「食品メーカーの研究職に興味があるけれど、実際の働き方や選考対策がわからない……」などの悩みを持っていませんか。総合食品メーカーである味の素株式会社は、アミノサイエンスを核とした高度な技術企業で理系学生が活躍できるフィールドが広い企業です。本記事では、味の素の企業概要からリアルな社風、気になる年収、選考を突破するポイントまで就活生が知りたい情報を網羅的に解説します。
味の素はどんな会社?

味の素株式会社は、理系就活生にとって非常に人気が高く、活躍フィールドが幅広い企業です。
味の素株式会社は、元々「うま味」の発見を起点に食品企業としてスタートしました。しかし、今日ではアミノサイエンスをコア技術としてヘルスケア、電子材料などの幅広い分野でイノベーションを起こしている研究開発型のグローバル企業です。
味の素の事業概要
| 社名 | 味の素株式会社(Ajinomoto Co., Inc.) |
| 創業 | 1909年 |
| 代表者 | 取締役 代表執行役社長 兼 CEO 中村 茂雄 |
| 本社所在地 | 東京都中央区京橋1-15-1 |
| 連結売上高 | 1兆5305億円 |
| 営業利益 | 1,139億円 |
| 連結従業員数 | 34,860名 |
| グループ会社数 | 123社(国内13社・海外110社) |
| 平均年齢 | 44.3歳 |
| 平均勤続年数 | 19.4年 |
(参考:味の素株式会社 第147期 有価証券報告書)
(参考:会社概要|味の素株式会社)
(参考:2025年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)|味の素株式会社)
味の素は、食料品を中心として一般消費者向けに商品を販売するイメージが強い企業です。しかし、近年はアミノサイエンス事業を中心とした企業間取引の分野でも、幅広い事業展開を見せています。
【味の素の主要事業】
| 事業セグメント | 内容 | 代表製品・サービス | BtoB/BtoC |
| 食品事業 | 調味料・加工食品・冷凍食品など家庭用/業務用食品の製造・販売 | 「味の素®」「ほんだし®」「Cook Do®」「ギョーザ」など | BtoC・BtoB |
| アミノサイエンス®事業 | アミノ酸の研究を基盤とした素材・バイオ医薬・ヘルスケア製品の開発 | アミノ酸原料、医薬品原料、サプリメント素材 | BtoB |
| ヘルスケア事業 | 医療・介護領域での栄養ソリューションを提供 | 「アミノバイタル®」、栄養補助食品 | BtoC・BtoB |
| その他事業(DX・研究支援等) | R&D支援、AI・デジタルを活用した生産改善・品質管理 | 生産技術、AI効率化技術 | BtoB |
上記のように、味の素は食品メーカーでありながらアミノ酸・素材・医薬など幅広い領域に事業を持つ技術企業である点が特徴です。そのため、化学・生物・農学だけでなく、機械・電気・情報系の理系学生が活躍できる機会も拡大しています。
味の素の強み
味の素は、他社には真似できない技術とブランド力を持つ企業です。以下では、就活生が押さえておくべき強みを3点に絞って整理します。
①アミノサイエンスで世界トップクラスの技術力
創業時から磨いてきたアミノ酸研究を基盤に、医薬・素材・ヘルスケア領域へ事業を拡大しています。食品メーカーの枠を超えた、研究開発主導の事業運営が味の素の強みです。
②グローバルブランドとしての圧倒的認知度
主力製品である「味の素®」は世界100以上の国・地域で販売されています。海外売上比率も高く、グローバルに活躍したい理系学生に人気があります。
③生産技術・DXを取り入れた効率化
味の素では、先進的な工場自動化やデジタル技術を積極導入しています。生産技術職・IT職の活躍が顕著で、ものづくり+データ活用の経験を積めます。
味の素の福利厚生
味の素は「働きやすさ」でも高い評価を得ており、以下に主な福利厚生を紹介します。
【主な福利厚生】
| 住宅手当・独身寮 | 主要拠点に寮・社宅を完備 |
| 自己啓発支援 | 語学研修、社内大学、資格取得支援プログラム |
| 健康支援制度 | 保健師常駐、社内フィットネス、生活習慣改善プログラム |
| 働き方支援 | フレックス制度、在宅勤務制度(職種により活用可能) |
| キャリア形成 | 社内公募制度、海外研修、ジョブローテーション |
味の素は単なる食品メーカーの枠を超え、先端技術で社会課題に取り組むテック企業の側面も持っています。理系学生の専攻が活きるフィールドが、きっと見つかるはずです。
味の素の社風・働きがい

