まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
はじめまして、H,Nと申します。
大学では物質科学分野の熱電材料研究をしています。
分かりやすく言えば自動車の排熱など、周囲に捨てられている余熱を利用する発電技術の研究です。
アルバイトは修士課程までの間に、教育系やFintech系ベンチャー企業でのアプリ・プロダクト開発や、WEBアプリのプログラミングなどに携わっていたことがあります。
趣味は大学に入ってから始めた合唱で、実は社会人合唱団にも入っています。
また、幼少期より機械を触るのが好きなので、ガジェット類は今でも大好きです。
一人暮らしを始めてから料理にもハマっていて、趣味のひとつとして日々楽しんでやっていますね。
博士課程での研究と就活。2つの両立は非常に忙しそうですが、就活はどのように進められていましたか?
忙しい研究室だったこともあり、自分は研究主体で就活を進めていました。
実験の空き時間や朝の時間帯にESを作成するなど、上手くすきま時間を有効活用する感じです。自分で進め方を考えながら、工夫して進めていました。
では、研究も楽しんで両立されていたんですね。
はい、そうですね。
大学院の研究室を選ぶ際、「物質の磁性」に漠然と興味があり、ちょうど卒論研究のテーマであった熱電効果(温度差から発電できる効果)と磁性を組み合わせた、新しい現象を研究している研究室に出会いました。それで興味をもって取り組み始めた分野なんですが、興味があることに意識が向いてしまうと実際に熱中するタイプなんですよね。
なるほど、それが色々な興味に繋がっているんですね!ちなみにアルバイトは、研究の領域とはまったく違う内容のようですが?
はい、昔から独学で続けていたプログラミングのスキルを活かして働かせて頂きました。
仰るとおり研究内容とはまったく違う分野です。
実はこのプログラミングも高校生の頃から継続して興味があり、今後も学んで行きたいという思いから経験を積むためにプロジェクトに参加させて頂きました。
自分は就活期間中インターンには参加していませんが、プログラミングの仕事を通じてスキルを習得し、社会経験を積むことができたので、今ではとても良い経験だったと感じています。
内定先の企業でも「プログラミング」スキルを活かした職種に就かれるようですが、研究してきた分野もあるなかで、進路に迷いはなかったですか?
正直に言うと、結構迷いました。
研究している分野は、例えばエンジンを掛けた車や、コーヒーを注いだコップなどの余熱で発電をするという応用ができ、社会で活かせる材料を創るものです。この専門分野を活かすなら就職先は素材メーカーになるのですが、一方で独学で身につけたプログラミング技術を、もっと高めていきたいという思いも気持ちの中にはありました。なので、実際は最後の最後まで迷いましたね。
両方高いレベルの能力をお持ちでうらやましいですが、最終的には、どのようにして進路決定されたんですか?
プログラミングの経験に注目して下さった多くの企業からオファーを頂いたので、就活の最後にプログラミングの道に進むことを決断しました。決め手となったのは、社員の皆さんの人柄や企業の雰囲気です。
はじめて企業説明会に伺った際の、社内の和やかな雰囲気や、面接の際の担当者の方の穏やかでフラットな応対をみて、自分に合っている会社だとすぐにわかりました。
また、大手企業ならではの歴史や待遇も判断基準にはなりましたが、自分のプログラミング能力を求めていただけたことが一番の入社のきっかけです。
なるほど〜、最後はやはり人なんですね。将来的には、大学で研究してきた分野も活かせると良いですね。
そうなんです!
自分も将来は、大学院での研究分野とプログラミングの両方を活かした仕事ができると良いなと考えています。
とはいえ、プログラミングの分野も制作して、テストして、データを採って改良しますので、研究で培った体系立てて考える能力が役に立つことも結構多いんです。研究で学んだことや身につけたスキルを上手く融合させながら、今後の仕事に活かして行きたいと思います。
今後が本当に楽しみですね!ところで、内定が決まった企業との出会いはTECHOFFERだったんですよね?
はい、就活を始めた当初に登録したTECHOFFER経由でオファーをいただいたことで、入社する企業と出会うことができました。
いつごろから、どんな経緯で利用することになったのですか?
