理系の新卒就活生の皆さん、以下のような悩みはありませんか?
「自分の専門知識を活かして、スケールの大きい仕事で社会に貢献したい」
「でも、具体的にどんな企業があるのか、どうアプローチすればいいか分からない」
理系学生、特に機械系や情報系の学生にとって専攻と近い会社の一つが東芝です。東芝は日本を代表する電機メーカーですが、最近ではエネルギー・インフラシステム、デジタルソリューションなども展開する企業です。
この記事では東芝の事業内容を紹介し、理系学生が気になる年収や福利厚生、働きがいも解説します。さらに、難関とされる選考を突破するポイントまで網羅的かつ分かりやすく紹介します。この記事を読めば、あなたが東芝で働く未来を具体的にイメージできるようになるはずです。
東芝はどんな会社?

| 創業 | 1875年(明治8年)7月 |
| 社名 | 株式会社東芝(TOSHIBA CORPORATION) |
| 代表者 | 社長執行役員 CEO 島田 太郎 |
| 本社所在地 | 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34 |
| 資本金 | 2,014億4,900万円 |
| 売上高 | 3兆7,091億円(2025年度・連結) |
| 営業損益 | 3,008億円(2025年度・連結) |
| 従業員数 | 94,051名(連結・2026年3月31日現在) |
| グループ | 230社(2024年度実績) |
| 主な拠点 | 本社、小向事業所、府中事業所、横浜事業所、京浜事業所、姫路工場、浜川崎工場、三重工場、柏崎工場など |
| 平均年齢 | 46.1歳(2024年度・東芝単独) |
| 平均勤続年数 | 20.0年(2024年度・東芝単独) |
東芝は、1875年に創業した日本を代表する総合電機メーカーの一つです。現在は、エネルギー・社会インフラ・デジタル・デバイスなど、企業や社会を支えるBtoB領域を中心に事業を展開しています。
かつては、テレビやパソコンなどの個人向け製品でも広く知られていました。しかし、現在の東芝グループは、発電・送変電や上下水道、デジタルソリューションなど、社会インフラや産業分野に強みを持つ企業グループへと事業ポートフォリオを転換しています。
東芝の事業概要
東芝の事業は、エネルギーソリューション・デジタルインフラソリューション・デバイス&テクノロジーの3つのセグメントを中心に構成されています。さらに、リテール&プリンティングソリューションの事業も展開しています。
企業研究をする際には、東芝を家電メーカーと捉えるのではなく、社会インフラや産業を技術で支えるBtoB企業として理解することが重要です。
・エネルギーソリューション(BtoB)
エネルギー分野では、原子力・火力・水力などの発電システムに加え、再生可能エネルギー、送変電、VPP(仮想発電所)などを展開しています。
特に、電力を「つくる」だけでなく、「送る」「安定させる」「効率的に利用する」まで幅広く関わっている点が特徴です。東芝は、データセンターなどによる電力需要の増加も見据え、送変電事業や電力需要家向けサービスの拡大を進めています。
【主な事業・製品】
- ・原子力発電システム
- ・火力・サーマルエナジー
- ・水力発電
- ・再生可能エネルギー
- ・送変電・電力流通システム
- ・VPP(仮想発電所)
- ・水素エネルギーシステム
- ・エネルギーデジタルサービス
主な顧客は電力会社や企業、官公庁などで、基本的にはBtoB型の事業です。
・デジタルインフラソリューション(BtoB)
デジタルインフラ領域では上下水道や道路、鉄道、防災・通信など、社会を支える幅広いシステムを提供しています。
たとえば、鉄道システムでは、鉄道会社などの顧客に対して、車両・駅・電力・信号などに関わるシステムを提供します。一般消費者が直接購入する製品というよりも、社会インフラを構築・維持するBtoB型の事業と考えると分かりやすいでしょう。
・デバイス&テクノロジー(BtoB)
デバイス分野では、半導体やHDDなど、さまざまな電子機器やデータセンターを支えるデバイスを展開しています。