味の素は、「アミノサイエンスで社会課題を解決する」という明確なミッションを軸に挑戦を後押しする風土を持っています。食・健康・環境といった社会的インパクトが大きいテーマに向き合うため、社員同士の協調や専門性への敬意が強い点が特徴です。
また、グローバル展開が進む中で、若手にも早期からプロジェクトの一部を任せる文化が浸透しており、主体的に動くことで成長できる環境が整っています。
味の素では、研究開発職・生産技術職・品質保証職など、理系社員の比率が高い点も大きな魅力です。そのため、論理的な議論を好み、科学的根拠を重視する理系らしい社風が評価される傾向にあります。
社員の声から見る味の素
味の素株式会社はR&Dを生命線とする企業文化のもと、高い専門性を持つ理系社員が多数活躍しています。社員の言葉からは、「技術で社会に貢献したい」という熱い思いと働きやすい環境が浮かび上がります。
以下に社員がよく語る特徴をまとめました。内容は、公式の採用情報を基に要点を整理しています。
【社員の仕事観とやりがい】
| 社会貢献の実感 | 自分が開発した食品素材や医薬中間体が、世界中の人々の健康やQOL向上に役立っているのを実感できる |
| 研究開発の自由度 | ・基礎研究から応用・事業化までを一貫して見られる環境がある・アミノ酸というコア技術を深掘りしつつ、新しい用途を自由に探索できる・研究開発を軸とする企業文化で、理系バックグラウンドが尊重される |
| 専門性・成長 | ・トップクラスのバイオ、化学、発酵技術を持つ先輩や同僚と働くことで、常に自己成長を求められる・専門分野を深く突き詰められる・学会参加や技術研修など、継続的な学びを支援する制度が充実している |
| グローバル | 製品の多くが海外市場向けであり、国や文化を超えて自分の技術を世界に広めていくダイナミズムが魅力 |
味の素のワークライフバランス
味の素は早い段階から働き方改革に積極的に取り組んでいる企業です。2008年には、社内でWLB(ワークライフバランス)プロジェクトを開始しています。上記のプロジェクト開始以降、現場主体のワークスタイル改善として再雇用制度や育短制度拡充、子ども看護休暇など制度面の整備を進めてきました。
| 平均残業時間 | 約17〜20時間/月程度 |
| 有給休暇取得率 | 約80%前後 |
| 育児休業取得率(女性) | 100% |
| 育児休業取得率(男性) | 約60% |
| 働き方制度 | フレックス勤務・在宅勤務制度を導入 |
味の素には幅広く行き届いたWLB制度が用意されています。以下では、WLB制度の中から代表的な制度を味の素グループ サステナビリティレポート2025を参考に紹介します。
①どこでもオフィス(在宅・サテライト勤務)—場所を選ばない柔軟な働き方
日数制限なしで在宅勤務が可能な制度です。研究職・技術職でも業務に応じて活用でき、ワークスタイルの柔軟性が高い点が魅力です。
②スーパーフレックスタイム制度—コアタイムなしで時間を自由に設計
コアタイムなしのフレックス制度は、学校行事・通院・自己研鑽などと両立しやすい仕組みです。生産技術職や研究部門でもプロジェクト単位で調整できるため、自分のペースで働きやすい環境が整っています。
③時間単位有給休暇—1時間単位で休める細やかな制度
年40時間まで、1時間単位で休暇を取得できる制度です。たとえば、「午後だけ調整したい」「午前中に私用を済ませたい」などの働き方ができます。
④WLB休暇・リフレッシュ休暇—年齢別に長期休暇を付与
通常の有給休暇に加えて、味の素独自の長期休暇制度を用意している点が特徴です。。具体的には、3日間の連続休暇(年1回)と年齢別に5〜20日の休暇が付与されるリフレッシュ休暇制度があります。長く働くほど休暇日数が増える仕組みで、勤続意欲を高める福利厚生として評価されています。
⑤育児・介護への手厚い支援(短時間勤務・柔軟な制度)
味の素は育児・介護支援制度が非常に充実しているのが特徴です。
- ・育児短時間勤務(対象:小学4年生まで)
- ・看護短時間勤務(年12日・理由が解消されるまで時短可)
- ・パパ育休制度(最大20日連続取得可)
- ・配偶者の出産付き添い休暇/育児関係の特別休暇
男女ともに取得しやすい環境づくりが進んでおり、ライフステージが変わってもキャリアを続けやすい企業といえます。
⑥ボランティア休暇—社会貢献活動を推奨
社会貢献への意識が高い味の素らしく、非営利団体のボランティア活動に8日間の休暇を付与する制度を導入しています。社会課題に貢献する企業文化を体感したい学生にとって魅力的です。
⑦どこでもキャリア制度—国内外でのキャリア選択を支援
