仕事を通じて得られる達成感とやりがいの裏には、ごくごく地道なトライ&エラーが隠れています。
コツコツと根気強く一つの物事に向き合うことは、世間で思われている以上に大変な労力を要します。
粘り強く問題に向き合える気質を持つ理系就活生は、品質管理に向いています。
様々な人と関わりながら仕事がしたい人
品質管理は、自社のみならず他社とも連携を取りながら仕事を行います。
同じ目標のために協力していても、人の数だけ考え方や気持ちの働きは異なります。
それぞれ立場もスキルもばらばらの人たちを連携させることも、品質管理の大切な仕事です。
そのため、様々な立ち位置や考えを持つ個人を尊重できる人が向いています。
リーダーシップやマネジメントスキルのある人にも、品質管理の仕事はオススメです。
「社内外・国内外の人たちと協力し合いながら仕事がしたい」と考えている方なら、やりがいを感じる仕事です。
品質管理の志望動機例文
品質管理の志望動機を書くときは、「なぜ品質管理として働きたいのか?」「どうして品質管理に興味を持ったのか?」を明確に示した上で、「なぜその企業でなければならないのか」を書きましょう。
また、自分の長所や学んだことがどのように仕事に活かせるのかを添えると、採用担当者に入社後の姿をイメージしてもらいやすくなります。
参考:林純薬工業株式会社品質管理最終選考通過(内定)の本選考体験談
品質管理の志望動機例文
私は、食品の味と安全性を保つことで信頼を得ている貴社で、品質管理職として働きたいと思い、志望しました。
私が貴社の食品を食べ始めたきっかけは、◎◎アレルギーを持つ私でもおいしく食べられる商品だと医師から勧められたことでした。生まれつき体質的に食べられないものがある不自由さを感じていた中、貴社の食品が持つ味わいは私に救いとおいしいものを食べる楽しさを与えてくれました。「おいしさと安全性の両方に注力する貴社で、食品の開発や販売に携わりたい」と考えるようになりました。
私はスーパーでアルバイトをしていたときに、消費期限の食品がないか確認する「商品管理」の担当でした。期限切れの商品を販売してしまうと、お客様の安全と店に対する信頼両方を失ってしまいます。少しでも疑問を持ったらそのままにせず、不適切な商品がお客様の手に絶対に渡らないように工夫していました。
この経験は、貴社の品質管理の仕事にも活かせると考えます。目の前の食品にコツコツと向き合い、貴社の食品に関する思い入れと学んできた知識を活かして、貴社の品質管理職として、おいしく安全な食の提供に携わっていきたいです。
品質管理のキャリアパス
社内の仕事を把握していきゆくゆくは管理職に
品質管理職に就いた人のキャリア形成は、3年ごとに社内の技術系職種を一通り経験していくというルートが一般的です。
まずは品質管理で製造の全容を把握し、細部を詰めていくという道ですね。
このルートは、チームリーダーやマネージャーといった管理職にステップアップすることができる点が魅力です。
もともとマネジメント的な側面を持つ職種のため、品質管理職には管理職の素養があると言えるでしょう。
社外や国外で目標に向かってステップアップ
管理職になることは、現場での実務が減ることを意味します。
そのため、社外に出て新天地で新しいチャレンジをする品質管理職も少なくありません。
品質管理職はさまざまな製造業でニーズのある職種のため、転職の機会には事欠きません。
「ずっと現場で働いていたい」という望みや、給料アップや環境を変えたいという願いを持っている方にとっては、スキルさえあれば転職できる職種なのは魅力です。
まとめ
現代社会において、幅広い製品の製造に携わる「品質管理」は、さまざまな業界で必要とされる職種です。
品質管理職として働きたい理系就活生は、大手ナビサイトだけでなく、自分の専門と合致する就活サイトや、企業からオファーが届く逆求人型サイトを使うと、より効率的に就活を勧められます。
理系就活生におすすめしたいのは、理系に特化した逆求人型サイト「TECH OFFER」です。
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