この分野は、電気・電子、材料、機械、情報などを専攻する学生にとって、大学で学んだ専門知識を生かしやすい領域の一つです。
・電池事業(BtoB)
東芝はリチウムイオン二次電池「SCiB™」も展開しています。
SCiB™は、安全性、長寿命、急速充電、低温性能などを特徴とする二次電池です。自動車・鉄道・自動搬送機などの産業機器、再生可能エネルギー関連の大規模蓄電システムなど、幅広い分野で採用されています。
そのため、電池材料や化学、機械、電気・電子などを専攻する学生にとっても研究分野との接点を見つけやすい企業です。
・デジタルソリューション(BtoB)
デジタル分野では、AI・データ分析・量子技術・サイバーセキュリティなどを活用し、企業や社会の課題を解決するソリューションを提供しています。
東芝は、長年培ったものづくりや社会インフラの知見にAIなどのデジタル技術や量子技術を融合し、新たな価値の創出を目指しています。
東芝の強み
1.社会インフラを支える幅広い技術基盤
東芝の大きな強みの一つは、エネルギー・社会インフラ・デバイス・デジタルなど、複数の技術領域を持っていることです。
たとえば、社会インフラの領域では、一つの製品だけでなく、システム全体を設計・構築・運用するための技術が求められます。
東芝は長年にわたってこうした社会インフラに関わってきました。そのため、ハードウェアだけでなく、制御・AI・IoT・ソフトウェアなどを組み合わせたシステム開発につなげられる点が強みです。
2.長期的な研究開発力
理系学生が注目したいのが、東芝の研究開発体制です。
東芝グループには、先端研究から応用研究までをつなぐ研究開発体制があります。総合研究所を中心として、AI・サイバーセキュリティ・量子・ナノ素材・電子デバイス・生産技術など幅広い分野の研究を行っています。
また、東芝公式のESGデータによると、2024年度の売上高に対する研究開発費の比率は4.4%でした。
これは、東芝が既存製品を販売するだけではなく、将来の事業につながる技術を継続的に研究していることを示しています。
3.「エネルギー×デジタル」「インフラ×デジタル」の融合
もう一つの強みは、これまで蓄積してきた社会インフラやものづくりの技術に、AIやデジタル技術を組み合わせられることです。
東芝は、エネルギー、デジタルインフラ、デバイス&テクノロジーを主要な強みとして位置付けています。そして、生成AIなどのデジタル技術や量子応用技術を活用しながら社会課題の解決を目指しています。
理系学生にとっては、「電気×AI」「機械×制御」など、複数の専門分野を掛け合わせて活躍できる可能性がある点も魅力です。
東芝の福利厚生
東芝では柔軟な働き方や資産形成、育児・介護支援など、長期的に働くことを想定したさまざまな制度が整備されています。ここでは、理系学生が企業選びをする際に確認しておきたい制度を項目別に紹介します。
| 制度・項目 | 内容 | 特徴・ポイント |
| 住宅・家賃補助 | 個人で賃貸住宅を借りる場合の家賃補助に加え、勤務地に応じて独身寮や家族社宅(借り上げを含む)が用意されています。 | 新卒で一人暮らしを始める場合などに、住居費を抑えられる可能性があります。 |
| カフェテリアプラン | 選択型福祉制度「Teatime」を導入しており、付与されたポイントを使って福利厚生メニューを選択できます。 | 自己啓発、健康支援、保育、育児・教育、介護などから、自分に必要なサービスを選べます。 |
| フレックスタイム制度 | フレックスタイム制度を導入しています。本社の標準勤務時間は8時30分〜17時15分、標準労働時間は7時間45分です。 | 生活と仕事のバランスを取りながら柔軟に働けます。勤務時間は事業所によって異なります。 |
| 在宅勤務制度 | 業務効率化や働きがいの向上を目的として、在宅勤務制度を導入しています。 | 利用状況は職種や業務内容によって異なり、研究開発職や生産技術職などでは勤務形態が異なる場合があります。 |
| 育児・介護支援 | 育児・介護・看護を理由とする休暇や、所定労働時間を短縮できる短時間勤務制度を設けています。 | 休暇は1日・半日・時間単位で取得できるほか、一定の理由で退職した社員を対象としたキャリアリターン制度もあります。 |
