理系採用で参考になる本を紹介!メリットと本を選ぶポイントを解説

なんとなく理系採用をしていませんか?
一見同じように思ってしまう採用ですが、文系と理系で大きく違うのが現状です。
そのため文系採用と同じように理系採用を行うと、人材が集まらないこともあり得ます

理系学生は採用においてノウハウが違います。
ノウハウを学ぶには、実際に採用を経験している方の本を参考にするのが一番です。
今回は理系採用をするにあたって参考になる本とそのメリット、選ぶポイントを紹介します。

理系採用でなぜ本を参考にした方が良いのか

そもそもなぜ、理系採用で本を参考にした方が良いのでしょうか。
結論から言えば、理系採用の特殊さを学びマニュアル化するためです。特に文系出身で考えると、つい文系採用と同じ流れで理系採用をやってしまいがち。理系採用が難しいと呼ばれる理由は以下の3つがあります。

  • 理系と文系では就職活動が大きく違うから
  • 理系学生は大手志向が強いから
  • より優秀な理系学生を採用するため

それぞれ詳しく見ていきましょう。

理系と文系では就職活動が大きく違うから

理系採用で本を参考にしたい理由の1つとして、理系と文系では就職活動が大きく違う点があります。
文系学生と比べて理系は多忙な学生が多いです。
就職活動を開始するタイミングは理系も文系も同じですが、理系の場合、同じタイミングで研究室に所属し、自身の研究へ時間を割かなければなりません。研究以外にも学会での発表やその準備など、やるべきことは多岐に渡ります。

文系のように数十社へエントリーシートを送付し、数十回と面接を受けるなんてことはスケジュール的にも不可能なのです。
理系学生は研究の合間に就職活動せざるを得ず、卒業ギリギリに本格的に動き始める場合もあります。

理系学生は大手志向が強いから

理系学生は大手志向が強いという点があります。
文系も同じだろう?と思われるかもしれませんが、文系よりも強いのが特徴です。
理系学生が志望する企業が、トヨタ自動車やSONYなど名だたるメーカーなのがその証拠でしょう。

そのため中小企業にとっては関心すら向けてもらえず、なかなか採用できないといった事態になりかねません。

大手志向が強いという状況を知らないまま採用をしていると、理系採用で躓く可能性が高いと言えるでしょう。

より優秀な理系学生を採用するため

より優秀な理系学生を採用するためにも、本は参考になります。せっかく採用するのなら優秀な人材が良いと思うのは誰しも同じです。しかし「優秀とはどんな人材か?」という質問に答えられる人は少ないでしょう。
理系の仕事は文系では推し量れない部分が大いにあります。そういった部分を判別するには、参考になるべき本を使うことによって補うしかありません。
より優秀な人材を採用するためにも一定の指標が必要なのです。

理系採用で本を活用するメリット3選

理系採用で本を活用するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
本を参考にした方が理系採用で有利に働くのなら、メリットについても知りたいところですよね。

本を読むことで得られるメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 理系人材へ効果的にアプローチできる
  • 中小企業であっても採用できる
  • 採用後の人材育成にも役立てられる

それぞれ詳しく見てみましょう。

理系人材へ効果的にアプローチできる

そもそも理系人材を採用するにあたってどうすれば効果的にアプローチできるかを知っている人は少ないのが現状です。
理系学生を採用するにあたってのスケジュールもそうですが、知っていなければ文系と同じように行ってしまうでしょう。

  • 大学や研究室からの推薦されて就職することが多い
  • 大学院へ進む確率が高い
  • 地方の学生は大都市圏にばかり注目している

挙げればまだまだありますが、上記のような内容を知っているかいないかでアプローチ方法が大きく変わってきます。

本を活用することで理系学生へ効果的にアプローチできるのなら、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

中小企業であっても採用できる

先述したように理系学生は大手志向が非常に強く、就職活動においても首都圏や大都市圏に意識が向きがちです。
そのため地方の中小企業は、なかなか理系学生を採用できないといった現実に直面しています。
理系学生へのアプローチには様々な方法があります。

本にはこれまで実践されて効果を上げてきたアプローチ方法が解説・結果つきでノウハウとともに掲載されている場合がほとんどです。
過去に実績のある手法を使えば、中小企業であっても理系学生の採用も可能でしょう。

採用後の人材育成にも役立てられる

採用後に文系と同じような育成方法をして退職されたことはないでしょうか?
もしくはどのような育成方法をしていいのかわからないと思ってないでしょうか?
理系の人材育成は文系だと通じやすい感覚的な部分を、なるべく排除して行う必要があります。
そのため人材育成のノウハウがあれば、採用後にも役立てられます。

