就職活動を始めてみると、特にESに多く含まれている項目が自己PRです。

自己PRと言われても、何を書いていいのか分からない…、自分のどこをアピールすればいいのか分からない…など、悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、自己PRをどのような手順で書けばよいのかから、その実例まで詳しく解説しておりますので、自己PRでお悩みの方は、是非参考にしてみてください!

自己PRがESで問われる理由

企業の方が自己PRを質問する理由としては、学生の能力や性格を知ることで、自社の業務内容や社風とマッチしているかを判断するためです。

そのため、企業の方が自己PRで評価材料として見ているポイントは以下の3つです。

①アピールしている能力が自社でどう活かせるか
②過去にどのような経験をして、その強みを手に入れたのか
③性格が自社の求めている人物像と一致しているか

上記のように、「入社した後に、どのようにその強みが発揮されるのか」という将来的な視点まで考えて、自己PRは書かなければなりません。企業の方が「この人を採用したら、このようなメリットがありそう」と想像できる自己PRでなければ、評価はされません。

自己PRの書き方

では、実際にどのような自己PRを書けば、企業の方に評価をしてもらえるのでしょうか。
まず、自己PRを実際に書く前に、行うべきことが3つあります。

①企業の採用HPに目を通す…その企業が求めている人物像を把握する
②自身のPRポイントを全て書き出す…長所だけでなく、弱みも長所に言い換えてみる
③企業の求める人物像と自身の書き出したアピールポイントを比較して、一致している部分はどこかを考える。

この3つを行ったら、実際に以下の手順に沿って書いてみましょう。

①結論から書き始める…最もアピールしたいポイントはどこなのか
②アピール内容の根拠を、過去のエピソードを用いて説明する
③その強みをどのように企業で活かすことができるか説明する

このような手順で書くことで、論理的な文章になるだけでなく、その会社独自の自己PRとなるため、他の企業の使いまわしなどを疑われることもありません。

また、前述のように、企業の求めている人物像に合わせて、自分のアピールポイントを選択するため、それぞれ企業ごとにアピールポイントを変えるのが効果的です。

自己PRの例文

①結論から書き始める
私は、小さな努力を積み重ねることで、逆境を乗り越えることが出来ます。

②過去の具体的なエピソード
私は、オーストラリアのブリスベンに約1ヶ月間、語学留学していました。私は、当初英語が苦手だった為、片言の英語でしか会話出来ず、ホームマザーと会話を通してうまく意思疎通出来ませんでした。しかし、ホームマザーが自分の英語を真剣に聞いてくれたこと、ホームマザー自身が、中学生でも理解出来る程の英語で話してくれたことが嬉しく、私は英語力の向上に努めました。私は、単語力や文法力等の基礎知識を身につけることが必要だと考え、毎日ホームマザーと積極的に会話することを心掛けました。その中で、ホームマザーが頻繁に使う単語や文法を必ずメモをして、自分の会話の中に取り入れるようにしました。
結果、基礎知識が定着し、約1カ月後には流暢に話せるようになり、更に留学後のTOEICのスコアは、400点代から745点まで伸び、英語力の向上を実感出来ました。

③強みをどのように活かせるか
私はこの経験を活かし、プロジェクトを進行する上でどんな苦難や壁も乗り越えて、やり遂げたいです。(437字)

自分の強みが分からないときの対処法

最後になりますが、その会社に合った自己PRを書くには、やはり自分の強みをなるべく多く知っておく必要があります。
ですが、実際に自己分析をしてみても、自分の強みがどこなのか見えてこないという方もいらっしゃるかと思います。
そのような方向けに、強みを見つける方法をいくつかご紹介します。

①他己分析
友人や家族、先輩後輩や先生など様々な人に、自分の強みや弱みを聞いてみましょう。そうすることで、自分でも見えていなかった自分を知ることができます。自分を一番知っているのは自分だと思うかもしれませんが、意外と自分にとって当たり前のことが、他人にとっては優れているということは多々あります。ですので、一度第三者の視線も取り入れてみると、何か見えてくるものがあるかもしれません。

②弱みを強みに言い換える
これは前の項目でも少しお話しましたが、弱みは少し言い換えれば強みにもなります。例えば、心配性という弱みは裏を返せば慎重という強みになります。他にも、理屈っぽいという方は、論理的な方ともいえますし、神経質な方は、几帳面な方ともいえます。このように、自身の弱みを少し言い換えてあげると、自己PRでも話せるような強みになるため、是非この技を使ってみてください。