| 資産形成支援 | 財形貯蓄、積立年金、企業年金制度などを用意しています。 | 住宅取得や老後資金など、中長期的な資産形成を支援する制度が整えられています。 |
| 自己啓発・研修制度 | 新入社員研修、基礎教育、グローバル研修、職能別研修、技術研修、海外派遣研修などを実施しています。 | OJTを基本としながら、専門性の向上やキャリア形成を支援する教育・自己啓発プログラムが用意されています。 |
東芝の福利厚生は、「住む」「働く」「休む」「学ぶ」「将来に備える」まで幅広く支援する制度設計になっていることが特徴です。
参照:東芝「基本データ」
参照:東芝「2025年度決算」
参照:東芝「統合報告書2025」
参照:東芝「会社案内」
参照:東芝「ESGデータ集」
参照:東芝「採用情報/技術系職種紹介」
参照:東芝「採用基本情報」
参照:東芝「有価証券報告書」
参照:東芝「事業所・工場など」
参照:東芝「東芝グループのステークホルダー」
東芝の社風・働きがい

企業選びでは、売上高や平均年収などの数字だけでなく、「実際にどのような環境で働くのか」を知ることも重要です。
社員の声から見る東芝
東芝の新卒採用サイトには、技術系・事務系を問わず、さまざまな社員のインタビューが掲載されています。そこからは、若手社員にも仕事を任せる文化、専門性の異なるメンバーが協力して仕事を進める風土、技術を社会実装につなげることへのやりがいなどが見えてきます。
①若手のうちから挑戦できる環境
東芝の社員インタビューで目立つのが、若手社員にも仕事を任せる環境です。
デバイス&ストレージ事業に携わる社員は、入社5年目の時点で、製造変動費管理や海外製造拠点支援など幅広い業務を担当しています。
本人は、若手でありながら会社や事業部の経営に関わる仕事を任されていることについて、「安心して色々なことに挑戦できる環境」だと語りました。また、役職にかかわらず「さん付け」で呼び合う文化にも触れており、若手社員にも敬意をもって接する職場環境であることがうかがえます。
理系学生にとっては、入社後すぐに経験を積みながら仕事の幅を広げられる可能性がある点は注目したいポイントです。
②最先端の技術に若手から関われる
技術系社員のインタビューからは、若手のうちから先端技術の開発に携われる点も、東芝で働く魅力として伝わってきます。
送変電機器の開発では、研究所と連携して試験を重ねながら、新製品に適した設計基準の策定など幅広い工程を担当。本人も、東芝が長年にわたり新しい技術へ挑戦してきたことに触れ、若手でも最先端の開発に関われる環境を魅力として挙げています。
自分の専門知識を生かしながら、実際の製品や社会インフラにつながる技術開発に携われる可能性があります。
③チームで専門性を生かす文化
東芝の研究開発職では、専門分野の異なるメンバーが役割を分担し、チームで研究を進める働き方が紹介されています。
総合研究所でLiDAR(レーザー光を使った距離計測技術)の研究開発に携わる社員は、受光センサの集積回路設計や解析を担当。インタビューでは、各メンバーがそれぞれの役割と専門分野を持ち、協力しながら研究を進めていると説明しています。
また、入社当初は経験がなく不安を感じていたものの、先輩社員による勉強会などを通じて基礎から学べたとのことです。本人は、「温かな環境」の中で仕事に取り組めているとも語っています。
このように東芝では、個々の専門性を生かしながら役割を分担し、チームで成果を生み出す働き方も特徴の一つといえるでしょう。
東芝のワークライフバランス
東芝では、仕事と生活を両立しやすくするため、フレックスタイム制や裁量労働制、在宅勤務制度などの柔軟な勤務制度を導入しています。
また、長時間労働を抑制するための勤務時間の可視化やPCシャットダウンシステムなども導入しています。
| 項目 | 2024年度の実績・制度 | ポイント |
| 時間外労働 | 年間294時間。12か月で割ると月平均約24.5時間です。1人当たり総実労働時間は1,962時間でした。 | 数値は年間平均のため、実際の残業時間は部署・職種・繁忙期によって異なる可能性があります。東芝では勤務時間を継続的に把握し、長時間労働の削減に取り組んでいます。 |
