こんにちは。理系就活情報局です。

理系就活生の方は、隙間時間や通学中に自分の学部に合った就活情報を探していると思います。

「自分では何となくこの業界だと思っていたけど、別の可能性もある?」

「電気・電子系の学部だと、どんな仕事があるのかな?」

今回は電気・電子系にフォーカスして、就活で人気の業界や仕事を徹底解説します!

業界研究を深めたい方や、自分の可能性を広げたい方は、ぜひ参考にしてみてください!

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電気・電子系が活躍できる業界は多い 

電気・電子系が活躍できる業界は多い 

電気・電子系は幅広い場で活躍できる

電気・電子系の理系就活生は、幅広い業界で活躍できるポテンシャルを持っています。

電気・電子系学部は、主に「電気電子工学科」と「通信工学科」に大別できます。

領域は「電気工学」「電子工学」「通信工学」の3つに分かれ、それぞれの詳細は以下の通りです。

  • ・電気工学:情報伝達媒体としての「電気」を学び、電子回路や技術開発がメイン。
  • ・電子工学:エネルギーとしての「電気」について研究して応用をめざす。
  • ・通信工学:コンピューター・ネットワーク技術について研究。

つまり、電気・電子系学部では、物を動かす電気エネルギーと、情報の伝達を行う電気について学びます。

エネルギーも情報も、現代社会と切っても切り離せないものです。

電気・電子系学部の学生は、機械系はもちろん、情報や通信のほか、さまざまな業界で専門性を役立てられるのです。

実際に、九州工業大学工学部電子電気科工学科の主な就職先/進路情報を参照すると、卒業生は「電機・電力系」「情報・通信企業」「重工業・鉄鋼」「半導体・化学系」「機械・交通系」の企業に就職しています。

(参考:九州工業大学工学部電子電気科工学科「主な就職先/進路情報」)

電気・電子系が活躍できる業界一覧

電気・電子系が活躍できる業界一覧

自動車などのメーカー

電気・電子系で学ぶ電気や電子回路は、あらゆる産業で使用されています。

電機業界だけでなく、さまざまな製品分野におけるメーカーで、生産・製造や企画設計、開発などに携わることが可能です。

また、基幹部品や半導体、自動車、電子部品や精密医療機器などの製造も、電気・電子系の専門性を活かせます。

就職先例:三菱電機・パナソニック・シャープ・キヤノン・日立製作所・三菱自動車・トヨタ自動車

商社

電気・電子系のニーズは、総合商社・商社にもあります

総合商社は、多様な産業分野において、原料・加工品・サービスといった商材を扱い、売り手と買い手を結び付ける仲介がメインです。

多様な取引先を相手にするため、担当者には製品技術への理解や、専門性の高さが求められるます。

就職先例:三菱商事・富士電機株式会社・伊藤忠エネクス・岩谷産業 など

サービス・インフラ

電気・電子系の専門性は、発電・石油・ガスなどのエネルギーをはじめ、物流や鉄道、航空などのサービス・インフラ業界と密接です。

電力会社やガス会社、航空・宇宙・鉄道関連会社など、さまざまな方向から専門性を活かせるのも電気・電子系の特長です。

就職先例:九州電力・関西電力・中国電力・国土交通省航空局・日本貨物鉄道(JR貨物)・東急技術センター など

情報通信

電気工学は、情報や通信を支える電気通信の基礎です。

ソフトウェアや情報処理、インターネットをはじめとする通信や放送、出版を扱う情報通信業界は、まさに電子・電気系が活躍できる業界と言えます。

就職先例:NTTデータ・日本IBM・Yahoo・住商情報システム・マイクロソフト など

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電気・電子系に人気の仕事

電気・電子系に人気の仕事

電気工事士

電気工事士は、「建設電気工事」・「鉄道電気工事」が仕事です。

電気工事士は電気設備の工事・取扱いの際に必要な国家資格で、第一種・第二種でそれぞれ業務範囲が異なります。

建設電気工事では、住宅やビルをはじめとする建設物の電気設備の設計・施工を担当します。コンセントや照明器具の取り付け、エアコンの設置工事にも、電気工事士の資格が必要です。

