こんにちは。理系就活情報局です。
「理系就活生には専門性があるから、就職活動に強い」
これは、理系就活生ならば、必ず一度は耳にする話題だと思います。
事実、理系は専攻によって強みが細分化されるため「自分の専門性」を打ち出しやすく、文系のフィールドでも勝負できる基礎能力の高さで、「企業が欲しがる人材」だと言えます。
しかし、「理系就活生=専門性があるから強い」という認識は、変化しつつあります。
近年では、「専門性にプラスできる個としての能力」のニーズが高まっているのです。
これまで学んできた専門性にプラスする魅力として注目を集めているのは、ずばり英語力です。
今回は、目の前の就職活動だけでなくもっと先を見据えて、「会社で活躍できる人材を目指す!理系は専門性と英語力で就職する時代」をテーマに解説していきます!
「同じ専攻の人と比べた時に、自分の強みって何だろう?」
「理系は専門性だけじゃ勝負できなくなってる?」
と考えたことのある理系就活生の方は、是非参考にしてみてください!
理系学生が英語力を身につけるメリット
近年では、社内公用語に英語を採用したり、昇進の条件としてTOEICのスコアを設けている企業も少なくありません。
理系就活生が目指す企業は海外で事業を展開していることも多く、これまで以上に英語力が求められる時代が来ています。
まずは、現在の就活市場において「理系就活生が英語力を身につけることで得られるメリット」について説明していきます。
英語が読めることで最新の情報を入手できる
英語力を身につけることで得られる大きなメリットは、「専門性を強化できること」です。
理系就活生が持つ専門性という強みは、日々更新され続ける研究や技術の情報に支えられています。
そのため、働きながら最先端の情報を日常的にインプットすることになります。
つまり、英語力があるのとないのとではインプットにかかる時間が大幅に変わってくるのです。
研究の成果は英語で発表されるため、英語論文を読む力がない場合は、読める人に比べて最先端の知識を得るまでにタイムラグが生じてしまいます。
理系分野は日々進歩し続ける業界だからこそ、情報の有無が仕事に影響を及ぼします。
いまや、英語力を身につけておくことは、就職後に活躍できる人材を構成する条件の一つとなっているのです。
グローバルなフィールドで活躍する人材になれる
理系就活生が目指す企業の多くは、研究開発の拠点を海外に置いていたり、海外での事業展開を積極的に行っていたりします。
グローバルに展開する会社で、公用語的存在である英語は、いまや欠かすことのできないものとなっています。
海外の研究者や技術者、企業と連携を取ることも珍しい話ではありません。
英語ができないと話にならない場面が増えているほか、出世の条件として英語能力を掲げる企業も多数存在しています。
英語に自信がないことで出世コースから外れてしまったり、海外拠点への出向チャンスを失ってしまったりするのは、非常に大きな損失です。
理系就活生の専門性を活かすためには、英語力を身につけておく必要があるのです。
就職後も専門性を磨き続けるためには英語力が必須
就職活動をする中で、キャリアプランを立てた方もいるのではないでしょうか。
理系就活生が内定というゴールを目指す中で忘れてはならないのは、「内定獲得は新しいスタート地点に立つことだ」という意識です。
無事に内定がもらえたからと言って、そこで立ち止まることはできません。
今度は理系就活生ではなく社会人として、自分自身の強みを磨き続けていく必要があるのです。
以下では、就職後における英語力の重要性について、もう少し踏み込んで説明していきます。
理系のTOEIC受験率は年々高まっている
これまで、理系学生にとってTOEICは文系ほど身近な存在ではなかったかもしれません。
しかし、「2019年度新入社員TOEIC® Listening & Reading最新データ」中の、「文理別新入社員の受験者数推移と平均スコア」を見ると、圧倒的に理系の方が受験者数が多いのです。
(引用:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「2019年度新入社員TOEIC® Listening & Reading最新データ」)
平均スコアでは文系に劣るものの、年々受験者数が減っていく文系と比較して、理系の新入社員のTOEIC受検者数は安定的な数を保っています。
このデータから分かるのは、理系学生の就職先では年々英語力のニーズが高まっているということです。
それだけ、理系の仕事には英語力が直結するということですね。
理系は就職後に英語力が問われる分野
上で引用したデータからも分かるように、理系は就職後に英語力が問われる分野です。
英会話レッスンやTOEIC受験費用の補助など、社員の英語力を向上させるための支援制度を設けている会社も少なくありません。
そのため、就活市場では「専門性に加えて一定以上の英語力を備えている」理系就活生のニーズが増しています。
理系就活生の中には、研究実績に自信がなかったり、大学ランクの低さにコンプレックスを抱いていたりする方もいるかもしれません。
ですが、もしあなたに英語力が身についているのなら、企業側は「専門性に加えて、英語力の点でも入社後に活躍してくれそうなポテンシャルがある」と見方を変えるでしょう。
昇進基準としての英語力
国内だけでなく世界で事業を展開するにあたって、英語は必須事項です。
どんなに優秀なエンジニアや研究員であっても、言語的なやりとりが壊滅的だと海外拠点へ出向するチャンスは少なくなってしまいます。
「せっかく専門性を活かせる職業に就いたのだから、できるだけ高みを目指したい」
「グローバルなフィールドで自分の能力を発揮したい」
そんなキャリアプランを思い描いている理系就活生は、今から少しでも英語の勉強を進めることをオススメします。
「やりたい仕事をやる」ために、英語力は欠かせない存在です。
昇進のチャンスを逃さないためにも、英語力をしっかり身につけましょう!