| 年次有給休暇 | 有給休暇取得率は70.6%です。新卒入社時に18日、翌年以降は24日の年次有給休暇が付与されます。 | 半日・時間単位での取得が可能です。また、勤続5年ごとに5日間の連続休暇を取得できる制度も設けられています。 |
| 育児休業 | 東芝および主要グループ会社における男性の育児休職取得率は53.1%、配偶者出産休暇取得率は22.8%です。両者を合わせた男性育児休業取得率は75.9%となっています。 | 育児休職は原則として子どもが3歳になる月末まで取得でき、最大5回まで分割可能です。育児を理由とした短時間勤務制度も用意されています。 |
| フレックスタイム・在宅勤務 | フレックスタイム制、裁量労働制、在宅勤務制度を導入しています。 | 研究開発、生産技術、設計、システム開発など職種や業務内容によって勤務形態が異なります。志望職種ごとに出社頻度や制度の利用状況を確認することが重要です。 |
参照:東芝「働き方改革とワーク・ライフ・バランス」
参照:東芝「ESGデータ集」
参照:東芝「DEIB(Diversity, Equity, Inclusion, Belonging)の推進」
参照:東芝「社員インタビュー」
東芝の就職難易度

東芝の就職難易度は、採用人数が多い一方で、知名度や事業領域の専門性を考えると決して低くはありません。東芝グループは2027年4月入社予定の新卒者を1,800人採用する計画で、このうち大学・大学院卒は1,300人を予定しています。
採用規模は大きいものの、エネルギー・社会インフラ・デジタル・電池・研究開発などの技術系職種には、全国の理系学生から応募が集まると考えられます。一方、産経新聞社とCAMPUS CAREERによる2027年卒・理系総合ランキングでは理系総合132位で、必ずしも人気最上位の企業ではありません。
ただし、人気ランキングは選考難易度そのものを示す指標ではないため、「順位が低い=就職しやすい」とは判断できません。大手メーカーとして一定の競争があることを前提に、志望職種への理解や専門性を整理して選考対策を進めることが重要です。
東芝の採用大学・採用人数

東芝の採用大学ランキング・採用大学一覧
大学通信ONLINEによる2025年春の就職者数を見ると、東芝への就職者が多かった大学は以下の通りです。
| 順位 | 大学 | 人数 |
| 1位 | 早稲田大学 | 13人 |
| 2位 | 東京電機大学 | 11人 |
| 3位 | 明治大 | 9人 |
| 4位 | 東京大学・大阪大学・同志社大学・日本大学 | 7人 |
| 8位 | 慶應義塾大学 | 6人 |
| 9位 | 中央大学 | 5人 |
| 10位 | 北海道大学・東京農工大学・青山学院大学・上智大学・立命館大学・関西学院大学 | 4人 |
上位大学を見ると、東京大学、大阪大学などの国立大学だけでなく、早稲田大学、明治大学などの私立大学からも採用されています。
なお、公開されている情報だけから「東芝には学歴フィルターがある」と断定することはできません。ただし、難関大学出身者が含まれていることを見ると、ある程度の学力は求められると推測できます。
東芝の採用人数
東芝の2021年〜2024年度の新卒採用人数は、以下のとおりです。
| 年度 | 事務系 | 技術系 | 技能系 | 合計 |
| 2021年 | 190人 | 910人 | 120人 | 1,220人 |
| 2022年 | 220人 | 850人 | 130人 | 1,200人 |
| 2023年 | 250人 | 970人 | 130人 | 1,350人 |
| 2024年 | 260人 | 1000人 | 160人 | 1,420人 |
参照:東芝「ESGデータ集」
この数字から分かるのは、東芝グループの新卒採用では技術系の採用人数が多いことです。2024年度の場合、1,420人のうち技術系が1,000人で、全体の約70%を占めています。つまり、東芝は文系・理系の双方を採用する企業ですが、採用人数の観点では理系人材を非常に大きな規模で採用している企業といえます。
