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INTERVIEW

TECH OFFERを利用して、内定を獲得した先輩の声を紹介します。

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INTERVIEW

TECH OFFERを通して出会った企業から、短期間で内定獲得

阿部 祐大さん

弘前大学
ソフトウェア業界のリーディングカンパニー

今回お話を伺ったのは、弘前大学の阿部さんです。TECH OFFERを利用して内定を獲得した、その就活サクセス・ストーリーとは…

ー 初めまして!本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。阿部さんの学生生活やどういった就職活動を送ってこられたのか、そしてTECH OFFERを使ってみてどうだったかなど、詳しくお話聞けたらと思います。よろしくお願いします!
初めまして!本日は、よろしくお願いします!
ー それでは始めに、所属されている大学・大学院を選ばれた理由をお伺いしてもよろしいでしょうか。そして、どのようなことを学ばれていましたか。
高校時代に、宇宙に関することを勉強したいと思ったのがきっかけです。他の人がやらないことをやりたいと考えた時に、自分の周りで宇宙をやっている人がいなかったのです。中学の頃は、そこまで理科系が得意ではなく、高校受験で苦労したので、高校生の時には理科系に力を入れようと思いました。その中でも、物理を更に突き詰めていった時に「その先には何があるのだろう?」と考えていました。そんなとき、図書館で勉強していた時に読んでいた科学雑誌に、宇宙に関する記事が輝いて見えましたね。今考えると、その時に最も興味を引いたのが、宇宙に関する記事だったのが最初の地点だと思います。所属している大学に関しては、宇宙を勉強できる大学を見ていく中で、自分が行けそうな所に絞っていった結果、今の大学に行くことを決めました。

現在、地球環境防災学科というところに所属しています。宇宙学は勿論のこと、気象学や防災学、そして地震学などの様々な地球科学を扱っている学科になります。研究室に配属されるまでは、一通り、それらの分野について学んでいきました。
ー 中学生時代に、科学雑誌の宇宙に関する記事を読んだのがきっかけだったのですね!そして、地球科学の中でも様々なジャンルの講義を受けられてきたのですね。その中でも、特に面白かった、又は、印象に残っている講義などはありますか。
宇宙とは関係なくなってしまうのですが、地震学の講義が印象に残っています。宇宙の分野に限って言うと、物理の式を用いて様々な現象を見ていきます。それに比べて地震学は、身の回りで起きる地震についての学問なので、宇宙より実用的という点で印象に残っています。
ー 地震の多い日本ならではの学問ですね。因みに、院進学をしようと思った理由を教えていただけますか。
宇宙に関する勉強、そして研究をしたくて大学に入ってきたのが大きいです。実際に研究室に配属されるのは3年生の後期からで、実際に研究を始めるのは4年生の前期からになります。それを考えた時に時間が足りないなと感じました。それならあと2年、大学院に進んだ方がいいと思い、院進学を決めました。学部学科の頃の同級生の内、他大学を含めて、10名程が院進学をしました。自分の周りでは多い印象でした。
ー 本格的に研究が出来るようになるのが4年生からとなると、たしかに研究に割ける時間がかなり少ないですね。次は、阿部さんのプライベートな部分を聞いていきたいのですが、サークルや部活動はされていましたか。
ラグビー部に入っています!学部3年生のときには、キャプテンみたいなこともやらせていただきました。なぜラグビーかというと、中学生の頃からラグビーに興味があり、いつか自分もやってみたいと思っていたからです。当時、仲のいい友達がラグビーについて語っている姿をみて、面白いスポーツなんだなと思うようになりました。それがきっかけで、ラグビー部がある高校を志望していました。結局は、他の高校でカヌー・スプリントというマイナーな競技をやっていました。今も趣味でカヌーを漕いでいます。水に浮かんでいるととてもいい気持ちで、秋には紅葉を楽しみながら漕ぐこともできます。
ー ラグビーとカヌーをやられていたのですね!どちらも瞬発力が必要なスポーツですね。部活動で忙しいとは思いますが、アルバイトなどはしていますか。
今も続けているのですが、レンタカーの接客のアルバイトを3年程しています。学生なので、ある程度の時間を確保したいと思った時に、夜遅くまでのアルバイトでは次の日に支障がでてくるのではないかと考えていました。ですので、午前中に出来るアルバイトを探していった時に、レンタカーの接客業務はその条件に当てはまっていたのでそこに決めました。
ー なるほど!レンタカーの接客業務を通して気づいた点や得たものなどはなにかありますか。
得たものではないのですが、自分にとってはショックだった出来事が一つありました。コロナ前に外国人のお客様を接客した際に、正直、喋っている内容が全くわかりませんでした。結局、翻訳アプリを使って対応をしました。中学高校大学と来て、英語の授業を長い間やっているはずなのに、ここまで聞き取れないことにショックを受けました。これがきっかけで、ちゃんと英語を勉強しようと思うようになり、今も勉強を続けています。目に見えて目標がある方が良いと思ったので、TOEICのテストを受けることを念頭に対策をしています。

