「研究で培った技術を、社会インフラに活かしたい」

「世界規模のプロジェクトに携わりたいけれど、どんな企業が向いているのだろう」

上記のような思いを抱える理系学生に知ってほしいのが、株式会社IHIです。

航空エンジンや橋梁、エネルギープラントなど社会を支える大規模プロジェクトを手がける日本を代表する重工メーカーの一つです。

理系学生に人気の高い株式会社IHIに就職するためには事業内容や働き方、選考対策をしっかり理解しておかなければなりません。

本記事では、株式会社IHIの就職難易度・採用大学・年収・求める人物像などを網羅的に解説します。

本記事を読めば、株式会社IHIにおける選考対策の方向性が明確になり、理系としての強みを活かす準備が整うはずです。

株式会社IHIはどんな会社?

株式会社IHIは航空・宇宙から社会インフラ、エネルギーまで幅広い分野で技術を展開する総合重工メーカーです。

社会の基盤を支えるダイナミックな事業を通じて、理系人材が最先端技術に携われる環境が整っています。

株式会社IHIは1853年の創業以来、170年以上にわたり日本の産業と社会基盤を支えてきた老舗の総合重工業メーカーです。

本社は東京都江東区豊洲にあり、国内外に多数のグループ会社と研究拠点を展開しています。

主な事業は以下の4分野に分かれており、BtoBを中心とした事業を展開しています。

・資源/エネルギー/環境
・社会基盤
・産業システム
・航空/宇宙/防衛

また、株式会社IHIの基本情報は以下のとおりです。

項目内容
商号株式会社IHI(IHI Corporation)
設立1889年1月17日(創業:1853年)
本社所在地東京都江東区豊洲3丁目1番1号
代表者代表取締役社長・CEO 井手博(2025年時点)
連結従業員数約29,000名(2024年3月期)
連結売上高約1兆4,726億円(2024年3月期)
営業利益約759億円(2024年3月期)
平均年齢41.8歳
平均勤続年数17.1年
上場市場東京証券取引所プライム市場
グループ会社数国内外あわせて約200社

参考:株式会社IHI 公式サイト|会社情報
参考:IHI 2024年3月期 有価証券報告書

同社は、航空エンジンの開発や橋梁・トンネル建設、発電プラント、ロケット部品など、社会に欠かせないインフラを支える技術を持っています。近年は、再生可能エネルギーや水素燃料など脱炭素社会に向けた研究開発にも注力しており、持続可能な社会づくりへの貢献を目指しています。

株式会社IHIは、長い歴史と確かな技術で社会を支える総合重工メーカーです。

理系学生にとっては、最先端技術と社会貢献の両方を実感できるフィールドが広がっています。

株式会社IHIの事業概要

株式会社IHIは、4つの主要セグメントを軸に幅広い産業を支える総合エンジニアリング企業です。エネルギーやインフラ、産業、航空・宇宙など理系学生が専門を活かせる分野が豊富にあります。

株式会社IHIの事業は、大きく以下の4つのセグメントで構成されています。

それぞれが独立して高度な技術を持ちながら、相互に連携し社会インフラの発展に貢献しています。

1.資源・エネルギー・環境事業

発電プラント、ボイラー、ガスタービン、環境システムなどを開発・製造する部門です。

再生可能エネルギーや水素エネルギー分野にも注力しており、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みが進んでいます。

2.社会基盤事業

橋梁、トンネル、港湾設備などの建設・保守を手がけ、社会インフラの根幹を支える部門です。明石海峡大橋や羽田空港国際線旅客ターミナルなど、日本を代表する大型建造物にも関わっています。

3.産業システム・汎用機械事業

物流機械、産業用ロボット、ターボ圧縮機、パーキングシステムなど産業の効率化を支える製品を提供する事業です。

産業システム・汎用機械はBtoBの領域で、工場やプラントの自動化・最適化に寄与しています。

4.航空・宇宙・防衛事業

航空エンジン、ロケット関連部品、防衛装備品など、高度な精密技術を要する製品を開発しています。特に、航空エンジン分野ではGEやロールス・ロイスなど世界の大手メーカーとの共同開発も行われています。

