投稿者情報
ニックネーム:K.O
大阪大学/理学研究科物理学専攻/ 21年
選考企業情報
企業名(正式名称):アークレイ株式会社
職種:技術職
インターン参加:参加していない
最終選考結果:最終選考通過(内定)
本選考エントリーシート
エントリーシート提出期日:2月上旬
提出方法:マイページ上
質問:アークレイに入社し、挑戦してみたいことをご記入ください。※100~200文字程度でご記入ください
回答
貴社の主な事業の市場は比較的小さく、また競合他社も多くはないと聞いております。競合他社が少ない中で、商品や市場を成長させることは比較的難しいと考えていますが、だからこそ新たなことに挑戦するやりがいがあると思います。もし貴社に入社できれば、化学や薬学領域以外からの新たなアイデアで新商品の開発に貢献したいと考えています。
質問:大学生活で力を注いだこと。
回答
私はアメリカンフットボールに4年間所属していました。大学で初めて挑戦するスポーツであり、私自身が元々球技が苦手だったため、1,2年生の頃はほとんど試合に出ることができませんでした。しかし、練習以外でのウエイトトレーニングや食事管理を自主的に行った結果、4年生ではスターティングメンバー、また主力選手として活躍できました。
質問:私の特徴
回答
私は困っている人を見ると放っておけない性格です。部活動では、部員のほとんどが一人暮らしで、生活や勉強との両立に苦労をし、部活を続けるかどうか悩む新入部員が多くいました。私はせっかく入部してくれた思いを無駄にしたくなかったため、そういった新入部員に声をかけ、相談に乗りました。悩みが解決すれば、私まで嬉しくなったのを覚えています。
質問:志望動機
回答
貴社の取り扱う血糖値測定器を始めとした様々な検査・測定機器を通して、人々の健康を支える仕事がしたいからです。入社後は、様々な症状や問題を抱えた人々の役に立つような商品の開発を新たな視点から行いたいです。
質問:研究概要
回答
私の研究テーマは「ECRイオン源の開発」です。
私の所属する加速器研究グループは、大阪大学核物理研究センター(Research Center for Nuclear Physics 以下、RCNP)という研究機関に属しています。RCNPはAVFサイクロトロンとリングサイクロトロンの2つのサイクロトロンを保有しており、現在、AVFサイクロトロンのアップグレードを進めています。サイクロトロンは荷電粒子を加速する加速器と呼ばれる装置の1種であり、そこから得られるビームは原子核や素粒子の実験などの基礎科学実験のほか、医学・産業への応用に用いられています。RCNPでは、前述のアップグレードにより、陽子ビーム強度を現行の10倍以上に増強することを目指しています。このアップグレードにより、基礎科学を始めとして、中性子照射による半導体デバイスソフトエラー評価試験やRI製造などの産業・医学利用などの応用研究が、より発展することが期待されます。
このアップグレードの一環として、イオン源の高輝度大強度化、つまりイオン源性能の向上を目指しているのですが、私はその中の「ECRイオン源」の開発を特に行っています。ECRイオン源の出力を従来の10倍以上に引き上げる目標が達成されれば、最終的なサイクロトロンのビームの強度増強にもつながり、サイクロトロン自身の性能向上が期待できます。また、もう一つの目標としては、従来はほとんど出力することができなかったヘリウムイオンのビームを出力です。これが達成されれば、現在大阪大学の医学研究科で研究が進められているアルファ線核医学治療のさらなる発展が期待されます。この研究で必要となるアスタチンと呼ばれる放射線核種はヘリウムビームをターゲットに照射することで得られるため、大強度のヘリウムイオンビームを出力することも目指しています。
ECRイオン源の構造を設計するために、装置内部の電場や磁場の最適条件を決定する必要があります。そのために現在までの取り組みは、そういった電場や磁場についてソフトウェアを用いてシミュレーションを行いました。またシミュレーションをもとに、装置内に最適な電場を分布させるために、装置内にある電極の構造の決定も検討しました。その中で工夫したことは、先行研究にある様々な電極構造の中から、我々のECRイオン源に適応する構造をシミュレーションによって選定し、またその構造から改良できる点を考慮したことです。
今後の取り組みは装置の詳細な機械設計、完成したECRイオン源が期待した性能や出力で稼働するための実調整、装置の性能評価のための実験を行う予定です。
各質問項目で注意した点:
研究概要の質問以外は、短い文章で回答しなければいけなかったため、短い文章でアピールしたいことが伝えられるように心がけた
結果通知時期:1週間以内
結果通知方法:メール