ーこのインタビューでは、H.K.さんの学生生活や就職活動、さらにTECH OFFERをご使用されたご感想についてお伺いしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!
ー早速ですが、H.K.さんの研究内容を簡単に教えていただけますでしょうか?
植物の葉緑体の中にある葉緑体タンパク質が、浸透圧ストレスを受けたときに、葉緑体の外である細胞質にでて局在が変化してしまう現象が私の研究室で発見されました。その現象がどのようなものなのかを調べる研究をしています。
ーH.K.さんの研究室で発見されたのですね!実際にタンパク質の局在が変化することがわかると、どのような効果があるのでしょうか?
タンパク質が局在変化する意義を解明することでストレスに強い植物を作ることが可能になります。なので、新しい植物を生み出す糧になる研究だと思っています。
ータンパク質という小さい物質の研究が、新しい植物を生み出すという大きな成果に繋がるのですね。こちらの研究は学部生の頃から継続して行っているのでしょうか?
はい、学部生から継続しています。私の学校では3年生から研究室の配属があるのですが、2年間の研究だけでは時間が足りず、より面白いところまで研究を進めるために院進学を決めました。
ー学部生から熱を持って研究されていたのですね。それでは就職活動の話を伺いたいと思います。就職活動を始めたのはいつ頃でしたか?
就職活動を本格的に始めたのは、大学院1年生の10月頃でした。夏は学会があったため研究に集中し、就職活動を行うことはできませんでした。
ー研究もあり夏は就職活動を行えなかったのですね。秋から就職活動を始めた際は、何から始めましたか?
同期からナビサイトやオファーサイトなどを使って就活の情報を得ている事を聞き、複数の就活サービスに登録することから始めました。ほとんどの就活サービスが企業研究と自己分析を同時に行うことが多かったため、どちらも並行して進めていました。
ー就活サービスを登録することから始めたのですね!就職活動を始めるにあたって苦戦したことはありますか?
就活サービスやアプリだけでは企業の社風を知ることができなかったことです。私の研究室では1人1人の裁量権が大きく、自分の力で進むことが求められており、それが自分にも合っていました。そのため就活の軸としても挑戦しやすい企業であることを重視していましたが、企業文化を知ることは大変でした。
ー企業の社風などは文面で伝わる部分ではないので、どのように情報収集するべきか難しいですよね。H.K.さんは、どのように社風などの情報を集めたのですか?
OB、OG訪問を積極的に行いました。また本選考の段階でも懇談会の機会がある企業が多く、そういった機会で企業の社風について知る機会がありました。
ー自分から積極的に社員と関わることで必要な情報を得ていたのですね。秋・冬インターンには参加したのでしょうか?
秋・冬インターンは10社程度参加しました。様々な業界について知りたいと思っていたため、業界は絞らずにインターンを受けていました。インターンに参加することで業界について詳しく知ることができましたし、その後選考に進むこともできたため、参加して良かったです。
ー積極的に秋・冬インターンに参加されていたのですね。現在の内定先もインターンに参加して出会った企業なのでしょうか?
現在の企業はインターンを受けずに、会社説明会に参加した際にいいなと思ったので本選考に進ませていただきました。できるだけ多くの企業の本選考を受けたいと思っていたため、インターンに参加した企業に絞らずに幅広く応募していました。
ーH.K.さんの軸である企業の社風を選考過程で知ることが多かったことから、本選考を受ける段階では企業を絞り切らなかったのですね。選考を受ける上で心がけていたことはありますか?
自分が1番重視していた就活軸が企業の社風であったため、そこを上手く説明できるように意識していました。その上で企業に入社後、何をしたいかは企業研究を綿密に行い、自分のやりたいことをしっかりと言語化し、面接に臨んでいました。
ー面接中に自分の軸がずれないように、前もって準備をされていたのですね。ちなみに現在の内定先に決めた理由は何だったのでしょうか?
選考の過程でグループディスカッションがありましたが、その際に綺麗に議論を終わらすのではなく、本当にいいものを作り出すためにちゃぶ台返しがあっても良かったのではないかというフィードバックをいただきました。その言葉から、社風が自分の理想とマッチしていると感じたからです。
ー就職活動の最初から最後まで軸をずらさずに進めてきたのですね!それでは最後に、これから就活を控えている方にアドバイスをお願いします。
就職活動中は面接を受けていく中で、縁が無い企業と出会ったりして自分に自信がなくなることがあるかもしれないですが、それでも自分に罪悪感を感じることなく諦めずに就職活動の期間を乗り越えて欲しいです。必ず自分のことを良いと言ってくれる企業はいるので、そういった企業と皆さんが巡り合えることを願っています。就職活動頑張ってください!
ー本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました!