
理系の皆さん、こんな悩みはありませんか?「自分の専門知識を活かして、社会を根底から支えるようなスケールの大きな仕事をしてみたい」「でも、具体的にどんな企業があるのか、どうやってアプローチすればいいのか分からない」。そんな想いを抱えるあなたに、今回は日本を代表する総合重工業メーカー、三菱重工業株式会社(MHI)を徹底的に解説します。
三菱重工業は、火力発電所やロケット、航空機といった巨大な製品を手がけるだけでなく、脱炭素社会の実現や宇宙開発といった地球規模の課題に挑む企業です 。この記事では、そんな三菱重工の事業内容から、理系学生が気になる年収、福利厚生、働きがい、そして難関とされる選考を突破するためのポイントまで、網羅的かつ分かりやすく紹介します。この記事を読めば、あなたが三菱重工業で働く未来を具体的にイメージできるようになるはずです。
三菱重工業はどんな会社?

まずは基本情報からおさえていきましょう。 三菱重工業がどれだけ大きなスケールで、社会に貢献している企業なのかが掴めるはずです。
三菱重工業は、1884年の創業から140年以上の歴史を持つ、日本を代表する総合重工業メーカーです。エネルギー、航空・宇宙、防衛、交通システムなど、陸・海・空・宇宙から深海まで、社会基盤を支える非常に幅広い事業領域を持っているのが最大の特徴と言えるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
企業名 | 三菱重工業株式会社 (Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.) |
創業 | 1884年 |
設立 | 1950年1月11日 |
代表者 | 取締役社長 CEO 伊藤 栄作 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 |
連結売上収益 | 5兆0,271億円(2024年度) |
事業利益 | 3,831億円(2024年度) |
グループ会社数 | 約256社(2025年3月31日時点) |
連結従業員数 | 77,274名(2025年3月31日時点) |
平均年齢(単体) | 42.5歳(2025年3月期有価証券報告書) |
平均勤続年数(単体) | 18.9年(2025年3月期有価証券報告書) |
平均年間給与(単体) | 1,017万7千円(2025年3月期有価証券報告書) |
三菱重工業の事業概要
「重工業」と聞いても、具体的に何をしているかイメージしにくいかもしれませんね。 ここでは、同社の4つの主要な事業セグメントを紹介し、そのビジネスモデルに迫ります。
三菱重工業の事業は、主に法人や政府を顧客とするBtoB(Business to Business)ビジネスが中心です。私たちの生活に直接見える製品は少ないかもしれませんが、社会を根底から支える重要な製品や技術を数多く提供しています。
セグメント | 主な製品・サービス | 貢献領域 | 特徴・強味 |
---|---|---|---|
エナジー | ガスタービン、蒸気タービン、原子力発電プラント、航空エンジン | エネルギーの安定供給・脱炭素化 | 世界トップクラスの高効率ガスタービン技術、水素ガスタービン・CO₂回収技術など次世代エネルギー開発を牽引 |
プラント・インフラ | 製鉄機械、化学プラント、環境装置、CCUS技術 | 産業基盤整備・環境保全 | 産業の基盤を支える大規模装置の提供、プラント・環境技術の知見、CO₂回収・利活用技術 |
物流・冷熱・ドライブシステム | フォークリフト、大型冷凍機・空調機、新交通システム | 物流効率化・快適空間・交通システム | 産業や生活の「動く」を支える製品群、都市インフラに直結 |
航空・防衛・宇宙 | 航空機部品、護衛艦、戦闘機、H3ロケット | 国防・宇宙開発・安全保障 | 国家プロジェクトを担う先端技術、陸・海・空・宇宙を横断する幅広い事業領域 |
三菱重工業の強み
