理系学生の皆さんは、以下のような悩みを抱えていないでしょうか。
「培った知識や経験が活かして、ものづくりを支える仕事がしたい」
「スケールの大きい仕事に携わりたいけど、どういう会社を目指せばよいかな」
「ものづくりを支える仕事がしたい」「スケールの大きい仕事に携わりたい」と考えている方に向けて、本記事では日本製鉄株式会社について解説します。
日本製鉄株式会社は日本を代表する鉄鋼メーカーであり、自動車やエネルギー関連施設など重要な産業を支える企業です。
理系学生に人気の日本製鉄株式会社を目指すには事業内容や働き方、選考を突破するためのポイントを理解する必要があります。
本記事を読めば、日本製鉄株式会社への理解が進むと同時に選考対策も把握できるため、ぜひ参考にしてください。
日本製鉄株式会社はどんな会社?

日本製鉄株式会社は日本を代表する鉄鋼メーカーであり、鉄鋼の生産量で世界の上位に位置するグローバル企業です。
自動車や建築、エネルギーなど幅広い産業向けに高品質な鉄鋼製品を供給しており、近年は脱炭素技術や高付加価値の素材開発にも注力しています。
日本製鉄株式会社の基本情報は、以下のとおりです。
| 企業名 | 日本製鉄株式会社(NIPPON STEEL CORPORATION) |
| 創業 | 1950年 |
| 設立 | 1950年 |
| 代表者 | 代表取締役社長兼COO 今井 正 |
| 本社所在地 | 東京都 千代田区 丸の内 2-6-1 |
| 連結売上収益 | 8兆6,955億(2024年度) |
| 事業利益 | 6,832億(2024年度) |
| グループ会社数 | 約450社 |
| 連結従業員数 | 113,845名 |
| 平均年齢(単体) | 40.5歳(2024年度) |
| 平均勤続年数(単体) | 18.2年(2024年度) |
| 平均年間給与(単体) | 905万円 |
参考:日本製鉄株式会社 採用サイト
参考:日本製鉄株式会社 第100期有価証券報告書
日本製鉄株式会社の事業概要
日本製鉄が柱としている事業は社名どおりに製鉄事業です。
製鉄事業で培った技術力やノウハウを活かして、インフラ設備の建設事業やケミカル&マテリアル事業、システムソリューション事業も手掛けています。
製鉄やインフラ設備の建設などの事業内容からわかるとおり、日本製鉄はBtoBをビジネスモデルにしています。
・製鉄事業
製鉄事業は日本製鉄の中核を担う事業であり、自動車やエネルギー、インフラなど幅広い産業に鋼材を供給しています。
開発・供給をしている製品は厚板や建材、銅管など多種多様でありながら、さまざまな特徴を持った鋼材を開発している点が特徴です。
高強度鋼板や電磁鋼板など高い技術力を必要とする製品は、国内外から高い評価を得ています。
・エンジニアリング事業
鉄鋼プラントの建設・運営で培った技術を活かし、環境・エネルギー関連のプラント建設などのエンジニアリングサービスを提供しています。
具体的には焼却炉や洋上風力発電施設、バイオマス発電プラント、物流施設などを手がけています。
・ケミカル&マテリアル事業
ケミカル&マテリアル事業は製鉄のプロセスで培った技術力を生かして、化学品・高機能素材を開発・供給をする事業です。
ケミカル&マテリアル事業で開発した製品の中には、世界で初めて開発に成功した材料や製法が数多くあり、高い技術力で世界をリードしています。
一部の炭素材料やハードディスクの部品では、世界トップシェアを誇っています。
・システムソリューション事業
製鉄業を24時間365日支えたシステム開発・運用のノウハウを活かして、製造業やインフラ向けのITサービスを提供しています。
ITサービスの提供はスポットだけではなく、企業全体の競争力を高めるためにトータルでのソリューションを提案しています。
日本製鉄株式会社の強み
日本製鉄の強みは、長年にわたり培ってきた技術力とグローバルに製品を供給できるネットワークの強さです。
1.世界トップクラスの高品質・高付加価値の技術力
日本製鉄は長年にわたり培ってきた製鉄・加工の技術力により、世界でもトップクラスの品質を誇る鋼材を製造しています。
なかでも、自動車用の高張力鋼板は世界最高水準とされており、国内外の自動車メーカーから絶大な信頼を得ています。