東芝が求める人物像・活かせるスキル

東芝の技術系職種は、研究開発だけでなく、開発設計・生産技術・システムエンジニアなど多岐にわたります。
そのため、理系学生に求められるのは、単に専門知識が豊富であることだけではありません。専門性を生かして新しい技術や製品を生み出す力に加え、周囲と協力しながら課題を解決する力も重要です。
東芝の採用情報から読み取れる人物像と、理系学生が大学・大学院で身につけた専門性との接点を見ていきましょう。
東芝が求める人物像
東芝の採用では、社会インフラを担う人材に柔軟な発想力や粘り強さ、周囲と協力する姿勢を求めています。東芝が求める人物像をまとめると、以下のとおりです。
| 求められる力 | 東芝で重視されるポイント | アピールしやすい経験 |
| チャレンジ精神 | 既成概念にとらわれず、新しい価値を生み出す姿勢が求められています。また、実現に向けて地道に粘り強く取り組むことも重視されています。 | 新しい研究テーマへの挑戦、実験方法の変更、失敗を踏まえた改善など。「なぜ挑戦したか」「どう工夫したか」まで説明すると効果的です。 |
| 探求心 | 研究開発では、客観的事実から理論を組み立てる論理的思考や、失敗を振り返り、さらに深く追究する姿勢が重視されています。 | 予想と異なる結果の原因分析、仮説の立て直し、追加実験など、研究を深掘りした経験がアピール材料になります。 |
| 協調性・共創力 | 研究開発、設計、製造、営業など、多くの部門と連携しながら仕事を進めるため、周囲と協力する力も重要です。 | 共同研究、チーム開発、学会発表、他分野の学生とのプロジェクトなど。専門知識を分かりやすく伝えた経験も有効です。 |
| 誠実さ・責任感 | 社会インフラやエネルギーなど、人々の生活を支える事業に携わるため、安全性・品質・倫理を重視する姿勢が求められます。 | 研究倫理の遵守、実験データの正確な管理、安全管理の徹底など、責任を持って取り組んだ経験が適しています。 |
理系学生が活かせるスキルや専攻
東芝で理系学生が活かせるスキルや専攻についてまとめると、以下のとおりです。
| 専攻 | 活かせる主な分野 | アピールしやすい経験・ポイント |
| 機械系 | 機械設計、製造技術、制御、シミュレーション、メカトロニクスなど | CAD・CAEを使った設計、機械装置の製作、実験による性能評価などを具体的に説明すると効果的です。 |
| 電気・電子系 | エネルギー、社会インフラ、半導体、電子デバイス、制御など | 研究内容だけでなく、どのような技術課題を設定し、どの条件で検証したかまで整理しておくことが重要です。 |
| 情報系 | AI、データ分析、システム開発、サイバーセキュリティ、組み込み、量子関連など | プログラミング経験に加え、課題をどのように整理し、技術を使って解決したかを説明できると強みになります。 |
| 化学・材料系 | ナノ素材、電子デバイス、素材・デバイスプロセス、電池、製造プロセスなど | 研究テーマが材料、デバイス、電池、製造工程などにどう応用できるかまで考えると、志望職種の幅を広げられます。 |
| 全専攻共通 | 研究開発、設計、生産技術、システムエンジニアなど | 専攻名だけでなく、「専門知識を使ってどのような課題を解決したか」を具体的に伝えることが重要です。 |
参照:東芝「採用情報/職種を知る」
参照:東芝「技術系職種紹介」
参照:東芝「インフラシステムソリューション/求める人物像」
参照:東芝「2026年度採用計画について」
東芝の年収・初任給

東芝の平均年収
東芝の平均年間給与は、2023年3月期の有価証券報告書によると926万703円です。同時点の東芝単体の従業員数は3,712人、平均年齢は46.1歳、平均勤続年数は19.8年でした。
なお、この平均年間給与には賞与および基準外賃金が含まれています。
ただし、東芝は2023年12月に上場廃止となっており、現在は有価証券報告書を提出していません。そのため、就職活動で年収を確認する場合は、「過去の有価証券報告書の数値」と現在の採用情報や東芝が公表しているESGデータなどを分けて見る必要があります。