株式会社IHIは、エネルギーから宇宙まで多岐にわたる事業領域を持ち、理系人材の専門性を活かせる環境が整っています。

産業や社会を支える“縁の下の力持ち”として、技術で未来をつくる企業と言えるでしょう。

参考:株式会社IHI 公式サイト|事業概要
参考:IHI 統合報告書2024

株式会社IHIの強み

株式会社IHIの強みは、長年培ったエンジニアリング技術と幅広い産業分野を横断する総合力にあります。

社会インフラを支える技術を軸に、環境・エネルギー・宇宙といった成長分野へ挑戦を続けています。

1.総合エンジニアリング力

株式会社IHIは、構想設計から製造、建設、運用・保守まで一貫して担う総合エンジニアリング力を持っています。

本体制により、発電プラントや橋梁などの大規模プロジェクトでも高い信頼性と品質を実現している点が特徴です。

また、各事業領域が連携して技術開発を行うことで、新しい製品やサービスの創出にもつながっています。

2.高度な技術開発力

同社は、航空エンジンやロケット部品などの高精度・高信頼性技術に強みを持っています。

世界的なエンジンメーカーとの共同開発実績もあり、研究開発投資額は年間600億円以上です。

また、AIやデジタルツインを活用した設計・運用最適化にも力を入れており、製造技術の高度化を推進しています。

3.環境・エネルギー分野への積極的な挑戦

株式会社IHIは、カーボンニュートラルなどの環境課題解決に向けて、再生可能エネルギー・水素・アンモニア燃焼技術の開発を進めています。

とくに「CO₂を出さない社会づくり」を目指し、火力発電設備の効率化やカーボンリサイクル実証など、多くのプロジェクトが動いています。

参考:株式会社IHI 公式サイト|技術・イノベーション
参考:IHI 統合報告書2024

株式会社IHIの強みは、長い歴史で培った技術基盤と、社会課題解決に向けた革新的な開発力です。既存技術を磨くだけでなく、次世代エネルギーや宇宙開発など新たな挑戦にも積極的に取り組んでいます。

