投稿者情報

ニックネーム:SP

関西学院大学大学院/理工学研究科/21年

選考企業情報

企業名(正式名称):日東電工株式会社

職種:生産技術

インターン参加:参加していない

最終選考結果:最終選考通過(内定)

本選考エントリーシート

エントリーシート提出期日:4月中旬

提出方法:マイページ上

質問:誕生〜現在までを振り返って、これまでの人生におけるあなたの充実度を曲線グラフで書いてください。充実度の変化のきっかけとなった体験、出来事を曲線の傍に記入し、下の空欄に詳しく記述してください。

回答

今までの人生の中で、充実度の変化のきっかけとなった出来事は2つあります。

1つは研究成果を学術論文という形で残した事です。私は大学4年生から現在に至るまで、研究室の学生として研究に取り組んできました。その結果、学部の卒業間近に学会発表の機会を頂きました。私は英語でのポスター発表を行ったのですが、自分の中で納得のいく発表が出来ませんでした。発表後は、もう少しいい発表ができたのではないかという割り切れない気持ちが残っていました。しかし、私はそこで終わりにするのではなく、なぜ、納得のいく発表が出来なかったのかと振り返りました。その結果、「正しい英語が使えていたか」、「分かりやすい説明をしていたか」、「結果の図に見やすい工夫を施していたか」というような課題点を見つけました。それらを考慮しながら、修士の間に自分の成果を改めて論文という形で整理することを決めました。論文執筆時には教授と意見の衝突もあり、論文構成や研究内容の説明の仕方など様々な議論が行われました。執筆の途中で、追加でデータが必要になったり、間違いが見つかったりもしました。しかし、私は最後まで妥協する事なく、教授と向き合うことを心掛けていました。その結果、論文を物理学誌の中で最も権威のある『Physical Review』に掲載することが出来ました。もう1つは他企業の長期インターンシップに参加した事です。私は研究室で培ってきた能力が企業にどこまで通用するのかを試すために、私は10月中旬に他企業の技術系インターンシップに参加しました。そこでは3つの共振器を使った誘電率の測定および考察というテーマに取り組みました。具体的には、3種類の共振器の違いを理論的に理解しながら、それら共振器が引き起こしてしまう誤差について考察していました。近年、IoTやAIなどを使った事業開発が急激に進み、常に新しい知識を必要とする社会になりつつあります。このテーマに取り組んでいる間、私は材料開発に対して化学的ではなく物理的な観点からアプローチすることに可能性を感じました。物理・化学・生物など様々な分野の価値観を組み合わせることで、純粋な化学メーカーとは違う、新たな方向性で勝負できると思っています。この出来事を機に、私は物理的な観点から「材料」の開発に携わりたいと思うようになりました。

質問:研究内容を記述してください

回答

私は『トポロジカル絶縁体』と呼ばれる物質について研究しています。トポロジーとは数学の概念

で「ドーナッツとアンパンは食べ物として分類すると同じものだが、穴の数に着目してみると違うも

のとして分類される」という考え方です。この場合、穴の数を不変量と呼び、この値が変わらない程

度の外力ならば、その性質を保つことが出来ます。トポロジカル絶縁体とは「物質の内部は電流が流

れず表面のみに電流が流れる」ような絶縁体です。レンガをアルミホイルで巻いたような物質をイメ

ージしていただけると分かりやすいと思います。トポロジカル絶縁体でも先ほどの不変量の値が変わ

らない程度の不純物や欠陥であれば、この特徴を保つことが出来ます。この概念は光の分野にも応用

できることから省エネのエレクトロニクスは勿論、レーザーの光源を閉じ込める物質への応用などに

期待されています。

この物質の表面や端にしか電気を流さないという性質を調べるために、私は Su-Schrieffer-Heeger (SSH) モデルと呼ばれる結晶構造に着目し、物性の研究を行っています。この SSH モデルは元々ポ リアセチレンの電子状態を研究するために提案されたモデルとして知られています。下図に示すよう に原子間の電子の結合が強いものと弱いものが周期的に配置されるモデルのことをいいます。この時 のγ、 γ’は原子間の結合の強さを表しています。このSSHモデルでは不変量がγとγ’の大小関係によ って決まります。さらに不変量が値を持つときに、電子が端に偏ってしまう『エッジ状態』が出現し ます。このエッジ状態について解析するために python などのプログラミング言語を用いて、物理学 的にアプローチを行なっています。

本選考体験談

 選考概要

選考先に興味を持ったきっかけは何ですか?

2019年の6月に行われた会社説明会

どういった基準で企業を選びましたか?また他にどんな企業を受けていましたか?

私は研究活動で得た知識や論理を「モノづくり」の会社で活かしたいと考えていました。業界研究をしている中で自分の研究が活かせるのではないかと思い、この企業を選びました。化学メーカーの他にも測定機器の企業なども受けていました。

他社と比べてこの企業の魅力はどんなところだと思いますか?