社員が国内外の勤務地を柔軟に変更できる制度です。留学・海外赴任・地方勤務など、自らキャリアを選択できる仕組みは大手食品メーカーでも珍しい特徴です。
「自分の技術で社会に貢献したい」熱意を持つ人にとって、味の素は最高の環境です。失敗を恐れずに挑戦できる社風が、あなたの成長を強力に後押ししてくれます。
味の素の就職難易度

味の素の就職難易度は、「高め」と評価されます。2025年度の東洋経済オンライン「入社が難しい有名企業ランキング」では42位(入社難易度61.3)とされ、人気の高い食品業界の中でも難関企業に位置づけられます。
特に、研究開発・生産技術・品質保証など理系職種は応募者の多さに対して定員が比較的少なく競争倍率が高まりやすい傾向です。ただし、味の素は多様な専攻の学生を積極的に受け入れており、機械・電気・情報系など工学系の採用枠も広いため、チャンスも十分あります。
以下では、味の素の就職難易度を詳しく見ていきましょう。
理系就職先として人気の高い味の素
学情が発表した2027年卒学生を対象とした「就職人気企業ランキング」によると、味の素は伊藤忠商事に続き総合2位になりました。
また、東洋経済オンラインの2026年卒学生を対象とした文理別のランキングでは、味の素は理系学生版の5位となっています。
【東洋経済オンライン 26年卒理系学生就職人気ランキング】
| 順位 | 企業名 | 25年卒前半理系順位 |
| 1 | ソニー | 1 |
| 2 | 明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ) | 13 |
| 3 | 伊藤忠商事 | 3 |
| 4 | NTTデータ | 2 |
| 5 | 味の素 | 6 |
| 6 | パナソニック グループ | 9 |
| 7 | グーグル | 4 |
| 8 | 富士フイルムグループ | 7 |
| 9 | Sky | 10 |
| 10 | 本田技研工業 | 145 |
味の素には「食品×グローバル×研究開発力の強さ」の三拍子が揃い、理系学生からの支持も厚い点が難易度の高さにつながっています。
採用人数が大手メーカーとしては比較的少なめ
味の素の総合職(技術系)の採用数は、同規模メーカーと比較するとコンパクトな採用となっています。
【2026卒向けの採用予定人数】
| 募集内容 | 主な業務内容 | 採用予定人数 |
| R&D | 研究、製品開発、技術開発、エンジニアリング他 | 約50~60人 |
| 生産 | 生産オペレーター、エネルギー供給、排水処理工程オペレーション、生産設備の設計、品質分析、バリデーション 他 | 約30~40人 |
| Sales/Business | Sales:食品事業の営業(家庭用・業務用)、支社スタッフ等Business:サプライチェーンマネジメント(SCM)、採算管理、マーケターサポート、アミノ酸系原料の営業等 | 約30~40人 |
| デジタル・情報システム | DX:ビジネスの高度化や新規ビジネスの導入支援を行う 情報システム:IT基盤と基幹システムの企画・設計・運用 | 若干名 |
味の素は確かに競争率は高いですが、企業に魅力がある裏返しでもあります。恐れる必要はなく、しっかりと対策を練れば十分に選考を突破できるチャンスはあります。
味の素の採用大学・採用人数

味の素は、全国の国公立・私立大学から幅広く学生を採用しており、特定校に偏らないバランス型の採用を行う企業です。少し古いデータですが、2019年の「大学院卒の採用が多い会社」では、全体採用数の内、院卒生の割合が52.9%であり、理系職ではさらに大学院卒の割合が高くなることが予想されます。
学歴フィルターを示すような偏りは見られず、「研究内容・専門性・人物評価」を重視した採用方針を取っていることがデータから読み取れます。
以下では、採用大学の傾向と採用人数の推移をまとめます。
味の素の採用大学ランキング・採用大学一覧
大学通信ONLINEによると、2025年の採用大学ランキングは以下のようになっています。
【味の素の採用大学ランキング】
| 順位 | 大学名 | 採用人数 |
| 1 | 早稲田大学 | 17人 |
| 2 | 慶応義塾大学 | 10人 |
| 3 | 東京大学 | 7人 |
| 4 | 明治大学 | 6人 |
| 5 | 青山学院大学 立命館大学 | 5人 |
| 7 | 東京科学大学 大阪大学 九州大学 大阪公立大学 | 4人 |
味の素は非常に競争率が高いため、常軌を見ても明らかなように、採用実績校は難関大学に集中する傾向があります。
しかし、地方国立大学や食品系に強い一部の私立大学からの採用実績もゼロではありません。選考が進むにつれて学歴よりも、専門性や研究内容の成果、人物面がより重要になります。
