<1>立ち向かう対象を知る

皆さんは就職活動をどのように捉えていますでしょうか?
手あたり次第進めるより、先に就職活動ということを焦らず理解して進めるほうが実は近道だったりします!
満足のいく結果を得るにもやはり準備は大事です!

目次

  • 1 本題にはいる前にあたって
  • 2<キャリアカウンセリング>事例
  • 2-2 就活とは、セルフ☆ブランディング
  • 3 就職活動の心構え
  • 4 振り返り
  • 5 まとめ

キャリアカウンセリングの現場から
理系学生のための就活アドバイスシリーズ

就職活動を正しく理解していなくては、どのような心構えをもって、どのような対処をするのか戦略を立てることもできません。就職活動について理解し、就職活動に必要な心構えについて考えてみましょう。

1 本題にはいる前にあたって

就職活動に対し積極的に取り組もうという意欲が増したとしても、対象である就職活動について理解していなければ対処の方法がわからず場当たり的な活動になってしまいます。

あなたが考えた心構え(心の準備)を心に携えて、これからあなたが就職活動をすすめていくのです。自分に必要な言葉を探してみましょう。

[本タイトルの目標]

□就職活動について理解する

□就職活動にはどのような心構え(心の準備)が必要かを考え、自分の考えをまとめる。

□どのような準備が必要か、現時点における自分の考えを洗い出す。

2<キャリアカウンセリング>事例

キャリアカウンセリング事例 就職活動について教えてください

キャリアカウンセリングを行っていて多い相談内容に、「就職活動について教えてください」というものがあります。

この相談は、入学したての1年生。2年生の後期テストが終わった頃。そして、3年生の前期に多い相談内容です。

就職活動を理解するということはとても大切なことです。就職活動をどのように理解するかで、対策が変わってしまうからです。

理系の学生は就職活動の情報に少し疎いと感じることが多いです。選択肢は多いだろうと安心しきっている工学系の学生。選択肢は少ないと諦めている数学科の学生。

興味を絞り切れていない化学系の学生、こだわりを持つことは良いことですが視野が狭くなっている自然科学系の学生、わからなくなってどこでもいいと自棄を起こしている学生等々・・・。多くの理系学生と向き合ってきました。

どの方々も共通していることは就職活動を理解していないということです。

状況は人それぞれですが、もう少し早くから情報収集しておけばよかったと後悔している学生は多いです。理系学生のニーズが高まっているのにもったいないことです。

大学生活も同じですが、情報が勝手に自分のところにやって来ることはありません。必要な情報は自分で取りに行くしかないのです。

インターンシップや企業説明会に参加して他の学生との意識や準備の差に気が付き「どうしようー」と慌ててキャリアセンターに飛び込んでくる学生も少なくありません。

これを読んでいるあなたには落ち着いて戦略を練っていただきたいので、まずは、就職活動について考えてみましょう。

就職活動は大きく3つの特徴が挙げられます。

・就活とは、プレ☆ビジネス

・就活とは、セルフ☆ブランディング

・就活とは、社会人☆トレーニング

2-1 就活とは、プレ☆ビジネス

コミュニケーションの基本として相手に合わせた立ち居振る舞いや話す内容、言葉選びというものがあります。

そのような意味において就職活動は、学生活動と捉えるよりビジネス寄りの活動と捉えた方が分かりやすいかもしれません。

相手に思いを伝えるためには一生懸命話すことはとても大切です。しかし、それだけでは独りよがりの発言と評価されてしまうのです。それはどうしてなのでしょうか。

ビジネス場面においてその時その時の目的があります。その目的を踏まえた上で、相手がなぜ今この話をするのか、相手がなぜこの質問をするのかという意図をくみ取りそれに応じていくことが求められます。

その意図をくみ取るためにも企業側、採用側の立場になったつもりで考える必要があります。

「あなたが先輩社員だったらどんな後輩に入社してほしいか」「あなたが採用担当者だったらどのような人材に魅力を感じるか」「あなたが経営者だったらどのような人材に仕事や事業を任せたいか」。