株式会社IHIの福利厚生

株式会社IHIは、社員の生活を支える住宅制度や資産形成サポートが充実しています。

働く人の安心と将来設計を両立できる制度設計が魅力です。

仕事に集中できる環境を整えるため、株式会社IHIでは生活基盤を支えるさまざまな制度が整備されています。

住宅や財産形成、余暇支援などの幅広い福利厚生が整っており、社員一人ひとりのライフステージに合わせて利用できます。

・独身寮・社宅制度

必要に応じて独身寮や新婚社宅、転勤社宅を利用でき、生活費の負担を軽減して安心して働けるようサポートしています。

若手社員の多くが独身寮・社宅制度を利用しており、生活環境の安定とコミュニティ形成にも役立っています。

・福利厚生パッケージ・保養所

宿泊施設・育児・介護・スポーツなど、さまざまなサービスを割引料金で利用できる福利厚生パッケージを導入しています。

また、IHI健康保険組合が所有する保養所も利用でき、休日のリフレッシュや家族との時間を大切にできる環境が整っています。

・従業員持株制度

従業員持株制度は、社員が少額から自社株式を購入して長期的な資産形成を行える制度です。

給与や賞与から天引きで積立てができ、会社からは奨励金10%が上乗せ支給されます。

社員の将来に向けた安定的な資産づくりを支援する仕組みです。

・財産形成助成制度

財産形成貯蓄制度や積立共済年金など、将来に備えた長期的な積立制度を設けている点も特徴です。

上記は給与の一部を積立てて運用する仕組みで、退職後の年金計画や大きな資産目標の達成にも活用できます。

株式会社IHIの福利厚生は住まい・余暇・資産形成の3つを柱として、社員の生活と将来を支えています。

長期的なキャリアを見据えて働きたい理系学生にとって、株式会社IHIは安心して成長できる環境です。

参考:株式会社IHI 採用サイト|働く環境・福利厚生

株式会社IHIの社風・働きがい

株式会社IHIの社風・働きがい

株式会社IHIは、人を大切にする穏やかな社風と、挑戦を後押しする文化が両立しています。

多様な技術者が協力し合いながら、新しい価値を生み出す環境が整っています。

株式会社IHIの社風を一言で表すなら「人を尊重し、チームで挑戦する会社」です。

採用サイトのメッセージでも「人こそがIHIの財産」と掲げており、互いを尊重しながら課題解決に取り組む姿勢が根づいています。

社員同士の関係は穏やかで風通しが良く、上下関係にとらわれず意見を交わせる雰囲気があります。

社員の声から見る株式会社IHI

インタビューでは、「若手の意見を聞いてくれる」「挑戦を応援してもらえる」などの声が多く見られます。

大型のプラント建設や航空エンジン開発など、社会的インパクトの大きい仕事を通じて自分の技術が社会に貢献している実感を得られるのが魅力です。

また、部署を超えた協働が多く異なる専門分野の社員が知識を出し合って新しいソリューションを生み出す文化が根づいています。

・チームで挑戦を支える風土

IHIのプロジェクトは、一人では完結しない大規模なものばかりです。

そのため、現場ではチームの力を何より大切にしており、他部署との調整や協働を通じて視野を広げられます。

仕事の規模が大きい分、完成した時の達成感も大きく社会を動かす手応えを感じられます。

・個人の挑戦を支える体制

IHIでは、新しい提案を積極的に歓迎する文化があります。

若手社員でも改善案や技術提案を発信できる仕組みが整っており、主体的に動く人ほど評価される傾向です。

「現場で考え、現場で変える」姿勢を重視しており、自ら考えて行動する社員が成長していける環境です。

株式会社IHIは人を尊重し、チームで挑戦する文化を大切にしています。

穏やかな社風の中に自らの意志で行動する人を支える風土があり、技術者としての成長と社会貢献を同時に実感できる職場です。

参考:株式会社IHI 採用サイト|人と仕事を知る
参考:IHIグループ統合報告書2024

株式会社IHIのワークライフバランス

株式会社IHIでは、リモート勤務や長期休暇の取得など多様な働き方を推進しています。

ライフイベントに合わせた柔軟な制度が整い、長く安心して働ける環境です。

株式会社IHIは、社員一人ひとりが自分らしく働けるよう柔軟な勤務制度や休暇制度を整備しています。

在宅勤務や連休制度をはじめ、キャリアの中断・再開を支援する制度など多様なライフスタイルに対応できる仕組みが整っています。

・在宅勤務制度

株式会社IHIでは、リモートとオフィス勤務を組み合わせるハイブリッド型の働き方を推進しています。

在宅勤務の利用拡大を進めており、家庭の事情やプロジェクト内容に合わせて柔軟に働ける点が特徴です。

・キャリアリターン・エントリー制度

勤続1年以上で自己都合退職した社員を対象に、再入社を希望する場合に復職できる制度があります。

再雇用基準を満たすことで再びIHIでキャリアを築けるため、ライフイベントを経ても戻りやすいのが特徴です。

・配偶者転勤休職制度

配偶者転勤休職制度は、配偶者の転勤へ同行するために一時的に勤務が難しくなった社員が休職できる制度です。

復職後も継続して働く意思のある社員を対象としており、家庭と仕事の両立を支援しています。

・「悠悠連休」制度

株式会社IHIでは、年次有給休暇を土日祝日に連結して4〜5日程度の連休を取得できる「悠悠連休」を推進しています。

計画的な年休取得を奨励しており、心身をリフレッシュしながら働けるよう工夫されています。

・年間の主な連休

5月のゴールデンウィークや夏季連休、盆休み、年末年始休暇など、まとまった休みが確保されている点も株式会社IHIの特徴です。

長期休暇を通じて家族との時間を大切にしたり、趣味や自己啓発に充てたりできます。

株式会社IHIは、在宅勤務や長期休暇の取得支援など柔軟で持続的に働ける制度を整えています。

ライフステージが変化しても働き続けられる体制があるため、安心してキャリアを築ける環境です。

参考:株式会社IHI 採用サイト|働く環境・福利厚生

株式会社IHIの就職難易度

株式会社IHIの就職難易度

株式会社IHIは、総合重工メーカーの中でも安定した人気を誇る企業です。

就職難易度は「やや高め」で、技術系職種では専門性や研究経験が重視されます。

株式会社IHIは事業領域が広いため機械・電気・情報・材料・化学など、さまざまな専攻に門戸が開かれている点が特徴です。

航空・宇宙・エネルギー・インフラなど社会基盤を支える分野を幅広く手がけており、理系学生を中心に多くの志望者が集まります。

また、IHIは三菱重工業・川崎重工業と並ぶ「三大重工」の一角として認知されており、就職人気ランキングでも上位に位置する企業です。

マイナビ「2025年卒 理系学生就職人気企業ランキング」では、機械・電気系学生の上位50社にランクインしており、特に航空・宇宙関連の志望者から高い支持を集めています。

IHIは専門性を重視する傾向があり、大学・大学院での研究内容や成果を選考で詳しく聞かれるケースが多いです。

そのため、研究テーマの社会的意義や技術的な貢献を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

参考:IHI 公式採用サイト
参考:マイナビ 2025年卒 理系学生就職人気企業ランキング

株式会社IHIの採用大学・採用人数

株式会社IHIの採用大学・採用人数

株式会社IHIは、全国の国公立・私立大学から幅広く理系学生を採用しています。

採用人数は毎年約500人規模と推定され、研究内容や専門性を重視した選考が行われている点が特徴です。

株式会社IHIは、全国の大学から多様な人材を採用しており、特定の大学に偏らない採用を行っています。

理系学生の割合が高く研究内容や専攻分野を重視する傾向があり、文系職種もありますが全体の約8割を理系職が占めていると推定されます。

株式会社IHIの採用大学ランキング・採用大学一覧

採用傾向としては、機械・電気電子・航空宇宙・材料・情報系専攻の学生が中心です。

また、地方国立大学や工業系私立大学からも安定的な採用があり、学歴よりも研究内容や人物面が重視される傾向が見られます。

区分採用が多い大学(例)
国公立大学東京大学、京都大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、北海道大学、筑波大学、東京工業大学、東京農工大学、横浜国立大学など
私立大学早稲田大学、慶應義塾大学、芝浦工業大学、同志社大学、立命館大学、明治大学、中央大学、工学院大学、近畿大学など
大学院上記大学院の修士・博士課程から多数採用。特に機械・電気・材料・化学系専攻が多い。

採用人数の推移

IHIの採用人数は以下のように2023年以降に増加傾向で、年間約350人前後となっています。

年度2021年度2022年度2023年度2024年度
新卒採用総数10998358384
男性8784302320
女性22145664

参考:人財マネジメント|株式会社IHI

株式会社IHIは、国公立・私立を問わず多様な大学から理系学生を採用しています。

研究内容や専門スキルを評価する選考方針のため、幅広い専攻の理系就活生にチャンスがある企業といえるでしょう。

株式会社IHIが求める人物像・活かせるスキル

株式会社IHIが求める人物像・活かせるスキル

株式会社IHIは、変革に挑戦し続ける人材を求めています。

課題を見つけ、挑戦し、越境して実践する7つの行動指針が社員の成長の軸になっています。

株式会社IHIが求める人物像

IHIでは、変化の時代に対応し、組織として進化していくために「求める発揮行動」と呼ばれる7つの行動基準を掲げています。

「求める発揮行動」は、社員一人ひとりが主体的に行動し、社会に新しい価値を生み出すための指針です。

【求める発揮行動】

・課題設定:自ら課題を見つけ、主体的に取り組む姿勢を持つこと
・挑戦:失敗を恐れず、新しいことに果敢に挑戦すること
・越境:自部門や自分の専門分野を越えて学び、連携すること
・実践:考えるだけでなく、行動に移して成果を出すこと
・高い専門性:技術・知識を磨き、プロフェッショナルとして成長し続けること
・社会とお客さまのために:自分の仕事が社会にどんな価値をもたらすかを意識すること
・倫理観とコンプライアンス意識:誠実さと責任感を持って行動すること

上記7つの行動はIHIの社員全員が共有する価値観であり、変革を担う人財づくりの中心に位置づけられています。

参考:株式会社IHI 採用サイト|トップメッセージ

理系学生が活かせるスキルや専攻

IHIは幅広い事業領域を持つ総合エンジニアリング企業であり、理系学生の専門性が直接活かせる環境です。

分野活かせるスキル・専攻例
機械系熱流体、構造設計、エネルギー機器開発、プラント設計
電気・電子系モーター制御、電力システム、制御回路、センシング技術
情報系AI解析、IoT・制御アルゴリズム、シミュレーション開発、デジタルツイン
材料・化学系新素材開発、燃焼・触媒技術、腐食対策、環境対応材料
建築・土木系橋梁・港湾・トンネル設計、耐震解析、施工技術、メンテナンス管理