味の素の採用人数
味の素の新卒採用人数は2022年以降、事業戦略と連動した採用を強化しており、特に専門性の高い人材の登用を拡大しています。
| 年度 | 採用人数(男性/女性) | 特徴 |
| 2022年度 | 120名(71名/49名) | 事業拡大に伴う人材投資の強化 |
| 2023年度 | 140名(88名/52名) | R&Dと生産技術職の増強 |
| 2024年度 | 151名(98名/53名) | DX領域の採用強化 |
出典:マイナビ
【味の素の職種別新卒採用人数】
| 職種 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 |
| R&D | 48名 | 55名 | 56名 |
| 生産 | 19名 | 39名 | 32名 |
| Sales/Business | 45名 | 38名 | 50名 |
| 多職種 | 8名 | 8名 | 13名 |
出典:マイナビ
R&D職は最も採用人数が多く、アミノ酸・発酵・素材・食品科学など専門性の高い領域です。そのため、大学院卒(修士・博士)が多い傾向があります。
また、生産職は工場設備や自動化、品質管理などを担う部署で工学系学生にも人気があります。
他職種は財務、経理、法務、知的財産、デジタル・情報システムなどで、採用人員はさほど多くありません。しかし、デジタル・情報システムなどDXやITを推進する役割を担うため、情報系学生にとっても専門性を活かすチャンスがあります。
味の素が求める人物像・活かせるスキル

味の素グループの行動指針(Ajinomoto Group Way)および新卒採用サイトをもとに、就活生が押さえるべき人物像を整理します。
味の素が求める人物像
味の素グループの行動指針では、「新しい価値の創造」「開拓者精神」「社会への貢献」「人を大切にする」の4点が挙げられています。
さらに、新卒採用サイトでは、味の素食品社で共に目指す人材像として「失敗を恐れず、仲間と共に夢や目標に向かって自ら努力し行動できる人」が挙げられている状況です。そこからさらに、以下の3点も目指すべき人物像として挙げられています。
「主体性をもって、周りを巻き込んだ行動ができる方」
「困難な事象に対し、常にできる条件を考え、諦めずにやり遂げる方」
「幅広いキャリアを歩むことで、会社や仲間と共に成長することを楽しみたい方」
上記を元に味の素が求める人物像を理由とアピールポイントの観点から整理します。
| 求める人物像 | 求められる理由(企業視点) | アピールポイント (就活生が語るべきこと) |
| ①探求心を持ち、学び続ける姿勢 | 味の素はアミノ酸・発酵・食品科学など、技術進化が早い領域で事業を展開している 研究・生産・DXなど幅広い部門で学び続ける姿勢が必須 | ・研究で新しい手法を取り入れた経験・論文 ・技術情報のキャッチアップ習慣 ・「知らないことを調べて深める」行動エピソード |
| ②挑戦心と主体性 | 味の素は若手でもテーマ提案が歓迎される企業文化がある海外展開や新規事業など、変化の大きい環境では主体的に動ける人が不可欠 | ・研究やアルバイトで「自ら改善した」経験 ・失敗を振り返り改善したプロセス ・プロジェクトで自分から動いた場面 |
| ③協働性(チームで成果を出せる力) | R&D、工場、本社など複数部署が連携して製品を作る企業構造・異なる専門を持つ人との調整が多い | ・研究室やサークル、バイトなどでの協力経験・意見が異なる人との折衝経験・役割分担の中で成果を出した事例 |
| ④社会価値やミッションへの共感 | 味の素は「食・健康・環境」など社会課題を扱う企業ミッション共感が強いほど、長期で成長しやすい | ・食品や健康、素材などに興味を持った背景 ・味の素の事業と自分の研究や経験の接点 ・「なぜ味の素を選ぶのか」を語れる理由 |
理系学生が活かせるスキルや専攻
味の素は、化学・生物系に限らず、機械・電気・情報・材料など幅広い理系が活躍できる企業です。以下では、主要職種ごとに「活かせる専攻」と「求められるスキル」を整理します。
| 専攻分野 | 活躍が期待される主な職種 | 活躍例と活かせるスキル |
| 化学・生物系 (農芸化学、応用化学、生命科学、発酵学など) | R&D、品質保証、生産技術(発酵・化学プロセス) | 【R&D】アミノ酸発酵技術の改善、新規機能性食品素材の開発、バイオプロセス設計、医薬中間体の合成など。最も中心となる分野。 |
