はじめまして、理系就活情報局です。
今回は、理系の就活スケジュールについて解説していきます!
この記事では、多くの理系就活生に知ってもらいたい「理系学生のニーズ」から「理系学生が陥りやすい注意点」まで、解説します。
理系就活を優位に進めたい理系就活生は是非参考にしてみてください!!
実際理系学生のニーズって?
文系よりも理系の方が就活が有利というのはよく聞く話ですが、具体的になぜ理系の人材は今の日本社会で必要とされているのでしょうか。
そして特にどの業界でその流れが顕著なのでしょうか。
そのような理系人材の今についてまとめてみました。
文系学生よりも理系学生の方が就活が有利
まず理系学生は文系学生に比べると理学・工学・農学などそれぞれに様々な特徴があるものを専門的に学んでいるため、それを活用して就活が行われる事が多いです。
そして理系学生は3年生から4年生に上がるときに研究室にも所属することも多く、就活に割く時間が少なくなりやすいにもかかわらず内定率や最終的な就職率も理系学生の方が高くなっているデータがあります。
そして、経済産業省が行った調査でも機械工学、電力、土木工学の分野において採用予定人数よりも採用実績人数が少ないといった調査結果も出ており、理系学生の需要に対して理系人材の方が不足している日本社会の実態があると言えます。
そういった状況を踏まえた上で売り手市場な理系学生の就活は文系より有利だと言えるでしょう。
【特にIT業界】理系学生が不足している日本社会の実態
先ほどは理系学生の方が文系学生よりも就活が有利ということを軸に扱ってきましたが、特に人材不足が深刻になっているのはIT業界だと言えます。
2015年時点では約20万人、2030年までには約60万人ものIT人材が不足しているとの予想がされており、情報系の理系学生やプログラミングの素養がある理系学生とってIT業界は一度は視野に入れた方がいい選択肢になってきています。
大学院に進む?それとも就活?
理系学生の4割前後が大学院に進学すると言われている昨今、進路選択の狭間で悩む理系学生は多いはずです。
そこで大学院に進むメリットとデメリットについてまとめてみました。
大学院進学のメリット
大学院進学のメリットとして、専門性が高まることが挙げられます。
大学院に進学することで学部生のころよりも研究や実験に多く時間を割くことができるようになり、そこで培った専門性を用いて就職先企業で学部卒よりもその専門性を活かすことができます。
また、研究開発を有する企業では採用条件を修士以上に限定している場合も多いため、大学院に進学すると就職の選択肢が増えることにおいてメリットがあると言えます。
そして、学部卒に比べて初任給が高くなる傾向にあることがメリットとして挙げられます。
先ほど述べたように、研究開発職の中でも特に大手企業の研究職部門では採用条件が博士号取得が必須の場合もあるので、その点も踏まえて初任給が高くなる傾向があることと、就職できる企業が増えるという点で大学院に進学するメリットはあると言えます。
総じて、専門性が高まること、それによって就職できる企業が増え、学部卒よりも初任給が高くなる傾向がある点が大学院進学のメリットだと言えます。
大学院進学のデメリット
大学院進学のデメリットとしては、大学院2年分の学費がかかることが挙げられます。
大学院に進学しないで学部卒で働くことで、定期的な収入が見込めるメリットもあります。
そしてもう一つの大学院進学のデメリットは社会人経験が遅れることが挙げられます。
特にプログラミング関連の職種を希望する場合には研究室よりも実務経験を積んだ方が成長できると思う人もいると思います。
学部卒の人は社会人としてのスキルを2年早く身に付け、同年のメンバーに差をつけることができる点や、大学院での専門的な知識よりも自社の専門性を磨くことで、院生よりも先に就職先企業で実務経験できることに関して、企業にとっても自社の風土に即した人材として学部卒の人は重宝されるでしょう。
そのような点で大学院進学のデメリットとして学費がかかることと、社会人経験が遅れることが挙げられます。
理系大学院生・学部生の就活スケジュール
理系就活生の就活スケジュールに関して、そのスケジュールは自由応募か推薦応募によって大きく変わってきます。
そこで推薦応募と自由応募の就活スケジュールについてまとめてみました。
自由応募の場合
自由応募とは、自分から企業にアプローチする就活方法のことです。
会社説明会、インターンシップ、リクルーター面談などで選考を進めていきます。
自由応募では自分が入社したい企業を選んで就職活動を行っていくので、推薦応募よりもギャップを感じにくいと言えます。