東芝の現在の採用ページでは、初任給が2024年度、2025年度、2026年度と段階的に引き上げられていることも確認できます。
東芝の初任給
東芝の2026年度の初任給は、下記の通りとなります。
| 学歴 | 月額給与 |
| 学部卒 | 28万7,000円 |
| 修士卒 | 31万2,000円 |
| 博士卒 | 36万1,500円 |
東芝では初任給とは別に、住宅費補助・通勤手当・次世代育成手当などの諸手当があります。賞与は年2回、昇給は年1回とされています。
したがって、企業比較をする際には「初任給」だけでなく、賞与・各種手当・福利厚生・勤務地などを含めた総合的な待遇を見ることが大切です。
参照:東芝「有価証券報告書」
参照:東芝「採用基本情報」
東芝のインターンシップ情報

東芝では、技術系・事務系のインターンシップを実施しています。
特に理系学生にとっては、研究開発・開発設計・生産技術・システムエンジニアなど、大学で学んでいる専門分野と実際の仕事との接点を確認できる機会です。
東芝の2026年度インターンシップでは、夏季と冬季に実施予定が設定されています。技術職では研究開発・開発設計・エンジニアなどを対象に、夏季だけで300名程度の募集が予定されている状況です。
また、インターンシップに加え、会社や仕事を知るオープン・カンパニーや、グループワークを通じてキャリアを考える機会も設けられています。
そのため、本選考を意識する学生にとっては、企業理解や仕事内容の理解を深める重要な機会といえるでしょう。
インターンシップへのエントリー方法
東芝のインターンシップへの応募は、基本的に東芝の新卒採用マイページから行います。
技術職では、研究開発・開発設計・エンジニアなどが募集対象となっており、理系学生が自身の専門分野に近いテーマを探しやすい構成です。
応募時には、マイページ上で各募集テーマを確認し、希望する職種・テーマにエントリーします。
一般的には、WEBエントリー→ES→WEBテストや面接という流れですが、提出書類や選考方法はテーマ・年度によって異なります。応募する際には各テーマの募集要項を確認することが重要です。
特に理系学生の場合は、研究内容と応募テーマとの関連性を説明できるようにしておくとよいでしょう。
過去のインターンシップ内容
東芝のインターンシップは、年度や部門によって内容や期間が異なります。
エネルギー・社会インフラ・電子デバイス・デジタルソリューションなど、各事業領域から200以上のテーマが用意されているのが特徴です。
技術職についても、研究開発・開発設計・システムエンジニア・生産技術・品質管理など、幅広いテーマが設定されています
また、テーマによって対面・オンラインなど実施形態が異なる形式であることも特徴です。
東芝のインターンシップでは、企業の研究開発や技術開発がどのように進められるのかを実務に近い形で体験できます。
また、知的財産部門では5日間のインターンシップが実施された実績があり、事業と知財の関係を実務を通して学ぶ内容となっていました。
【インターンシップで得られる学び】
理系学生が東芝のインターンシップに参加するメリットは、主に次の4つです。
| メリット | 内容 | 就活での活かし方 |
| 研究と企業の仕事の違いを理解できる | 大学では研究テーマを深く追究する一方、企業では研究成果を製品・サービスや社会課題の解決につなげることが求められます。 | 研究と実務の違いを理解することで、自分が企業でどのように働きたいかを具体化できます。 |
| 自分の専攻がどの仕事につながるか分かる | 機械、電気電子、情報、化学、材料、物理などの専門知識が、企業活動の中でどのように活かされるのかを確認できます。 | 自分の研究テーマや専門性と、東芝の事業・職種との接点を整理する材料になります。 |
| 社員との交流から職場の雰囲気を知れる | 実務体験に加え、社員との座談会などが行われるプログラムもあります。仕事内容やキャリアについて直接話を聞ける機会です。 | 採用サイトだけでは分かりにくい職場の雰囲気や働き方を把握し、企業選びに役立てられます。 |
