「食料・水・環境」という壮大なテーマに挑むのが、株式会社クボタです。理系の皆さんにとって、自分の専門がどう活かせるか気になりませんか。
本記事では株式会社クボタの事業内容から気になる就職難易度、採用大学、年収、そして選考対策まで企業研究に必要な情報を解説します。
株式会社クボタはどんな会社?

1890年創業のクボタは、「世のため人のために役立つ技術と製品を提供する」の理念を持つグローバルカンパニーです。農業機械や水インフラ関連製品が事業の核。中心となる事業を軸に、世界をフィールドに事業展開を進めています。
創業者である久保田権四郎は当時の日本が抱えていた水不足問題に対し、水道用鉄管の国産化に成功して課題解決に尽力した人物です。以来「世のため人のために役立つ技術と製品を提供する」という理念をベースに、事業が展開され続けています。
現在は農業機械・エンジン事業、そしてダクタイル鉄管などの水環境ソリューション事業を軸に世界中のインフラ領域を支えている状況です。海外売上高比率が高いクボタは、真のグローバル企業として日々成長を続けています。
株式会社クボタの企業概要(2024年3月31日現在)
| 商号 | 株式会社クボタ |
| 創業 | 1890年(明治23年) |
| 代表者 | 代表取締役社長 北尾 裕一 |
| 国内・海外拠点 | グループ会社約200社、世界各地に拠点 |
| 連結売上高 | 約2兆9,000億円(2024年3月期) |
| 連結営業利益 | 約2,400億円(2024年3月期) |
| 連結社員数 | 約50,000名(2024年3月期) |
| 平均年齢 | 39.9歳(単体、2024年12月期) |
クボタは130年以上の歴史の中で、社会の根幹を支える技術を提供し続けてきました。グローバルな売上規模と、食料・水・環境という将来性の高い分野に特化している点は、理系就活生が長期的なキャリアを考える上でも、大きな魅力です。
株式会社クボタの事業概要
クボタの事業は「機械」「水環境ソリューション」「その他」の大きく3つのセグメントで構成されています。主力は農業機械を含むグローバル売上の約7割を占める機械部門です。また、水環境ソリューションはダクタイル鉄管や水処理プラントを通じ、世界的な水インフラを支える重要な事業となっています。
クボタは、事業領域を以下の3つに分けています。
1.機械部門(農業機械、エンジン、建設機械など)
・内容:世界の食料生産を支えるトラクタ、田植機、コンバインなどの農業機械、小型産業用ディーゼルエンジン、小型建設機械などの開発・製造・販売
・特徴:売上構成比の約7割を占める基幹事業。トラクタは世界的にもで高いシェアを誇っています。ICTを活用したスマート農業ソリューション「KSAS」を推進し、農業の省力化・高精度化の実現を支えている。
2.水環境ソリューション部門(水インフラ、環境プラントなど)
・内容:安全な水の供給と再生を目的とした、インフラ製品やシステムを提供。
・代表製品:ダクタイル鉄管(水道管)、バルブ、ポンプ、水処理プラント(浄水・排水)、ごみ焼却プラントなど。
・特徴:ダクタイル鉄管の耐久性は、世界的にも高い評価を受けている。水問題が深刻なアジアや中東での水インフラ整備に不可欠なソリューションを提供中。
3.その他部門(素形材・鋼管、空調機器など)
・内容:産業用鋳鋼製品、石油化学・鉄鋼関連の素形材、業務用空調機器などを扱う。
・特徴:長年培ってきた高度な「素形材技術」を活用。様々な産業の基盤となる素材や部品を提供している。
クボタの事業は、社会の存続に不可欠なインフラ分野に根ざしているものが中心です。農業機械の自動化、水処理の化学、またはインフラの材料開発など、理系学生も幅広い領域で特性を活かし、社会貢献へのやりがいを感じられるはずです。
株式会社クボタの強み
クボタの最大の強みは、長い歴史のなかで培った素形材技術と、農業機械のグローバルネットワークとを組み合わせた独自のビジネスモデルです。「食料・水・環境」に関するトータルソリューションを提供できる点が、クボタならではの強みとなっています。
1.130年の歴史に裏打ちされた高度な「素形材技術」
・優れた技術:クボタの鋳造技術や素材開発は、世界トップクラスの技術力といわれている。特にダクタイル鉄管や、過酷な環境で使用される機械部品の基となる耐熱・耐摩耗性に優れた素形材の開発能力は随一。
・全事業の基盤:トラクタや建設機械の耐久性・高性能を支える基盤技術が水処理プラントの信頼性にも貢献しており、クボタの競争力の源泉となっている。
2.「食料・水・環境」を統合する独自のグローバルソリューション
・独自モデル:世界の主要な課題である「食料・水・環境」を扱い、製品はもちろんソリューションとして提供できる点が最大の特徴。
・相乗効果:農業の生産性向上(食料)が、効率的な水の利用(水)や環境負荷の低減(環境)に繋がるなど、事業間の相乗効果を生み出しやすい構造がある。
3.世界で強固な農業機械の販売・サービスネットワーク
・市場シェア:トラクタやコンバインは海外でも高いブランド力と広い販売網がある。
・現場主義:地域ごとの気候や土壌に合わせた製品の開発・供給が可能で、食料需要が増加する新興国市場でのシェア拡大なども迅速に行える。
クボタの強みは、伝統的な技術力と人類の未来に貢献するという明確な事業ドメインが結びついている点です。技術が世界の社会課題解決に直結する実感を、強く得られる事業だといえます。
株式会社クボタの福利厚生
社員が安心して長期的に働けるよう、充実した福利厚生制度が用意されています。住宅支援や各種手当、休暇制度は特に手厚く、年次有給休暇の平均取得日数は20日を超えます。専門知識習得のための自己啓発支援も充実しており、社員の長期的なスキルアップについても、幅広いサポートがあります。
| 制度・項目 | 内容 |
| 住宅手当・支援 | 独身寮・社宅制度を完備。地域や条件に応じた家賃補助や住宅ローン利子補給などの制度もあります。 |
| 年次有給休暇 | 入社時14日付与、最大20日付与(翌年まで繰越可)。取得日数は平均20.3日(取得率106%)と非常に高い水準です。 |
| 自己啓発補助 | 資格取得支援、通信教育、語学研修など、社員のスキルアップをサポートするメニューが豊富です。 |
| フレックス制度 | 部署や職種に応じて、フレックスタイム制度を導入・運用しています。 |
| 育児・介護支援 | 育児休業、介護休業制度を法定以上に整備。短時間勤務制度の利用実績も豊富です。 |
クボタの福利厚生からは、社員の健康と生活を守る姿勢を感じられます。休暇制度も充実しているため、集中力を維持しつつメリハリをつけて働ける環境が整っている企業です。
株式会社クボタの社風・働きがい