参考:IHI公式採用サイト
参考:IHI統合報告書2025

株式会社IHIが求めるのは、専門性に加えて「課題を見つけ、越境し、実践できる人」です。

理系学生にとって、自らの知識と技術を社会課題の解決へ結びつける絶好のフィールドが用意されています。

挑戦を通じて学び、仲間と共に成長したい人にとって、IHIは理想的な舞台です。

株式会社IHIの年収・初任給

株式会社IHIの年収・初任給

株式会社IHIの平均年収は約778万円と、重工業メーカーの中でも高い水準を維持しています。

年齢や経験に応じた昇給制度が整い、安定したキャリアを築ける環境です。

株式会社IHIの平均年収

IHIの2025年3月期有価証券報告書によると、平均年間給与は778万5,519円、平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は17.1年です。

上記の数値は前年の772万円からわずかに上昇しており、堅調な業績と安定した昇給制度が反映されています。

また、IHIでは成果主義と年功序列をバランスよく取り入れた人事制度を採用し、技術職・研究職では経験を積むほど収入が伸びやすい傾向です。

海外プロジェクトに携わる社員には、別途海外勤務手当や職務手当が加算されるケースもあります。

参考:IHI 有価証券報告書(2025年3月期)

株式会社IHIの初任給

IHIの新卒初任給(2025年度入社実績)は以下の通りです。

学歴月給(基本給)
修士了309,500円
学部卒285,000円
高専卒248,500円

参考:IHI公式採用サイト
参考:IHI 有価証券報告書(2025年3月期)

給与体系は全国転勤を前提とした総合職を基本とし、年1回の昇給・年2回の賞与(6月・12月)が支給されます。

成果に応じた評価制度が導入されており、若手でも早期に収入アップを目指せる点が特徴です。

株式会社IHIの平均年収は778万円と高水準で、長期的なキャリア形成を支える給与体系が整っています。

初任給も堅実で、実績や挑戦姿勢に応じて昇給が見込めるため、理系学生にとって安定と成長の両立が実現しやすい環境です。

株式会社IHIのインターンシップ情報

株式会社IHIのインターンシップ情報

株式会社IHIのインターンシップは、技術系学生を中心にIHIのものづくりを体感できる実践型プログラムです。

社員との交流や現場見学を通して、社会を支える技術のリアルを学べます。

インターンシップへのエントリー方法

IHIでは、「IHIグループ Summer Internship」を実施しています。

8~9月頃の夏季インターンシップ、12月頃の冬季仕事体験プログラムの2種類を実施していてる点が特徴です。インターンシップでは航空宇宙、エネルギー、社会基盤、産業機械など幅広い分野のコースが設定されています。

参加希望者は、IHIグループ Summer InternshipI公式サイトからマイページを登録し、希望するコースを選択して応募する流れです。

応募時にはエントリーシートの提出が必要で、書類選考を経て参加者が決定されます。

参考:IHI INTERNSHIP 2025

インターンシップ内容

株式会社IHIの技術系インターンシップは事業分野ごとに多様なプログラムが用意されており、理系学生が実際の開発・設計業務を体験できる実践型プログラムです。

航空・宇宙・防衛、エネルギー、社会基盤など、社会を支える幅広い領域の中から自分の専攻や興味に合わせて選べます。

株式会社IHIのインターンシップ内容を、以下の表にまとめました。

分野主なテーマ・内容実施形式実施場所
航空・宇宙・防衛航空エンジンの要素設計、構造解析、宇宙関連機器の開発体験など対面瑞穂・相模原など
資源・エネルギー・環境火力発電設備やボイラー、ガスタービン、再生可能エネルギー設備に関する設計・研究対面横浜・呉・富津など
社会基盤・海洋橋梁・トンネル・港湾施設の設計支援、構造シミュレーション、海洋構造物の設計検討対面横浜・豊洲・呉など
産業システム・汎用機械ターボ機械、物流システム、パーキングシステムなどの機械設計・解析対面横浜・相模原・呉など
プロセスプラント化学プラントや環境プラントにおけるプロセス設計、装置設計の体験対面横浜・呉など
システム技術(情報・デジタル)AI・IoT・データ解析を活用した生産性向上や設計最適化シミュレーションの体験対面・オンライン混在横浜・豊洲など
技術開発・研究研究開発センターでの新素材開発、計測・解析技術、構造試験の体験対面横浜・瑞穂・相模原など