ここでは、数ある競合の中でも三菱重工業がなぜ選ばれるのか、その強みを3つのポイントで解説します。 世界と戦うための「武器」を知ることで、企業理解がぐっと深まりますよ。
三菱重工業の強みは、長い歴史の中で培われた確かな技術力と、それを組み合わせることで生まれる総合力にあります。個々の製品が優れているだけでなく、それらを連携させて社会課題の解決策を提案できるのが大きな特徴です。
- 1.世界トップクラスのエネルギー技術
地球規模の課題であるカーボンニュートラルに向けて、同社のエネルギー技術は中心的な役割を担っています。特に、発電効率が高くCO2排出量が少ないGTCC(ガスタービン・コンバインドサイクル)は、世界最高水準の技術力を証明する製品です。さらに、水素ガスタービンやCO2回収技術など、未来の脱炭素社会を実現するための技術開発にも積極的に取り組んでおり、エネルギー業界のゲームチェンジャーとしての地位を確立しています。 - 2.陸・海・空・宇宙を網羅する事業ポートフォリオ
三菱重工業の事業領域は、深海に潜る潜水艦から宇宙を飛ぶロケットまで、非常に多岐にわたります。この幅広い事業ポートフォリオは、特定の市場の変動に強い安定した経営基盤を築いています。また、各事業で培われた技術や知見を融合させることで、新たな価値を創造できる「総合力」も大きな強みです。事業間のシナジーがイノベーションを生み出しています。 - 3.社会課題解決への貢献とグローバルな事業展開
同社は「社会課題の解決」を事業の中心に据えています。エネルギーの安定供給、産業の発展、安全保障、環境保全など、その事業は世界が直面する課題解決に直結しています。こうした姿勢が、世界中の国や企業からの信頼を獲得し、グローバルなプロジェクト受注につながっています。現在、海外売上高比率は50%を超えており、世界中の国々でその技術が活躍していることがわかります。
三菱重工業の強みは、世界をリードする「エネルギー技術」、変動に強い「多様な事業ポートフォリオ」、そして社会課題の解決に貢献する「グローバルな事業展開」の3点です。これらの強みが組み合わさることで、他社にはない独自の価値を生み出しています。
三菱重工業の福利厚生
就職するなら、働きやすさやプライベートの充実も気になりますよね。 ここでは、理系学生に嬉しい三菱重工業のサポート制度をいくつかピックアップして紹介します。
三菱重工業では、社員が安心して仕事に打ち込めるよう、充実した福利厚生制度が整えられています。特に、住宅関連や財産形成、自己成長を後押しする制度が手厚いのが特徴です。
- ・住宅サポート
独身寮や社宅が完備されているほか、持ち家取得を支援する制度など、ライフステージに合わせた住まいのサポートが充実しています。若手のうちは寮に入ることで、生活費を抑えながら同期とのつながりを深めることもできます。 - ・財産形成サポート
社員持株会のほか、確定拠出年金(DC)や財形貯蓄制度など、将来に向けた資産形成を会社がサポートしてくれます。早い段階から計画的に資産を築いていけるのは、長く働く上で大きな安心材料になりますね。 - ・選択型福利厚生制度(カフェテリアプラン)
会社から付与されたポイントの範囲内で、自己啓発、旅行、育児・介護、健康増進など、多種多様なメニューの中から自分に必要な福利厚生サービスを自由に選べる制度です。ライフスタイルや価値観に合わせて制度をカスタマイズできるのは、非常に魅力的です。 - ・自己啓発支援
語学研修や各種通信教育講座の受講費用補助など、社員のスキルアップを積極的に支援する制度も整っています。グローバルに活躍したい理系学生にとって、語学力を磨く機会があるのは嬉しいポイントです。
三菱重工業は、社員の生活を多角的に支える手厚い福利厚生が魅力です。特に、住宅支援や財産形成、個人のニーズに合わせて使えるカフェテリアプランなど、安心して長く働ける環境が整っています。
三菱重工業の社風・働きがい