就活を始める前に学校に届いていたTECHOFFERの紙のビラがなんだか印象に残っていて、就活を開始した2021年11月ころに登録をしたのが利用のきっかけです。ウソではなく、就活を始めてまず初めにしたのがTECHOFFERへの登録でした。
すぐにプロフィールを記載し、その後もゆるゆると2ヶ月程度かけて更新したり、使い方を確認したりしていて、そのうち少しずつオファーが届くようになった感じです。
30件以上ものオファーが届いたようですが、オファーを集める秘訣はありますか?
自分の趣味や趣向・興味のある内容や分野などを、はっきりとプロフィールに明記しておくことだと思います。企業の皆さんはプロフィールをみてオファーを下さるので、ここは本当に大事なポイントだと思います。学会での発表実績や研究内容、アルバイトでのプログラミング実績についてもしっかり入力しました。
なるほど!意思表示をしてアピールしておくことが大事なんですね。沢山のオファーの中から、パイオニア株式会社を受けてみようと思われたのはなぜですか?
手元に届くオファーのなかには、一斉送信のようなメッセージを送られているような企業様も無かったわけではありません。そのなかでパイオニア株式会社のオファーは、プロフィールをしっかりと読んで、理解していただいたうえでのオファーだとすぐにわかるものでした。
さまざまな研究分野の実績も記載しているなかで、なによりプログラミングの経験をちゃんと読んで、興味をもって貰えていたことが嬉しかったですね。
また、老舗メーカーなのでどのような製品があるかは知っていましたが、最近の事業変革でソフトウェア開発にも力を入れつつあると伺い、さらに興味を持ちました。自分が独学で学んできたプログラミングなどのスキルがどのように活かせるのかを知りたいと思い、企業説明会に参加させていただいたというのが一連の流れです。
面接などの選考はどのように進んだのでしょうか?
他の企業ではES⇒一次面接⇒2次面接⇒最終という流れでしたが、一次と最終のみの選考でした。応募の前にも、第一線で活躍されている社員さんとの面談の場を設けていただき、入社後の仕事やキャリアの参考になりました。振り返ってみると大手企業の割に選考が簡潔なので、TECHOFFER経由で繋がったことの優遇措置なのかもしれませんね。
そうですね!その部分はTECHOFFERの大きなメリットですね。面接自体は上手くいきましたか?
面接は得意ではありませんでしたので、実は事前に想定問答集を作成して、声に出して話す練習をして望みました。当時はTECHOFFERで企業探しをし、ESや面接対策をするために就活エージェントを活用するというように役割を棲み分けていたことで、情報を上手く集め効率的に対策できたと感じています。お陰様さまで希望の企業から内定を頂けたので、得意ではない面接も苦手では無くなりましたね。
非常に上手くいっている就活だと感じますが、ご自身で振り返ってみていかがですか?
研究が忙しく時間がないなかでの就活だったのですが、短期間で効率よく、自分の希望に沿った企業に出会えたことに満足しています。振り返れば「もっとこうすれば」、「あんな風にしても良かったなあ」とも思いますが、自分に合っていそうな企業と出会い、内定をいただいているだけで後悔はありません。
本日はありがとうございました!最後にこれから内定を目指す就活生の皆さんに向けて、メッセージをお願いします。
まず伝えたいのは、自分の趣味や趣向・興味を大切に就活して欲しいということです。自分がどんな仕事をしたいのか、どんなことに興味があるかをしっかりと把握することから始めてみるといいと思います。その部分が明確になれば、TECHOFFERへ登録しておくだけで見つけてくださる企業様も多いので、ぜひ試してみていただきたいですね。
あと、「食わず嫌いせずオファーがあった企業をまずは知る」ことも大切だと感じます。自分が内定をいただいた企業も、元々はまったく就活対象に入っていない企業でした。でも、先入観なく企業を知ったことで、本当に興味があるやりたい仕事に出会えたと思っています。自分の興味や関心を大切にすれば、後悔のない就活ができるとおもいますのでご参考いただけると嬉しいです。