投稿者情報
ニックネーム:ST
関西学院大学大学院/理工学研究科環境・応用化学専攻/21年
選考企業情報
企業名(正式名称):キヤノン株式会社
職種:技術系
インターン参加:短期インターン参加
最終選考結果:最終選考通過(内定)
インターンシップ体験談(ES)
インターンシップのエントリーシート
エントリーシート提出の可否:必要
エントリーシート提出期日:1月下旬
提出方法:マイページ上
質問:学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容について具体的に記述してください。(300字以内)
回答
修士の研究です。私はエネルギー問題の解決に貢献したいという思いから、藻類の光合成によって得られるエネルギーを有効活用するための研究を行っています。この研究では主に、試料にレーザー光を照射することで起こる現象に関係するデータの測定・解析を行っています。試料調製やレーザー測定を行う中でうまくいかないことも多々あり、できない自分に悔しさを感じたこともありましたが、教授やメンバーと相談しながら日々研究を行うことにより、失敗しても試行錯誤しながら物事を進めていく力を習得しました。私は研究を通して身につけたこの力を活かし、失敗を恐れずに様々な業務に挑戦していきたいと考えています。(287字)
質問:学業以外で学生時代に力を注いだことについて、具体的に記述してください。(300字以内)
回答
塾講師のアルバイトです。始めたばかりの頃、うまく授業ができずに失敗して怒られてばかりだった自分に腹立たしさを覚え、悔しさを感じました。この悔しさを糧にどうすれば興味を持ってもらえる授業ができるか、生徒の立場に立って考え始めました。例えば小学生に簡単な計算問題を出題し、どちらが早く解けるかゲーム感覚で演習することで興味を持ってもらい、勉強が楽しいと思ってもらうことができました。それまでは自分がうまく授業することだけを考えていましたが、勉強が楽しいと思ってもらえることが一番大切であると気付きました。私はこの失敗経験から、自己成長および生徒の勉強に対する意欲向上のきっかけを生み出すことができました。(300字)
質問:インターンシップへの応募動機を記述してください。(300字以内)
回答
光を利用して多くの人の役に立ちたいという思いから、貴社のインターンシップに応募いたしました。私の研究では光学機器が試料の物性評価に欠かせない存在であり、人間の目で直接観測できない現象を視覚化できることに感動しました。この経験から私は、貴社の光学機器がどのようなプロセスで製造されているのか知りたいと強く思うようになりました。また、私は貴社のインターンシップに参加することで、思い描いている仕事へのイメージと現実とのギャップを埋めたいと考えています。貴社のインターンシップを通して、光学機器の開発への理解をより一層深め、どのような知識やスキルが必要なのか学びたいと考えています。(288字)
質問:自己PRをしてください。(400字以内)
回答
私の強みは諦めないことです。塾講師を始めて間もない頃、周りの講師と比べてうまく授業ができずに社員の方に怒られてばかりだったため、早く辞めようと考えていました。そのとき、大学卒業で塾講師を辞めることになった先輩の担当生徒を引き継ぐことになり、「君なら絶対にできる。後は任せた。」と言われ、自分の限界に挑戦してみたいと考えました。今のままではいけないと思い、私は小学生に計算問題を出題してどちらが早く解けるかゲーム感覚で演習する、授業の間に雑談を挟むなどして生徒に興味を持ってもらえるような授業を展開しました。その努力もあり、次第に社員や周りの講師にも認められ、2年後には顧客満足度90 %以上を達成できました。特に、社員の方に「井上先生になら安心して任せることができる。」と言われた時には塾講師を続けて良かったと思いました。この経験を活かし、貴社においても困難に対して諦めずに挑戦していきたいです。(396字)
各質問項目で注意した点:どの質問においても結論から述べて説明した。自身の経験をもとにして、強みやPR内容を明確にした。
結果通知時期:1か月以内
結果通知方法:メール
インターン参加内容
インターンシップ名:光学機器インターン
インターン参加企業を知ったきっかけは何ですか
マイナビ上で
どういった基準でインターンを選びましたか。また他にどんなインターンを受けていましたか。