| 機械・電気系(機械工学、電気・電子工学) | 生産技術、エンジニアリング、デジタル推進 | 【生産技術】最新鋭の製造ラインの設計・構築・メンテナンス、プロセス自動化(AI/IoT活用)、エネルギー効率改善など。 |
| デジタル・情報系 (情報科学、数理科学) | DX推進、R&D(データサイエンス)、SCM(サプライチェーンマネジメント) | 【DX推進】生産データ分析による歩留まり改善、AIを活用した製品開発予測、研究論文のデータマイニングなど。 |
| 化学工学系 | 生産技術、プロセス設計、R&D(スケールアップ) | 【生産技術】研究室の成果を工場規模で実現するためのプロセス設計、コスト最適化、安全・環境技術の確立。 |
味の素が求めている人材はマニュアル通りの優等生ではなく、熱意あるあなた自身です。自分の強みがどう会社の未来に貢献できるか、想像を膨らませて選考にのぞみましょう。
味の素の年収・初任給

味の素の年収水準は食品メーカーの中でも比較的高めで、かつ安定感があります。総合職の平均年収は上場企業の中央値を上回り、福利厚生や各種手当を含めると長期的に働きやすい給与水準です。
味の素の平均年収
有価証券報告書(2025年3月期)によると、味の素の平均年収は10,367,410円です。
食品業界や上場企業の平均と比較してみましょう。
【平均年収の比較】
| 味の素の平均年収 | 約1,036万円 |
| 食品メーカーの平均年収 | 465万円~615万円 |
| 上場企業全体の平均年収 | 671.1万円 |
参考:上場企業の「平均年間給与」動向調査(2024年度決算)|株式会社 帝国データバンク
食品業界はメーカーによって給与水準に差があります。食品業界の中でも上場企業は比較的高いですが中小が多いため、業界全体になると比較的低めの傾向です。また、味の素は上場企業の中でも上位クラスに位置します。
味の素の初任給
食品業界は安定性が高い一方で、商社や金融、IT業界と比較すると給与水準は「中程度」と言われるケースが多い業界です。
一般的な上場食品メーカーの初任給は学部卒で約22万〜24万円、大手上位メーカー約24万〜25万円程度とされています。
多くの企業が賃上げ傾向にありますが、それでも学部卒で25万円を超える企業は、食品業界の中では一部の大手に限られています。味の素は2025年春入社から初任給を大幅に引き上げており、業界平均を大きく突き放す水準です。
味の素の初任給は、学歴によって次のように設定されています。
【学歴別初任給】
| 学歴 | R&D | 生産 | Sales/Business |
| 学部卒 | 275,000円 | 275,000円 | 275,000円 |
| 修士了 | 287,000円 | 287,000円 | 287,000円 |
| 博士了 | 336,000円 | (記載なし) | 336,000円 |
上記のように、味の素は一般的な食品メーカーより3万〜5万円程度高く設定されています。年収換算(ボーナス含む)ではさらに差が開く傾向にあり、食品業界でトップクラスの待遇であることは間違いありません。
味の素のインターンシップ情報

味の素のインターンシップは、食品・アミノサイエンス領域を体験できる貴重なプログラムで、本選考との関連性が強い点が特徴です。研究開発・生産技術・品質保証など、理系学生の活躍フィールドを実際に体験できるため、毎年応募が集中します。
特に、味の素のインターンはテーマ別の専門プログラムが多く、研究内容と関連性を持ちやすいため、理系学生に高い人気があります。
インターンシップへのエントリー方法
味の素のインターンは主に夏季(サマー)と冬季(ウィンター)に開催され、開催の案内はマイページ登録者に告知される形式です。
| ステップ | 内容 |
| ①マイページ登録 | エントリーには公式マイページの登録が必須 |
| ②募集要項公開 | 夏:6〜7月頃、冬:11月頃 |
| ③ES提出 | 通常のESに加え、理系職種ではA4用紙1〜2枚程度の研究概要の提出が求められる |
| ④適性検査(Web) | 言語・非言語の能力検査に加え、創造性を測る「デザイン思考テスト」などが実施されるケースもあり |
| ⑤面談または書類選考 | 書類選考通過後、個人面接や録画面接を実施し、研究内容についての深掘りや味の素の価値観とのマッチ度が問われる |
| ⑥参加決定 | プログラムへの招待メールが届く |
過去のインターンシップ内容
味の素のインターンは、1dayの仕事体験型から、3〜5日程度のプロジェクト型インターンまで幅広く実施されています。過去に実際に行われたプログラムを紹介します。
【R&D】食品科学・アミノサイエンス体験プログラム
