理系学生の中には、下記のような悩みを抱えている方も多いでしょう。
「研究で培った知識を社会でどう活かせばいいか分からない」
「スケールの大きな技術に関わりたいけれど、どんな企業を目指せばいいのか迷っている」
上記のような悩みを抱える方に向けて、本記事では三菱電機株式会社について詳しく解説します。
三菱電機株式会社はエレクトロニクスを軸に幅広い社会インフラを支える総合電機メーカーです。家電から宇宙システムまで、国内外で多彩な製品と技術を展開しています。
理系学生に特に人気の高い三菱電機株式会社に就職するためには事業の特徴や働き方、採用のポイントを正しく理解しておかなければなりません。。
本記事を読めば、三菱電機株式会社の強みや就職難易度、理系が活躍できるフィールドがわかり、エントリー準備の指針を立てられます。ぜひ参考にしてください。
三菱電機株式会社はどんな会社?

三菱電機株式会社は1921年に設立された総合電機メーカーで、家電から宇宙・防衛システムまで幅広い事業を展開しています。
連結売上高5兆円超、グループ従業員数約15万人のスケールを誇る大規模な会社です。
| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 三菱電機株式会社 |
| 本社所在地 | 〒100-8310 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル |
| 設立年月日 | 1921年1月15日 |
| 資本金 | 175,820百万円 |
| 連結売上高 | 5,521,711百万円(2025年3月末時点) |
| 連結従業員数 | 149,914人(2025年3月末時点) |
| 平均年齢/平均勤続年数 | 平均年齢 約41.4歳、平均勤続年数 約16.7年(2024年3月時点) |
参考:三菱電機株式会社 企業情報
参考:リクナビ 三菱電機株式会社
三菱電機株式会社は、家電や空調を含むライフ領域からインフラ・社会システム、産業メカトロニクスまで多様な分野で事業を営んでいます。
三菱電機株式会社は、理系学生が「幅広い技術領域で活躍したい」と思ったときに検討対象として十分な会社です。
まずは会社の基礎データを押さえ、自分の専攻やキャリア観と照らし合わせて「この規模の会社でどんな働き方ができるか」をイメージしましょう。
三菱電機株式会社の事業概要
三菱電機株式会社は、「インフラ」「インダストリー・モビリティ」「ライフ」「ビジネス・プラットフォーム」「セミコンダクター・デバイス」の5つのセグメントで事業を展開しています。
以下に、理系学生が関わりやすい代表的なセグメントと内容を紹介します。
・インフラ部門(Infrastructure)
インフラ部門では、電力システム、社会システム、防衛・宇宙などの公共インフラを支える事業を展開しています。例えば、鉄道車両用電機品・通信システム・変圧器・発電機などが具体的に取り組む事業の例です。
BtoB取引が中心で、国内外のインフラ整備や防衛関連のプロジェクトに携わる機会があります。
・インダストリー・モビリティ部門(Industry & Mobility)
インダストリー・モビリティ部門では、自動車機器、FA(ファクトリーオートメーション)システムなどを扱っています。インダストリー・モビリティ部門は、理系専攻出身者が設計・開発・生産技術で活躍しやすい分野です。
近年は、リチウムイオンバッテリー関連の設備投資や工作機械・AI関連装置の需要増で大きく伸長しています。
・ライフ部門(Life)
ライフ部門は、日常生活に近い領域、具体的には空調・家電、ビルシステムなどを扱う部門です。理系学生には電気・電子・制御・情報系などの専攻で、製品開発や機能設計、IoT系制御などのチャンスが見えます。
特に、空調・家電ではアジア・北米市場の拡大に伴い、売上が前年を上回るなど事業は好調です。
・ビジネス・プラットフォーム部門(Business Platform)
情報システム・サービス、システムインテグレーションを中心とした部門です。理系学生では情報・IT系の専攻が活かせる場面があります。
2025年度から、部門の名称を「デジタルイノベーション」に変更する予定となっています。
・セミコンダクター・デバイス部門(Semiconductor & Devices)
セミコンダクター・デバイス部門では、パワー半導体、光通信デバイスなどを扱います。国内外でデバイス需要が変動する中、技術力が問われる分野で理系学生の中でも特に電気・電子・半導体系専攻に関連する領域です。
理系学生の視点で言えば、本部門はいずれも「技術を使って社会インフラを支える」「モノづくりに関わる」などの観点で魅力がある部門です。
三菱電機株式会社は、同社が単なる家電メーカーではなく、インフラ・モビリティ・情報・デバイスと幅広く展開している技術企業です。
自分の専攻や研究テーマがどの部門に近いかをイメージして、志望動機やキャリア設計と結びつけておくと選考がスムーズに進みます。
三菱電機株式会社の強み
三菱電機株式会社は、技術資産の幅広い事業ポートフォリオを活かし、産業インフラ・デバイス分野で高い競争力を持っています。
特に「パワー半導体でグローバルトップシェア」「産業用FA・社会インフラの信頼構築」が理系学生にとって注目ポイントです。
1.広範な技術資産
まず、三菱電機株式会社の強みとして挙げられるのが広範な技術資産です。制御技術、パワーエレクトロニクス、電動化システム、通信・宇宙システムなど多様な技術分野を長年にわたり蓄積してきました。
2.多様な事業展開によるシナジー
三菱電機株式会社は、パワー半導体でグローバルトップシェアを保有しています。
このように、三菱電機株式会社は得意とするデバイス領域を軸に、社会インフラやモビリティ、産業用FAの各部門が相互に技術連携・ビジネス連携できる体制が整っています。
3.インフラ・社会システム領域での信頼性と実績
三菱電機株式会社は、公共インフラへの参画実績があり、技術・品質・サービスの一貫した提供体制が構築されています。
理系学生にとって、自分の研究が「社会を支える技術」に直結する可能性がある点は大きな魅力です。
以上をふまえると、同社は「理系技術者として技術を深めつつ、スケールの大きなプロジェクトに関わりたい」という志向に合致する企業と言えます。
自分の専攻や興味とどの技術領域・事業部門でマッチしそうか考えてみてください。
三菱電機株式会社の福利厚生
三菱電機株式会社は社員の生活と成長を多面的に支える福利厚生を整備しています。
住宅・財産形成・自己啓発の3つを軸に、安心して働ける環境を提供しています。
就職するなら、働きやすさやプライベートの充実も気になりますよね。
ここでは、理系学生に嬉しい三菱電機株式会社のサポート制度をいくつかピックアップして紹介します。
三菱電機株式会社では、社員が安心して長く働けるよう、生活面とキャリア面の両方を支える充実した福利厚生制度を整えています。
特に、住宅支援や財産形成、自己成長をサポートする制度が手厚いのが特徴です。
・住宅サポート
独身寮や社宅を完備しており、ライフステージに応じて住まいを支援してくれます。転勤時には社宅や住宅補助が利用でき、若手のうちは寮生活を通して同期との交流を深めることも可能です。
全国に事業所を持つ企業として、安心してキャリアを築ける環境が整っています。
・財産形成サポート
社員持株会や確定拠出年金、財形貯蓄制度など将来の資産づくりを支援する制度があります。
若いうちから無理なく積み立てを始められるため、長期的に安定した生活基盤を築ける点が魅力です。
・選択型福利厚生制度(カフェテリアプラン)
会社が付与するポイントを活用して旅行や健康増進、自己啓発、育児・介護などのサービスを自由に選べます。
そのため、自分のライフスタイルや興味に合わせて制度をカスタマイズできる点が魅力です。
・自己啓発支援制度
語学研修や通信教育講座、資格取得支援など、スキルアップを後押しする制度が整っています。
特に、グローバル展開を支える人材育成にも注力しており、海外研修などの機会もあります。
三菱電機株式会社は、社員一人ひとりの「働く」と「暮らす」を支える制度が充実している企業です。
住宅・資産形成・学びの支援といった多方面のサポートにより、理系学生にとって安心して長期的にキャリアを築ける環境が整っています。
働きやすさやプライベートの充実を重視する理系学生にとって、三菱電機株式会社の福利厚生は大きな魅力です。
技術だけでなく、安心できる生活基盤を支えてくれる環境がある点も志望理由の一つになり得ます。
三菱電機株式会社の社風・働きがい

三菱電機には、若手の挑戦を歓迎し、チームで社会課題に取り組む社風があります。
ワークライフバランスも推進しており、平均残業時間や育休取得率から働きやすさがうかがえます。
社員の声から見る三菱電機株式会社
三菱電機株式会社には、技術を通じて社会を支えるという使命感と、挑戦を後押しする社風が根付いています。長い歴史を持つ企業でありながら、時代に合わせて柔軟に変化し、新しい価値を生み出す姿勢を大切にしています。
・挑戦を歓迎する文化
採用サイトに掲載されている社員インタビューを見ると、若手にチャンスを与える風土が印象的です。
入社数年で設計プロジェクトの主担当を任されたり、新規事業の立ち上げに携わるケースもあり、年次に関係なく挑戦を評価する環境があります。
「失敗を恐れず挑戦してみよう」などの前向きな言葉が社員の声から上がっているため、トライアンドエラーができる環境だとうかがえます。
・チームで取り組む技術開発
社会インフラや宇宙・防衛などの大規模プロジェクトでは、複数の専門分野が連携して技術を磨いています。
「チームとして一体になって課題を解決する」「分野の垣根を越えて知見を共有する」などのコメントもあり、組織として協働する文化が根付いているようです。