クボタの社風は、チャレンジ精神と現場主義が大きな特徴です。世界の課題解決に貢献している使命感とやりがいを感じながら、技術者同士の連携も大切にされている環境です。若手社員の裁量も比較的大きいなど、チャレンジを成果に結びつけやすい風土があります。
社員の声から見るクボタ
クボタでは、「やればできる」「失敗を恐れるな」という創業者のメッセージをベースに、挑戦文化が根付いています。グローバルな事業展開に伴い、多様な背景を持つ仲間とのチームワークを重視する風土も特徴的です。クボタの採用メッセージや企業理念からわかる社風の特徴は、以下の3点です。
1.現場主義と「粘り強くやり抜く」文化
・クボタは、顧客やユーザーの現場に深く入り込み、真のニーズを把握する現場主義が浸透している。・課題に直面しても諦めず、粘り強く解決策を追求する姿勢が評価される。
2.「チャレンジ精神」と若手への期待
・創業者精神が根付いているため、新しい挑戦が求められ評価される。・グローバルプロジェクトに若いうちから関わる機会を与えられるなど、成長と働きがいを感じられる組織。
3.地球規模の課題解決を担う「高い使命感」
・「食料・水・環境」という課題を、事業を通じて解決する意識が組織に浸透。・技術者も、世界の食糧増産や安全な水供給への貢献に、誇りと高いモチベーションを得ている。
クボタは、「技術者として世界を舞台に活躍したい」「社会貢献度の高い仕事に携わりたい」理系学生にとって理想的な環境です。挑戦を恐れず、粘り強く研究に取り組んできた経験が、選考では高く評価されます。
株式会社クボタのワークライフバランス
平均有給休暇取得日数も、20日超と非常に高水準で、生活も大切にしながら働ける体制です。有給休暇の取得率は100%。高い取得率からも社員の生活を大切にする企業文化が伺えます。
フレックスタイム制度の導入や育児休業制度の充実など、長く健康的に働けるよう制度作りがされているのもの魅力のひとつです。ライフワークバランスを保ちながら、メリハリをつけて働ける環境が整っているといえます。
株式会社クボタの就職難易度