他にも軽量化や省エネを実現する高機能鋼材は、今後の脱炭素社会において欠かせない製品として世界中のメーカーから注目を集めています。
高い技術力は世界でも評価されており、9年連続で革新的な企業・研究機関に送られる「Derwent Top 100 グローバル・イノベーター」に選ばれました。
2.国内外に広がるグローバル生産・供給ネットワーク
日本製鉄はアジアや北米、欧州など世界中に展開しており、生産・販売拠点を有しています。
国産・海外の自動車メーカーの現地生産に対応するため、海外でも高品質な鋼材を安定供給できる体制を構築しています。
日本製鉄のグローバル展開は今後の展望を見据えておこなっており、米国の老舗鉄鋼メーカー「USスチール」の買収もその一環です。
USスチールの買収により、EV化が進む北米市場での供給網を手に入れています。
3.技術力を活かした環境・エネルギー分野での貢献
製鉄業は製造業であるため、CO2の排出は避けられませんが日本製鉄は技術力を駆使してクリーンな生産を目指しています。
たとえば、開発した「高炉水素還元」の技術を駆使して、世界初となる43%のCO2削減を実現しています。
CO2の排出を大幅に削減できる技術は鉄鋼分野だけでなく、カーボンニュートラルの分野でもトップクラスの企業です。
高品質な製品や独自のソリューションを生み出すだけでなく、ニーズのあるユーザーに届けられるネットワーク網が他企業との差別化を実現しています。
日本製鉄株式会社の福利厚生
福利厚生で企業選びが決まるわけではありませんが、長期的に働くには福利厚生は重要な要素です。
日本製鉄では大手企業らしい充実した福利厚生制度が揃っています。
・住宅支援制度
日本製鉄は全国各地に事業所があるため、独身寮や社宅の完備がされている状況です。
独身寮は月額15,000円、社宅は25,000円と生活費を抑えられる金額となっており、将来に向けた貯蓄・投資がおこなえます。
・育児サポート
国内複数箇所に自社保育所を設置しており、安心して仕事に打ち込める環境が整っている点が特徴です。
また、認可外保育園の金額補助と育児・託児施設月極利用料金の一部補助もおこなっています。
他にも出産時の休暇制度、育児休業制度、短時間勤務、配偶者出産休暇など手厚い支援があります。
・健康経営
日本製鉄は健康経営にも力を入れており、体育館や球場、トレーニング施設の利用が可能です。
社員クラブでは洋食・和食など豊富な種類の食事が用意されており、健康的な生活のサポートがおこなわれています。
住宅支援制度や育児サポート制度は将来設計が立てやすくなるため、日本製鉄はライフプランが明確な方におすすめの会社です。
日本製鉄株式会社の社風・働きがい

日本製鉄のような大企業に対して「堅実」「安定」などのイメージを持つ方は少なくありません。
実際に働くうえで、どのような社風なのか、働きがいのある会社なのかは重要なポイントです。
本章では、日本製鉄の社風・働きがいについて、社員の声やデータを基に解説します。風通しの良さや社会貢献への使命感に加え、残業時間や有給取得率などリアルな働き方を紹介します。
社員の声から見る日本製鉄株式会社
採用サイトの社員インタビューには部署や職種を問わず、さまざまな方の声が掲載されています。
担当する分野や職種が異なる中でも、社員インタビューからは「風通しの良さ」「社会貢献への責任」が共通して読み取れます。
・風通しの良さ
日本製鉄では部署や役職の垣根を越えて意見を交わし合える、オープンな雰囲気が醸成されている点が特徴です。
チーム全員で課題を共有して、互いに支え合いながら前向きに挑戦できる雰囲気づくりも大切にしています。
新人にはコーチャー制度として年の近い先輩がついているため、仕事はもちろん会社生活全般の相談が可能です。
・社会/インフラに貢献する使命感
日本製鉄は「世の中のあらゆる産業の基礎を支える鉄鋼」とのスローガンを掲げ、社会・産業インフラへの貢献を重要なミッションとしています。
多くの社員が基幹産業である鉄鋼業を支え、世界をつくる一員であるとの使命感を持って働いている点が特徴です。
同時に多様な産業を支える役割に対して社会的な責任を感じており、責任の大きさから生じる緊張感が働きがいにつながっています。
・世界を舞台にした社会貢献