参考:IHI INTERNSHIP 2025 技術系コース

IHIのインターンシップは、実際のプロジェクトや研究テーマに触れながらエンジニアとしての視点を身につける構成になっています。

現場見学や社員との座談会も充実しており、仕事のリアルを学べる点が魅力です。

IHIの技術系インターンシップは、ものづくりの最前線を肌で感じられるプログラムです。

理系学生にとって、自分の専門が社会の中でどのように活かされるのかを実感できる貴重な機会になります。

株式会社IHIのエントリー方法・選考フロー

株式会社IHIのエントリー方法・選考フロー

株式会社IHIの選考は、プレエントリーから内々定までの4ステップで進みます。

エントリーシートや適性検査に加え、複数回の面接を通じて人物面・専門性が評価されます。

選考フロー(技術系職種の場合)

1.プレエントリー(マイページ登録)

新卒採用ページからマイページを開設し、エントリーを行います。プレエントリーは3月上旬までに開始されるケースが多く、企業説明会や座談会の案内もマイページを通じて届く流れです。早めにマイページへ登録しておくと、選考準備をスムーズに進められます。

2.エントリーシート(ES)提出

エントリーシートの提出内容は、志望動機・学生時代に力を入れたこと・研究概要などです。理系学生の場合、研究テーマの背景や目的を簡潔に説明する力が求められます。特に、研究を通して学んだことや社会への応用可能性まで触れられると評価が高まる傾向にあります。

3.Webテスト(SPIまたは独自適性検査)

一般教養に加えて、理系向けの非言語・論理・図形問題が中心です。出題形式は年度によって異なる恐れがあります。基礎学力を問う内容で点を落とさないようにし、苦手分野を早めに克服しておきましょう。

4.一次面接/二次面接(人事・技術部門)

面接はオンライン形式が中心で人事部門では人物面、技術部門では専攻分野や研究内容を深掘りされます。面接では、「どの事業分野に興味があるか」「自分の技術をどう活かしたいか」を具体的に伝えることが大切です。技術職志望者の場合、研究概要資料の提出を求められるケースもあります。

5.最終面接/内々定

最終面接は役員クラスが担当し、志望動機の一貫性や将来のビジョンを確認されます。内々定は6月頃に通知されるケースが多く、全体の選考期間はおおよそ2〜3か月程度です。選考の各段階で、自分の強みとIHIで実現したいことを一貫して伝える姿勢が重要になります。