大企業って、堅いイメージがありませんか? ここでは、実際に働く社員の声をもとに、三菱重工業のリアルな社風や働きがいに迫ります。
三菱重工業では、若手のうちから大きなプロジェクトに挑戦できる機会が多く、チームで協力しながら社会に貢献するやりがいを感じられる社風があるようです。歴史ある企業ですが、常に新しい価値創造への挑戦を続けています。
社員の声から見る三菱重工業
採用サイトには、様々な分野で活躍する社員のインタビューが掲載されています。そこから見えてくるのは、「挑戦を後押しする文化」と「社会貢献への強い意識」です。
- ・若手からの挑戦を歓迎する風土
若手に大きな仕事の機会を早期に与え、背中を押す風土があります。
実際に、入社3年目でF-2戦闘機製造事業の主担当を任された事例も公式対談で紹介されています。失敗を恐れずに挑戦できる環境が、技術者としての成長を加速させてくれるようです。 - ・チームで成し遂げる大規模プロジェクト
ロケットの開発プロジェクトに携わる社員は、、「宇宙開発の仕事は多くの人の協力で成り立つ」「結束と連携が重要」と語っており、個々の技術力を結集し、チームとして大きな成果を出すのが三菱重工業の働き方の特徴と言えるでしょう。 - ・世界を舞台にした社会貢献
海外の発電プラント建設に携わる社員は、自分が関わったプラントが現地の人々の生活を明るく照らしていることに、大きな誇りを感じると言います。自分の仕事が、世界の誰かの役に立っていることを実感できる瞬間が、仕事のモチベーションにつながっているようです。
三菱重工業には、若手の挑戦を後押しし、チーム一丸となって社会課題の解決という大きな目標に取り組む社風があります。世界に貢献している実感を得ながら、技術者として成長していける環境が整っていると言えそうです。
三菱重工業のワークライフバランス
仕事へのやりがいも大切ですが、プライベートの時間も同じくらい重要ですよね。 ここでは、公式データをもとに三菱重工業のワークライフバランスについて見ていきましょう。
三菱重工業は、社員が健康でいきいきと働ける環境づくりに力を入れています。各種制度の整備はもちろん、その利用を促進する風土づくりも進められています。
項目 | データ |
---|---|
年次有給休暇取得率 | 81.5%(2023年度実績) |
男性の育児休業取得率 | 85.8%(2023年度実績) |
女性の育児休業取得率 | 94.5%(2023年度実績) |
フレックスタイム制度やテレワーク勤務制度も導入されており、育児や介護など個人の事情に合わせて柔軟な働き方が可能です。特に、男性の育児休業取得率も年々上昇しており、性別に関わらず子育てに参加しやすい環境が整いつつあると言えるでしょう。
三菱重工業は、有給休暇取得率の高さや各種両立支援制度の充実から、ワークライフバランスを実現しやすい環境であると考えられます。大規模なプロジェクトを担う責任と、充実した私生活を両立させたい人にとって、魅力的な職場と言えるでしょう。
三菱重工業の就職難易度

結論から言うと、三菱重工業への就職難易度は「非常に高い」と考えられます。 その理由を、客観的な視点から解説していきます。
日本を代表する総合重工業メーカーとして、事業の社会貢献性の高さや安定性から、理系学生を中心に毎年多くの応募者が集まります。そのため、内定を勝ち取るには十分な準備と対策が不可欠です。
- ・業界内での人気と知名度
重工業界は、日本のものづくりを支える基幹産業であり、その中でも三菱重工業はトップクラスの知名度と人気を誇ります。安定した経営基盤やスケールの大きな仕事に魅力を感じる優秀な学生が、全国から応募してくるため、競争は必然的に激しくなります。 - ・事業の専門性と求められるレベルの高さ
航空・宇宙や防衛、エネルギーといった事業領域は、非常に高度な専門知識と技術力が求められます。そのため、採用においても学生時代の研究内容や専門性、論理的思考力がシビアに評価されると考えられます。生半可な知識や志望動機では、選考を突破するのは難しいでしょう。 - ・採用人数の規模