| 内容 | 詳細 |
| 形式 | 対面 |
| 期間 | 2日間 |
| 実施内容 | 研究所見学・社員交流:川崎市にある食品研究所やバイオ・ファイン研究所などの施設見学、現場社員との座談会グループワーク:味の素の技術アセットと社会課題を掛け合わせ、新しい研究テーマや事業アイデアを創出するワーク |
| 得られる学び | 研究テーマの社会実装プロセスを理解できる/現場研究者の仕事観を学べる |
【生産技術系】工場DX・設備改善体験プログラム
| 内容 | 詳細 |
| 形式 | 対面(工場見学) |
| 期間 | 1日 |
| 実施内容 | 職種理解ワーク:プロセス開発や設備設計など、生産技術職の業務フローを体験するケーススタディ工場・現場理解:安全管理や品質保証、環境への配慮など味の素の生産現場で重視されている視点を学ぶキャリア座談会:多様な専攻出身の社員が、どのように専門性を活かしているかを聞く |
| 得られる学び | 設備投資や工場改善のリアルが理解できる/工学系専攻との接点が見える |
味の素のインターンシップは、サマー・ウィンターの2回開催が多く、専門プログラムが豊富な点が特徴です。特に、R&D・生産技術など理系学生向けの内容が充実しています。
参加するためには、まず味の素の採用サイトからマイページに登録しましょう。倍率は非常に高いですが、社員との交流で「味の素らしさ」を深く理解できインターンシップの経験は本選考でプラスに働きます。
味の素のエントリー方法・選考フロー

理系就活生にとって、味の素の本選考は高い倍率と研究内容への鋭い深掘りが特徴の難関試験です。一般的な選考フローに加え、理系特有の技術面接や研究概要書の重要性に焦点を当てて解説します。
味の素のエントリーは、以下の流れで進みます。
①マイページ登録(必須)
味の素新卒採用サイトからエントリー/マイページに入り、マイページ登録を完了します。味の素はマイページ完結型なので、登録後に必ずメール通知設定をオンにするのが安心です。
サマーインターンや早期案内もマイページで通知され、また、ES提出・適性検査・面接案内もすべてマイページ管理されるようになっています。
②エントリーシート(ES)・研究概要書提出
エントリーシート・研究概要書が最初の、そして最大の難関の一つです。多くの学生が上記の段階で絞り込まれます。
ES(志望動機・ガクチカ)
「なぜ食品業界か」「なぜ味の素か」「入社して何を成し遂げたいか」という志望動機の強さと一貫性が見られます。ASV(Ajinomoto Group Shared Value)への共感を示すことが重要です。
研究概要書(A4 1〜2枚程度)
理系職独自の提出物です。学会発表の要旨とは異なり、専門外の人が読んでも意義がわかるように書く必要があります。「研究背景(社会課題)」→「課題」→「独自のアプローチ(自分の工夫)」→「成果と今後の展望」の順で、自分の貢献度を明確にしましょう。
③Webテスト(適性検査)
SPI形式または独自Webテストが課せられます。玉手箱やTG-WEB、近年では創造性を測るデザイン思考テストが課されることもあります。
ボーダーライン(合格基準点)は非常に高いと言われており、早めの対策と正確・スピーディな回答が必須です。
④一次面接(個人orグループ)
志望理由やガクチカ、企業理解の確認が中心です。技術系は「なぜその研究を選んだか」を深掘りされる傾向があり、論理性・協働性が重視されます。全体の雰囲気は穏やかで丁寧なので、安心して望みましょう。
⑤二次面接(専門性の確認)
理系学生にとっての最大の山場です。現場のマネジャークラスやシニア研究員が面接官となります。
形式
自身の研究内容についてプレゼンテーション(数分間)を行い、その後質疑応答が行われます。
評価ポイント
プレゼンや質疑応答を通じて、以下の3つが判断され、評価されます。
・論理性(研究のストーリーが論理的に組み立てられているか)
・主体性(指導教官の指示待ちではなく、自分で考え、壁を乗り越えた経験があるか)
・コミュニケーション能力(「なぜその手法?」「他の可能性は?」「ビジネスへの応用は?」に対し、冷静かつ的確に回答できるか)
味の素は科学的根拠を重視する文化があるため、「背景→課題→仮説→手法→結果→考察」をわかりやすく話せると高評価につながります。
⑥最終面接(役員クラス)
最終面接ではキャリア観や価値観、企業ミッションへの共感を確認されることが多いため、事前に準備をしておく必要があります。また、R&D職は将来の専門フィールドについて質問されるケースが多いようです。
