就活面接の
完全対策マニュアル

【頻出質問・回答例・マナーを徹底解説】

就活面接

新卒理系学生向けの就活面接対策を徹底解説。頻出質問や回答例、面接官の視点も網羅しています。研究内容の伝え方や逆質問のコツまで、面接の不安を自信に変えましょう!

目次

01.就活面接とは?流れと目的を知ろう

新卒の就活における「面接」は、エントリーシート(ES)やWebテストでは見えない“人物像”を知るための重要なプロセスです。企業は、あなたの性格や価値観、考え方の特徴などを、対話を通じて立体的に理解しようとしています。

特に理系学生の場合、「研究テーマ」や「専門性」などの説明が中心になりがちですが、それ以上に“どんな人なのか”が評価される場だ、ということを忘れてはいけません。

このセクションでは、就活面接の全体像や流れ、目的について解説します。これから面接に臨むあなたが、不安を減らして準備に集中できるよう、面接の基本をしっかり押さえておきましょう。

就活面接の基本的な流れ(入退室〜逆質問まで)

一般的な就活面接の流れ

  1. STEP 01:入室・挨拶

    面接室のドアをノックし、許可を得て入室。ドアを閉めてから一礼し、椅子の横に進み自分の名前を名乗りましょう。ここで第一印象が大きく決まります。

  2. STEP 02:アイスブレイク

    はじめに簡単な自己紹介や雑談が行われることもあります。緊張を和らげるための会話なので、リラックスして応じましょう。

  3. STEP 03:本題(質問パート)

    自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、研究内容などについて質問されます。理系学生の場合は、研究内容をわかりやすく伝える準備がポイントです。

  4. STEP 04: 逆質問

    「最後に何か質問はありますか?」と聞かれる場面。企業や仕事への理解・関心を示すチャンスなので、事前に質問を用意しておきましょう。

  5. STEP 05: 退室

    面接が終わったら、椅子の横で立ち上がり、一礼してから退室します。最後まで丁寧な態度を心がけましょう。

Voice

採用担当者の声

面接官との会話スタイルは「対話型(面談形式)」が主流です。
    
面接官(男性)イラスト
「まずは簡潔に回答し、深掘りは面接官に委ねる」スタンスでOK。
    
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一次・二次・最終の違いとは?それぞれの評価ポイント

新卒の就活面接は、一般的に「一次→二次→最終」と段階的に進みます。各フェーズで登場する面接官の役割や、評価されるポイントには違いがあります。

一次面接
主な面接官 若手社員/人事担当
評価ポイント 人物面(人柄・志望動機・マナー)
二次面接
主な面接官 中堅社員/現場マネージャー
評価ポイント 技術素養・論理性・専門性・組織適性
三次面接
主な面接官 役員クラス
評価ポイント 企業文化との適合性・長期的貢献・熱意

理系学生にとって、専門性のアピールとして研究内容の説明は重要ですが、専門用語の多用は逆効果になることもあります。専門外の人にでも伝わる言葉でわかりやすく説明することを意識しましょう。

Voice

採用担当者の声

面接は「マッチング=お互いが理解を深める」場。素直にご自身の考え・経験を伝えてください!
    
面接官イラスト

WEB面接と対面面接の違いと対策

近年の就活では、WEB面接(オンライン面接)が主流になりつつありますが、対面面接を行う企業も少なくありません。それぞれの面接形式の違いを理解しておくことで、場面に応じた対策ができ、落ち着いて選考に臨めます。

WEB面接
実施場所 自宅などプライベート空間
評価ポイント 表情・声のトーン・通信マナー
注意点 通信トラブル、カメラ・マイクの不調、背景や照明
対面面接
実施場所 オフィス・会議室(企業空間)
評価ポイント 立ち居振る舞い・雰囲気・印象全体
注意点 遅刻・マナー・服装・非言語情報
Voice

採用担当者の声

オンライン面接は、入室は5分前がベスト。カメラ目線で話し、表情をやや大きめにすると好印象です。
    
面接官イラスト
        
check!