後述しますが、三菱重工業の技術系採用人数は毎年400名程度と、企業の規模に対して決して多くはありません。この採用枠を、全国の優秀な理系学生と争うことになるため、就職難易度が高い一因となっています。
同業の川崎重工業やIHIといった企業と比較しても、事業規模や知名度の高さから、三菱重工業の就職難易度は一段高い水準にあると考えるのが一般的です。
三菱重工業は、その知名度、事業の専門性、そして採用枠に対して応募者が多いことから、就職難易度は極めて高いと言えます。内定を得るためには、業界・企業研究を徹底し、自身の専門性と企業への貢献意欲を明確にアピールする必要があります。
三菱重工業の採用大学・採用人数
「学歴フィルターはあるの?」と心配な方もいるかもしれませんね。 ここでは、採用実績のある大学や過去の採用人数データを見ていきましょう。
三菱重工業は、特定の大学に偏ることなく、全国の国公立・私立大学および大学院から幅広く採用しているのが特徴です。出身大学名よりも、個人の持つ専門性やポテンシャルが重視される傾向にあると考えられます。
三菱重工業の採用大学一覧
三菱重工業の採用サイトでは、具体的な大学名は公表されていません。しかし、採用実績として「全国の国公私立大学・大学院、高等専門学校、海外大学」と明記されており、門戸が広く開かれていることがわかります。
理系学生の採用が中心となるため、機械、電気・電子、情報、材料、化学といった分野で高い研究実績を持つ大学からの採用が多いと推測されます。
三菱重工業の採用人数
過去3年間の新卒採用人数は以下の通りです。
採用年度(入社年) | 新卒採用人数 |
---|---|
2023年度 | 529名 |
2022年度 | 346名 |
2021年度 | 298名 |
採用人数は増加傾向にあります。これは、カーボンニュートラル社会の実現に向けたエナジードメインの変革や、防衛・宇宙領域の事業拡大など、将来の成長を見据えて積極的に人材を確保しようとする会社の姿勢の表れと考えられます。
三菱重工業は、全国の大学から学歴に関わらず幅広く採用しています。採用人数は増加傾向にあり、特に技術系人材の需要が高まっています。出身大学を気にするよりも、自身の専門性をどう活かせるかを考えることが重要です。
三菱重工業が求める人物像・活かせるスキル

自分が三菱重工業で活躍できるか、気になりますよね。 ここでは、企業がどんな人材を求めているのか、そして理系学生のどんなスキルが活かせるのかを解説します。
三菱重工業が求める人物像
採用サイトのメッセージなどから、以下の3つのキーワードが浮かび上がってきます。
- 1.当事者意識と強い情熱
三菱重工業が手掛けるのは、数十年単位の息の長いプロジェクトばかりです。困難な課題に対しても、決して諦めず、自分事として捉えて最後までやり遂げる強い意志と情熱が求められます。 - 2.多様な仲間との協調性
巨大な製品やシステムは、決して一人では作れません。異なる専門性や価値観を持つ国内外のメンバーと協力し、リスペクトし合いながら、チームとして最大の成果を追求する姿勢が重要です。 - 3.変化を恐れないチャレンジ精神
カーボンニュートラルやデジタル化など、世界は大きな変革の時代を迎えています。現状に満足せず、常に新しい知識や技術を学び、失敗を恐れずに新しい領域へ果敢に挑戦していくマインドが不可欠です。
理系学生が活かせるスキルや専攻
三菱重工業では、技術系のあらゆる分野の専門性が求められています。 あなたの専攻が、どの事業でどのように活かせるかイメージしてみましょう。
- ・機械系(機械工学、航空宇宙工学など) ガスタービン、ロケット、航空機、防衛装備品など、ほぼ全ての製品開発において根幹をなす分野です。設計、開発、生産技術、品質保証など、活躍の場は無限にあります。CAD/CAEのスキルは必須と言えるでしょう。