研究内容である光学系について知ることができる点とインクジェットの製造に興味があったのでこのインターンに参加した。電子・光学機器系や化学系・化学工学系のインターン(1day~5days)を中心に受けた。
このインターンを受けるにあたり特に工夫したことはありますか。
インターンで参加する事業所がどのような製品を製造しているのか事前に調べておいた。社員の方との座談会があったので、業務内容や苦労したこと・就職活動のエピソードなど聞きたいことをできる限り聞くようにした。
インターンを受けるにあたって事前にやっておけばよかったと思うことがあれば教えて下さい。
他の事業所についてもっと調べておけばよかった。
実施日程:2月21日
実施場所:栃木県
インターンの形式:その他
インターン期間:1日
参加社員数:15人程度
参加学生数:50人程度
参加学生の属性:大学院生
交通費補助の有無:
遠方のみ規定額支給
インターンで取り組んだ課題・業務の具体的な内容:
初めに会社概要や事業内容に関しての説明が一時間ほどあった。その後、指定された6人のグループで生産拠点の工場見学を行った。最後に系統ごとのグループに分かれて社員の方との座談会をした。グループで話し合い、成果を発表することはなかった。
ワークの具体的な手順:
企業説明→工場見学→座談会
インターンの感想・注意した点:
インターンで参加する事業所がどのような製品を製造しているのか事前に調べておいた。社員の方との座談会があったので、業務内容や苦労したこと・就職活動のエピソードなど聞きたいことをできる限り聞くようにした。
懇親会の有無と選考への影響:なし
インターンシップ参加による、本選考での特典(一部選考免除)などがありますか。
インターン参加者限定の早期選考の案内があった。
インターン中の社員との交流(技術系社員や人事など、どんな職種の社員かも併せて書いてください):
座談会で様々な系統の技術系社員の方の話を聞く機会があった。専門である化学系以外の社員の方の話を聞くことができたり、化学系でも複数の分野で活躍できるチャンスがあることを知れたのは自分にとってとてもためになった。
インターン前の企業・業務・社員に対するイメージ:
真面目な方が多い。
インターン後の企業・業務・社員に対するイメージ:
周りとのコミュニケーションを大切にしている方が多かった。
本選考エントリーシート
エントリーシート提出期日:3月上旬
提出方法:マイページ上
質問:10年後の世界はどのようになっていると考えますか?それを踏まえ、キャノンに入社してやりたいこと、実現したいことは何ですか?(具体的な根拠を示しながら記載:600字以内)
回答
10年後の世界では、様々な分野を融合したさらなる技術革新が起こっていると考えられます。既存の技術をそれぞれ独立して用いるのではなく、組み合わせることによって製品に様々な付加価値(機能性・使用感など)を与え、よりよいものにしていくことが求められると予想されます。私がこのように考えた理由としては、自身の研究での経験が挙げられます。私は自身の研究において手動のデータ測定に煩わしさを感じていたため、プログラミングを導入することで測定操作の自動化を試みました。その結果、測定終了までの時間の半減に成功しました。この経験から私は、自分の専攻以外の知識を現在行っている研究に取り込むことで、新たな価値を生み出すことができました。このことを踏まえ、私が貴社に入社して実現したいことは物事をあらゆる視点から考え、創意工夫することで新たな価値を生み出すことのできる技術者になることです。しかし、自分一人の力でできることには限界があります。私は研究を通じて学んだ、自分一人で抱え込まずに周りの人に相談して試行錯誤しながら物事を進めていく力を活かし、周りの人と協力しながらお客様のニーズに応えるための様々なアイデアを出していきたいと考えております。私は時代の変化に対応できる知識・技術を習得し、自発的にお客様のニーズを引き出しながら、満足していただける製品を作り出していきたいと考えております。(588字)
質問:学生時代に力を注いで挑戦した(していること)
(その挑戦において困難だったことや、その困難にどのようなアプローチで取り組んだか、またその経験から得られたことなどを具体的に記載:400字以内)
回答