面接は、ESや筆記試験では見えない“あなたの本質”を企業が知る場です。人となりや理系学生ならではの素養を正しく伝えるためにも、面接の段階別・形式別に合わせた準備が大切です。

TECH OFFERでは、理系学生向けの面接対策ワークショップをオンラインで開催しています。WEB面接の練習や、自分の強みを人に伝える練習に、ぜひご活用ください。

02.就活面接でよく聞かれる質問と回答例

頻出質問の例と意図(自己PR/志望動機/ガクチカ)

新卒の就活面接では、「自己PR」「志望動機」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」が頻出質問としてよく聞かれます。これらの質問を通じて企業は、「この学生はどんな人物なのか」「入社後に活躍できるかどうか」を見極めます。

自己PR
質問例 「あなたの強みを教えてください」「周囲からどういう人と言われますか?」
質問意図 単なるスキルや強みだけでなく、それがどのような状況で発揮されたかを確認しています。理系学生の場合は、技術力だけでなく、思考力や協調性なども具体的に伝えられると、より高く評価されます。
志望動機
質問例 「この業界・会社を志望する理由は?」「就活の軸は?」
質問意図 企業とのマッチ度や将来の展望を確認しています。業界の課題意識や自身の研究・専門性との関連性を語れると、より説得力が増します。
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
質問例 「最も力を入れたことは?」「その経験で得た学びは何ですか?」
質問意図 行動の背景や困難をどう乗り越えたかを通じて、思考スタイルや成長力を確認しています。自分らしさがにじむ具体的なエピソード、目的を持って取り組んだ経験でアピールしましょう。

PREP法(結論→理由→具体例→まとめ)STAR法(状況→課題→行動→結果)を使って構成すると、論理的で印象に残る回答になります。緊張して話が逸れそうなときも、フレームに沿って話せば安心です。

また、エントリーシート(ES)との一貫性を意識した回答や、同じエピソードでも視点を変えて活用する工夫も有効です。たとえば、研究経験を「ガクチカ」では技術的な視点で、「自己PR」ではチームでの役割やリーダーシップに着目して語る、といった使い分けができます。

Voice

採用担当者の声

その他、アイスブレイクとして「趣味・特技」を質問することもあります。
    
面接官(男性)イラスト

理系学生に多い質問パターン(研究内容・大学選び・志望業界との関係)

理系学生には、研究に関する質問が非常に多く寄せられます。

代表的な質問例

  • 「研究概要を簡潔に説明してください」
  • 「その研究テーマを選んだ理由は?」
  • 「苦労した点、得られた学びは?」
  • 「この研究をどう活かせると思いますか?」
  • 「大学/学部を選んだ理由と将来像とのつながりは?」

「研究内容そのもの」よりも、取り組み姿勢や論理性、困難への対応力、説明力が重視されます。成果が出ていなくても問題ありません。「狙い → 工夫 → 失敗 → 改善 → 発見」といったPDCAの姿勢を語ることが重要です。学会発表などの実績よりも、自ら動いた経験や、専門外の人にもわかるように伝える力が評価されるポイントです。

Voice

採用担当者の声

研究内容と志望業界・職種が違っても問題ありません。理由を自分の言葉で語れるかが重要です。
    
面接官イラスト
研究内容を専門外の人にも伝わるように説明できることが、専門性の証明にもなります。
    
面接官(女性)イラスト

逆質問で印象アップ!おすすめ例とNG例

「何か質問はありますか?」という逆質問の時間。実は、面接官があなたの志望度や主体性を測る“見せ場”です。上手に活用することで、企業への関心や思考力が伝わり、印象アップにつながります。