そして選考分野とは関係ない企業に応募することもできるので、就職することのできる企業の可能性は無限大です。
それに付随して、推薦応募と違って企業の選考を同時に進めることができるので企業を明確に比較検討することができるでしょう。
しかし、自由応募では競争率が高く面接や試験が多いです。
そのため自由応募のスケジュールとして、特に大学院生は研究との両立を考える必要があり、自由応募で重要になってくる夏インターンの選考が6月から始まってくることを考えると、学部生は3年生になってすぐ、大学院生は入学と同時に就活を考える必要があると言えるでしょう。
具体的には
・新3年生(大学院入学)から夏インターンまで:自己分析や企業研究
・インターン終了から大学3年生後半(修士1年後半)まで:自己分析や企業研究に引き続き、秋冬インターンやOB・OG訪問
・大学3年(修士1年)3月から大学4年(修士2年)6月まで:エントリーや説明会に参加、6月には内々定
といったスケジュール感で自由応募での就活を進めるのが理想だと言えます。
推薦応募の場合
推薦応募とは、学校もしくは教授から企業に推薦してもらい、選考に進んでいく就活方法のことです。
推薦応募では、自由応募に比べて面接や試験などの課程が省略されることで短期間で就活が終えられる上、内定率が高いです。
しかし学校推薦では、教授や企業側との信頼関係に基づいているため内定辞退することが基本できない上、同時に2社以上学校推薦をもらうことはできないので第一希望の企業のみ応募することが前提です。
(第一希望の企業が不採用になった場合、空きがあれば別の企業に推薦してもらうことは可能です。)
学校推薦では、学校推薦可能な企業は限られてしまうので、選択肢は自由応募よりは狭まります。
そして、学校推薦は内定を保証するものではないので選考の準備も必要です。
学校推薦のスケジュールとして、学校推薦の受付は学部では3年、修士課程では1年の2〜3月頃に始まる大学が多いようです。学部生より修士の学生が優先的に推薦を使えるという状況です。
推薦を希望する学生は学内で行われる説明会に出席し、選抜・選考を受ける必要があります。
この実施時期は大学によって異なるため、大学の就職課やキャリアセンター、教授などに確認してください。
最近は企業の選考や内定の時期が早くなっており、学部の4年、修士2年の6月には自由応募での採用活動が終了している企業も少なくありません。
そして、学校推薦の合格率は高いですが100%受かるわけではありませんので、自由応募での就職活動も並行して行うのが無難です。
なお、学校推薦では成績や教授からの評価が非常に重要です。学内選考に「ガイダンスの参加回数」や「模擬試験」「面接」といった項目があっても、成績が良い方が有利です。
理系就活で注意しておくべき点
理系就活を始めるにあたって、理系就活生が陥りやすいことに対しての注意点がいくつかあります。
そんな理系就活生が陥りやすいことに対しての注意点についてまとめました。
自分の専門分野で業界を絞りすぎている
理系の特徴は専門分野の研究をすることで、それを活かして就職をする人が大半です。
そして理系学生は専門分野を活かすことのできる技術職に就職する傾向が強く、しかしその意識が強いことで視野が狭くなってしまうこともあります。
専門的な知識を活かせる技術的な仕事を、と思いすぎると自分の可能性も閉ざしてしまうことになります。
「専門的な道以外に自分のキャリアプランを実現するためには」という視点を大事に、自分の専門分野を必ず仕事にしようとは思わずに様々な可能性に目を向けながら就活を進めていくことが大事になってきます。
推薦応募=合格確約ではない
内定を比較的もらいやすい推薦応募ですが、合わないと思いつつも辞退しにくいこともああり、推薦の話が進んでしまった時にもう戻れない段階まできており、その時には別の企業を受けられない可能性もあります。
学校推薦は理系学生にとって魅力的な選択肢ではありますが、推薦を受けると簡単には退けないため、学校推薦は慎重に検討する必要があると言えます。
これだけは知っておきたいポイント(まとめ)
この記事では、「【学部生・院生必見】理系就活スケジュールまとめ」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいします。
・理系学生のニーズはますます増加する傾向にある
・大学院進学にはメリットとデメリットがある
・自由応募と推薦応募についてそれぞれのメリットを知った上で就活方法を検討する必要がある
・理系だからと業界の視野を狭めすぎないことが大切