約3年半続けている塾講師のアルバイトです。最初は生徒とうまくコミュニケーションが取れず一方的な授業をしていたため、生徒に集中してもらえないことが多々ありました。うまく授業ができず、社員に怒らればかりの自分に腹立たしさを覚え、このまま辞めると自分に負けた気がして悔しい思いをしました。この悔しさを糧にどうすれば興味を持ってもらえる授業ができるのか、生徒の立場に立って考えることから始めました。例えば小学生に簡単な計算問題を出題し、どちらが早く解けるかゲーム感覚で演習することで興味を持ってもらい、勉強が楽しいと思ってもらうことができました。それまでは自分がうまく授業することだけを考えていましたが、勉強が楽しいと思ってもらえることが一番大切であると気付きました。この経験により、自己成長および生徒の勉強に対する意欲向上のチャンスを生み出すことができました。
質問:・卒論について
1.研究テーマ・分野 2.テーマの選定理由 3.これまでに成し得たこと 4.研究における独自性や新規性 5.研究過程での気づきや発見 6.苦労した点・改善点などを踏まえて具体的に(500字以内)
回答
私は、野菜や果物に含まれているカロテノイド色素分子の分光測定およびレーザー装置の調整を行っていました。光合成の初期過程におけるエネルギー伝達にはカロテノイド分子の振動状態が関係しており、分光測定を行うことにより両者の関係性を知ることができたからです。ある時、500個以上のデータを取る際に条件値の入力と測定値の記録を手作業で行う必要があり苦労しました。レーザー測定は温度や湿度の影響を受けやすく、同じ条件下で一日のうちに測定しなければ信頼性のあるデータが取れません。手作業で行うと日を跨いでしまい、もどかしさを感じていたため、私は測定における無駄を省くことができないか考えました。私は同期のアドバイスを参考に、測定・保存の一連の流れを自動化するオリジナルのプログラムを組むことにしました。途中停止することなくプログラムが動作し続けるよう何度も試行錯誤を重ねた結果、一連の操作を完全自動化することに成功しました。このプログラムにより、1回の測定が終了するまでにかかる時間を半減させることに成功しました。この経験から私は、自分の専攻以外の知識を研究に取り込むことで、新たな価値が生まれることを学びました。(498字)
質問:・修論について
1.研究テーマ・分野 2.テーマの選定理由 3.これまでに成し得たこと 4.研究における独自性や新規性 5.研究過程での気づきや発見 6.苦労した点・改善点などを踏まえて具体的に(500字以内)
回答
私は藻類に含まれている色素分子の会合体溶液を調製し、レーザー光を用いた分光測定を行っています。2019年の先行研究で、藻類の内部ではフコキサンチン分子が会合した状態で存在していることが明らかになりました。それまでは色素溶液の分光測定は行われていましたが、色素分子会合体溶液の分光測定は行われていませんでした。私は、色素分子会合体が光合成におけるエネルギー伝達効率にどのように関係しているのか解明するため、分光測定による会合体の物性調査を行いました。分光測定では光照射によって試料の破壊が起こるため、試料の安定性が求められます。私は安定性があり、適切な濃度の試料溶液を調製することを目標とし、加える水の量を変えるなどして試行錯誤を重ねていきました。また論文を参照した結果、溶媒・液性を変えることで異なる分子会合体ができることが判明したため、様々な条件を検討してやってみる、うまくいかなければ他の方法を試してみる姿勢を大切にしました。また、研究を進めていく中でうまくいかないことがあった時は自分一人で抱え込まずに周りの人に相談し、試行錯誤しながら物事を進めていくことの重要さを学びました。(498字)
各質問項目で注意した点:
字数が多かったので、最初と最後の数行に最も伝えたいことを書くようにした。自身のエピソードから何を1番伝えたいかをピックアップし、簡潔に書くことを意識した。
結果通知時期:1週間以内
結果通知方法:メール
本選考体験談
選考概要
選考先に興味を持ったきっかけは何ですか?
インクやカメラで有名な企業であったことと、自身の研究内容を活かせる企業だと思ったから。
どういった基準で企業を選びましたか?また他にどんな企業を受けていましたか?
研究内容である光学系について知ることができる点とインクジェットの製造に興味があったので、この2つを軸に企業を選んだ。インターンシップでも参加した電子・光学機器系や化学系・化学工学系の企業を中心に受けた。
他社と比べてこの企業の魅力はどんなところだと思いますか?
印刷事業に固執せず、医療機器や半導体露光装置など様々な分野の事業を拡大している所。
選考応募時に職種別選考になっていましたか?どのような職種別に分かれていましたか?