おすすめ逆質問例

  • 「理系出身の社員がどのように専門性を活かして活躍されていますか?」
  • 「新入社員が配属後にぶつかりやすい壁には、どんなものがありますか?」
  • 「御社のエンジニア職で評価されている方の人物像を教えてください」
  • 「最近注力している事業や、変革中の課題はありますか?」

NG例・注意点

  • 「残業ありますか?」
     → 労働条件に関する質問は、面接の段階や聞き方に注意が必要です。
  • 「ホームページに書いてあったのですが…」
     →そのまま読み上げず「○○についてさらに詳しく伺いたいです」と自分の言葉に置き換えましょう。
  • 「特にありません」
     →志望度が低いと誤解される可能性があります。最低でも1つは用意しましょう。

面接官の立場に合わせて質問を変えると、より効果的です。
例:若手社員→働き方/役員→事業の方向性

Voice

採用担当者の声

逆質問は業界・企業研究とセットで準備すると、理解度のアピールにもなります!
    
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業界の将来性や事業戦略など核心をつく質問に好印象を持ちました。
    
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check!

面接は「聞かれることがある程度決まっている」からこそ、事前準備が結果を大きく左右します。

TECH OFFERでは、その場で皆さんからいただいた選考に関するお悩みを、司会が企業人事に直接質問するセミナーを開催しています。また、面接対策ワークショップでは面接質問例に対する回答練習も可能です。面接本番に備えて、ぜひご活用ください。

03.面接の回答をブラッシュアップするコツと練習法

構成の型を使えば誰でも話せる!

新卒の面接で自分の考えや経験を話すときに、「話がまとまらない」「緊張で何を話しているか分からなくなる」といった悩みを抱える就活生は少なくありません。そこで有効なのが、「構成の型」を使うこと。内容を整理しやすくなり、聞き手にも伝わりやすくなります。ここでは、面接でよく使われる2つの代表的な型をご紹介します。

                           
PREP法
PREP法(プレップ法)は、「自己PR」や「志望動機」など、自分の考えを論理的に、簡潔に伝えたい場面で有効なフレームワークです。構成を型として覚えることで、緊張してもうまく話の流れを組み立てられます。
Point(結論) 最初に主張や結論を述べる。
Reason(理由) その主張の理由を説明する。
Example(具体例) 実際の経験やエピソードを紹介する。
Point(再主張) 最後に再度結論を述べて締めくくる。

具体的な例

質問例:「あなたの強みを教えてください(自己PR)」

Point(結論)

私の強みは、「論理的に物事を整理し、課題に対して粘り強く取り組める力」です。

Reason(理由)

研究の場では、教科書通りに進まないことも多く、知識だけでは解決できないことも多々ありました。私はそのような課題に対して、細かく原因を分析し、最適な解決策を導くために根気強く取り組んできました。

Example(具体例)

大学の研究室では、熱伝導シミュレーションの精度向上を目指していましたが、初期のモデルでは実験結果と大きく乖離していました。私はその原因を探るため、材料の熱特性やメッシュの分割方法を細かく見直し、仮説と検証を繰り返しました。また、先行研究との比較も行い、自分なりの改善案を提案しました。その結果、誤差を従来の1/4まで縮小し、研究発表でも成果として高く評価されました。

Point(再主張)

このように、課題に対して粘り強く論理的に取り組む姿勢は、技術職としても貢献できる強みだと自負しています。

         
                           
STAR法
STAR法は、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」や「困難をどう乗り越えたか」といった、経験ベースの質問に対して説得力あるエピソードで答えるためのフレームワークです。
Situation(状況) その時の背景や状況を説明する。
Task(課題) 直面した課題や目標を述べる。
Action(行動) 課題に対して取った具体的な行動を説明する。
Result(結果) その行動の結果や成果を述べる。

具体的な例

質問例:「学生時代に力を入れたことを教えてください(ガクチカ)」

Situation(状況)

私は大学院で、電動車向けの高効率モーター制御に関する研究を行っており、研究初期には実験結果とシミュレーション結果に大きな誤差があるという課題に直面しました。

Task(課題)