若手

選考応募時に職種別選考になっていましたか?どのような職種別に分けれていましたか?

理系は研究開発か生産技術に分けられていました

選考中に配属先等の希望について確認するプロセスはありましたか?タイミングと希望項目について教えてください。

配属希望をきく質問あありませんでした

あなたが受けられた選考フローについて教えてください。

自由選考(2次締め切り)

この企業を受けるにあたり特に工夫したことはありますか。

エントリーシートの内容が自分の人生をグラフにして振り返るという独特なものでした。そのため、いかに自分の人生を振り返ることが出来るのかということが大切だと思いました。過去にどんな事を経験し、どう対処したのかなど、わかりやすく記述し、説明できるように準備していました。

各選考を受けるにあたって事前にやっておけばよかったと思うことがあれば教えて下さい。

話す内容を考え、その内容をしっかり深掘りしておく

この企業の選考を受ける後輩の皆さんへのメッセージをお願いします。

研究内容の説明はもちろん、その経験をどう活かしたいかまで考えることが大切だと思います。

 WEBテスト/筆記試験

テスト方法:WEBテスト

実施時期:2020年05月(最終面接前)

実施場所:自宅

試験時間:1時間弱

形式:SPI

試験科目:非言語、言語

対策方法:参考書

結果通知時期:1週間以内

結果通知方法:マイページ上

 一次面接

面接名:一次面接

実施時期:2020年4月下旬

面接時間:30分

面接会場:WEB

面接官の人数:1人

面接官の特徴(役職・肩書き・入社年次など):人事、少しベテランな男性の方でした

学生の人数:2人

会場到着から選考終了までの流れ

ビデオ通話にて面談のみ

質問内容

1分丁度で自己紹介、なぜ日東電工を選んだのか、ちょっとした雑談

自己紹介は少し考える時間をもらったあとに自己紹介をするという形でした。趣味や簡単な研究紹介をした記憶があります。

そこから趣味を深掘りされ、全体的に雑談チックな面談のイメージがありました。

雰囲気:比較的和やか

結果通知時期:2~3日以内

結果通知方法:電話

 二次面接

面接名:二次面接

実施時期:2019年5月上旬

面接時間:30分

面接会場:WEB

面接官の人数:1人

面接官の特徴(役職・肩書き・入社年次など)

人事、元技術職の方でした

学生の人数:1人

会場到着から選考終了までの流れ

全てWEBでの面談でした

主に研究内容がメインでした。研究内容の説明、その研究を選んだきっかけ、研究の進め方、学会の発表経験などといった質問に淡々と答えるといった感じでした。深堀はあまりされませんでした。最後の方は趣味の話で少し盛り上がっていました。

注意した点・感想

研究内容を話すときは出来るだけ簡単な説明をするように心がけていました。専門用語はわかりやすい言葉に置き換える。プラスになったかどうかは分かりませんが、身振り手振りで説明したりもしました。和んだ空気を作ることが大切だと思います。

結果通知時期:当日中

結果通知方法:電話

 三次面接

面接名:最終面接

実施時期:2020年5月中旬

面接時間:30分

面接会場:WEB

面接官の人数:3人

面接官の特徴(役職・肩書き・入社年次など)

人事、研究開発職部長、生産技術職部長

学生の人数:1人

会場到着から選考終了までの流れ:全てWEBでの面接

質問内容

研究内容について1分程度で説明し、軽く質疑応答。そのあとに自分の研究テーマを踏まえて日東電工でどんなことがしたいかと聞かれました。研究室生活で培った薄膜物質についての知識とプログラム経験を活かして世の中の技術を支える製品を作りたいといったような事を答えました。

雰囲気:少し空気が引き締まっていました

注意した点・感想

最終面接時、マイクトラブルでこちら側の音声が届かないというハプニングが起きましたが、慌てず手元にあった裏紙を使って一旦退出する旨を伝えました。トラブルシューティングをし、改めて入ったところ、音声もしっかり届いたので、面接を再開することができました。こういった一連の行動も評価されていたのではないかと今でも思っています。

結果通知時期:当日中

結果通知方法:電話

 内定後

内定時期

2020年5月中旬(内々定)

承諾検討期間:1週間

承諾/辞退:承諾

承諾理由:業界

承諾理由の詳細

もともと自分の研究内容に関連する化学メーカーで働きたいと思っていたため

内定後の課題の有無:英語の通信教育

内定後の研修など:マナー研修

内定者の数:130人程度

自分以外の内定者の所属大学

旧帝国立、地方国立、私立、幅広くとっていました

自分以外の内定者の属性(体育会、学生団体、留学、長期インターン、ボランティアなど)

営業は体育会系が多いイメージです。基本インターンあがりが多いみたいです

希望通りの職種や配属先でしたか?(選考中に確認があった場合)

まだ配属先は決まっていません