登録者情報
ニックネーム:鈴木太郎
新潟大学院/自然科学研究科/材料生産システム専攻/機械科学コース/21年

選考企業情報
企業名(正式名称):日亜化学工業株式会社
職種:研究開発
インターン参加:参加していない
最終選考結果:最終選考通過(内定)

本選考エントリーシート

エントリーシート提出期日:3月中の毎週日曜日

提出方法:マイページ上

質問:志望動機

回答
私にはグローバルに活躍する技術者として世界の豊かさを直接支えたいという想いがあります。
私の考える豊かさとは、使うことで安全性や利便性が向上し、人の創造力さえも高めるようなモノのある生活であり、豊かさを直接生み出すことができるのはエンジニアであると考えています。
学生時代に培った全体像を掴みシミュレートしながら柔軟に目標を達成する力と、母語以外でのコミュニケーション力を生かし、技術者として新しいモノの発明とそれを生産する海外工場のマネジメントに携わり製品のスタンダード化とスムーズな生産に貢献することで世界の豊かさを直接支えていきたいと考え志望いたしました。

質問:希望職種(第一希望から第三希望まで)と志望する理由

回答
第一希望職種:研究開発職種
希望する理由私は熱流体の数値解析をしています。仮想現実と実際の現象を一致させることは難しいですが、その中に楽しみを見出しています。
絶対に外せない部分、近似してよい部分などを多角的に吟味、取捨選択をし、条件をを変えて粘り強く仮説を実証していく過程で得た経験と、豊富なエネルギーやアイディアを用いて新技術の開発を通して貢献していきたいと考えています。
第二希望職種:LED商品開発職種
希望する理由研究において高温化での数値解析を行う中で、輻射という現象の複雑さや難しさに直面してきました。考慮の結果、簡略化のために最終的に計算に含まない事にしましたが、現象の深さに魅力を感じています。
機械的なアプローチを通して光という現象のより深い理解と、新技術の開発、今までにない商品やその使い方を提案して行きたいと考え志望しています。
第三希望職種:装置開発・設計職種
希望する理由3DCADを用いて一から実験装置の設計・製作をしています。
同じ装置で別の実験もできるようにすること、簡単に使えること、整備や点検の簡単さ、安全性など多くが求められる中で、広い視野で全体を俯瞰し柔軟に進めていく力、バックアップやサブフローを意識した計画を立てる力を培ってきました。その力を生かし、工場の設計や運営、生産技術の向上によって貢献していきたいと考えています。

質問:卒業論文テーマと内容

回答
研究テーマ(専門科目)太陽熱発電用潜熱蓄熱ストレージ内の状態変化物質における凝固・融解の数値解析及び実験研究
内容(深く取り組みたい理由)太陽熱発電は近年海外で実用化されています。
しかし、コストや効率の面で他の発電方法よりも劣っている点が問題視されており、今後は高効率化のために高温域で稼働することが求められています。
また、高温域での潜熱蓄熱実験は特性上、内部状態を正確に把握することが困難です。
潜熱蓄熱の応用範囲は広く、太陽熱発電以外の自然エネルギーの貯蔵や、水素の製造による化学エネルギー製造、住宅用建材への転用などがあり、高効率化、小型化などのメリットがあります。
英語話者の外国人准教授のもとで研究に取り組み、英語で日常会話から専門的な議論まで行っています。
熱流体の解析において、考慮する点は熱移動や熱伝導のほかに流動の様子や輻射など多岐にわたりますが、そのための実験装置の設計、外注、組み立てを行い、形状や材料、温度等を変化させながら効率向上に寄与する要因は何か、効率とコストがバランスする点がどこにあるのかを実験データと数値解析によって可視化し、特性を追究しています。

質問:私の性格

回答
私は、好奇心が非常に強い性格をしています。
新しいことを見つけ、挑戦し、吸収していくことが好きです。
学生時代は、とにかく貪欲に多くの経験を得るために自ら手を挙げて積極的に動くことをテーマに掲げて生活を送りました。長期休みには海外へ行くことに決め、四年で6か国を旅行し、ホームステイなども経験しました。
また、アルティメットというスポーツのサークルの立ち上げ、運営も経験しました。
その中で得た母国語以外でのコミュニケーション能力、他人を理解し違いを受け入れ物事を議論する力、相手の求めることを先読みしながら目標に向かって物事を円滑に進める力は、貴社に入社してからも、アンテナを広く持ち、様々な力を育てることに役立てることができると感じています。
ただし、気になることはすべてやってみたい性格である分、つい手元のタスクが多くなってしまうことがありましたが、優先順位をつけて取り組むことを特に意識し、改善しつつあります。

質問:自己PR(手書き指定)

回答
私の強みは全体像を組み立て、先を見通しながら柔軟に計画を遂行する「計画遂行能力」です。
私は学部時代に学生フォーミュラ活動に参加していました。学生フォーミュラとは、学生のみで一からフォーミュラスタイルの車量を設計・製作し、車両性能とコスト、車両のプロモーションの面で競い合う活動です。
当初、チームには伝統や過去の成功パターンを重視するあまり情報や製作の面で新しさに欠ける風潮がありました。
また、機械系の学生のみで構成されているがゆえにマシン性能のみに意識が集中しており、チームの管理体制に問題意識を抱きました。
そこで、同様に危機感を持つメンバーと二人でマネジメント部門を立ち上げ、機械系以外の学生の募集と年間スケジュールの立案、工期管理に乗り出しました。
特にこだわった点は、どのように言葉に説得力を持たせ、全体に浸透させるかということです。
チームに入ったばかりの頃は加工技術や慣例、チームの空気感への理解が足りず、話に耳を傾けてもらえないことも多くありました。
そのため、計画や言葉の一つ一つに根拠となるデータや正しい経験を用意し、論理的な道筋を示すことに取り組みました。
全ての加工に参加し、加工の習熟度や時間、経費を調査・記録しまとめることで、自身の知識を増やすとともに随時計画の修正を行いました。
また、週に一回ミーティングを開き、絶対に保証すべき部分と自由度の高い部分のすり合わせを行い、各パートの進捗確認と意識共有を行いました。更に、自身の受け持つプレゼンテーションパートに関しても、他チームの傾向や審査員の好みを調査し、年間計画のほかに三年間でパターンを変えながら評価の傾向を掴み、順位を上げていく計画を立て、実行する姿を見せることで言動を一致させるよう取り組みました。
その結果、自身の担当パートのプレゼン審査では三年で十二位順位があがり、チーム全体においても新しい事へ取り組む姿勢の高まりを見ることができました。
また、学生生活においても修了までにやり遂げる事をリスト化し実行してきました。
特に異文化交流に力を入れ母国語以外でのコミュニケーション能力の強化はもちろん、他人を理解し違いを受け入れ物事を議論する力、相手の求めることを先読みしながら物事を円滑に進める力を磨きました。

質問:10年後の夢

回答
私の10年後の夢は、「常に進化し続け、日本の技術者リーダーとして世界の市場に新たにスタンダードを生み出す」です。
この夢を叶えるための10年間で達成する大目標として“設計製作技術の向上”“英語の習熟と第三言語の習得”“新規商品事業の立ち上げ”を設定しています。
学生フォーミュラ活動においてジグや部品の設計をするなかで、設計における検討事項はトレードオフの関係のものも多く、仕様決めがとにかく大切であること、材料や加工技術、製品、コスト、世界の情勢まで専門のみにとらわれない広い知識が必要であること、設計にきちんとエビデンスを示し解析・改良し続けることの大切さと難しさを学びました。
また、学生フォーミュラ日本大会に参加した際に、海外チームが圧倒的な実力で優勝しました。
その際多くの参加者が技術やマシンに関して質問をしていたのですが、アメリカ大会のチェアマンに「日本の学生は技術を学ぶこともそうだが、まず英語を学んできなよ」と皮肉を言われ、笑われることがありました。
とても悔しく、しかし一理あると感じました。
人と関わり、良い学びや良い仕事をすることにおいて、言語という道具を使い、最低限のコミュニケーションを取ることができることは大前提であると感じました。
エンジニアとして世界で活躍するために学生のうちに鍛えて強くするべき部分は繊細で圧倒的な確たる技術とそれを上手に伝える言語力であると考え、大学院へ進学し専門技術の習得やコミュニケーション能力の強化をはかり、結果として国際学会への参加し発表することができました。
遅くても3年以内にはエンジニアとして一人前になること、設計製作技術の向上、言語やその他必要なスキルのレベルアップをしながらある程度の規模のプロジェクトを進めていくようなリーダーとしての力をつけることで大目標を達成し、それらを生かすことで新規製品の研究開発事業の立ち上げ商品化をすすめ、高い技術を持ったエンジニアとして新商品のグローバルスタンダード化を目的として海外で法人や工場の運営をしていくことで夢を叶えようと考えています。