それは人それぞれだと思った人も多いはず。そうなのです。人それぞれなのです。だから正解はない。

大切なのは、相手の立場に立って考え、相手の言動の意図をくみ取りそれに応じようとしている「相手に寄り添う姿勢」がとても大切なのです。

そして、企業には採用方針というものがあります。人それぞれ感じ方は違うけれど、こういう人材が欲しいという方向性は共有しています。

企業は今後会社が発展していくにはどのような人材が必要なのか本気で考え、採用方針を立て、関係者で共有しています。採用の場面ではその方針を基準化し選考しているのです。

あなたがそのいくつかの採点ポイントに引っかからない内容ばかりを伝えてしまっては、相手は評価するための情報が不足してしまい、どんなに魅力的な人材であったとしても選考から外されてしまうのです。

企業の採点ポイントなんて知らないよって言っている声が聞こえてきそうです。

しかし、企業の採点ポイントを明確にこれですとは言ってはいないですが、キーワードは企業から発信されています。

それは、会社概要、ホームページ、会社説明会で企業が発信するメッセージから推察することができます。

このようなところでも社会人に必要となるコミュニケーション能力が試されているのです。

あなたの考えや思いを聞いてくれるのは企業です。学生の目線ではなく、企業の目線でまた、採用担当者の目線で考えるということが就職活動では重要です。

就職活動つまり企業の採用活動の目的は何かを考えてみましょう。

企業の目線で考えた上の言動は、社会人として、消費者や市場そして世界のニーズをくみ取りながら仕事ができる可能性があるという証明にもつながります。

2-2 就活とは、セルフ☆ブランディング

就職活動はプレゼンテーションの連続です。相手に合わせたセルフブランディングをしてください。

「プレゼンテーション」とは話し手のメッセージにより、聞き手の行動を促すこと。

相手が行動を起こそうと思うためには、相手の立場にたったメッセージ(言語・非言語)を送る必要があります。また、行動を起こすメリットが感じられないと、行動を起こす気にもなりません。

これを就職活動に当てはめてみます。あなたのメッセージにより採用担当者が内定を出すことを決めるよう促す、ということです。

そのためには、採用担当者が知りたい情報を提供し、自分が採用されたらどんな貢献ができるのかをイメージできる情報を伝える必要があります。

「セルフブランディング」とは、自分自身を商品として捉え、その商品価値を高める行動。

その時2つの価値を伝える必要があります。ひとつは、機能的価値(特徴やできること)。二つ目は、感情的価値(好きか嫌いかやいいね)です。

ポイントは、機能的価値だけを伝えれば良いということではないということです。なぜなら、聞き手は理論的に理解しただけでは買ってはくれません。

「これ、いいね」「生活がさらによくなりそう」という感情的に刺激が必要です。

これを就職活動に当てはめてみましょう。自分は、貴社にとって魅力的(価値がある)な存在であるということを伝える。

さらに、自分の今までの経験や将来展望を伝え「いいね、この学生なら大丈夫。きっと貢献してくれる」と期待感を感じた時選考が前にすすみます。

準備段階のセルフブランディングにより、自分という商品価値を確立する必要があります。

そのためには、自己理解を深めると同時に相手(企業)の理解も深め、相手が自分の価値を見出しやすくなる形にする必要があります。

さらに、応募書類や面接、企業の方々と接するといったビジネスコミュニケーションの場において「言葉と態度を一致させる」。

それは、自分という商品を信じ、相手がその商品を手に入れたくなるようなメッセージ(言語・非言語)は、自信をもって伝えていくということです。これが、就職活動です。

就職活動をしている学生があまり気づいていないことがあります。皆さんが相手にしっかり伝えることができないとどうなるかということ。

皆さんは自分が選考を通過できないだけと考えているかもしれませんが、それは間違いです。企業も可能性のある学生の採用機会を損失したことになります。

だから、お互いに本気で向き合わなければいけないのです。

この程度でいいかな、と思った瞬間、それ以上の可能性は生まれないということです。

2-3 就活とは、社会人☆トレーニング

卒業年の3月31日までが学生で4月1日から社会人としてやっていく。学生と社会人の違いについて考えてみてください。いきなり変わるのは難しいですよね。就職活動は社会人という新しいステージに登るトレーニング期間です。

