内定者インタビュー

INTERVIEW

ニッチな専門分野にも関わらず、研究内容に一致する企業から内定獲得!

22年卒

中川真さん

筑波大学 

数理物質科学研究科 物性・分子工学専攻

能美防災株式会社

本日お話を伺ったのは筑波大学に所属する中川さんです!
自身の研究の専門性の活かし方にこだわった中川さんの就活とは・・・

―初めまして!本日はよろしくお願い致します!

始めまして!こちらこそよろしくお願いします!

―早速ですが、研究テーマについて教えてください。

はい。「自己修復性を有するガラス」の分光研究になります。具体的には「テラヘルツ光」という光を用いて応答を見ることで、ガラスの硬さやその他の要因を調べています。「自己修復ガラス」はまだ実用化には至っていない新しい物質なので、これらの研究は産業利用に向けた技術開発につながると思います。

―いつか「自己修復ガラス」が実用化されるのが楽しみですね!
なぜ院に行って研究しようと思ったのですか?

学部時代も研究を行っていたのですが、自身の研究内容について専門性を深められているという実感がありませんでした。その為、専門性を深めたいという理由で大学院に進学しました。

―そうなんですね!
では学部生の頃からテラヘルツ光を用いた実験を行っていたのですか?

そうですね。対象物質が異なるだけで、「テラヘルツ光」を用いたガラスの評価というところは今の研究と同じになります。初めは水素結合を有するガラスについて研究を行っていて、今の研究対象である「自己修復ガラス」はその一種でした。その評価を行っていくうちに非接触での評価手法という応用例ができるのではないかと考えて今の研究テーマに決めました。

― 研究内容についてよくわかりました。ありがとうございます!
ここからは就職活動についてお伺いしたいのですが、いつごろから就職活動を始められましたか?

そうですね。エントリーシートなどを書き始めたのは去年の8月頃なんですが、本格的に行動に移したのは11月頃になります。

―そうなんですか!夏のインターンは受けられましたか?

そうですね。3社応募して、2社が通って参加した形になります。教育系1社とガラス系企業1社、もう1社は自身がスポーツを行っていたこともありスポーツ系企業を受けていて、教育系とスポーツ系の企業のインターンシップに参加することができました。これらのインターンシップに応募する中で考え方が変わって、夏ごろまで教員志望だったんですが、10月頃に教員から民間企業へシフトすることを決めました。

―そうなんですか。なぜ教員から民間企業にシフトされたのですか?

教育系のインターンシップに参加したり、実際に教育系で働く人に話を聞いたりしていく中で、「教員としてできること」と「自分が教員としてやりたいこと」が合致していないのではないかと思い始めました。自身の考えた教科書を用いた教科指導を中心にやりたかったのですが、現状学校では生徒指導や学級指導、部活動があるために教科指導にかける時間がほとんどなく、自身の考えに基づいて教材を作ることが難しいということが分かったので、そこで理想との乖離を感じました。また、今まではあまり研究職を志していなかったのですが、8月から10月にかけて研究が大きく進んだことで研究職としてやっていける自信が少しずつついてきて、そこから研究職を考え始めるようになりました。

―そうだったのですね。なかなか理想と現実の一致は難しいですよね。
ちなみに夏のインターンシップはいかがでしたか?

そうですね。自身の持っている知識を生かすというところが難しいなと感じました。知識としては持っていても、それをどう製品に落とし込めるかといった思考が研究とは異なるなと思いました。

―そうですよね。では、この夏のインターンシップは長期的なものだったのですか?

インターンシップは3日間のものですね。1週間、2週間単位で研究が止まってしまうことは怖かったので、長期インターンは受けてなかったです。

―研究と就活の両立は難しいですよね。
その後の本選考では何社ぐらい受けられましたか?

そうですね。実際に受けたのは20社くらいですね。自身の研究内容であるガラスに関しては、ガラスを主に扱っている企業があまりないので、3社しか受けていないです。それ以外は化学系の分析解析職で、「分光」や「高分子物性」というキーワードでゴムやポリマーを扱っている企業を受けていました。

―専門的になると取り扱っている企業自体が少なくなってしまうので難しいですね。
能美防災さんはどういった点で就職することを決められたのですか?

そうですね。能美防災さんから内定をいただいた時に、他の企業さんからも内定をいただいていたのですが、自身は「分光」というところに一番専門性を持っていると思っていて、その「分光」という専門性が一番活きるのが能美防災さんだと思ったので就職を決めました。能美防災さんでは赤外線を用いて火災を認識するという技術がありまして、そこに面白さと、自身の研究が活きるビジョンが見えました。

―そうなんですね!
本選考の中で大変だったことはありますか。

志望度が高い企業に落ちてしまった時が1番精神的に来ました。前半の方にエントリーシートの時点で落とされることが続いてしまいました。なので最初は10社程度しか受けていなかったのですが、焦って追加で10社受けることにしました。

―そうだったんですね。後半の選考ではどういった選考の種類が多かったですか?

そうですね。ほとんどが面接でした。研究内容について伝えるときに、研究資料が面接官の手元にあったとしても、自分の説明している所と面接官が見ている所が違うことによって、内容が伝わりづらいというのがwebの面接では大変でした。

―専門的な研究内容であるほど意思疎通は大変ですよね。
意思疎通にあたって、中川さんが注意していた点とかありましたか?

概要の時点で、図をたくさん入れることを意識して作成することで、その図を見てもらいながら研究内容を説明するようにしていました。これによって、研究内容について補足でき、意思疎通が取れたように思います。また、話す内容についてはカンペのような物は用意していたのですが、それを全部覚えるのではなくキーワードだけ覚えて自分の言葉で話すことを意識していました。

―詳しい就職活動のお話を聞かせてくださりありがとうございます。
次にテックオファーについてお伺いしたいのですが、オファーはどれくらい来ていましたか?

はい。オファーをいただいたのは15社くらいで、実際に受けたのは4社でした。職種(生産技術職)に沿ったオファーが多く、また自分は「高分子」と「テラヘルツ光」をキーワードにおいていたのですが、テラヘルツ光に興味をもっていただいた企業が多いように感じます。

―そうだったのですね。
ちなみにテックオファーを使っていてよかったことなどありましたか?

はい。これまでは自身の研究の専門性がどこに活かせるのかがわからなかったので、テックオファーを通じてそこを知ることができたのはよかったなと思います。研究職としてやっていきたいと思いながらも、自分の研究分野である「分光」はニッチな分野なので、どう活かせるのかといったビジョンが見えなかったのですが、オファー先の企業内容などから光を用いた評価手法というところに適性を感じ始め、そこから就活の軸が固まっていきました。また自身で調べるとなると大手ばかりに目が向いてしまうのですが、オファーによって自身の適正や専門性と企業の求めている所が一致した企業を知れるのはオファーサービスの強みだなと思いました。

―就職活動をサポートすることができてよかったです。
最後にこれから就職活動をする理系学生にアドバイスをお願いします。

はい。就活を始めた段階と、企業研究を行っていく中で自身のやりたいことや将来像はかなり違ったものになる可能性があるので、最初に決めた軸にこだわり過ぎずに、幅広い視野を持っていた方がいいと思います。また、面接や友人との相談を通して、自分の「やりたいこと」「できること」「求められていること」の3点のバランスを見定めてほしいと思います。ぜひ頑張ってください。

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