ーこのインタビューでは、Y.A.さんの学生生活や就職活動、さらにTECH OFFERを使用した感想についてお伺いしていきたいと思います!どうぞよろしくお願いします!
ー現在修士2年生ということですが、大学院ではどのような研究をしているのですか。
研究テーマは、翌日の電力需要の予測です。機械学習などを使って次の日の電力需要を予測しています。予測技術は数多くあり、人工知能を使った機械学習でも何百通りとあるのですが、その中の1つを研究しています。
ー社会的意義の大きなテーマですね!大学院に進学された理由は何だったのでしょうか。
私の所属していた学部学科では、基本的には大学院に進む人が多いので、4年生になって研究室へ配属される際に、大学院に行く前提で研究室を選んでいました。実際、研究するなら1年ではなく、3年というのが当たり前という認識があったので、通常皆大学院に行くという流れでしたね。
ーでは次に、就職活動についてお伺いしていこうと思います。Y.A.さんはいつ頃就活を始めたのですか。
修士1年の5.6月頃でしたね。サマーインターンに向けてESを書き始めました。ESは選考において重要だと思っていたので、先輩に添削をお願いしていました。
ー早めに就活をスタートしていたのですね!本選考前のインターンには何社参加したのでしょうか。
4社のサマーインターンにオンラインで参加しました。10社にESを提出し、うち5社の選考を通過したのですが、日程が被ってしまい行けなくなった企業もあったため、4社となりました。もともと1週間のプログラムが多かったのですが、コロナの影響で短くなり、長くても5日間、短いものだと2日間のものに参加しました。インターンを通して実際にどういった仕事をするのかを理解した上で、業種業界を絞っていこうという考えだったので、サマーインターンでは業種・業界は定めずに、片っ端から様々な企業を受けました。冬インターンでは、研究室の先輩の勧めで選考直結のものに1社参加しました。インターンでは、入社後に一緒に働くであろう先輩の方々と実際に仕事ができる機会があったので、オンラインではありましたが、雰囲気はある程度掴むことができたと思います。
ーたくさんある選択肢から実際の経験を通じて良いと思えたものだけに絞っていったのですね。最終的に業界や業種を決めたのはいつだったのでしょうか。また、その際に軸としていたことがあれば教えてください。
業界や業種はサマーインターンが終わった時点で決定しました。就活の軸は3つあり、1番大切にしていたのは、職場の方と馬が合うかどうかです。そのため、サマーインターンで社員の方々と実際に仕事をしてみて、良いと思えた会社の中で決めたいと思っていました。あとは実際の仕事内容に自分のこれまでの経験が活かせるかということと、福利厚生の良さを軸としていました。
ー一緒に働く人との相性はとても大切な要素ですよね。本選考に進むにあたり、TECH OFFERをどのように活用していたのでしょうか。
最終的に内定をいただいた企業は全てTECH OFFER経由のオファーがきっかけでした。サマーインターンを経て4社の選考に進んだのですが、うち1社はTECH OFFER経由でオファーをいただき、そこからサマーインターン、選考と進み、内々定をいただきました。就職先である三菱ケミカルにはサマーインターンに参加したのち、TECH OFFER経由でもオファーをいただいたことで、専門性の合致を強く感じました。のちに選考に進んだ結果、内々定をいただきました。
ーかなり早い時期からTECH OFFERをご利用いただいていたのですね!
自分にとって最適なオファーを獲得するために工夫していたことはありますか。
そうですね、就活を始めた修士1年5、6月に同期からお勧めされたことをきっかけに登録しました。工夫としては、自分が全然興味のない業種や業界からオファーをもらわないように希望する会社や業種を細かく書いていました。自分が調べるだけだと、自分が知っている企業のみに限られてしまう一方で、TOならオファーをきっかけに思いがけぬ良い企業を見つけることができたので利用して良かったなと思います。
ーオファー型ならではの良さを実感されたのですね。オファー経由で選考に進まれたとのことですが、選考フローはどのようなものでしたか。
一次は面接か録画面接がありました。志望動機やガクチカなどESの内容に沿った面接で、サマーインターンとほぼ同じ内容でした。人事の方と私の1:1での面接でした。その後ウェブテストがあった企業もありましたね。それから二次面接では研究テーマのプレゼンがありました。二次面接前にちょうど研究の中間報告があったので、その内容を少し変えて発表しました。面接官は人事の方、技術系の社員さん、あと多いときは年の近い技術系の社員さんがいらっしゃいました。最終は人事部長の方と希望の部門の部長の方との面接で、志望度の高さをみるような質問が主でした。
ーありがとうございます!選考中に心がけていたことはありますか。
専門家といっても直属の教授ではないので、難しすぎる専門用語は使わないようにして、分かりやすさを重視したプレゼンを実施していました。また無表情になりすぎないよう、面接中の表情には気を配るようにしていました。あとは最終面接で一番大切なのは志望度の高さを伝えることなので、第一志望以外の企業であっても、第一志望であるかのように見せられるよう工夫が必要だと思いました。私はそれが足りなかったなと感じているので、これから就活を控えている学生さんにはぜひそこに気をつけていただきたいなと思います。
ー嘘まではつかなくとも、ちゃんと志望度の高さを感じられるような受け答えができると、第一志望以外でも最終面接に通る可能性も高まりそうですね。研究もお忙しい中で、就活とどのように両立していたのでしょうか。
ESを書く5、6月が特に大変だったのですが、その時期はESを書くことに集中して、7月は研究優先というように、時期によってどちらを優先するかを分けていました。忙しかったときだと平日の昼間は研究、夜にESを書くというスケジュールで、土日にウェブテストをまとめて受けていました
ー土日も休まずに就活をされていたのですね!本当にお疲れ様です。入社を決めた企業から内々定をいただいたのはいつ頃だったのでしょうか。また入社の決め手を教えてください。
3月に入って、最終面接を受けた5日後に連絡をいただきました。決め手はまず、化学会社の中でもユーテリティ部という大きな電力事業があったことです。さらに、勤務3年以上の社員は転勤先を自由に選択できるという公募制度があったことも決め手となっています。
ーどういった職種での内々定だったのでしょうか。また内々定先でしたいことはありますか。
プラントエンジニア(設備技術)職のユーテリティ部での内々定でした。業務内容は自家発電の運営・管理や新しく自家発電を導入することなどです。内々定先では各事業所ごとの配属で、それぞれの自家発電について学び運営すると思いますが、いつかは本部に行き、全体の事業所や災害によって電力が不足したときに電力を運用したり、蓄えたりなど大きな規模で電力設備を扱う仕事をしたいと思っています。
ー素晴らしいですね!Y.A.さんが入社先でご活躍される日々に期待は募るばかりです!では最後に、これから就活を控えている学生の皆さんにアドバイスをお願いいたします。
研究との両立は難しいと思いますが、就活は人生を決める一大イベントだと思うので、なるべく就活に時間を掛け、じっくり会社を吟味して、いろんな選択肢からインターンや本選考を受ける会社を選べるようにしておけると良いと思います。
ー本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました!