投稿者情報
ニックネーム:たも
東京大学大学院/新領域創成科学研究科/ 21年

選考企業情報
企業名(正式名称):三菱ケミカル株式会社
職種:技術職
インターン参加:参加していない
最終選考結果:1次選考通過

本選考エントリーシート

エントリーシート提出期日:3月下旬

提出方法:マイページ上

質問:当社を志望する理由を教えてください。 200字以下

回答     

私が貴社を志望する理由は、社会に大きく貢献できると考えたからです。私は化学の持つ無限の可能性によって社会や環境に貢献したいと考えています。貴社は三社統合によって強力化された高いコア技術群を活用して川上から川下まで多種多様な化学製品を提供し、産業の基盤を根底から支えています。そのような貴社ならば、他社と比較して化学の力で社会により大きな影響を与えることができると考えましたので志望いたしました。

質問:学生時代に課外活動で挑戦したことを通じて、あなたを自由に自己PRしてください。 (600字以内)

回答     

私は学生時代に色々な人との交流を通してコミュニケーション力を高めました。

私は大学で軽音楽サークルに所属をしていました。

そのサークルは他大学との交流が盛んでした。飲み会等で初対面の他大学の人たちと交流し、仲良くなった方とバンドを組んで一生懸命練習をしてライブハウスで演奏をするという事を繰り返し行っていました。この経験を通して私はチームで力を合わせて一つの事を成し遂げる楽しさを学び、コミュニケーション力も高める事ができました。

さらに私は個別指導塾でのアルバイト経験があります。そこで私はただ授業をするのではなく生徒とのコミュニュケーションを大事にし、授業の最初に少し雑談を組み込んでいました。雑談をする事で生徒と仲良くなり授業をスムーズに進めることができました。そして私は塾内で1番生徒の成績を上げた先生として表彰を受けることができました。音楽サークルでの色んな人とのコミュニュケーションの経験が成果につながったと思います。

これらの経験を通して私はコミュニケーションの大事さを知りました。会社に入ると学生時代に比べて人と接する回数も増えてコミュニケーション力が必要とされる場面が増えると思うので学生時代の経験を活かしていきたいと思います。

質問:現在行っている研究概要を簡潔に記述してください。その際、従来技術(研究室の保有技術)とご自身の研究テーマ部分を明確に区別して記述してください。 (600字以内)

回答

私の所属している研究室では様々な超伝導体、イオン伝導体、磁性体の新物質の合成に成功してきました。これらの物質はほとんどが酸化物や窒化物に代表される単一のアニオンからなる化合物でした。しかし近年、複数種のアニオンが結晶構造内に含まれる「複合アニオン化合物」が新しいタイプの無機物質として注目されています。私はこの複合アニオン化合物の物質探索を行っています。1種類のアニオンのみを含む酸化物などとは異なり、ほとんどが制御された条件の下で人工的に作製されたものです。そのため単一アニオン系の物質群と比べ、物質例は多くないものの、特異な配位構造や結晶構造を持つため革新的な機能を持つ場合が多く、次世代の無機機能性材料の宝庫として期待されています。具体的な機能として二つ例を挙げます。一つ目はCaTaO2Nです。

エネルギーバンドのO2p軌道の上にN2p軌道が存在するためTa5d軌道とのエネルギーギャップが縮小し可視光の吸収が起こるので色がつきます。さらに遷移金属元素などを変えることで連続的にバンドギャップを制御できるため、色を選択して物質を作ることができる。このことから顔料などに用いられています。

二つ目はLaFeAsO1-xFxです。酸素O2-とF-を一部交換して物質を合成することで価数が違う分、物質に電子がドープされ、超伝導が誘起される。この物質は有名な鉄系超伝導体の一種の物質です。

質問:上記の研究に取り組む上で見出した課題とご自身が考えて行った解決手段、そこに至る背景(発想)について記述してください。例えば、どのような実験中(解析中)に、どのような事象に気付いて(誰のアドバイスで)、何を考えた、など具体例を挙げて分かりやすく記述してください。 (600字以内)

回答    

研究室では固相反応による合成で新物質探索を行ってきました。私も最初は固相法によって合成を行っていましたが、反応がうまく進行しませんでした。これは固相法を用いると反応温度を高温にしなければならず、試料が熱分解を起こしてしまった為です。

そこで私は固相法にこだわる必要はないと考えて液相法により合成を行おうと考えました。

溶液法を用いた点は低温での反応が可能であり、熱分解と副反応を抑制ができる利点があります。また溶液法を用いた探索があまりされていないので、新物質が見つかる可能性も高いと考えました。さらに溶液法を用いる事でまた環境への負担が少ないという利点もあります。

各質問項目で注意した点

研究についての設問の文字数が多かったので、難しい話にならないよう分かりやすい文章を心掛けた。

結果通知時期:2週間以内

結果通知方法:マイページ上