「味の素でキャリアをどう描きたいか」「困難な状況でも、味の素の社員として粘り強く挑戦し続けられるか」などについて、自身ののエピソードと結びつけて語る必要があります。
味の素の選考プロセスは長丁場ですが、一つひとつが自分を伝えるチャンスです。飾らず、ありのままの熱意と論理性をぶつければ、必ず想いは伝わります。
味の素の選考を通過するためのポイント

味の素の選考では、専門性(研究内容)+人物評価(協働性・挑戦姿勢)+企業理解の3つが重視されます。特に理系職種では「研究内容の言語化」が評価につながりやすく、準備次第で大きく差をつけられます。
ES〜最終面接まで通用する実践的な攻略ポイントを紹介します。
味の素への志望動機を明確にする
味の素の選考では、優秀な研究者/技術者であること以上に、味の素を使って社会を変えたい人であることが求められます。
「私の研究能力(スキル)×味の素のアセット(環境)=新しい社会価値(イノベーション)」び「方程式を、自信を持って語れるように準備してください。
【志望動機の組み立て方】
| 項目 | 就活生が語るべき内容のポイント |
| なぜこの業界なのか | 食品・ヘルスケア・アミノ酸研究への関心や、社会的意義の大きさに共感 |
| なぜ味の素なのか | 事業の特徴(R&D文化・アミノサイエンス・グローバル展開)との接点 |
| どう貢献できるのか | 自身の研究内容・技術スキルがどの領域で活きるかを具体的に説明 |
志望動機の例
- ・発酵工学の研究を通じて、素材開発への興味が高まり、アミノ酸研究を基盤に社会課題へ挑む味の素に魅力を感じた。
- ・研究行程改善のプロジェクト経験から、生産技術・工場DXで貢献できると考えている
味の素のOB・OG訪問を行う
味の素は部署ごとの業務イメージが大きく異なるため、OB・OGからのリアルな情報が非常に有効です。具体的に話を聞くことで職種選択に迷いがなくなるだけでなく、ESの言葉に具体性が出て評価されやすいメリットがあります。
OB・OGに対して行う質問の例を紹介します。
| 質問例 | 得られる情報 |
| やりがいは何か? | 業務のモチベーションポイントが分かる |
| 職場の雰囲気は? | 協働性・上下関係の距離感を把握できる |
| 理系が活かせる場面は? | 専門性が評価されるポイントを理解できる |
| 研究内容と業務の接点は? | 面接で語るべき企業との親和性のヒントが得られる |
WEBテストやSPIの対策をする
味の素は例年、SPI形式の適性検査が採用されるケースが多いです。理系学生が苦手としがちな「言語問題」も含まれるため、早めの対策が有効です。
【対策のポイント】
| 分野 | 対策方針 |
| 言語 | 長文読解・語彙問題を反復。公式対策本が有効 |
| 非言語 | 推論・確率・図形などは得意分野なので短期間で仕上がる |
| 性格検査 | 一貫性を重視。企業文化(協働・挑戦・探求)とズレのない回答を |
SPIは受験生全体の得点がかなり高いことが予想されるため、インターン前の時期からある程度時間を取って慣れておきましょう。
研究内容を味の素向けにわかりやすく説明する
味の素の理系選考で最も差がつくのが研究内容の説明力で、研究の説明は以下の順番で構成します。
①背景
②研究の目的
③課題・仮説
④研究手法
⑤結果
⑥考察
⑦味の素の事業と接点(ここが重要)
上記のパターンでわかりやすく説明できるようシナリオを作成し、専門外の人でもどんな研究か具体的にイメージできるよう練習を重ねましょう。特に、「自分の役割・工夫・課題解決を具体的に語ること」「味の素の事業とのつながりを明確に示すこと」を意識してください。
面接で落ち着いて話せるように、模擬面接を重ねる
味の素の面接は丁寧で穏やかな雰囲気ですが、質問内容は深掘り型で論理性が求められます。
【よくある深掘り質問例(技術系)】
| 質問 | ねらい |
| なぜその研究テーマを選んだのか? | 価値観・動機の確認 |
| 手法を変えるならどう改善するか? | 論理性・探求姿勢 |
| この結果の限界は? | 科学的思考力 |
| 研究で最も苦労した部分は? | 課題解決能力 |
上記の質問に対して、自分なりの回答を作成しましょう。回答を作成する際は、以下の点に注意します。
- ・事実と感情をセットで伝える
- ・難しい専門用語を使いすぎない
- ・結論→理由→具体例の構成を意識する
選考に対する準備の深さが自信を生み、面接での説得力に変わります。最後まで諦めずに、自分だけのストーリーを練り上げて選考にのぞみましょう。
味の素に関するよくある質問

味の素に関して、多くの就活生が知りたい質問を、以下に紹介します。
味の素は理系学生の採用が多いのですか?