- ・電気・電子系(電気電子工学、制御工学など) あらゆる製品の制御システムやパワーエレクトロニクス、通信システムの設計・開発で専門性を発揮できます。発電プラントの制御から、航空機の電装システムまで、活躍のフィールドは広大です。
- ・情報系(情報工学、知能情報学など) 製品のIoT化、AIを活用した予兆診断、プラントの自動運転など、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で不可欠な人材です。プログラミングスキル(Python, C++など)やデータ分析の経験が活かせます。
- ・化学・材料系(応用化学、材料工学など) 高効率な発電を可能にする耐熱材料、航空機の軽量化に貢献する複合材料、CO2を回収するための化学的なプロセス開発など、製品の性能を根底から支える重要な役割を担います。
三菱重工業は、求める人物像として「Active」「Balanced」「Creative」を掲げています。理系学生にとっては、機械、電気、情報、化学など幅広い専攻分野の知識を活かせるフィールドがあります。自分の専門性が社会課題の解決にどう繋がるかを語れることが重要です。
三菱重工業の年収・初任給

企業選びで最も気になることの一つが、お給料ですよね。 ここでは、三菱重工業のリアルな年収と初任給について、客観的なデータと共に見ていきましょう。
三菱重工業の給与水準は、日本の製造業の中でもトップクラスです。待遇面でも、社員の貢献にしっかりと応える企業姿勢がうかがえます。
三菱重工業の平均年収
最新の有価証券報告書によると、三菱重工業の平均年間給与は以下の通りです。
平均年間給与:10,176,595円 (2025年3月31日現在、提出会社(単独)の従業員)
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均給与は458万円ですので、その2倍以上の非常に高い水準にあることがわかります。同業他社と比較しても高水準であり、業界をリードする企業としての待遇の良さが表れています。
三菱重工業の初任給
2025年度入社予定者の初任給は以下の通りです。 学歴に応じて設定されており、こちらも国内トップクラスの水準と言えます。
学歴 | 初任給(月給) |
---|---|
博士了 | 経歴に応じて個別設定 |
修士了 | 280,000円 |
学部卒 | 260,000円 |
※「2024年4月初任給」に準拠
近年、多くの企業で初任給の引き上げが行われていますが、三菱重工業も優秀な人材を確保するために、魅力的な給与水準を提示していることがわかります。
三菱重工業の平均年収は約1017万円と、国内でも非常に高い水準です。初任給も高く設定されており、給与・待遇面でトップクラスの企業であることは間違いありません。
三菱重工業のインターンシップ情報

本選考の前に、企業の雰囲気を肌で感じたいですよね。 インターンシップは、企業理解を深め、自分との相性を見極める絶好の機会です。
三菱重工業では、理系学生向けに、事業や技術の魅力を体感できる様々なインターンシップが開催されています。参加することで、早期選考につながる可能性もあるため、積極的に挑戦してみましょう。
インターンシップへのエントリー方法
インターンシップは、主に夏と冬に開催されます。 エントリーは、三菱重工業の採用マイページから行うのが基本です。
- ・開催時期
- 夏期インターンシップ:8月~9月頃
- 冬期インターンシップ:12月~2月頃
- ・エントリー期間の目安
- 夏期:5月~6月頃
- 冬期:10月~11月頃
- ・応募方法
- 三菱重工業の新卒採用サイトからマイページに登録
- マイページ上でエントリーシート(ES)を提出
- WEBテストの受検
- 書類選考・面接などを経て参加者決定
募集コースや時期によって選考プロセスは異なるため、必ず採用サイトで最新の情報を確認してください。人気のコースはすぐに締め切られてしまうこともあるので、早めの情報収集と準備が鍵となります。
過去のインターンシップ内容
