―初めまして、本日はよろしくお願い致します!
―宮本さんが今の選考に進んだ経歴を教えてください!
東日本大震災を経験して、支えてくれたいろいろな人に恩返しがしたい気持ちがありました。高校から化学が好きで、化学関連で何かしたいと思ったときに、実学重視な工学部を選択しました。自分の研究が実社会につながっているのは、やっていて面白いと感じています。
―では早速ですが、就活についてお話を伺いたいのですが、軽く就活の流れを教えていただけますか?
4-5月は、生協経由で、企業の合同説明会と忙しい理系大学生向けのインターン活用講座などのセミナーを受けました。とりあえず知っている企業の幅を広げるためにも、合同説明会はいろいろ参加しました。
6-8月は、インターンシップ応募解禁と同時に、ひとまずいろいろな就活サービスに登録しておきました。行きたい業界は特に絞れてなかったものの、漠然とインターンには参加しておいた方がいいと思っていたので、いくつか気になる会社のマイページを作成しました。また、就活サービス経由でいろいろお誘いが来たので、そこもチェックしました。
8月末から9月の頭にインターンシップに参加して、これからという時に、装置の不調などが重なって実験の進捗が悪い中、就職活動をすることに若干の後ろめたさがありました(笑)。9月入ってからはさらに進捗が悪くなって、就活関連の活動を一旦ゼロにしました…。その時期に就活を進めている同期を見て、焦り始めました。オファーサイトの自己 PR 項目を全部埋めたり、研究の傍らでも出来ることをチマチマやったりしてました。オファーサイト経由で連絡をくれた企業は、滑り止め候補として、11 月の早期選考に繋がる説明会に申し込んだりしました。スカウトのプロフィールを読んでくれたことが 伝わるメッセージだとやはりうれしかったです。
最終的には10社くらい書類を出して、3月あたりでマイクロンメモリジャパン株式会社を含め何社か内定をいただいた段階で、後半に通っていた企業はお断りの連絡をさせていただきました。
―インターンで印象に残っていることはありますか?
その会社の風土をリアルに感じられた部分以上に、周りの参加者から非常に刺激を受けました。遅ればせながら、他大で化学やFCを生業としようとしている同年代との初めての交流でした。ESや面接と、しっかり選考しているだけあって、シンプルに能力が高かったり、個性的で面白かったりと、自分の大学にはいないタイプのキャラの人もいて、そんな人たちと交流できたことはインターンの内容以上に実りになったと思います。それと同時に、しっかり選考があって、倍率の高いインターンシップだったので、同期のレベルがすごく高かったんです。その中で、周りに負けないように1週間やっていくのはかなりきつかったです。インターンに参加して、その会社に入ってからの時間はとても長く、定年までいると考えたら40年近く、周りの人と競い合って仕事をしていくのはかなりきついと思ってしまいました。結局、その会社の夏インターンには受かったので、早期の選考に乗ったのですが、今後の自分の働き方ことを考えて辞退しました。このインターンの経験は自分の就職活動の考え方にかなり影響しました。俯瞰的に見て、コースの中で一番出来が悪く反省点ばかりでしたが、最終日の面談で「宮本さんとぜひ一緒に働きたいです。」といってもらえたことは少しばかりの自信に繋がりました。これが今後就活を進めていくうえで、本当に心の拠り所というか救いのあるものになりました。むしろそういった誉れがなかったら完全に挫折していたと思います。正直、夏の段階でもうこんなに差が出るのかって感じでした。やっぱり就活って付け焼刃で乗り切れるものではなくて、今までの自分の人生の充実度が結構色濃く現れるものなんだなと思いました。
インターンを通して印象に残っていることで言えば、今回内定を頂いた企業については、インターンに参加した際に、会社の雰囲気や周りをみて、自分と同じレベルのスキルや能力を持つ人が多いのではないかと感じました。また、最終面接が終わったときに人事の方からフィードバックをいただいたのですが、とても評価してくださって、会社に入ってから等身大の自分で働くことが出来るのではないかと思いました。
―新型コロナウイルスの影響はありましたか?
一番大きかったのは、工場や職場を見ないまま進めていかないといけなかったので、規模間等はつかみづらかったことです。オンラインでの実施だったので、移動時間などもなくなることから、少々タイトなスケジュールでも、そこまで苦になることなく就活を進めることが出来ました。
―なるほど。就活と研究の両立はどうでしたか?
研究の進捗が悪い中、就職活動をすることに抵抗があったので、長期のインターンにも参加したいと思っていたがなかなか参加することが出来なかったので、就活と研究の両立は難しかったです。ただ、予定が立て込んでも、文章を書くのは楽しいと思うタイプなので、エントリーシートを書くのは苦にならなかったです。(笑)企業さんによってはガクチカや志望動機以外に、独自の質問があって、それに答えるのは面白かったです。
―そうだったんですね!一次面接や二次面接で対策したことなどはありますか?
YouTubeで面接対策の動画などを見て研究していました。キャリアセンターや先輩など、自分を客観視してもらう機会をもっと作ってもよかったかと思います。また、エントリーシートは時間を掛けようと思えばいくらでもかけられて、その点で面接とは違います。人事の方はよくエントリーシートを読んで下さっていると思うので、エントリーシートと面接を別で考えるのではなく、自分はエントリーシートをしっかり書き込んで、自分の話しやすい方向にもっていくことで、苦手な面接をカバーしていました。
―最初に内定をもらった後、他の選考を辞退したとおっしゃっていましたが、なぜマイクロンメモリジャパン株式会社にしようと思っていたのですか?
インターンの同期の様子や、最終面接後の人事の方からの評価をみて、等身大で働けそうだなと思ったのが一番でした。あとは、勤務地が両親の住んでいるところに近かったということと、お給料が高かったことです。
―マイクロンメモリジャパン株式会社に入社してからやりたいことはありますか?
外資系ということもあって、いろいろな国籍を持たれた方がいらっしゃるという話を伺っているので、英語が求められるような業務には積極的に関わっていきたいと思っています。やっぱり、英語を勉強しようと思っても、実際に英語を使わないといけない状況に置かれないと頑張れないので、自分から飛び込んでチャレンジしていきたいです。
―最後に就活を控えている後輩にアドバイスをお願いします!
必ずしも自分の思い通りにいかない中であっても、あまり気負いすぎないようにして下さい。音楽でも、本でもスポーツでも何でもいいですが、しんどい時に縋れるような、何か自分の拠り所となるものが一つでもあるといいですね。周りの同期や先輩に相談しながら、自分自身と向かってみてください。みんなが自分の望む会社に受かることを願っています!