ガクチカは、就職活動において頻出質問の1つになっています。ほとんどの企業がESや面接などの選考を通じて聞いてくるため、就職活動を成功させるには、ガクチカを入念に準備しておく必要があります。

そこで本記事では、ガクチカの書き方について、例文も交えて解説します。
ガクチカの書き方が分からない方や、書くことが決まっていない方は、本記事を参考に、選考を通過できるガクチカの作成を目指しましょう。

ガクチカがESや面接で問われる理由

前述のように、ほぼ全ての企業でガクチカは聞かれます。
つまり、それだけ企業が学生の合否を判断する際に、ガクチカを重視して見ているということです。

では、なぜ企業の方は、ガクチカを重要視しているのでしょうか?
それは、学生のレベル・能力を把握したいからです。

人事の方は学生のガクチカを読むことで、その学生の人柄や優秀さを判断しています。
企業の方がガクチカで評価材料として見ているポイントは主に以下の3つです。

①学生の行動のモチベーション…何に対して、どのような場面で、熱意をもって動けるか
②学生の思考力…その取り組みに対し、どれだけ深く考え、行動したか
③学生の人柄…企業が欲しい人材像とマッチしているか (例)主体性、リーダーシップなど

上記のように、様々な観点からガクチカを判断しているため、ただ学生時代に頑張ったことをひたすら書くだけでは、選考を突破することは難しいです。

ガクチカの書き方

ガクチカは基本的に以下の5点のポイントを押さえて書くと、論理的な文章になると言われています。

①結論から書き始める
②行動した動機・理由を説明する
③その中でどのような困難に直面したか説明する
④困難を乗り越えるためにどのような行動をしたか説明する
⑤行動した結果、どのような学びや成果を得ることができたかを述べる

この順番に沿って書くことで、前述の3つの評価材料を充たすことができるだけでなく、面接の際にも、この順に沿って話すことで、論理的に話すことができるようになります。

ガクチカの例文

次に、ガクチカの例文を紹介します。
自分が書こうとしている内容に近い例文を読んで、参考にしてみてください。

(1)アルバイト
①結論
○○のアルバイトにて教育環境の改善を行い、クレーム数0件を達成した経験です。

②行動した動機、③直面した困難

当時、社員の人数不足により新人教育が不十分であった結果、基礎的な動作に関するクレームが多発していました。そこで両者の意見を考慮した上で、教育環境の改善が必要であると考え、以下の2点に取り組みました。

④困難を乗り越えるための工夫、行動
1点目に、社員の仕事の負担軽減の為、店舗運営に関する業務を細分化し、先輩学生を新たな担当者としました。2点目に情報交換システムを設立し、接客業務の教育を先輩学生も行えるようにしました。チェックシートと情報交換掲示板を導入し、教育段階が誰でも見える環境を創出いたしました。

⑤行動の結果得た学び、成果
以上より、従来の半分の期間にて新人が全ての業務をこなせるようになり、接客の質も向上した結果、クレーム数を減らすことに成功しました。この経験から現状把握をしたうえで、両者の意見を考慮し解決策を構築することの必要性を学び、人を巻き込み成功へ導く力を得ました。(400字)

他にもガクチカの例文をこちらの記事で紹介しておりますので、参考にしてみてください。

https://techoffer.jp/rikeishukatsu/%e3%82%ac%e3%82%af%e3%83%81%e3%82%ab%e4%be%8b%e6%96%87%e9%9b%86/

ガクチカがない時の対処法

近年、コロナウィルスの影響もあり、行動が制限されてしまったために、ガクチカがないという学生が急増しています。
ですが、実はほとんどの学生が、「自分には学生時代に頑張ったことなんてない」と思い込んでいるだけだったりします。

ガクチカがないという皆さんは、「珍しい経験や人よりも優れた成果を書かなければならない」と考えていませんか?確かに、圧倒的にインパクトのある経験をし、成果を出されている方のESというのは通りやすいと思います。

しかし、そのような経験をした学生はかなり少ないです。ほとんどの学生は、今悩んでいる皆さんと同じように、アルバイトやサークル、研究室などをしながら、普通の学生生活を送っています。

だからこそ、似たようなガクチカが大量発生するのですが、重要なのは何を経験したのかではなく、なぜその経験をしたのか、その経験の中でどのように考え行動したか、その経験から何を学んだのかなど、過程の部分です。

つまり、人と同じ経験でも問題はありません。その中でどのような困難にぶつかり、それに立ち向かったのかをしっかり書けば、自身の思考力や人柄をアピールすることはできます。

人と違った、珍しくてインパクトのある経験を書かなければと考える必要はないのです。