この誤差の原因を特定し、シミュレーションモデルの精度を向上させることが求められていました。研究の信頼性を確保する上で重要なタスクでしたが、既存のモデルでは環境変動に対応しきれていませんでした。

Action(行動)

私はまず誤差の出る条件を洗い出すために、複数の温度・負荷条件下でデータを取得しました。次に、誤差要因として考えられるパラメータ(コイル温度、磁束密度の変動など)を変数に組み込み、モデルの再設計を行いました。また、学外の研究会に参加し、他大学の研究者の助言も取り入れてモデルを改善しました。

Result(結果)

その結果、シミュレーションと実験の誤差は最大15%から3%まで縮小し、学内発表会で高評価を得ました。この経験から、地道なデータ収集と多角的な視点を持つことの重要性を学びました。

         

これらの構成の型を使うことで、論理的かつ説得力のある話し方ができます。特に理系学生の場合、研究内容や課題解決プロセスなど、情報が複雑になりがちな分、構成を整理するスキルを身につけて、伝わる回答を目指しましょう!

Voice

採用担当者の声

結論から述べるのは面接の基本です。
    
面接官(男性)イラスト
「話が長くまとまりがない」はマイナス評価。「話に一貫性があり、自分の言葉で語れている」ことが好印象です!
    
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自信をつけるためのおすすめ練習法

理系学生の多くが面接に不安を感じる原因は、「場慣れしていないこと」と「客観的なフィードバックが得られていないこと」にあります。面接力は、場数と振り返りで確実に向上します。以下の練習方法を実践し、着実に自信をつけていきましょう。

先輩たちのおすすめ練習法

▶ スマホで録画して確認
自分の「話し方」「表情」「カメラ目線」を見直すことで、改善点が明確になります。

▶ 友人や家族からフィードバックをもらう
「なぜ?」を5回繰り返してもらうと、考えの深掘りができ、本番での説得力が増します。

▶ 文系の友人に研究説明をしてみる
専門外の人に伝わるか確認することで、誰にでも伝わる表現力が鍛えられます。

▶ エピソードは丸暗記せず、要点と流れだけ整理
本番で自然に話すためには「型」で整理し、伝えたいポイントを絞るのがコツです。

▶ 企業のIR情報やサービス概要を確認
志望動機の具体性が増し、「その企業で働く理由」が明確になります。

練習で意識すべきポイント

▶ 面接はキャッチボール
一方的に話すのではなく、簡潔に伝え、深掘りは面接官に委ねましょう。

▶ フィードバックは複数から受ける!
1人では偏りがち。複数人に見てもらうと、客観的な視点が得られやすくなります。

▶ 録画→振り返りは1人でもできる練習法
自分の姿を客観視することで、声のトーン・言い回し・表情のクセなどを修正できます。

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採用担当者の声

家族、友人、先輩、社会人など様々な立場の人からフィードバックをもらう場を作れると◎
    
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経験・スキル・人柄を伝えるためのコツ

面接では、経験やスキルだけでなく、人柄や価値観も含めた“あなたらしさ”が評価されます。以下のポイントを押さえることで、伝わりやすく、納得感のある自己PRができるようになります。

  • POINT 01:具体的なエピソードを交える

    抽象的な表現は伝わりづらいため、実際の経験を交えながら「どんな場面でどう考え、どう動いたか」を話しましょう。行動の背景やプロセスが見えると、あなたの人柄や考え方がより明確になります。

  • POINT 02:数字や実績を用いる

    「成果」はできるだけ数値や比較を使って示すのがおすすめです。たとえば「◯%改善」「○人のチームをまとめた」など、定量的に語ることで、客観性と信頼性が増します。

  • POINT 03:企業の求める人物像とつなげる

    自分の強みや経験が、企業の求めるスキルやマインドセットとどのように接点があるかを意識しましょう。企業HPや採用ページなどで「求める人物像」を確認し、言葉を合わせると伝わりやすくなります。

  • POINT 04:フィードバックで“伝え方”を磨く

    家族や友人、先輩などに一度聞いてもらい、率直なフィードバックを受けることも効果的です。自分では気づきにくい表現のくせや伝わりづらさを修正できます。

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採用担当者の声

「社会貢献」「縁の下の力持ち」など、抽象的な表現は使われがちですが、魅力が伝わり辛い可能性があります。
    
面接官(男性)イラスト
自分の言葉で具体的に伝えることを意識しましょう!
    
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check!

面接で大切なのは「構成」「練習」「伝え方」。

TECH OFFERでは、理系学生向けの面接対策ワークショップをオンラインで開催しています。構成の型を使って話す練習他者からフィードバックをもらう機会としてぜひご活用ください!

04.面接当日のマナーと注意点

新卒の面接は「評価の場」であると同時に、「第一印象が大きく影響する場」でもあります。当日のマナーや立ち居振る舞いも、スキルと同じくらい評価の対象になります。第一印象で損をしないために、理系学生が押さえておきたい注意点をまとめました。

服装・髪型・持ち物のチェックリスト

理系学生の中には「リクルートスーツで大丈夫?」「髪型の基準は?」と悩む方も少なくありません。面接官に好印象を与えるために、以下の基本ポイントをチェックしておきましょう。

                           
服装
スーツ 黒・紺・グレーなどベーシックな色が無難。シワや汚れがないか必ず確認しましょう。
シャツ 白無地が基本。アイロンで清潔感を意識しましょう。
事前に磨いた黒の革靴(パンプス)を。スニーカーは避けましょう。
アクセサリー 過度な装飾はNG。腕時計はシンプルなものが好印象です。
                  
髪型・身だしなみ
男性 前髪が目にかからない長さで。寝癖がないよう整えましょう。
女性 長髪はまとめて顔が見えるようにしましょう。髪色は自然なトーンで。
全体の印象 清潔感が最重要。髪型・服装・靴まで全体のバランスを意識しましょう。
持ち物
A4サイズの書類が入るビジネスバッグ
エントリーシート・履歴書のコピー
スケジュール帳と筆記用具
ハンカチ・ティッシュ
面接案内メール(印刷またはスマホで確認できるように)
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採用担当者の声

面接では、「話す内容」以上に、「見た目・声・表情」などの非言語情報が印象に大きく影響します。
    
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心理学の“メラビアンの法則”でも示されており、第一印象のうち視覚情報(見た目・表情)が55%、聴覚情報(声・話し方)が38%、言語情報(話の内容)はわずか7%にとどまるとされています。
    
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第一印象で差がつく!入退室の基本マナー

面接では「最初の5分」で印象が大きく決まると言われています。なかでも入退室の所作は、「基本的なマナー」や「社会性」が伝わる重要なチェックポイントです。

入室時の流れ

  1. ドアを3回ノック(2回はトイレ用の合図とされるためNG)
  2. 「どうぞ」と声がかかってから入室
  3. ドアを静かに閉める(後ろ手で閉めるのは避ける)
  4. 「失礼いたします」と 一礼してから進む
  5. 椅子の横に立ち「○○大学の○○と申します。本日はよろしくお願いいたします」と明るく挨拶
  6. 「どうぞ」の声を聞いたら、「失礼いたします」を 一礼してから着席

退室時の流れ

  1. 「本日はありがとうございました」と言って立ち上がり、一礼
  2. ドアの前でもう一度「失礼いたします」と一礼
  3. 静かにドアを閉めて退出する

NG例

  • 挨拶をしない、または声が小さく聞こえにくい
  • 椅子に座ったまま「よろしくお願いします」と言う
  • 時計を気にする、髪をいじるなどの 癖が出る
         

面接では表情・目線・姿勢も評価対象です。姿勢を正し、面接官とのアイコンタクトを意識しながらハキハキと受け答えすることで、第一印象の良さにつながります。

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採用担当者の声

会場には、5〜10分前の到着が理想。あまりに早すぎる到着は、準備中の企業側にとって負担になることもあります。
    
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オンライン面接の注意点とトラブル対策

オンライン面接では、「表情・声・環境」など画面越しに伝わる印象がすべてです。通信環境や映り方の準備を怠ると、評価以前に不利になる可能性があります。事前の環境整備とトラブル対策が、成功の鍵です。