建物の新築時には、電気配線の設計・施工、配電盤や電気設備の設置などを一から行います。リフォームや改修工事でも出番があり、仕事の範囲は幅広く存在します。

また、鉄道の電気工事を行うこともあります。

電車に電気を送る架線や信号システム、踏切や駅の照明など、電気工事士の仕事は多岐にわたるのが特徴です。

(参考:電気技術者試験センター「電気工事士の資格概要と電気工作物の範囲」)

電子回路設計技術者

電子回路設計技術者は、電子機器に組み込む電子回路基板の設計を行います。

電子回路設計は「デジタル回路設計」と「アナログ回路設計」の2種類に大別可能。

デジタル回路設計では、電子機器におけるデジタル信号の処理と制御を、アナログ回路設計では、電源の制御やアナログ信号の処理を行います。

電子回路設計技術者の仕事は、製品の開発担当者と打ち合わせを行うところからスタートします。ブロック図の設計後電子部品を選定し、電子回路設計と回路シミュレーションまでの工程を担当します。

製品開発・技術開発

製品開発・技術開発職は、共にメーカーで欠かせない仕事を担う職種です。

製品開発は、製品を企画し、設計〜試作〜評価を繰り返しながら、開発を行います。

技術開発は、製品開発担当が起こした図面をもとに、実際に製品を開発するための技術を開発する仕事です。

生産管理・品質管理

生産管理は、製品の製造から出荷までを管理する仕事です。

製造だけではなく、販売状況や在庫状況の把握や、販売予測を考慮しながら、より効率的な生産をめざします。

品質管理は、製造工程での不良がないか確認し、不良品の発生を未然に防ぐ仕事です。

製造だけでなく、原材料の調達から顧客へのアフターサービスまで関わります。

いずれも製造の現場だけでなく、さまざまな部署や顧客と関わるため、調整力やコミュニケーションスキルも大切な仕事です。

エンジニア・セールスエンジニア

電気・電子系学生は、エンジニアやセールスエンジニアとして活躍する道もあります

ITエンジニアはソフトウェア分野の仕事ですが、電気・電子系学生が専門とするハードウェアとも密接です。電子電気工学の専門知識とプログラミングスキルがあれば、ITエンジニアとして活躍できます。

また、専門知識を活かす道として、セールスエンジニアも有力です。

自社の製品について深く理解し、製品と顧客を繋ぐセールスエンジニアは、顧客の理解度に合わせた情報提供やアドバイスを行います。

セールスエンジニアは、電気・電子系学生の中でも「自分の知識を誰かに伝えたい」「人とコミュニケーションを取ることが好き」な方にオススメです。

関連記事:【理系就活生のための職種理解シリーズ】機械・電気電子系就活生が知っておきたい心・技・体

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電気・電子系の志望企業選びのコツ

電気・電子系の志望企業選びのコツ

これまで、「電気・電子系が活躍できる業界は多い」から「電気・電子系に人気の仕事」まで解説してきました。

志望する業界や仕事を絞り切れないでいた方も、自分が進みたい道が見えてきたと思います。

最後に、電気・電子系の志望企業選びのコツについて解説します。

専門性とやりたい仕事で絞り込もう

現代社会に不可欠な電気について学んだ理系就活生には、専門性を活かす道が多数あります。

幅広い業界で活躍できるからこそ、進路選択に迷っている方も多いと思います。

就職先の選択肢が豊富な電気・電子系学生は、就職活動に有利です。

その分、どの業界のどの職種に就けば良いのかを充分検討しましょう。

志望企業は、自己分析をもとに「自分の専門性を活かせる」「やりたい仕事であるか」を軸に絞り込むことをオススメします。

社会人としてどんな会社で働きたいのか、どんなキャリアプランを描きたいのかを考えると、自ずと志望企業が定まってくるはずです。

まとめ

電気・電子系学生は、専門性を活かせる就職先候補が多数あります。

幅広い業界で通用する専門性を持っているため、中には「いったいどの業界が自分に向いているのか分からない」という悩みを抱えている理系就活生もいるでしょう。

自分の専門性ははっきりしていても、自分のやりたいことや適性が漠然としている場合は、インターンシップに参加してみましょう。実際にその企業の社風を肌で感じ、仕事の一端に触れることで、やりたいことが見えてきます。

自分のポテンシャルを活かせる志望企業を見つけて、内定を獲得しましょう!