クボタの就職難易度は高い傾向にあり、採用人数は年間200名〜350名程度と多いですが、応募者数も大規模である点に注意が必要です。事業の安定性やグローバルな規模、高い技術力によって就活生に高い人気があるため、理系技術職における競争も激しいと予想されます。
就職難易度は高い一方で、採用人数も多く、門戸が狭すぎるわけではない点も理解しておきましょう。理系学生は、自身の専門分野とクボタの事業との接点を具体的に示すと、内定獲得の可能性を高められます。
株式会社クボタの採用大学・採用人数

旧帝大、早慶、関関同立など、全国の難関大学から幅広く採用しており、明確な学歴フィルターは設定されていないようです。ただし技術職採用においては、大学院卒の採用比率が高い特徴があります。
株式会社クボタの採用大学ランキング・採用大学一覧
採用実績校は、全国の国公立大学や有名私立大学からバランスよく採用されています。特に、関西圏のトップレベル大学院からの採用が多く、機械、電気電子、情報、化学、土木など幅広い理系専攻が活躍しています。
株式会社クボタの採用大学実績(上位・主要校抜粋)
| 区分 | 採用大学例 |
| 国公立大学 | 大阪大学、神戸大学、京都大学、東北大学、九州大学、東京大学、東京工業大学など |
| 私立大学 | 立命館大学、同志社大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京理科大学、明治大学など |
| 大学院 | 上記大学の大学院が中心で、理系院生の採用が多数を占めます。 |
クボタの採用実績校は多様ですが、技術職採用においては大学院での専門的な研究経験が重要視されます。出身大学よりも、「大学・大学院で何を学び、クボタでどう活かせるか」を具体的に示すことが内定獲得の鍵です。
株式会社クボタの採用人数
クボタの採用人数は、年間200名から350名程度と大規模な採用を継続しています。理系出身者は全体の約7割。事業拡大とグローバル展開を見据えた、技術系人材の確保に積極的です。
株式会社クボタ採用人数推移(過去3年間の新卒採用実績)
| 年度 | 全体採用数 | 事務系 | 技術系 |
| 2024年度 | 333名 | 79名 | 254名 |
| 2023年度 | 328名 | 90名 | 238名 |
| 2022年度 | 225名 | 55名 | 170名 |
近年のクボタの採用人数は増加傾向にあり、特に技術系職種の採用に注力している状況です。採用数拡大の背景にはグローバル市場での競争力強化、スマート農業や水環境ソリューションといった成長分野への経営資源集中があります。そのため、高度な専門知識を持つ理系人材、特に修士了の人材が求められている傾向にあります。
そのため、理系学生にとっては専門性を活かす大きなチャンスです。早期に企業研究と専門分野を深く掘り下げた準備を行えば、クボタの一因となることも夢ではありません。
株式会社クボタが求める人物像・活かせるスキル

クボタが求める人材として提示しているのは、「学び続ける」「チャレンジ精神」「人間関係構築」の3つの項目です。理系学生であれば、研究で培った粘り強さと専門知識を活かし、学び続けることで活躍が期待できます。
株式会社クボタが求める人物像
クボタが求めるのは、世界的な課題解決に貢献する志を持ち、失敗を恐れず粘り強く挑戦し続ける人物です。グローバルな事業であるため、多様な価値観を持つ人と協力できる人間関係構築力も重視されます。
クボタの採用メッセージや企業理念からわかる、求める人物像は以下の3点です。
1.変化を恐れず積極的に挑戦する「チャレンジ精神」
・企業文化との関係:未知の領域や困難な課題にも積極的に挑む姿勢が求められる。
⇒具体的に:研究活動で新しいアプローチに挑戦したり、困難を乗り越えるために努力したりした経験などがアピールポイントになる。
2.成長のために努力する「学び続ける姿勢」
・企業文化との関係:技術革新に対応するため、高い成長意欲が期待される。
⇒具体的に:専門外の知識を独学で学んだ経験や、研究テーマを深掘りするための努力が活かせる資質となる。
3.多様な意見を尊重し協働できる「人間関係構築力」
・企業文化との関係:外国人メンバーや国内外の顧客と連携して仕事を進めるため、異なる意見を受け止め、円滑なコミュニケーションを図る能力が必要。
クボタは、技術者として世界を舞台に成長し続けたい意欲をもつ人に最適な企業です。挑戦意欲や協調性を活かせば、グローバルに活躍できる人材へとキャリアを積めます。
理系学生が活かせるスキルや専攻
幅広い事業を展開しているため、機械・電気電子・情報・化学・土木など、ほぼ全ての理系知識が活かせます。特に、研究職、設計開発職、生産技術職においては大学・大学院で培った専門知識や論理的思考力をそのまま活かしやすい点が魅力です。
| 職種 | 活かせる専攻・スキル | 活躍例 |
| 研究開発職 | 機械工学、制御工学、情報科学、AI、材料科学、化学工学 | スマート農業に向けた自動運転技術、新規水処理膜材料の開発、高耐久性エンジンの研究 |
| 設計開発職 | 機械工学、電気電子工学、ソフトウェア工学、土木工学 | トラクタの機構・電装品設計、水処理プラントの設計、精密機器の開発 |
| 生産技術職 | 産業工学、生産システム工学、金属工学 | グローバル工場の生産ライン自動化、鋳造プロセスの改善、品質管理システムの構築 |
自身の研究がスマート農業や材料開発など、どの分野で活かせるかを具体的にイメージしておきましょう。
株式会社クボタの年収・初任給