ー そういった実体験があり、英語の必要性を再認識して、自主的に英語を学び直そうと思うようになったのですね!続いて、阿部さんの研究について教えていただけますか。
研究のテーマとしては、銀河の分布を使って銀河の特異速度を推定する方法を研究をしています。特異速度とは銀河同士が重力などで引っ張り合う事で生まれる速度になります。この速度ですが宇宙の膨張率を測る際に大きな不定性となってしまっています。宇宙の膨張率はある銀河までの距離とその銀河の後退速度(銀河が我々から遠ざかっていく速度)を測定することによって決定されます。しかし、後退速度には特異速度が含まれてしまっています。上で示した通り特異速度は宇宙膨張に起因しない量なので宇宙の膨張率を精度よく測るために、この特異速度を除去する必要があります。今回はすでに公開されている銀河形成のシミュレーションデータ、その中でも銀河の分布を使って特異速度を推定する手法の開発を行なっています。
ー 宇宙という大きなジャンルの中でも、宇宙膨張の精度を上げるための研究をしているのですね!次は、阿部さんの就職活動について色々お聞かせください。
周りと比べて少し遅いと思うのですが、修士1年の1月から面接を受け始めました。就活のステップとして、合同説明会などには参加せず、 12月に就活サイトに登録をしました。他には、SPIなどのウェブテストの勉強などをしていました。ワンデイインターンシップなども、面接などを受けた後に始めました。就活において、何をすれば良いのかわからなかったため、実際に受けてしまったほうが良いと思い、最初から面接を受けました。4月末に内定を頂いて、自分の就活は終わりました。

ー かなり短いスパンで就活が終わったのですね!就活を始めた当初、興味のあった業界や職種などはどんなものでしたか。
宇宙を勉強してきたこともあり、宇宙に関する何かをやりたいと思っていました。せっかく大学まで来たので、その中で興味が湧いた分野を見ていました。かなり、ふわっとした感じで就活を始めました。宇宙をやっている企業は少ないので、すぐに調べることができました。調べていく中で、工学よりのことを主にやっているところが多かったです。宇宙の理論に関連する企業は少なく、自分の研究内容的にも就活には不向きだとわかっていたので、宇宙にこだわらなくても良いのではないかと考えるようになりました。ただ、自分が何に向いているのかわからない状況でのスタートになってしまいました。

ー 次の質問ですが、TECH OFFERを使ってみた感想などを教えていただけますか。
先程、自分が何に向いているのかわからない状況で就活をスタートしたという話をしましたが、その時にTECH OFFERに出会いました。友達に教えてもらったのが使い始めたきっかけでした。自分の研究内容に基づいてカスタマイズした技術キーワードを見て、企業側からオファーを送ってくださるということは、少なからずそのキーワードを活かせるということだと思いました。ですので、オファーの信憑性や納得感がありました。頂いたオファーは積極的に受け、面接なども受けに行きました。そして、TECH OFFERを使っていく中で思ったのが、もう少し自分について書く欄があったらアピールポイントを増やせたかなと感じました。
ー 貴重なご意見、ありがとうございます!阿部さんは、就職先からオファーを貰った時は、どう思われましたか。そして、入社を決めた最終的な理由は何でしょうか。
オファーを貰った時点では「こういう企業があるんだ」と、新しい発見でした。オファーを頂いたのが3月頃だったので、ある程度自分にあった企業が見えてきた時期でした。そういった意味で、IT系でSIer(エスアイヤー)を受けようと思っていたこともあり、オファーを受けました。入社を決めた理由ですが、大きく分けて3つあります。1つ目は、感覚的な話になってしまうのですが、素直に「良い企業さんだな」と思った点です。会社説明会と面接を何回かさせていただいたのですが、他の企業とは違う印象でした。面接では、最初の方に逆質問をさせていただけて、自分が聞きたかったことを沢山聞くことができました。そのおかげもあってか、将来のビジョンが見えました。2つ目は、入社後のコード開発に関われる点です。研究でコーディングをしているのですが、とても好きで、入社後もコーディングに携われるということで、ワクワクしています!3つ目は、開発の領域が広く、選択肢が多いところが魅力的でした。もともと、何の開発に携わりたいのかが絞り込めなかったため、最初の選択肢として多いほうが良いと思いました。
ー ITとSIerに絞って企業を見ていった中で、将来のビジョンがしっかりと持てた企業に入社を決めたのですね!今後、就職先でやっていきたいことや目標などはありますか。
具体的に作りたいシステムはまだないのですが、どういったところに携わりたいかを決めていきたいです。そして、足りていないIT系や情報系の知識をインプットしていきたいと思っています。最終的には、ある分野に対して、業界を引っ張っていけるような人材になりたいと思っています!
ー では最後に、23卒の後輩に向けて就活のアドバイスをお願いいたします!
就活は、いい意味でも悪い意味でも、自分の行動次第で将来が大きく変わってくる活動だと思います。私は、使えるものは使っていく「図太さ」があるといいと思っています。面接が苦手だったのですが、指導教官、時には親、そして同期や先輩に手伝ってもらい、対策をしました。私は、研究室に同期がいなかったことと、コロナ禍で人に会わないこともあり、自分が気づかないうちにアウトプットの質が下がっていきました。ですので、定期的に研究内容や価値観を落とし込む期間を常々設けたほうがいいです。
ー コロナ禍でアウトプットをする機会が減ってしまいましたが、定期的に再確認や分析をしていくことは大事ですね!
本日は、貴重なお話をしていただきまして、ありがとうございました!
ありがとうございました!