企業研究は就活において重要なフェーズのため、力を入れたいと考える学生は多いでしょう。
特に自身にマッチする企業なのかを判断するためには、企業研究は欠かせない作業です。
一方で理系学生は就活と並行しながら研究をおこなうケースが多いため、就活に多くの時間が取れないのもまた事実です。
数ある企業を、ひとつひとつ丁寧に研究していては、時間が足らないのは明白でしょう。
効率化が求められる昨今ですが、企業研究もより効率的に、効果的におこなう必要があります。
今回は企業研究を効率化できる気になる企業一覧リストの作り方を解説します。
企業研究を不安に感じている学生は、ぜひ参考にしてみてください。
気になる企業一覧リストを作成するメリット
気になる企業一覧リストの作成方法を解説する前に、改めて気になる企業一覧リストとは何か、リストを作成するメリットを紹介します。
気になる企業一覧リストとは文字どおり、情報収集の過程で気になった企業を集めたリストです。
リストには気になった企業だけでなく、同業他社の企業も気になるリストに掲載します。
気になる企業一覧リストを作成するメリットは主に以下の3つがあげられますので、各々解説していきます。
- ・情報収集の効率化
- ・志望理由が見つけやすくなる
- ・新たな企業との出会える可能性が増える
情報収集を効率化できる
1つ目のメリットは、情報収集を効率化できる点です。
リストを作ることで情報を一元管理できるため、気になる企業を即チェックできます。
就職ナビサイト上にも、気になる企業を保存する機能はありますが、都度Webサイトを開く手間が発生します。
また複数の就職ナビサイトを使っている場合には、各々のサイトを開く手間が発生するので大変不便です。
気になる企業一覧リストを作ってしまえば、何度も各サイトに飛ぶ必要はありません。
リストを開けば、集めた情報を随時確認ができます。
志望理由が見つけやすくなる
2つ目のメリットは、志望理由が見つけやすくなる点です。
リストには気になる企業の他に比較のため、同業他社もリストに載せます。
気になる企業と同業他社を俯瞰してチェックできるため、改めて気になる企業の強みや良い部分が見つけられます。
見つけた強みや良い部分はそのまま志望理由にでき、より踏み込んだ志望理由となるでしょう。
選考では時折同業他社ではなく、なぜ自社を選んだのかという質問をぶつけられるケースがあります。
同業他社との比較をしっかりとおこなっておけば、選考に進んだ企業を選んだ理由の回答に困ることはないでしょう。
気になる企業一覧リストの作成は、後々の面接対策にもつながってきます。
新たな企業との出会える可能性が増える
3つ目のメリットは、新たな企業に出会える可能性が増える点です。
膨大な企業数が掲載されている就職ナビサイトでは、出会える企業の数が限られています。
気になる企業リストを作成する過程では、条件を絞って企業を調べるため、より気になる企業に出会える可能性は大いにあるでしょう。
また同じ業界で他に気になる企業を見つけておくことは、落選の際のバックアップとなります。
残念ながら、就活では全員が望んだ企業に必ず就職できるわけではありません。
就活は縁ともいわれるように、運の要素が絡んでくるからです。
同じ業界で他に気になる企業を見つけておけば、第一志望の企業に落ちたとしても、チャンスはまだあります。
特定の業界で働きたい方にとっては、他に気になる企業を見つけることは就活を進める上で有効な戦略となります。
気になる企業一覧リストを作成するコツ
気になる企業一覧リストを作る際には、ただ企業の情報を集めればよいわけではありません。
むしろ必要なポイントを押さえなければ、逆に就活の効率性を下げてしまいます。
気になる企業一覧リストを作成するコツは以下の3つとなります。
- ・基本情報のみをおさえる
- ・ピックアップする同業他社は3~5社
- ・情報を集め過ぎない
基本情報のみでOK
1つ目のコツは、リストには基本情報のみを掲載することです。
気になる企業なので、ついたくさん情報を載せたくなってしまいますが、リストを作成する目的を忘れてはいけません。
気になる企業一覧リストの目的はあくまで、効率的に企業研究をおこなうためです。
1つの企業に多くの時間をかけていては、業界研究や選考対策などやるべきことに時間が取れなくなります。
選考を受ける企業への深掘りは後でおこなうので、気になる企業一覧リストを作る際には一旦基本情報のみを集めましょう。
企業の基本的な情報は各就職ナビサイトや企業のホームページ、業界地図などの書籍で収集可能です。
同業他社を3~5社をピックアップする
2つ目のコツは、取り上げる同業他社は3〜5社です。
気になる企業を見つけた場合、比較のため同業他社もリストには掲載します。
リストに載せる同業他社は3〜5社にしましょう。
3〜5社であれば少なすぎず、また多くない数になります。
比較や情報収集のために、同業他社をピックアップするので、取り上げる数が少ない場合にはサンプルとして不十分です。
また取り上げる数が多すぎると、情報収集に時間がかかりすぎます。
比較対象としての精度や効率性を考慮すると、ピックアップする同業他社は3〜5社がベストです。
情報マニアにならない
3つ目のコツは、情報マニアにならないことです。
気になる企業一覧リストを作成していくと、より多くの企業を載せて情報が載っているリストにしたくなります。
できるだけ多くの企業を載せた方が、情報収集の手間が省けるメリットは確かにあります。
繰り返しになりますが、気になる企業一覧リストの作成目的は効率的な企業研究です。
リストに載せる企業数が多すぎても、効率性を妨げてしまいます。
気になる企業一覧リストに載せる企業数は、20社をひとつの目安としましょう。
20社であれば、業界の情報を網羅しつつ、多すぎない数になります。
つい多くの情報を網羅したくなりますが、目的はあくまで効率的な企業研究なので、情報マニアにならないように注意しましょう。
気になる企業一覧リストの主な項目
最後に気になる企業一覧リストに載せる主な項目を紹介します。
気になる企業一覧リストは、主に以下の項目で構成します。
- ・基本情報
- ・気になる企業一覧リストに載せた理由
- ・各種日程
基本情報
気になる企業一覧リストには、以下の基本情報を載せておけば、情報収集の第一段階として十分でしょう。
- ・業種
- ・募集職種
- ・初任給
- ・採用人数
- ・離職者数/離職率
- ・募集人数
- ・本社/事業所
- ・売上/利益
- ・従業員数
- ・事業内容
中でも採用人数は過去の数値をチェックして、増減を確認しておくとよいでしょう。
その企業が気になる理由
気になる企業一覧リストになぜ載せようかと思ったのか、企業が気になった理由も載せておきましょう。
気になる理由をメモしておけば、あとで選考を受ける際に使える可能性が十分にあります。
また多くの企業に触れていく気になった理由を忘れてしまう可能性もあるので、備忘としてもメモしておくとよいでしょう。
各種日程
最後に気になる企業一覧リストに各種日程を載せれば、リストとしては完成です。
以下の日程を載せておけば、Webサイトへ都度確認しにいく必要がないため、効率的に就活が進められます。
- ・会社説明日程
- ・インターン説明会日程
- ・エントリーシート締め切りの日程
まとめ
企業研究は就活において重要な作業である一方で、研究と並行しがちな理系学生は就活に多くの時間は割けません。
気になる企業一覧リストは、企業研究にも効率化が求められる理系学生にピッタリのツールといえるでしょう。
就活が研究と並行になりそうな理系学生の方は、気になる企業一覧リストを活用していただければと思います。
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