三菱重工業のインターンシップは、期間や内容によって様々なプログラムが用意されています。
- ・1day仕事体験
オンライン形式で、特定の事業分野(例:航空機、ロケット、発電プラントなど)の概要や技術者の仕事内容について、講義や若手社員との座談会を通じて学ぶことができます。手軽に参加でき、企業研究の第一歩として最適です。 - ・複数日程(3日間)の実務型インターンシップ
各事業所(工場や研究所)で、実際の職場に入り込み、具体的なテーマに沿ってグループワークや設計演習などを行います。社員から直接フィードバックをもらえるため、技術者として働くイメージを具体的に掴むことができます。専門性を深めたい学生におすすめです。
これらのインターンシップに参加することで、Webサイトだけでは得られない現場の雰囲気や、社員の方々の仕事への情熱を直接感じることができます。
三菱重工業のインターンシップは、企業理解を深める絶好の機会です。夏と冬に開催され、1dayから実務型まで多彩なプログラムがあります。マイページ登録を早めに行い、積極的に応募してみましょう。
三菱重工業のエントリー方法・選考フロー
ここからは、いよいよ本選考のプロセスについて解説します。 各ステップで何が評価されるのかを理解し、万全の準備で臨みましょう。
三菱重工業の選考は、一般的なフローに沿っていますが、理系学生の場合は研究内容を深く問われる「技術面接」が特徴的です。自身の研究を分かりやすく説明する能力が求められます。
一般的な選考フロー(技術系)
- 1.エントリーシート(ES)提出
マイページ登録後、ESを提出します。志望動機やガクチカ(学生時代に力をいれたこと)、研究概要などが主な質問項目です。なぜ三菱重工業なのか、入社して何を成し遂げたいのかを論理的に記述する必要があります。 - 2.WEBテスト受検
形式はSPI。言語・非言語の能力検査と性格検査が行われます。対策本などで十分な準備をしておきましょう。 - 3.マッチング面談(2回)
理系選考の山場です。研究概要をまとめた資料(A4数枚程度)をもとに、プレゼンテーションと質疑応答が行われます。面接官は現場の技術者であることが多く、研究内容の新規性や論理性、課題解決能力などが厳しくチェックされます。 - 4.最終面接
人事部門の役員クラスとの面接です。志望度の高さや人柄、将来性など、総合的な観点から評価されます。これまでの面接で話した内容と一貫性を持たせつつ、入社への熱意を伝えることが重要です。 - 5内々定
※上記は一般的なフローであり、年度や職種によって異なる場合があります。
選考フローはES、WEBテスト、面接(複数回)という流れです。理系学生は、自身の研究内容を深く、そして分かりやすく説明する能力を問われる「技術面接」が重要なポイントとなります。
三菱重工業の選考を通過するためのポイント

難易度の高い三菱重工業の選考。ライバルに差をつけるための3つの秘訣を伝授します。 これらを意識するだけで、あなたの評価はぐっと上がるはずです。
「なぜ三菱重工業なのか」を徹底的に突き詰め、自分の言葉で語れるようにすることが、内定への一番の近道です。付け焼き刃の知識ではなく、心からの熱意を伝えましょう。
三菱重工業への志望動機を明確にする
数あるメーカーの中で「なぜ三菱重工業なのか」を、自分の経験と結びつけて具体的に語ることが何よりも重要です。以下の3つのステップで考えてみましょう。
- 1.なぜこの業界か?
「日本のものづくりを支えたい」「社会課題を技術で解決したい」など、自分が重工業界に興味を持ったきっかけや原体験を明確にしましょう。 - 2.なぜ三菱重工業か?
同業他社(川崎重工、IHIなど)と比較して、三菱重工業のどの事業、どの技術に最も魅力を感じるのかを具体的に述べます。「世界トップのガスタービン技術で脱炭素に貢献したい」「H3ロケットの開発に携わり、日本の宇宙開発をリードしたい」など、解像度の高い志望動機が求められます。 - 3.入社後どう貢献したいか?