日本製鉄で海外事業に携わる社員は、自分が関わった事業が現地の方々の生活をより良くしている点に大きな誇りを感じています。
自分の仕事が世界の誰かの役に立っていることを実感できる瞬間が、仕事のモチベーションです。
日本製鉄ではグローバル展開を加速しており、若手から大きなフィールドで活躍できる機会を用意されています。
日本製鉄は大手企業でありながら、風の通しがよく若手も働きやすい職場環境が醸成されている組織です。
社会的に重要な役割を担う緊張感がありつつも、技術者として成長できる環境が整っています。
日本製鉄株式会社のワークライフバランス
仕事で高いパフォーマンスを発揮するには、プライベートの充実が欠かせません。
日本製鉄ではライフワークバランスが整う制度が充実しており、メリハリのある働き方が実現できるでしょう。
・平均残業時間
就職四季報に掲載されたデータによると、残業時間は17.4時間となっています。
同業他社であるJFEスチールが22.8時間となっており、日本製鉄の方が残業は少ない傾向です。
ただし、データは一年分しか掲載されていないため、参考レベルにとどめておきましょう。
・有給休暇の取得率
日本製鉄では有給休暇が毎年20日分付与されており、年度末の時点で残日数がある場合は次年度に繰り越しとなります。
有給休暇は年間で最大40日まで取得可能で、日本製鉄の発表によると年次での平均取得日数は16. 6日です。
毎年20日分が付与されているなかで、16〜17日を消化できると考えると有給休暇の取得率は高いといえるでしょう。
・育児休業の取得率
日本製鉄の公式ホームページでは、育児休業の取得率が女性で100%、男性で56.5%と公表されています。採用HPには、実際に男性社員が1ヵ月間の育児休業をした際の声が掲載されており、業務との兼ね合いをどのように取っていたかを把握可能です。
日本製鉄では他にも介護休暇制度やリモートワーク、配偶者出産休暇などワークライフバランスを考慮した制度が数多く用意されています。
社員のための制度が数多く用意されているため、長期にわたり活躍できる環境が整っているといえるでしょう。
参考:日本製鉄サステナビリティレポート2023|日本製鉄
参考:福利厚生|日本製鉄
日本製鉄株式会社の就職難易度

結論から申し上げますと、日本製鉄への就職難易度は以下の理由から極めて高いといえます。
1.高い知名度からくる人気
日本製鉄は、国内はもちろん海外にも知られ高い知名度を誇っています。
加えて、事業の規模や安定性は多くの学生にとって魅力的な存在のため、理系学生を中心に多くの応募が集まっている状況です。
2.広い事業領域に応じた学生の応募
鉄鋼や建設、化学、ITなど幅広い分野を手掛けており、専門分野に応じた優秀な学生の応募が集まります。
専門分野では高度な知識と技術力が求められるため、自然と競争が厳しくなっている状況です。
3.採用倍率の高さ
日本製鉄の採用人数は例年150〜200名と企業規模に対して少なく、狭き門です。
多くの応募が集まることが毎年予想されるため、就職難易度は極めて高くなっています。
同業であるJFEスチールや神戸製鋼所の就職難易度も高いですが、日本製鉄は負けず劣らずの就職難易度の高さです。
就職難易度は極めて高いため、内定を勝ち取るには面接対策を含めた万全の準備が必要になります。
日本製鉄株式会社の採用大学・採用人数

日本製鉄に就職できる可能性が、どれくらいあるのかは誰もが気になるところでしょう。
本章では、日本製鉄の採用実績がある大学や年間の採用人数をデータを基に解説します。採用大学の傾向や過去3年間の採用人数を確認し、入社の可能性や採用規模を把握しましょう。
日本製鉄株式会社の採用大学ランキング・採用大学一覧
マイナビに掲載されたデータによると、日本製鉄に採用実績のある大学は以下のとおりです。
・国公立大学
北海道大学、東北大学、東京大学、東京工業大学、筑波大学、名古屋大学、大阪大学
九州工業大学、長崎大学など
・私立
早稲田大学、慶応大学、青山学院大学など
日本製鉄で採用実績のある大学は、レベルの高いとされている大学多いですが、幅広く採用は実績があるので、チャレンジする価値はあります。
日本製鉄株式会社の採用人数
日本製鉄の新卒採用人数は例年150名前後です。
2026年度の採用計画では新卒採用は150名と発表しており、例年と相違ない採用人数となります。