クボタの年収は日本の製造業平均を大きく上回る、800万円台前半が平均値です。初任給も大手メーカーの中でもトップクラスの額で、長く働くうえで安心感のある待遇が整備されています。
株式会社クボタの平均年収
株式会社クボタの平均年収は、2024年12月期の実績で以下のとおりです。
株式会社クボタ平均年収(2024年12月期)
| 項目 | 金額(株式会社クボタ単体) |
| 平均年収 | 825万円(推定) |
| 平均年齢 | 39.9歳 |
※データは2024年12月期(推定)の有価証券報告書に基づきます。
株式会社クボタの初任給
クボタの初任給は、修士了で29万7,000円、学部卒で27万4,000円(2024年入社実績)と、大手メーカーの中でもトップクラスの金額です。
株式会社クボタ初任給(2024年4月入社実績)
| 学歴 | 初任給(月給) |
| 修士了 | 297,000円 |
| 学部卒 | 274,000円 |
クボタは平均年収が800万円を超える水準であり、安心してキャリアを築ける経済的な基盤が提供されています。理系学生の皆さんの専門的な学びを仕事に活かせれば、やりがいと安定を両立できる環境です。
株式会社クボタのインターンシップ情報

クボタのインターンシップは、本選考に直結する可能性が高い「選抜型5DAYSプログラム」が中心です。実際の業務に近いテーマに取り組み、社員からのフィードバックを受けられ、実務経験を通して企業理解とスキルアップが図れます。
インターンシップへのエントリー方法
インターンシップは夏・冬開催の選抜型がメインで、クボタの採用マイページを通じてエントリーし、エントリーシート(ES)と適性検査の通過が必要です。技術職インターンでは、研究概要の詳細な記述も求められます。
開催時期と応募方法
①開催時期:主にサマーインターンシップ(9月)とウィンターインターンシップ(12月)に、5日間程度の選抜型プログラムを開催。
②応募方法:株式会社クボタの採用マイページに登録し、エントリー。
③エントリーシート(ES)の提出と、Webテスト形式の適性検査の受検が必要。
インターンシップへの参加は、本選考で有利に働く可能性が高いチャンスです。早期にマイページ登録を済ませ、情報収集を始めましょう。理系学生は、研究概要を正確かつ魅力的に伝える準備をしておくのが重要です。
過去のインターンシップ内容
クボタのインターンは、開発課題やビジネスモデルの策定にチームで挑戦する実践的なプログラムです。技術職向けは茨城や大阪の事業所で対面開催されることが多く、現場の技術者から直接指導を受けられます。
過去のインターンシッププログラム例
・期間:5日間程度(3日間の対面+2日間のWeb開催など)
・プログラム内容:「次世代スマート農業のビジネスモデル策定」「水処理プラントの最適化設計」「農業機械の自動運転における課題解決」など
・特徴:現場の技術者がメンターとなり、専門的なフィードバックが受けられます。
インターンシップはクボタでの働き方を深く理解できるだけでなく、自身の適性を測る上でも非常に有用です。参加を通じて得た学びは、本選考の面接で説得力のある志望動機を語るための強力な武器となります。
株式会社クボタのエントリー方法・選考フロー

ESとWebテストを最初に実施し、その後は複数回の面接があります。理系学生は、面接の中で研究内容や技術的な専門性を深く問われる技術面接が合否のキーポイントとなります。
株式会社クボタの標準的な選考フロー
| ステップ | 内容 | 詳細(理系学生向け) |
| STEP1 | エントリー | 採用マイページへ登録し、ESを提出します。 |
| STEP2 | Webテスト | 独自の適性検査が課される場合があり、早期対策が必須です。 |
| STEP3 | 一次面接 | 人事や若手社員との面接で、志望動機やガクチカが中心です。 |
| STEP4 | 二次面接/技術面接 | 現場の技術者との面接。研究内容の詳細な発表や専門知識が厳しく問われます。 |
| STEP5 | 最終面接 | 役員層との面接があり、入社意欲や将来の目標、企業理念への共感度などが問われます。 |
| STEP6 | 内々定 |
ESやWebテストの対策以外に、自身の研究内容を「専門外の人にもわかりやすく、かつ技術的に深く」説明する能力が求められます。
株式会社クボタの選考を通過するためのポイント