技術系もしくは事務系別
選考中に配属先等の希望について確認するプロセスはありましたか?タイミングと希望項目について教えてください。
1次面接・最終面接時に配属先希望の確認をされた。光学機器系か化学系(インクジェット)を希望した。
あなたが受けられた選考フローについて教えてください。
書類選考・SPIテストセンター→一次選考→最終選考→内々定
この企業を受けるにあたり特に工夫したことはありますか。
全ての質問に対して、結論から簡潔に述べることを意識した。研究内容の発表では専門用語を使わずに誰が聞いても分かるような表現を心がけた。希望していた光学機器系、インクジェット事業については企業研究を念入りに行った。
各選考を受けるにあたって事前にやっておけばよかったと思うことがあれば教えて下さい。
研究内容プレゼンテーションの練習をもう少しやっておけばよかった。
この企業の選考を受ける後輩の皆さんへのメッセージをお願いします。
1次選考の次がすぐ最終選考なので、早めに自己分析や面接練習を進めた方がいいと思います。研究内容の発表では鋭い質問が飛んでくることがありますが、正解かどうかは関係なく自分の考えを示す姿勢が大切だと思います。皆さんの就職活動がうまくいくことを願っています。
参加したイベント
イベント名:光学機器インターン
実施時期:2月21日
時間:6時間
内容:事業内容の説明、工場見学、社員との座談会
注意した点・感想:
インターンで参加する事業所がどのような製品を製造しているのか事前に調べておいた。社員の方との座談会があったので、業務内容や苦労したこと・就職活動のエピソードなど聞きたいことをできる限り聞くようにした。
WEBテスト/筆記試験
テスト方法:WEBテスト
実施時期:2020年2月下旬
実施場所:専用試験会場
試験時間:1時間
形式:SPI
試験科目:言語、非言語
各科目の問題数と制限時間:
言語:約20問・25分、非言語:約15問・30分
対策方法:試験対策本
結果通知時期:1週間以内
結果通知方法:メール
一次面接
面接名:一次面接
実施時期:2020年3月上旬
面接時間:1時間
面接会場:WEB
面接官の人数:3人
面接官の特徴(役職・肩書き・入社年次など):
人事1名、技術社員2名
学生の人数:1人
会場到着から選考終了までの流れ:Web面談
質問内容:
・研究内容に対しての質問が多く、学会でされるような質問もされた。専門性が見られているのだと思う。与えられた質問に対して正直に素早く答える必要があった。
・研究・開発を希望していることを伝えたが、絶対に研究じゃなきゃダメなのかと言われた。→どこに配属されても自分のできることを全力でやりますと伝えた。
・並行して受けている企業名と選考状況を聞かれた。
雰囲気:やや固い雰囲気だった。
注意した点・感想:
話が長くなりすぎないように簡潔に話し、与えられた質問に対して素早く正確に答えるようにした。自分の意見・信念を持つことも大切だが、面接官の発言を否定することなく、うまく取り込んだ返答をするように心がけた。
結果通知時期:1週間以内
結果通知方法:メール
最終面接
面接名:最終面接
実施時期:2020年3月下旬
面接時間:1時間
面接会場:企業オフィス(本社)
面接官の人数:2名
面接官の特徴(役職・肩書き・入社年次など):
人事1名、技術役員1名(おそらく幹部クラス)
学生の人数:1人
会場到着から選考終了までの流れ:
5人待機→1人ずつ個別ブースに呼ばれて最終面接
質問内容:
・志望理由と現在の大学・学部学科を選んだ理由について聞かれた。その後、研究内容についての質問があった。1次の時ほど深堀されることもなく、あっさりと終わった。
・他社の選考状況及び第一志望群について聞かれた。ここでは、第一志望群をキヤノン、凸版印刷、DICと答えた。キヤノンにどうしても行きたいという意志表示はあまりしなかった。もっとアピールすべきだった。
注意した点・感想:
一次面接と同様、話が長くなりすぎないように簡潔に話し、与えられた質問に対して素早く正確に答えるようにした。基本ESに沿った返答をしたが、あまりESの内容に忠実になりすぎず自然体で返答することを心がけた。
結果通知時期:2週間以内
結果通知方法:電話
内定後
内定時期:4月6日に電話で内々定通知
承諾検討期間:5月18日まで承諾期間を設けてくださった。
承諾/辞退:承諾
承諾理由:内定後のフォロー
承諾理由の詳細:
他社の選考が残っていたにも関わらず、1ヶ月以上承諾期間を設けてくださったから。自身の研究内容や勉強してきたことを一番活かせると考えたから。
内定後の課題の有無:
TOEIC受験、e-learning
内定後の拘束:
Web内定者懇親会(7月)
内定後の研修など:未定
内定者の数:300人程度
自分以外の内定者の所属大学:
大阪大学、東北大学、立命館大学等
自分以外の内定者の属性(体育会、学生団体、留学、長期インターン、ボランティアなど):
大学院生
希望通りの職種や配属先でしたか?(選考中に確認があった場合)
まだ分からない。