以下は過去の採用実績のデータとなります。
| 採用年度 | 新卒採用人数 |
| 2024年度 | 149名 |
| 2023年度 | 146名 |
| 2022年度 | 142名 |
企業規模に対して採用人数が極めて少ないため、倍率は高くなることが予測されます。
相応の準備がなければ、狭き門を突破することは難しいといえるでしょう。
参考:日本製鉄 採用HP
参考:日本製鉄(株)の新卒採用・会社概要|マイナビ
日本製鉄株式会社が求める人物像・活かせるスキル

日本製鉄に入社できたとしても、自身が活躍できるのかは気になるポイントでしょう。
日本製鉄に入社することがゴールではなく、入社後に長く活躍できるかが重視すべきポイントのためです。
本セクションでは、日本製鉄がどのような人材を求めているかを解説します。社会貢献への強い責任感や変化を恐れない精神などの人物像に加え、理系学生が活かせる専攻を具体的に紹介します。
日本製鉄株式会社が求める人物像
以下の特徴を持った方が日本製鉄の求める人物像になります。
1.社会に貢献する強い責任感
日本製鉄は創業以来、自社の事業で社会のさまざまな産業を支えてきました。
社会を支える役割は今後も変わらないため、強い責任感と情熱を持って仕事に取り組める人材を求めています。
2.常に進化し続ける精神
VUCAの時代といわれる現代では目まぐるしい変化が起こっており、業界最大手の日本製鉄も大きく影響を受けています。
業界のリーディングカンパニーとして常に先頭に立ち続けるために、時代の先を行く変化ができる人材を求めています。
3.世界の舞台へ挑む野心
日本製鉄は「総合力世界No.1」との目標を打ち出しており、世界を相手にビジネスを展開しています。
日本製鉄に入社する学生にもグローバルな舞台で戦い、日本製鉄を世界№1にする強い野心を求めています。
日本製鉄は大手企業でありながら、新入社員に変化を続けるメンタリティーを求めています。
安定ではなく、変化を好む方が日本製鉄が求める人材です。
理系学生が活かせるスキルや専攻
日本製鉄は鉄鋼やエンジニアリング、ケミカルなど複数の事業を手掛けているため、さまざまな専攻分野を持つ学生が活躍できる可能性があります。
・材料系
材料系を専攻した学生は、鉄鋼やケミカル&マテリアルなどの分野で活躍が期待できます。
鉄鋼所での操業や生産技術の改善、大学院で鉄に関する研究をしていた方は研究開発職として高張力鋼の研究開発に携わる方も多い状況です。
・機械系
鉄鋼所は大型機械が稼働しているため、設備の企画・設計・導入運用の際に専門性を発揮できます。
機械系を卒業した方は、工場で操業技術や設備保全を担当しているケースが多い状況です。
・電気系
電気制御に関する知識・技術は設備技術者として、生産設備のリニューアルや工場の新設時に活躍の機会があります。
・化学系
クリーンな生産を目指す日本製鉄では、CO2を原料にした化合物を製造する技術を研究しています。
化学系を専攻していた方は同社で研究職として携わっており、大きな成果を上げた「水素還元技術」の研究を行っている状況です。
日本製鉄に入社した多くの方が自身の専門を生かした業務に携わっています。
「自身の専門性をどのように業務に活かすか」を説明できるようにしておくと、選考において高い評価が得られます。
日本製鉄株式会社の年収・初任給

日本製鉄での業務は高い専門性が求められるため、専門性に見合った年収となるかは気になるポイントです。
本章では日本製鉄の給与水準について、有価証券報告書に基づく平均年収や学歴別の初任給を同業他社と比較しながら紹介します。
日本製鉄株式会社の平均年収
最新の2024年度の有価証券報告書によると、日本製鉄の平均年間給与は905万円です。
国税庁が発表している日本の平均給与は478万円と比較すると、非常に高い水準となっていることがわかります。
一方で、同業他社であるJFEスチールの平均年間給与は1,264万円となっており、やや劣る数字です。
年収だけを拾い上げると同業他社に劣っていますが、企業選びは年収に加えて個人の成長性や社風などトータルで検討しましょう。
参考:日本製鉄株式会社 第100期 有価証券報告書
参考:国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査