英語を活かせる理系の仕事
ここまで、「理系学生が英語力を身につけるメリット」や、「就職後における英語力の重要性」について説明してきました。
「英語の重要性については理解したけど、いったいどんな職種で必要なの?」と思った方のために、次は「英語を活かせる理系の仕事」として代表的な3つの職種を紹介します。
ITエンジニア
英語力が仕事に直結しやすい理系の職種1つめは、ITエンジニアです。
日々めまぐるしく更新され続けるIT技術は、英語と切り離すことができません。
常に最新情報を集めて技術に落とし込むだけでなく、海外企業とのコミュニケーションが発生することもあります。その時に、意思の疎通を図るためには英語が必要です。
ITエンジニアを目指すなら、英語で書かれたマニュアルを支障なく読める程度の英語力を身につけておくことをオススメします。
食品・化学系・建築系エンジニア
英語力が仕事に直結しやすい理系の職種2つめは、食品・化学系・建築系のエンジニアです。
これらの分野で働くエンジニアは、海外に拠点があることが多いのが特徴です。
日常的に海外にある自社工場のスタッフとやり取りをしたり、海外顧客とのコミュニケーションを取ったりするため、技術的な会話ができる英語力が求められます。
海外の拠点地は企業によってさまざまですが、食品・化学系・建築系のエンジニアは海外出張や海外赴任の可能性もゼロではありません。
日常会話レベルよりも数段上の英語力が必要になりますが、その分能力があれば出世しやすい職業であるとも言えます。
海外で事業展開をしているメーカーの技術職
国内だけでなく、海外に拠点を持つ企業は少なくありません。
特に、電子部品や半導体、自動車などのメーカーは海外での事業展開に積極的です。
そのため、メーカーの技術職として海外とやり取りをする機会が生じます。
ただコミュニケーションが取れるだけでなく、専門的な領域について英語でやり取りをする必要が出てくるため、食品・化学系・建築系エンジニアと同じく一定以上の英語力が備わっていると仕事がスムーズです。
理系学生が就職活動を有利に進めるための英語力
これまで、就職後を見据えながら「理系就活生にとっての英語力の重要性」について解説してきました。
これまであまり英語を重要視していなかったという方も、「就職活動と並行して勉強をしておこうかな」という意欲が出てきたのではないでしょうか。
最後に、「理系学生が就職活動を有利に進めるための英語力」について解説します。
TOEICは分かりやすい評価基準
就職活動で英語力をアピールする場合、やはり分かりやすいのはTOEICのスコアです。
TOEICのスコアは、点数によって「英語力を一目で判断できる」ため、指標として分かりやすい点が魅力です。
理系就活生が専門性と併せてアピールできる英語力としては、600点がボーダーです。
600~695点の英語力は、「長文の聞き取りができ、ある程度英語で自分の意見を述べることができる」というものです。
スコアは高ければ高いほどあなたの魅力になりますが、これから英語力をアピール要素にプラスしたい方は、まずこのラインを目指しましょう。
もし600点に達しないのであれば、「英語力がある」のではなく、「まだ努力している段階だが、将来を見据えて就職活動と並行して英語の勉強もしている」という方向でアピールすると良いでしょう。
専門性と英語力を掛け合わせて自己PRをしよう
理系就活生の魅力が「専門性」に特化していた時代は、終わりに近づきつつあります。
これからの理系就活生は、「専門性」とその魅力を磨くために必要な「英語力」を掛け合わせて自己PRをしていくことになります。
「専門性」と「英語力」の二つを兼ね備えていれば、企業に「自分は将来的に活躍できる人材としてのポテンシャルがある」とアピールできるのです。
専門性はもちろん重要ですが、企業はさまざまな魅力を持つ人に可能性を見出します。
あなたらしく働くためにも、あなたの魅力を複数の方向から訴求することで内定に近づきましょう!
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「会社で活躍できる人材を目指す!理系は専門性と英語力で就職する時代」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・理系学生が英語力を身につけるメリット
➀英語が読めることで最新の情報を入手できる
②グローバルなフィールドで活躍する人材になれる
・就職後も専門性を磨き続けるためには英語力が必須
①理系のTOEIC受験率は年々高まっている
②理系は就職後に英語力が問われる分野
③昇進基準としての英語力
・英語を活かせる理系の仕事
①ITエンジニア
②食品・化学系・建築系エンジニア
③海外で事業展開をしているメーカーの技術職
・理系学生が就職活動を有利に進めるための英語力
①TOEICは分かりやすい評価基準
②専門性と英語力を掛け合わせて自己PRをしよう
・活用するべき逆オファーサイト
「TECH OFFER」なら、英語力が活かせる企業からオファーが届く!
➀TECH OFFER(テックオファー)
②OfferBox(オファーボックス)