| 本選考に向けて企業理解を深められる | 実際の仕事内容や社員との交流を経験することで、東芝の事業や職種への理解を深められます。 | 「なぜ東芝なのか」「どの事業・職種で専門性を活かしたいのか」を具体化し、志望動機や入社後にやりたいことへつなげられます。 |
なお、東芝が公式に「インターンシップ参加者を本選考で優遇する」とは案内していません。
したがって、仕事内容の理解や志望動機の具体化、社員との接点づくりといった目的を持って参加することが重要です。
参照:東芝「インターンシップ」
参照:東芝「知財のインターンシップ」
東芝のエントリー方法・選考フロー

東芝の新卒採用は、株式会社東芝と東芝デバイス&ストレージ株式会社が共同で採用活動を行っています。ただし、応募から選考、内々定までは各社ごとに行われます。
また、東芝では総合職・一般職という区分ではなく、職種別採用を行っている点も特徴です。技術系では研究開発・開発設計・生産技術・システムエンジニア・プラントエンジニアなど、さまざまな職種が設定されています。
理系学生は、自分の専攻や研究内容を踏まえて、どの職種・部門で専門性を活かしたいのかを早い段階から考えておくことが重要です。
東芝の技術系採用には、自由応募コースと学校推薦コースがあります。
自由応募の場合は、基本的に以下の流れです。
- ・書類選考
- ・ジョブマッチング
- ・面接
- ・内々定
一方、学校推薦の場合は、「ジョブマッチング→推薦状の取得→面接→内々定」という流れになっています。
ジョブマッチングとは、学生が希望する部門と技術的な適性を確認するための面談です。最大3つの募集ポジションまで希望でき、ジョブマッチングの開始前には適性検査を受検します。
したがって、一般的な就活でイメージされる「ES→WEBテスト→一次面接→最終面接」という流れとは少し異なります。
なお、事務系の自由応募では、「エントリーシート提出→適性検査→書類選考→面接→内々定」という流れが公式に示されています。
理系学生は、「技術系・事務系のどちらを選ぶか」「自由応募・学校推薦のどちらを利用するか」で、必要な準備が変わるため注意が必要です。
東芝の選考を通過するためのポイント

東芝の選考では、企業への興味だけでなく、自分の専門性と希望する職種・事業との接点を具体的に示すことが重要です。特に理系学生の場合、「大学で○○を研究している」という事実だけでは十分ではありません。
「その研究を通じて何を身につけ、それを東芝のどの仕事で活かしたいのか」まで整理しておくと、職種別採用との相性が良くなります。
東芝への志望動機を明確にする
志望動機は、次の3段階で整理すると分かりやすくなります。
| ステップ | 考える内容 | 具体例・ポイント |
| ① なぜこの業界なのか | エネルギー、社会インフラ、デジタル、デバイスなど、自分が関心を持つ領域を明確にします。 | 「電力工学を学んだ経験から、エネルギーの安定供給に関わりたい」など、専門や経験と結び付けると説得力が高まります。 |
| ② なぜ東芝なのか | 同じ業界の中で、東芝を選ぶ理由を具体化します。 | 「大手だから」ではなく、「○○事業で専門性を活かしたい」「○○の研究開発に携わりたい」など、事業や職種まで落とし込むことが重要です。 |
| ③ どう貢献するのか | 自分の専門性や経験を、入社後の仕事にどう活かすかを示します。 | 情報系ならAI・データ分析、機械系なら設計・制御、電気電子系なら電力・半導体など、専門と仕事内容を具体的につなげます。 |
「東芝で働きたい」だけで終わらず、「自分の専門性を使って東芝で何を実現したいのか」まで説明できる志望動機を目指しましょう。
東芝のOB・OG訪問を行う
理系学生の場合、OB・OG訪問も企業理解を深める有効な方法です。
採用サイトだけでは、実際の研究開発の進め方や部署間の連携、若手社員の仕事の範囲などまでは分からないことがあります。特に東芝は事業領域が広いため、同じ「技術職」でも仕事内容や働き方は大きく異なります。
OB・OG訪問では、次のような質問をしてみましょう。
- ・実際に仕事をしていて、どんなときにやりがいを感じますか?