                   
環境整備のポイント
背景 無地や白壁などシンプルな背景に。洗濯物やポスターなど生活感が出ないように注意しましょう。
明るさ 顔が暗く映らないよう、正面に自然光またはリングライトを設置すると効果的です。
カメラ位置 目線と水平の高さで。ノートPCは台や本でかさ上げすると安定します。
音声 事前のマイクチェックは必須。周囲が静かな場所で実施しましょう。

服装・身だしなみ

  • カメラに映るのは上半身でも、スーツ着用が基本。
  • 友対面と同じく、髪型や清潔感、姿勢も見られています。
  • 猫背や無表情はNG。背筋を伸ばし、表情は1.2倍明るく意識すると好印象です。

トラブル対策

  • 通信環境が不安な場合は、スマホのテザリングなど予備回線も準備。
  • 音声が聞こえないときは「すみません、音声が届いていないようです」と落ち着いて伝えましょう。
  • 接続遅れやトラブル発生時は、企業にすぐ連絡し、丁寧に謝罪しましょう。

本番前に模擬面接や録画チェックを行うと、カメラ映りや声の聞こえ方を客観的に確認できます。友人とZoom練習をして、リアルなフィードバックをもらうのも効果的です。

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採用担当者の声

画面越しでも伝わりやすいよう、リアクションは少し大きめにすると◎
    
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TECH OFFERでは、理系学生向けの面接対策ワークショップをオンラインで開催しています。本番同様の形式で練習できるため、通信環境の確認や自身の話し方・印象のフィードバックを得る貴重な機会になります。

「面接に不安がある」「第三者の視点でアドバイスが欲しい」という方は、ぜひ積極的にご活用ください。

05.準備に役立つ書類と事前整理

新卒面接の成否を分けるのは、当日の受け答えだけではありません。事前の「情報整理」や「書類準備」がしっかりできているかで、自信や説得力に大きな差が生まれます。特に理系学生は、専門性だけでなく、汎用的なスキルも伝える工夫が必要であり、万全な準備が欠かせません。

ES・履歴書と面接内容のつながり

「エントリーシート(ES)を書いたけれど、それが面接でどう使われるのか分からない…」という不安を抱える理系学生は少なくありません。実際の面接では、これらの書類をもとに質問が展開されるため、ESと面接内容の一貫性が非常に重要になります。

                  
情報整理のチェックポイント
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと) 行動力、課題解決力、継続力などを評価
自己PR 企業が求める人物像とマッチするかどうかを判断する材料
志望動機 企業理解の深さや、自社との適性・将来性を確認

面接官は、ESに記載されたエピソードを「根拠」として深掘りし、それが自己PRや志望動機と論理的に結びついているかを見ています。特に理系学生の場合、研究活動や技術スキルの説明が中心になりがちですが、それが志望企業や職種とどうつながるのかまで意識すると、より説得力のあるアピールが可能になります。

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採用担当者の声

過去の話(ES)をもとに、未来のビジョン(志望動機)へつなげる構成を意識しましょう。
    
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一貫性を高める情報整理術

面接官はエントリーシート(ES)の内容をもとに、応募者の「人柄」や「志望の一貫性」を深掘りしています。そのため、ガクチカ・自己PR・志望動機をバラバラに作るのではなく、「過去→現在→未来」で1本のストーリーとしてつなげることが重要です。

  1. 過去:ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)