自分の研究内容や専門性が、三菱重工業の事業にどう活かせるのかを具体的に結びつけます。「大学で学んだ流体解析の知識を、次世代航空エンジンの開発に活かしたい」といったように、自分のスキルと会社の未来をリンクさせることが重要です。
三菱重工業のOB・OG訪問を行う
Webサイトやパンフレットだけでは分からない、リアルな情報を得るためにOB・OG訪問は非常に有効です。実際に働く先輩社員から、仕事のやりがいや大変さ、職場の雰囲気などを聞くことで、志望動機に深みと具体性が増します。
大学のキャリアセンターなどを通じて、積極的にアプローチしてみましょう。以下のような質問を準備していくと、有意義な時間になります。
- ・「現在の仕事内容と、一番やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?」
- ・「職場の雰囲気や、若手社員の成長環境について教えてください」
- ・「理系のバックグラウンドが、具体的にどのような場面で活かされていますか?」
WEBテストやSPIの対策をする
素晴らしい志望動機や研究実績があっても、最初の関門であるWEBテストで落ちてしまっては元も子もありません。多くの企業が選考初期に導入しているため、早めに対策を始めることが重要です。
市販の対策本を1~2冊繰り返し解き、出題形式に慣れておきましょう。特に非言語分野(数学的な問題)は、理系学生なら得意なはず。ここで確実に高得点を狙えるように準備しておけば、自信を持って選考に臨めます。
選考突破の鍵は、「なぜMHIか」を突き詰めた志望動機、OB・OG訪問によるリアルな情報収集、そして確実なWEBテスト対策の3つです。入念な準備が、あなたの熱意を伝える何よりの武器になります。
三菱重工業に関するよくある質問

最後に、就活生の皆さんが抱きがちな疑問にQ&A形式で簡潔にお答えします。
Q1. 配属はどのように決まりますか?
A1. 本人の希望や専門性、各部門のニーズを総合的に勘案して決定されます。選考過程での面談を通じて、配属希望についてすり合わせを行う機会が設けられています。
Q2. 海外で働くチャンスはありますか?
A2. はい、数多くあります。海外の顧客との折衝、海外プラントの建設・試運転、海外拠点での駐在など、若手のうちからグローバルに活躍する機会が豊富に用意されています。
Q3. 博士課程の学生も採用していますか?
A3. はい、積極的に採用しています。博士課程で培った高度な専門知識は、最先端技術の研究開発に不可欠な力として高く評価されています。選考プロセスも、その専門性を深く理解するための内容となっています。
まとめ
この記事では、三菱重工業の事業内容から働きがい、選考対策までを網羅的に解説してきました。 最後に、重要なポイントを3つにまとめます。
- 1.社会基盤を支える幅広い事業と世界トップクラスの技術力
エネルギーから宇宙まで、社会貢献性の高い事業領域で、世界をリードする技術に触れながら成長できる環境があります。 - 2.挑戦を後押しし、チームで大きな目標に挑む社風
若手でも大きな裁量権を持って仕事に取り組め、多様な仲間と協力しながらスケールの大きなプロジェクトを成し遂げるやりがいがあります。 - 3.「なぜ三菱重工業か」を突き詰め、自分の専門性との繋がりを示すことが選考突破の鍵
高い就職難易度を乗り越えるには、徹底した企業研究に基づいた、熱意ある志望動機と、自身のスキルがどう貢献できるかを明確に語ることが不可欠です。
三菱重工業は、日本のものづくりの粋を集め、地球規模の課題解決に挑む、非常にやりがいのある企業です。この記事を参考に、ぜひあなたの可能性をぶつけてみてください。
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参照元
三菱重工業 トップページ
三菱重工業 会社概要
三菱重工業 2024年度有価証券報告書
三菱重工 ワークスタイル 福利厚生
三菱重工 社員教育
三菱重工業 社員インタビュー
三菱重工業 採用サイト
三菱重工業 新卒採用資料
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