- ・若手社員にはどのような仕事が任されますか?
- ・職場ではどのように社員同士が連携していますか?
- ・大学で学んだ専門知識をどのような場面で活かしていますか?
- ・研究開発・設計・生産技術など、他部門とはどのように関わりますか?
- ・入社前と入社後で、仕事に対するイメージは変わりましたか?
こうした質問から得られた情報は、志望動機を具体化する際にも役立ちます。
「社員の方から○○という話を聞き、実際の仕事をより具体的にイメージできた」というように、自分自身の企業理解につなげられます。
WEBテストやSPIの対策をする
東芝の技術系採用では、ジョブマッチング開始前に適性検査を受検することが公式に示されています。そのため、面接対策だけを優先して、WEBテスト対策を後回しにするのは避けたいところです。
理系学生の場合、数学や数的処理は得意でも、文章読解や語彙などの言語分野を苦手とするケースがあります。また、制限時間内に大量の問題を処理する形式には慣れていないこともあるでしょう。
まずは問題形式を確認し、以下の流れで対策を進めましょう。
- ・問題形式を把握する
- ・時間を測って実際に解く
- ・苦手分野を特定する
- ・苦手分野を中心に繰り返し演習する
WEBテストは短期間で一気に対策するよりも、早めに問題形式に慣れておく方が安心です。
東芝に関するよくある質問

Q.東芝の技術系はどのような選考フローですか?
自由応募では、「書類選考→ジョブマッチング→面接→内々定」という流れが基本です。学校推薦では書類選考を経ず、ジョブマッチングから始まるルートが用意されています。
Q.東芝の理系採用では研究内容を重視されますか?
東芝は職種別採用を行っているため、研究内容と応募職種との関連性を説明できることは重要です。ただし、研究テーマそのものだけでなく、研究を通して身につけた論理的思考力や課題解決力を伝えることも大切です。
Q.東芝は学歴フィルターがありますか?
東芝が大学名による学歴フィルターの有無を公式に公表しているわけではありません。技術系では職種別採用とジョブマッチングを行っているため、大学名だけでなく専門性や希望職種との適性を具体的に示すことが重要です。
Q.東芝の技術系は学校推薦で応募した方が有利ですか?
学校推薦では書類選考を経ずにジョブマッチングへ進めるルートがありますが、推薦取得には対象校・学部や大学側の条件があります。キャリアセンターなどで自分の大学が対象かどうかを確認したうえで、自由応募との違いを比較しましょう。
Q.東芝の選考ではどんなことを準備すればよいですか?
志望動機・研究内容・専門性・希望職種・入社後に取り組みたいことを、一貫して説明できるようにしておくことが重要です。また、技術系ではジョブマッチング前に適性検査があるため、 WEBテスト対策も早めに進めておきましょう。
まとめ
東芝への就職を目指す理系学生は、次の3点を押さえておきましょう。
①幅広い事業領域が魅力
東芝はエネルギー、社会インフラ、デジタル、デバイスなど幅広い領域で事業を展開しています。自分の専攻や研究テーマを、社会課題の解決につながる仕事へ発展させられる可能性があります。
②専門性だけでなく、挑戦・探求・共創が求められる
東芝の技術系採用では専門知識に加え、課題へ挑戦する姿勢や探究心、周囲と協力して成果を生み出す力が重視されます。
③選考突破の鍵は「専門性と職種の接点」を明確にすること
東芝は職種別採用のため、入社意欲だけでなく、自分の専門性をどの職種でどう活かすかまで具体化することが重要です。
研究内容や専門知識を整理し、 WEBテスト対策、OB・OG訪問、ジョブマッチングに向けた準備を早めに進めておきましょう。
また、理系学生の場合は、自分の専攻や研究内容に合った企業からスカウトを受けられるサービスを活用するのも一つの方法です。
TECH OFFERに登録して、自分の専門性を活かせる企業との接点を広げてみましょう。