参考:JFEスチール株式会社 2025年3月期(第23期) 有価証券報告書
日本製鉄株式会社の初任給
日本製鉄の2026年度入社予定者の初任給は、以下のとおりです。
| 学歴 | 初任給(月給) |
| 高専卒 | 240,000円 |
| 学部卒 | 265,000円 |
| 修士了 | 290,000円 |
近年は新卒社員の給料を引き上げる動きが多くある中で、日本製鉄も優秀な学生を引き寄せる給料を設定しています。
参考:日本製鉄株式会社 募集要項
参考:JFEスチール株式会社 募集要項
日本製鉄株式会社のインターンシップ情報

近年の就活ではインターンシップに参加する重要性が高まっているため、日本製鉄を目指す場合もインターンシップには参加するようにしましょう。
インターンシップで企業への理解が深まれば、より的確な志望動機の形成につながります。
本章で日本製鉄のインターンシップのエントリー方法、インターンシップの内容を解説します。
インターンシップへのエントリー方法
日本製鉄のインターンシップは夏と冬に開催されており、エントリーはインターンシップ専用ページからおこないます。
・開催時期
夏期インターンシップ:6月~9月頃
冬期インターンシップ:12月頃
・エントリー期間の目安
夏期:4月頃
冬期:10月~11月頃
・応募方法
日本製鉄の新卒採用サイトからマイページに登録
書類選考・面接などを経て参加者決定
事務系や技術系、さらに事務系・技術系の中で細かくコースが分かれているため、必ず採用サイトで最新の情報をチェックするようにしましょう。
過去のインターンシップ内容
日本製鉄のインターンシップは、実際の職場で業務を体験する「職場受け入れ型」となります。
・期間:5日
・形式:実際の職場で体験
・実施場所:全国の製鉄所・研究所
・内容例:工場設備の見学、立ち会い実験、データ解析、提案プレゼンなど
社員インタビューで多くの方が工場設備を見学した際に、規模の大きさに圧倒されたことを強い印象として語っています。
自分の専門が鉄鋼業の中でどのように生かせるかをリアルに体験できるため、インターンシップは非常に良い機会です。
日本製鉄株式会社のエントリー方法・選考フロー

日本製鉄の選考フローは以下のとおりで、理系学生の場合は自由応募と学校推薦の2種類があります。
1.プレエントリー
日本製鉄のホームページからエントリーをしましょう。
2.日本製鉄主催のイベントに参加
日本製鉄はさまざまなイベントを開催しており、参加を推奨されています。
日本製鉄はBtoBの企業のため、業務に対するイメージがわきにくい点があります。
各種イベントを通じて、日本製鉄への理解を深めて、深掘りされた志望動機の形成につなげましょう。
3-1.学校推薦での応募
理系学生の場合は、大学からの推薦を受けての応募がおこなえます。
学校推薦を利用した応募は、日本製鉄が求人票を提出している学科・専攻のみです。
3-2.自由応募(エントリーシート提出とWeb適性検査)
エントリーシートでは自己PRやガクチカ、志望動機などを記述します。
また、日本製鉄を選んだ理由や入社後のキャリアの展望も問われる形式です。
Web適性検査は、SPIや玉手箱形式のテストがおこなわれます。
4.面接(複数回)
通常は2〜3回の面接が実施され、最終面接は本社もしくは各地の視点や製鉄所でおこなわれます。
5.内々定
すべての選考に通れば、内々定となります。
日本製鉄の選考フローはESとWeb適性検査、面接の流れであり、一般的な採用試験と大きく内容は変わりません。
理系学生の場合は自身の研究内容を深く、そして分かりやすく説明する能力を整理しておきましょう。
日本製鉄株式会社の選考を通過するためのポイント

日本製鉄は人気の高さから就職難易度の高いため、選考を突破することは簡単ではありません。
本章では、就職難易度の高い日本製鉄の選考を突破するための3つの重要なポイントを解説します。同業他社との違いを明確にする志望動機の作り方や情報収集のコツ、WEBテスト対策など具体的な準備方法を紹介します。
日本製鉄株式会社への志望動機を明確にする
JFEスチールや神戸製鋼など同業他社がある中で、なぜ日本製鉄なのかを論理的に説明する必要があります。
1.なぜこの業界か?