選考を突破するためには、企業理念への深い理解に基づいた志望動機が必要です。地球規模の課題解決に貢献したいという強い志を、具体的かつ明確にアピールしましょう。
株式会社クボタへの志望動機を明確にする
志望動機は「食料・水・環境」というクボタの事業ドメインと自身の専攻を結びつけ、「地球の未来にどう貢献したいか」を語ることで説得力が増します。
なお、志望動機を作成する際は以下3つの視点から考えるのがおすすめです。
①なぜこの業界か:なぜ「食料・水・環境」の分野で働きたいかについて、できれば社会課題への意識に絡めて述べましょう。
②なぜこの企業か:なぜ株式会社クボタを志望したか理由を明確に答えます。
③どう貢献するか:大学や大学院で培った知識や経験が、クボタのどの事業・技術に活かせるのかを具体的に述べます。
株式会社クボタのOB・OG訪問を行う
OB・OG訪問は、クボタの現場主義の文化やグローバルな働き方の実態を理解する上で最も有効な手段です。訪問を通じて得たリアルな情報は、志望動機や面接での受け答えにも深みを与え、選考を有利に進められます。
OB・OG訪問で得た情報は、企業ホームページだけでは分からない、生きた情報です。OB・OG訪問の情報を志望動機に盛り込めば、「企業を深く理解している」と評価されて熱意が伝わりやすくなります。
クボタの技術系社員に直接会って話を聞くことで、入社後の具体的なイメージを掴むことも可能です。内定に近づくためのステップとして、積極的に実施しましょう。
WEBテストやSPIの対策をする
クボタの選考では、Webテストが初期段階で課されます。理系学生が苦手としやすい非言語分野も含め、早期に問題集で対策して足切りを回避しましょう。
クボタの選考は技術面接が肝心ですが、まずWebテストを突破しなければ面接にすら上がれません。計画的に対策を行い、確実に次のステップに進みましょう。
求める人物像との接点を見つける
クボタは、技術力だけでなく、「その技術を何のために使うのか」という目的意識を強く持った人物を求めています。あなたが研究活動で困難に立ち向かった経験を、人物像と絡めて表現しましょう。
選考を突破するためには、Webテストの早期対策と自身の研究内容をクボタの事業と結びつけた志望動機が不可欠です。OB・OG訪問を通じてリアルな情報を得て、説得力を高めましょう。
株式会社クボタに関するよくある質問

本章では、株式会社クボタの採用に関するよくある質問を3つ紹介します。
Q1:転勤や職務ローテーションはありますか?
A:株式会社クボタでは、原則として一か所に長く留まらないよう5年以上の勤務を目安に職務ローテーションを実施しています。事業ニーズや本人の適性に応じ、国内外への転勤の可能性もあります。
Q2:海外と関わる仕事のチャンスは多いですか?
A:グローバルにビジネスを展開しているため、事務系・技術系を問わず、海外出張や将来的な海外駐在の機会は豊富にあります。国内で経験を積んだ後、意欲と適性に応じてグローバルな業務に携われます。
Q3:入社前に取得すべき資格やTOEICのスコア基準はありますか?
A:必須の資格は特にありません。ポジションによっては基準がありますが、業務に必要な専門知識や資格は入社後に実務経験を積みながら取得していけば問題ありません。
まとめ
株式会社クボタは、専門知識と熱意を正当に評価してくれる、国内有数のグローバル企業です。まずは企業や業界への知識を深め、必要な対策を打つことが内定への近道です。
また、クボタなど志望する企業の対策を進めつつ、自身のスキルや特徴を活かせる別の企業を探すことも重要になります。
なお、理系学生が企業探しを実施する際は、逆オファー型就活サイトTECH OFFERの活用がおすすめです。
理系に特化したTECH OFFERを使えば、専攻や研究キーワードなど簡単なプロフィールを登録するだけで企業からのオファーを受け取れます。企業研究を進めながら理想の企業と出会うのに、非常に効果的で有効な手段のひとつです。手続きはたったの5分で済むため、就活を効率的に進めたい理系学生はTECH OFFERに登録しておきましょう。