    ▶ どのような課題にどう取り組んだか

    ▶ その経験から得た学びや、自分の強みは何か

  2. 現在:自己PR

    ▶ ガクチカを通じて培った強みをもとに、自分はどんな人物か

    ▶ 強みが複数ある場合は「強みは2つあります」と前置きしても◎

  3. 未来:志望動機

    ▶ 自分の強みを、志望企業でどう活かしたいか

    ▶ 企業の事業・ビジョン・技術領域とどう接点があるか

一貫性を意識して準備することで、企業側に「この学生なら入社後も活躍しそうだ」と感じてもらいやすくなります。

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採用担当者の声

「根拠が明確なPR」ほど、面接官の納得感は高いです!
    
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面接前チェックリスト

面接当日を万全な状態で迎えるためには、直前の確認と準備の質がカギです。以下のチェックリストを使って、忘れ物や抜け漏れのないよう備えましょう。

書類・内容の確認

  • ES・履歴書のコピーを印刷し、持参している
  • 書類に書いた内容と、面接で話す内容にズレがないよう確認している
  • ガクチカ/自己PR/志望動機を1分以内で話せるよう整理している

自己整理・志望理由の言語化

  • 志望企業の特徴や強み、競合との違いを説明できる
  • 応募企業で活かせる自分の強みを具体的に表現できる
  • 数値や成果を交えたエピソードをわかりやすく話せるようにしている

トラブル回避の準備

  • スーツや髪型などの身だしなみを前日までに整えている
  • オンライン面接の場合、通信環境・背景・音声を事前にチェックしている
  • 面接の会場・開始時間・連絡先を確認し、手元に控えている

メンタル面の備え

  • 留年・浪人などの経歴について、前向きな説明ができるよう準備している
  • 緊張対策として「1分自己紹介」を繰り返し練習している

面接は、準備の質がそのまま自信につながります。緊張していても、基本の確認ができていれば大きな失敗は防げます。

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採用担当者の声

緊張するのは当たり前!基本を押さえておけば大丈夫です。
    
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check!

TECH OFFERでは、理系学生専用の「ガクチカ・自己PR作成ワークショップ」「面接対策ワークショップ」を随時開催しています。さらに、先輩のエントリーシートや選考体験談も多数掲載しており、気になる企業の設問とその回答例を確認できます。就活準備に役立つ情報が揃ったTECH OFFERを活用して、面接対策を万全に進めましょう。

06.よくある不安Q&Aと対策アドバイス

就職活動では、多くの学生が面接に不安を感じるものです。ここでは、理系学生に多い面接の不安をピックアップし、企業の人事や先輩たちの体験をもとにした実践的な解決策を紹介します。

緊張で頭が真っ白になりそうなときは?

面接中に緊張して言葉が出なくなる…多くの学生が抱える悩みです。実は、緊張の主な原因は「準備不足」「想定外の質問への不安」によるものです。

緊張を和らげるための3つのステップ

  1. STEP 01:答えを丸暗記しない

    丸暗記は、1語でも詰まるとパニックの原因に。 伝えたい「要点」や「話の骨格」だけをメモしてまとめておき、自分の言葉で話せるようにしましょう。

  2. STEP 02:呼吸と姿勢を整える

    緊張すると呼吸が浅くなりがち。面接直前には、深呼吸+背筋を伸ばすことで、気持ちを落ち着けやすくなります。

  3. STEP 03:“詰まったときの一言”を用意しておく

    例:「少し考えさせてください」「申し訳ありません、もう一度お願いできますか?」こうした一言があるだけで、焦らず冷静に対応できます。

スマホで自分の話し方を録画し、家族や友人に見てもらうだけでも十分な“客観視”の練習になります。

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採用担当者の声

緊張は「練習不足」ではなく、「準備のやり方」で解消できます。
    
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面接後には回答を振り返ってメモし、次に活かすサイクルも大切です!
    
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「人柄」で評価されるには?