日本製鉄を選んだ理由の前に、鉄鋼業界を選んだ理由を明確にします。
「日本の産業を支えたい」「ダイナミックな仕事がしたい」など鉄鋼業界を選ぶ具体的な理由をピックアップしましょう。
2.なぜ日本製鉄なのか?
JFEスチールや神戸製鋼などと比較して、日本製鉄に魅力を感じた理由を挙げましょう。
魅力を感じた理由と自身のキャリア観やこれまでの人生との結びつきが強いと、より納得感のある志望動機になります。
3.入社後にどのように貢献するのか?
日本製鉄に限らず、企業は自社の発展に貢献できる学生を採用するのが一般的です。
「日本製鉄のどの分野で、自身の専門性を活かして貢献できるか」を説明できるようにしておくと、高い評価を得られます。
自身の知識やスキルが日本製鉄の事業や今後の方向性と一致していれば、さらに良い印象を与えられます。
日本製鉄株式会社のOB・OG訪問を行う
採用HPに掲載されているとおり、日本製鉄ではOB・OG訪問を受けつけていません。
各種イベントで社員と接する際に、働く社員にしかわからない生の情報を得るようにしましょう。
【質問の例】
・「現在の仕事の中で、どのような時にやりがいを感じますか?」
・「職場の雰囲気はどのような雰囲気ですか?」
・「入社した際に何かギャップは感じましたか?」
・「若手から成長できる機会はありますか?」
社員からしか得られないリアルな情報は志望動機を深掘りする際に使えるため、積極的に情報を得るようにしましょう。
WEBテストやSPIの対策をする
Webテストは選考対策の中では、優先順位を下げられがちな分野です。
Webテストが意外な落とし穴となり、面接前に落ちる方は少なくありません。
SPIの対策本を繰り返し解き、テスト自体に慣れることから始めるのがおすすめです。
繰り返し解く中で苦手分野があれば、徹底した対策を取ります。
面接準備等もあるため、早期からWebテスト対策は早期から始めましょう。
日本製鉄株式会社に関するよくある質問

最後に日本製鉄への就職活動でよくある質問を解説します。
Q1. 配属はどのように決まりますか?
A1. 日本製鉄では内定後に配属面談をおこない、職種や仕事内容に納得した上での配属となります。
Q2. 異動は多いですか?
A2. 技術職は専門性を高めることが求められるため、あまり多くないと考えられます。
年に一度の上司との面談でキャリアプランを話し合う機会があり、面談の内容を基に異動は実施されています。
Q3. 海外で働くチャンスはありますか?
A3. 若手から海外で働くチャンスは数多くあると考えられます。
入社後は海外で働きたい旨をアピールするしましょう。
まとめ
今回は日本製鉄株式会社の事業内容や働き方、選考を突破するためのポイントを解説しました。
今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。
・日本製鉄は鉄鋼業を中心にエンジニアリング業やケミカル&マテリアル業を展開している
・求める人物像は変化を恐れない精神と社会に貢献する強い責任感を持つ方
・選考突破のカギは鉄鋼業と日本製鉄を選ぶ理由が深掘りされていること
日本製鉄に就職する道は決して簡単ではありませんが、少しでも上手くいくように心から応援しています!
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