企業の視点で物事を考える。今までの自分を振り返りつつ将来について考える。今までにない経験を通して新たな力を養成する。全てが将来の自分につながっています。

新たなステージで活躍するために必要なプロセスです。また、今までにない評価方法などにより心も鍛えられるかもしれません。

学業と就職活動、さらにはアルバイトといった時間調整が大変な時もあるかもしれません。

それもきっとトレーニング。なぜなら、その経験は打合せやお客様とのアポイントメントといったスケジュール調整に役立ちます。

自分の可能性を見出せず苦しむことがあるかもしれません。それもきっとトレーニング。新しい商品や手法など新たな視点で今までにないアイデアを出したい時に役に立ちます。

自己アピールがまとまらず手を抜きたくなることもあるかもしれない。それもトレーニング。

お客様へのプレゼンテーションの際、お客様のためだけに考えた大切な企画をどのように伝えるか検討している時に役立ちます。

無駄な経験などありません。就活期間中に経験したことだけでなく、幼い頃からの経験全て役立つものです。スポ根漫画で「練習(トレーニング)はうそつかない」と言いますが本当ですよね。

3 就職活動の心構え

ここまで読み進めていただき就職活動について考えるきっかけになったでしょうか。難しく感じてしまった方もいるかもしれません。

しかし、注目すべきワードは、「プレ(事前)」や「トレーニング(練習)」、「セルフ(自分)」ですよ。

 「プレ(事前)」だから、社会人未経験。わからなくてもいいのです。つまり、わかろうとする前向きな姿勢が必要なのです。

「トレーニング(練習)」だから、自分を成長させるためのプロセスです。経験しながら成長することが大切です。

つまり、失敗しても諦めず改善していこうという謙虚さや成長意欲が大切だということです。

 「セルフ(自分)」だから、自分のための活動です。つまり、自分の物差しで決断し継続的な行動ができるよう自分自身と向き合うことが大切です。

未来をつくることにつながる就職活動。「難しい」と言って下を向いて活動していていいのかな。

あなたは成長途中です。企業は学生に成熟した姿を求めていませんよ。等身大の自分でいいのです。

4 振り返り

□就職活動に必要だと思った心構えはどのようなものですか? それは、どうしてですか。

□早速やってみようと思ったことはありますか? それはどうしてですか?

□今後どのような準備が必要だと感じましたか?

□就職活動とはどのようなものだと感じましたか?

□何か他に気づいたことがあれば書き残しておきましょう。

5 まとめ

振り返りはいかがでしたでしょうか。今の考えでいいですよ。これからの活動で増えたり減ったり、変わったりしてもかまいません。今この瞬間の気持ちを大切にしてください。

就職活動を始めるにあたって、私があえて一つ学生に言葉を贈るとしたら「自分を好きになって」です。全てでなくてもいいです。ほんの一部分でもかまわない。

その部分を大切にしているとそれが少しずつ大きくなる。自信とは自ら創りだし育てていくもの。不思議と自分が大切にしているものは相手に伝わるものです。

ここまで、色々考えながら読むのはとても大変だったと思います。

ここまでの健闘を称えつつ、今後の健闘をお祈りし終わりにします。

キャリアカウンセラー 加藤真琴

一歩踏み出す瞬間の人の輝きに魅せられキャリア支援に携わっていくことを決意したのが20年前。理系大学での活動を中心に、延べ15,000人以上の学生を対象としたキャリアカウンセリング実績をもつ。

現在の志事(ライフワーク)は、セルフブランディングとフレームワークを活用したキャリアサポートプログラムの企画運用。

「正解なんてない。こたえはツクルもの♪」をモットーに活動中♪

  • 監修
    株式会社テックオーシャン
    人工知能やビッグデータを駆使し、理工系人材領域における採用ベストマッチングを生み出すHR Tech企業です。 理工系学生専門のオファーがもらえる就活サービス「TECH OFFER」と、大型イベントから1on1面接まで、気軽に企業と出会えるカジュアル就活サービス「TECH MEET」を運営しています。