最終面接では、技術スキルや学歴以上に「この人と一緒に働きたいか?」という“人柄評価”が重視されます。理系学生が技術力以外の魅力を伝えるためには、表情・話し方・思考スタイルの見せ方がカギとなります。

人柄を伝えるためのポイント

  • POINT 01:表情とリアクションを意識する

    笑顔や頷きといった反応は、共感性や柔らかさを印象づけます。話の内容だけでなく、態度からも“協調性”を伝えましょう。

  • POINT 02:エピソードで強みを補強する

    数字や成果だけではなく、「なぜそれに取り組んだか」「どう感じ、どう行動したか」という背景まで語ることで、あなたの価値観や思考プロセスが伝わります。

  • POINT 03:素直さと向上心をアピールする

    「失敗→工夫→改善」といったエピソードを交えて、成長意欲を示しましょう。企業が求めているのは“完璧な人材”ではなく、“伸びしろのある人材”です。

面接では、「今何ができるか」だけでなく、「どう学び、成長してきたか」「これからどう成長していくか」を語れることが、人柄を伝えるうえでの大きな武器になります。

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採用担当者の声

「自分には目立ったエピソードがない」と悩む方も少なくありません。ですが、特別な経験を用意する必要はありません。
    
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大切なのは、あなたらしさが伝わるエピソードを通じて、“人となり”を感じてもらうことです!
    
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グループ面接で差をつけるには?

個人面接と違い、グループ面接では「他の学生と比べられるのでは?」「どうやって目立てばいいのか?」と悩む学生も少なくありません。しかし、差をつけるのは“声の大きさ”や“目立つ発言”ではなく、「協調性」と「自分らしさ」のバランス”です。

グループ面接で意識したい3つの視点

  • POINT 01:順番が遅くても焦らない

    他の人と意見が被っても問題ありません。「〇〇さんと似ていますが、私は〜の視点を重視しています」と補足すれば、共感+差別化が可能です。

  • POINT 02:他者の話をしっかり聞く姿勢

    頷きや目線など、「傾聴の態度」は想像以上に評価されます。黙っていても態度で伝わる印象があります。

  • POINT 03:簡潔に話をまとめる

    集団面接では、話せる時間が限られているため、個人面接以上に「簡潔さ」が求められます。「○○は2点あります」といった形で、話の構造を明確に示すことが効果的です。

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採用担当者の声

集団面接では、周りの学生を「敵」と捉えるのではなく、同じ場を共有する「仲間」として考えることが大切です。
    
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他の学生の意見を否定せず、しっかり耳を傾ける姿勢が、協調性や社会性のアピールにつながります。
    
面接官(女性)イラスト

何社も落ちた…どうすればいい?

面接が続けてうまくいかないと、自信をなくしてしまいがちです。しかし、就職活動はあくまでマッチングです。不合格=自分の価値を否定されたわけではありません。

立て直しのためのアクション

  • 毎回の面接を振り返り、「なぜうまくいかなかったのか」「どこにズレがあったのか」を自己分析する。
  • 家族や先輩など複数の視点からフィードバックをもらい、客観的に改善ポイントを把握する。
  • 企業の求める人物像と、自分の自己PRに食い違いがないかを確認する。
  • 例)「都市部で働きたい」などの表面的な理由に留まらず、その背景や価値観まで語れるように準備する。
         

理系職種では、専門性と人柄の両方が重視されます。1つの失敗にとらわれず、経験を次に活かしていきましょう。

Voice

採用担当者の声

「すべての面接に通る必要はない」という視点を持つことが大切です。
    
面接官イラスト
        
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記事の監修:中西信雄(なかにしのぶお)
中西信雄さんの写真

就職支援アドバイザー

技術系から医療系まで、13年間で約6,000名のキャリア相談と約300法人の採用支援に携わる。現在は人事採用アドバイザーとして活動するほか、大学や民間スクールでキャリア講座や就活対策講座の講師も務めている。