各質問項目で注意した点:就活の軸をはっきりさせることとそれがぶれていないこと、また今までの人生があって就活の軸ができているということの関連性を大切にした。

結果通知時期:1週間以内

結果通知方法:電話

本選考体験談

 本選考概要

選考先に興味を持ったきっかけは何ですか?
ノーベル賞受賞者の先輩社員がいたこと、自由な風潮。研究費に制限がないところ。

どういった基準で企業を選びましたか?また他にどんな企業を受けていましたか?
海外で負けない製品や技術を持っていること。
また、普段の生活に密着した製品があるメーカーを中心に受けていました。
海外技術者のいること、海外で活躍する機会があること、若手に多くのチャンスがあることも重視していました。         

他社と比べてこの企業の魅力はどんなところだと思いますか?
とにかく自由で多くの裁量が与えられている。研究予算に上限がない。確たる技術を持っている。

選考応募時に職種別選考になっていましたか?どのような職種別に分けれていましたか?
企業の中枢技術や製品の数だけ分かれてました。かなり細かに部署ごとの採用です。
部署間でいくつか候補を出せるがそれらは技術的に近い分野の方が好まれる

選考中に配属先等の希望について確認するプロセスはありましたか?タイミングと希望項目について教えてください。
面接のたびに配属希望職種とその職への適正を確認されました。 

あなたが受けられた選考フローについて教えてください。
自由応募です

この企業を受けるにあたり特に工夫したことはありますか。
過去に出たノーベル賞受賞技術について深く調べておくこと。
その他企業の成り立ちやポリシー、経営者の言葉や世界における立ち位置など細かく調べました。ホームページの全体をよく見ました。
また、面接では研究について専門に近い技術者の方がいらっしゃるのでとにかく深く自分の研究への理解が求められる。
研究の現状や将来の展望等一般論ではなく、自分の考えや考察を混ぜて話すことを大切にしました。        

この企業の選考を受ける後輩の皆さんへのメッセージをお願いします。
潤沢な研究費を使って毎日研究をガンガン進める意欲ある方には天国のような環境だと思います。

 WEBテスト/筆記試験

テスト方法:WEBテスト

実施時期:三月中いつでも  

実施場所:専用試験会場     

試験時間:1.5時間               

形式:SPI

試験科目:言語(英語含む)、非言語  

結果通知方法:マイページ上               

 一次面接

面接名:Web面談

実施時期:2020/3/24             

面接時間:30min  

面接会場:WEB    

面接官の人数:一人             

面接官の特徴(役職・肩書き・入社年次など):人事部、若手            

学生の人数:一人 

雰囲気:フランクな感じ         

 二次面接                

面接名:一次面接

実施時期:2020/03/25           

面接時間:一時間

面接会場:企業オフィス(支社)             

面接官の人数:3人              

面接官の特徴(役職・肩書き・入社年次など):人事、技術×2            

学生の人数:一人 

雰囲気:堅苦しいわけではないが、威圧感のある人もいた。質問はかなり芯を食ったものが多い。基本はエントリーシートに沿って行われた。

 三次面接                

面接名:最終面接

実施時期:2020/4/3               

面接時間:一時間

面接会場:企業オフィス(本社)             

面接官の人数:3人               

面接官の特徴(役職・肩書き・入社年次など):人事部長、希望部署のトップ   

学生の人数:一人 

雰囲気:基本的に一次面接と同様      

結果通知時期:2~3日以内 

結果通知方法:電話