はい。味の素は研究開発・生産技術・品質保証など理系職種が多く、毎年の採用者の中でも理系比率が高いことが特徴です。特に、修士以上の学生が活躍しやすい環境が整っています。
専攻と業務内容が一致していなくても応募できますか?
可能です。味の素は専攻の幅広さを受け入れる企業で、工学系も多く採用されています。ただし、研究内容と事業の接点をどう説明するかが評価ポイントになります。
研究内容の説明はどれくらい詳しく話す必要がありますか?
専門外の面接官にも伝わるレベルの説明が理想です。「背景→目的→手法→結果→考察」の流れを意識し、「なぜその研究を行ったのか」「どこに工夫があるのか」を簡潔に述べると高く評価されます。
インターン参加は本選考で有利になりますか?
年によりますが、インターン参加者には業務理解の深さが評価されるため、有利に働くケースがあります。社員とのつながりができ、面接で志望動機を具体的に語りやすくなるのもメリットです。
海外で働く機会はありますか?
あります。味の素は海外売上比率が高く、アジア・北米・欧州など世界各地に拠点を持っているためです。研究職・生産技術職・事務系いずれも、海外プロジェクトへの参画や海外赴任の可能性があります。
まとめ:味の素で活躍するために知っておきたい3つのポイント
味の素は、アミノサイエンス®を基盤に食品・ヘルスケア・素材の領域で世界展開する日本を代表する技術志向の企業です。理系学生にとって研究内容を活かせる場が多く、働きやすさと専門性を両立できる環境が整っています。
就活生が実際の選考準備に活かせる3つのポイントをまとめます。
①専門性と挑戦姿勢が評価につながる
味の素は、研究職・生産技術・品質保証など理系中心の企業であり、「探求心」「主体性」「協働性」が人物評価の軸になります。
研究内容を分かりやすく説明し、自分の専攻がどの事業に貢献できるかを語れると選考で大きな強みです。
②就職難易度は高めだが、準備次第で十分に勝負できる
人気企業のため倍率は高めですが、採用は専攻や大学名よりも人物面と専門性のバランスが重視されます。ES・研究内容の整理・SPI対策・OB訪問を早めに進めることで、十分に合格を狙えます。
③働きやすさ・福利厚生・キャリア環境が魅力
在宅勤務・スーパーフレックス・長期休暇制度など、食品メーカーの中でも働きやすさはトップクラスです。海外拠点も多く、技術系でもグローバルに挑戦できる機会があります。
味の素の選考では、「研究内容」「企業理解」「人物像」の3点がうまくかみ合うかどうかが非常に重要です。
本記事で内容を整理したら、次は自分の強みを企業に見つけてもらう段階に進みましょう。
味の素のような「研究内容との親和性」を重視する企業を志望する場合、専攻・研究テーマをもとにスカウトが届く逆オファー型サービスは相性抜群です。
- ・研究内容を登録するだけ
- ・あなたの専攻や強みに興味を持った企業から直接オファーが届く
- ・自分では見つけられないマッチ企業に出会える
TECH OFFERは理系学生に特化した逆オファー型サービスで、理系就活生の登録も増えています。研究と強みを最大限に活かすために、まずはTECH OFFERに登録してみませんか?