株式会社IHIの選考は、人物面・専門性・将来性をバランスよく評価するプロセスです。

理系学生は研究内容を起点に「社会課題をどう解決したいか」を言語化し、面接で自信を持って伝えられるよう準備しておきましょう。

参考:IHI公式採用サイト

株式会社IHIの選考を通過するためのポイント

株式会社IHIの選考を通過するためのポイント

株式会社IHIの選考では、「なぜIHIで働きたいのか」「自分の専門をどう活かすか」を明確に伝えることが重要です。

理系学生は研究内容を軸に、挑戦意欲と社会貢献の姿勢を一貫してアピールしましょう。

志望動機を明確にする

IHIは幅広い事業領域を持つため、単に「ものづくりに携わりたい」だけでは伝わりにくい傾向があります。

自分の専攻や研究テーマと、IHIの事業(航空・エネルギー・社会基盤など)のどこが結びつくのかを具体的に説明しましょう。

たとえば、「熱流体工学の知識を、ガスタービン開発に活かしたい」など専門性と業務を関連づけた志望動機が効果的です。

OB・OG訪問を行う

IHIは事業の幅が広いため、配属後の業務イメージをつかむには社員との対話が欠かせません。

OB・OG訪問では、「若手が任される仕事の範囲」「研究職と設計職の違い」「海外案件への関わり方」などを聞いてみると良いでしょう。

実際に現場の声をもとに志望動機を深められれば、説得力のある自己PRにつながります。

株式会社IHIではOB・OGの紹介はしていないため、マッチングツールや研究室の伝手をたどって訪問にこぎつける必要があります。

WEBテストやSPIの対策をする

IHIの選考では、一般的にSPI形式のWEBテストが実施されます。

理系学生は、非言語分野や論理問題で高得点を取ることがWEBテスト通過の鍵です。

特に、グラフの読み取りや確率問題などは頻出のため、早期から模擬問題で慣れておきましょう。

面接では「挑戦」と「協働」の姿勢を示す

IHIは「変革へ挑戦する組織風土」を掲げており、求める人物像にも「課題設定」「挑戦」「越境」「実践」が含まれています。

そのため、面接では単なる成果だけでなく、「どんな課題に気づき、どう挑戦したか」「チームでどう乗り越えたか」をエピソードで語ることが大切です。

個人のスキルに加え、周囲と協力しながら結果を出す力をアピールできれば、評価されます。

株式会社IHIの選考を突破するには、「専門性×挑戦意欲×チームワーク」の3点を意識する必要があります。
自分の研究を社会にどう還元できるかを軸に、IHIで実現したいビジョンを具体的に描いて伝えましょう。

株式会社IHIに関するよくある質問

株式会社IHIに関するよくある質問

就活生が気になるIHIの選考・職種・働き方について、よくある質問をQ&A形式でまとめました。企業研究や面接準備の参考にしてください。

Q1.IHIの選考は理系学生が有利ですか?

A.IHIは技術系職種の採用比率が高く、理系学生の応募が多い傾向です。

ただし、採用では専門知識だけでなく課題解決力やチームでの協働姿勢も重視されます。

「理系=有利」と安易に考えず、研究内容を社会課題の解決にどう活かせるかを具体的に語れる必要があります。

Q2.研究職と設計職の違いは?

A.研究職は基礎研究や技術開発に携わり、新素材・新構造・システム開発などを担当します。

一方、設計職は製品や設備の構造設計・性能評価などを行い、実際の製造プロセスに直結します。

大学・大学院での専攻内容や志向によって、研究職と設計職のどちらが向いているかを判断しましょう。

Q3.海外で働くチャンスはありますか?

A.IHIは海外プロジェクト比率が高く、エネルギー・社会基盤・プラント分野などで現地勤務の機会があります。

若手のうちから海外出張や短期派遣を経験する社員も多く、グローバルな環境でスキルを磨ける環境です。

Q4.IHIの平均残業時間はどのくらいですか?

A.IHIの月平均時間外労働時間は、2023年度の実績で21.90時間です。近年は働き方改革を進めており、フレックスタイム制度や在宅勤務制度の導入が進んでいます。

また、社内では「計画的な年休取得(悠悠連休)」を推奨しており、長期休暇を取りやすい環境づくりが進行中です。業務の繁忙期には残業が発生するケースもありますが、全社的にワークライフバランスの改善を掲げています。

参考:IHI Sustainability Data Book 2024|株式会社IHI

Q5.インターンシップは本選考に影響しますか?

A.IHIでは、インターン参加が直接の選考優遇につながるとは公表されていません。

ただし、社員と接する機会が多いため、企業理解が深まり、ESや面接での志望動機を具体化しやすくなる点で有利に働くと考えられます。

IHIは理系学生の専門性を活かせるだけでなく、働きやすさの改善にも力を入れている企業です。

制度面や現場の実情をよく理解し、自分のキャリアに合った働き方を具体的に描くことが、選考突破への第一歩となります。

まとめ

株式会社IHIは、社会インフラやエネルギーなど幅広い分野で事業を展開する重工業メーカーです。

理系学生にとって、研究や技術を社会に還元できるフィールドが整っています。

①事業の魅力

株式会社IHIはエネルギー、航空宇宙、社会基盤など多彩な分野で事業を展開する総合重工業メーカーです。

インフラや環境技術を通じて社会を支える役割を担い、研究・設計・解析・生産技術など理系学生が活躍できるフィールドが幅広く用意されています。

再生可能エネルギーや宇宙開発など、先端技術を生かした挑戦も進んでいます。

②求める人物像

IHIが求めるのは、「課題設定」「挑戦」「越境」「実践」の4つの行動を自ら発揮できる人です。

高い専門性と倫理観を持ち、社会やお客さまのために技術を活かせる姿勢が重視されています。

チームで協働しながら課題に挑む姿勢や、自ら考えて行動する主体性が評価されます。

③選考突破の鍵

研究内容とIHIの事業を結びつけ、志望動機を具体的に伝えることが重要です。

OB・OG訪問を通じて、配属後の働き方や技術の活かし方を理解しておくと説得力が増します。

また、Webテスト対策や面接での研究説明練習を早期に進めることで、選考を優位に進められます。

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