本にはそんな理系の人材育成法を解説しているものも多いため、採用後の参考にもなるでしょう。
採用前〜採用後まで幅広く参考にできるのが本なのです。

理系採用の本を選ぶポイント

世の中には日々、膨大な数の本が出版されています。
そんな中から役に立つ理系採用の本を選ぶのはなかなか難しいと思われる方も多いでしょう。

本を選ぶ際は、以下の3つのポイントを意識すればOKです。

  • 作者が実際に実践していたか
  • 事例が掲載されているか
  • 論理的な手段が解説されているか

それぞれどういったことか詳しく見てみましょう。

作者が実際に実践していたか

作者が実際に実践していたかは、本選びで重要なポイントとなっています。
なぜなら、実践していなければただの机上の空論となるためです。

理系に限らず採用は実際にその本の作者が実践していたかどうかで説得力が大きく変わります。
実践してしっかりとノウハウを築き上げてきた人とそうでない人、どちらに説得力と効力があるのかは明らかでしょう。

本には必ず冒頭に作者のそれまでの経歴が書かれています。本を選ぶ際はまず冒頭をチェックし、続いて目次を流し読みして役に立つかどうかを判別してから買うようにしましょう。

事例が掲載されているか

事例が掲載されているかも、本選びで非常に重要なポイントです。
実践されている方法だったとしても、採用は企業によって千差万別のため完全に適用できるわけではありません。そういった場合に、自社ではどの手法が役立つかなどを判断するための事例は非常に重要です。

それ以外にも、事例があることでどんな採用をするべきかの説明にも使えます。
理系採用に慣れていない企業ほど有益に使えるのは間違いありません。

これから理系採用に本腰を入れようと考えている企業には非常に参考になるでしょう。

論理的な手段が解説されているか

論理的な手段が解説されているかも本選びで重要なポイントです。
理系学生が論理的な考えを好むからというのも理由の1つですが、実践するにあたって論理的かどうかは非常に重要でもあります。

採用のプロセスが論理的に構築されていることで、理系採用について大いに役立つからです。
いくら事例が多くとも、感覚的な内容ばかりでは何の参考にもなりません。実践する側が欲しいのは、論理的に考えられた採用方法でありノウハウです。
論理的に解説されているからこそ、自社に合わせて一部を変更することも容易になるため、解説は論理的であればあるほど使いやすい本と言えるでしょう。

理系採用で参考にしたいオススメの本

理系採用の本選びで重要なポイントはわかったけど、すぐに使える本はないの?と思う方も多いでしょう。

すぐにでも役に立つ本としては、以下の3つがオススメです。

  • 理系の[採用・活かし方]トリセツ
  • 採用に強い会社は何をしているか
  • 「化ける人材」採用の成功戦略

それぞれ詳しく見てみましょう。

理系の[採用・活かし方]トリセツ

理系の[採用・活かし方]トリセツは、様々な企業の採用コンサルティングを行ってきた杉浦大介氏の著書です。
これまで1,000社以上の経営者・人事責任者にアドバイスをするとともに、1万人以上の理系学生と向き合い就職指導をしてきた杉浦氏だからこそ書ける内容となっています。

経営者・人事担当者・就活生とそれぞれの視点に立った内容が書かれているのが特徴で、理系の価値を始め、採用後の育成方法のコツまで詳細に解説しています。
理系採用未経験でも上手くいく5原則と、初めて理系を採用する人にも安心の内容です。
これから理系採用をするなら、オススメの1冊となっています。

採用に強い会社は何をしているか

採用に強い会社は何をしているかは、リクルートやAmazonなどで人事を採用してきた人事のプロである青田努氏の著書です。欲しい人材を惹きつけ、見立て、辞退させないための具体先が書かれています。LINE・コナミ・Yahoo!・トヨタなど名だたる企業からベンチャーに至るまで、様々な採用の成功事例が52個も掲載されています。
そのため他社がどのような採用をし成功したのかが網羅的にわかる魅力的な1冊です。

事例以外にも「候補者が思わず振り向く求人コピーの作り方」や「リファラルを成功に導く7つの取り組み」など、採用をする上で知っておきたい情報が盛りだくさんとなっています。
理系だけでなく採用全般に使えるため、オススメの1冊です。

「化ける人材」採用の成功戦略

「化ける人材」採用の成功戦略は、新卒採用や中途採用において500社以上にアドバイスをしている窪田司氏の著書です。
この本の特徴的なところは、地方勤務・知名度なし・初任給17万円など、人が集まらない企業にどうやって人を集めるかということに焦点を置いている部分にあります。
採用に関する内容から、小さな会社が大手企業に採用の土俵で勝つための方法など、魅力的な情報が多い内容となっています。優秀な人材が集まらないと考えている企業ほど参考になる本です。

まとめ

理系採用において本を活用するのは非常に有用な方法です。
理系学生は文系学生と就職活動のスケジュールや内容が違うため、把握しているかいないかで大きく変わってきます。参考になる本を選ぶポイントは様々なものがありますが、実践されている手法や事例が載っているかを基準にしましょう。
本記事で紹介した本以外にも有益なものはたくさんあるので、理系採用に役立ててくださいね。