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採用したい学生像は決まっているが、中々採用に至らないという企業も少なくないでしょう。
特に今まで採用実績のない大学や遠く離れた地域では接点がないため、学生との接触すら難しいと感じているはずです。
希望する学生層を採用する策として、大学訪問でのコネクションづくりを考えている方も多いのではないでしょうか。
学生とのコネクション作りには、大学訪問とあわせてサービスやツールを通じた接触がおすすめです。
アナログとデジタルの両方でつながりを作れば、より多くの大学や学生とコネクション作りが実現できます。
本記事では大学訪問のポイントとコネクション作りに役立つ『TECH OFFER』について解説いたします。
企業が大学訪問をした方が良い理由
大学訪問は学生や大学とのコネクションが作れる有効なアプローチです。
特に昨今では以下の3つの理由から、大学訪問によるコネクションづくりが有効といえます。
- 企業と学生が接触する機会が減りつつある
- 大学の就職課・キャリアセンターの利用率は増えている
- 就活の早期化により、良い人材はより確保が難しくなっている
企業と学生が接触する機会が減りつつある
一昔前までの就活といえば、企業の説明会や合同説明会など企業と学生が接する機会は非常に多かったといえるでしょう。
近年は企業と学生が接触する機会に陰りが見え始めています。
2018年に一般社団法人である日本経済団体連合会の調査によると、多くの企業で学生と接触する機会が減ったと回答しています。
具体的には以下のように回答している企業が5割に達しており、前年に比べて増加しています。
- 自社の企業説明会に訪れる学生が減少した
- 合同説明会に参加する学生が減少した
企業が開催するイベントを通じて、学生と出会う機会は減少しているとみて間違いありません。
これからの時代は企業側から学生へつながりを持ちに行った方がよいでしょう。
参考:2018 年度 新卒採用に関するアンケート調査結果 一般社団法人 日本経済団体連合会
大学の就職課・キャリアセンターの利用率は増えている
昨今、就活サービスも様々なサービスが登場し、ますます便利になっています。
採用ナビサイトや企業・合同説明会など旧来からの方法を加えると、企業と出会う方法は数限りないといえるでしょう。
企業と出会う方法が増えている一方で、大学のキャリアセンターの利用率は向上しているそうです。
多くの就活サービスや採用ナビサイトなどが充実していると、大学の就職課やキャリアセンターの利用率が下がりそうな印象を受けます。
実態は全く逆であり、大学の就職課やキャリアセンターがしっかりと役割を果たしていることがわかります。
学生の利用率が高いのであれば、なおのこと大学を訪問する意義は上がります。
就活の早期化により、良い人材はより確保が難しくなっている
昨今の新卒採用を難しくしているのは、就活の早期化です。
良い人材が一般的な採用解禁日より以前に内定が決まり、早々に市場からいなくなっています。
株式会社ウォンテッドリーが2021年11月に発表した以下のデータを確認すると、就活が早期化していると納得せざるを得ません。
- 3年生の86%、2年生の66%がスカウトを受けた経験あり
- 3年生の82%、2年生の42%が面接の経験あり
- 3年生、2年生の13%が内定を獲得済み
驚くべきは2年生のデータです。
2年生で面接・内定獲得済みの学生がいる時点で、いかに早期化が進んでいるか実感できるでしょう。
就活の早期化に対応するとともに、大学訪問をおこない、コネクションを持っておくのも良い人材を確保する有効な対応策になります。
参考:22卒〜24卒の就職活動に関する調査結果を発表 ウォンテッドリー
企業が大学訪問で新卒採用につなげるポイント
大学訪問を新卒採用につなげるためには、以下5つのポイントに注意しましょう。
- ターゲットとなる大学を決める
- 自社のアピールポイントや長所を整理する
- 大学との関係性を構築する
- 大学側と情報交換をおこなう
- 訪問時期は目的によって変える
ターゲットとなる大学を決める
採用ターゲットとなる学生が決まっている場合には、闇雲に大学を訪問せず、大学もターゲティングしましょう。
例えば、社内で活躍している人材の出身大学に傾向があるとします。
大学によってカラーがあるため、同じ出身大学から人材を獲得できれば、同様に活躍してくれる可能性は増えるでしょう。
もちろん偶然の出会いによって、素晴らしい人材に出会うことはあります。
一方で大学訪問にもコストはかかるため、ターゲットとなる大学を決めた方がより効率的に良い人材に出会える可能性は増えるでしょう。
自社のアピールポイントや長所を整理する
学生や大学とのコネクションが作れたとしても、自社のアピールができなければ、多くの企業の中に埋もれてしまいます。
特に一番初めの接触は、どのような企業なのか知らないケースが多いため、より強いインパクトを与えるチャンスです。
改めて、自社のアピールポイントや長所を整理しておきましょう。
自社のアピールポイントを整理する方法については、下記記事でも詳しく解説しています。
大学との関係性を構築する
大学を訪問する際のポイントとして重要なのは継続性です。
定期的に大学を訪れて、関係性を深めましょう。
関係性を深めるため、大学に訪問する担当者は同一なのがベストです。
大学の就職課と関係を深めるのはもちろん、就職担当の教授とも関係性を深めましょう。
教授は日々学生と接しているため、より生の情報が教授から伺えます。
大学側と情報交換をおこなう
大学側と関係性を深めるため、一方的に情報を受け取るのではなく、情報交換をしましょう。
企業側からは以下の情報を伝えると、大学側にとって有益な情報となります。
- 自社の選考情報
- 自社が主催するイベント・会社見学会などの情報
- インターンシップの募集に関する情報
大学側としては、就職率の高さは厳しい競争を生き残る上で死活問題です。
大学側に利となる情報を流せれば、良い関係性が築けるでしょう。
訪問時期は目的によって変える
大学に訪問する際はタイミングを誤らないように注意しましょう。
例えば、大学構内での就活イベントの場合には、3月以降がベストです。夏季のインターンであれば、夏前の4~7月が学生の集まりやすい時期です。
どのような目的を持つかによって、訪問するタイミングが異なるのでタイミングは逃さないようにしましょう。
企業が大学や学生とのコネクションを作る方法
大学訪問以外にも企業が大学や学生とコネクションを作る方法はあります。
例えば、以下4つの方法であれば、コネクションが作れます。
- ダイレクトリクルーティング
- リファラル採用
- SNS
- オウンドメディアの充実
ダイレクトリクルーティング
昨今、注目を集めるダイレクトリクルーティングは条件を設定するだけで、希望する学生へアプローチができます。
従来の応募を待つスタイルではなく、攻めの採用スタイルとして活用されています。
大学訪問がアナログなコネクションの作り方であるのに対し、ダイレクトリクルーティングはデジタルなコネクションの作り方です。
ダイレクトリクルーティングの活用方法については、下記記事でも詳しく解説しています。よろしければご覧ください。