個人の専門性を発揮しながら、チーム全体で成果を出すことを重視している企業です。
・社会を支える誇りと実感
エネルギー、交通、情報通信など社会の基盤を支える仕事が多いため、自分の仕事が人々の生活を支えていると誇る社員が多いのも特徴です。
「手掛けた技術が街のインフラに活かされている」などの声があり、スケールの大きな仕事に携わりながらやりがいを感じる意見があがっています。
三菱電機株式会社には、若手の挑戦を後押しし、チーム一丸となって社会の課題に挑む社風があります。
技術を通して世界に貢献しているという実感を得ながら、エンジニアとして成長していける環境が整っています。
堅実でありながらも挑戦を大切にする文化が、三菱電機株式会社の魅力のひとつです。
社会を動かす技術に携わりながら、自分の力を試したい理系学生にとって理想的な環境です。
三菱電機のワークライフバランス
以下では、平均残業時間・有休・育休・平均勤続年数などのデータから、ワークライフバランスのとれた生活が送れる環境なのかを解説します。
| 項目 | データ |
| 平均残業時間 | 約20.3時間/月(2023年度実績) |
| 年次有給休暇取得率 | 78.2%(2023年度実績) |
| 男性の育児休業取得率 | 80.1%(2023年度実績) |
| 女性の育児休業取得率 | 100%(2023年度実績) |
| 平均勤続年数 | 約16.7年(2024年3月時点) |
参考:三菱電機株式会社 有価証券報告書 2025年3月期
参考:三菱電機 新卒採用サイト|福利厚生・各種制度
三菱電機株式会社にはフレックスタイム制度やテレワーク勤務制度も導入されており、育児や介護など個人の事情に合わせて柔軟に働ける環境です。
特に、近年は男性社員の育児休業取得率が上昇しており、性別に関係なく子育てに参加しやすい職場づくりが進んでいます。
また、有給休暇の取得を推進するための社内キャンペーンや、長期休暇制度も設けられている点も特徴です。大規模な事業を展開する一方で、社員の心身の健康や私生活の充実を支える取り組みが広がっています。
三菱電機株式会社は、有給休暇取得率の高さや各種両立支援制度の充実からワークライフバランスを実現しやすい環境であると考えられます。
責任ある仕事と私生活の両立を大切にしたい理系学生にとって、安心して働ける企業です。
三菱電機株式会社の就職難易度

三菱電機株式会社は理系学生にも門戸の広い採用を行っているものの、応募数が非常に多く難易度は高めです。
三菱電機株式会社は、理系学生を中心に幅広い層から注目される大手メーカーの一つです。
採用人数が多い一方で、応募者数も非常に多いため、総合的に見て就職難易度は高めになっています。
応募倍率は年度や職種により異なりますが、主要就活サイトの集計では概ね10〜30倍程度と推定されています。
総合職では大学・大学院卒を中心に採用され、選考の難易度は上位国立大・有名私立大を中心に狙えるレベルです。
ただし、採用大学の分布を見ると、旧帝大から地方国立、理工系私立大学まで幅広く採用しており、学歴フィルターは存在しない可能性があります。
三菱電機株式会社の就職難易度は高めの部類に入りますが、理系学生には十分に狙える範囲です。
採用人数の多さも味方になりますが、倍率・求められるスキル・専攻とのマッチングを意識して準備を進めましょう。
三菱電機株式会社の採用大学・採用人数

三菱電機株式会社は全国の理工系大学から幅広く採用しており、学歴よりも専攻や研究内容を重視しています。
毎年2,000名規模の採用を実施し、そのうち約7割が理系学生です。
採用大学や人数の傾向を知ることで、選考対策や志望動機をより具体化できます。
三菱電機株式会社は全国の大学から幅広く採用しており、理系学生の採用比率が高いのが特徴です。
三菱電機の採用大学ランキング・採用大学一覧
三菱電機株式会社は、全国の大学・大学院から多様な人材を採用しています。
特に、理系出身者の採用が多く技術系総合職の募集人数は事務系を大きく上回っています。
| 区分 | 採用実績大学(例) |
| 国公立大学 | 東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、東北大学、北海道大学、九州大学、筑波大学、東京工業大学、電気通信大学、豊橋技術科学大学、九州工業大学、広島大学、金沢大学ほか |
| 私立大学 | 早稲田大学、慶應義塾大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学、東京理科大学、芝浦工業大学、工学院大学、名城大学、近畿大学ほか |
| 大学院 | 上記大学の大学院(理工系専攻中心)からの採用多数 |
参考:就職四季報 2025年版
参考:リクナビ2025 三菱電機株式会社 採用情報
全国の主要国立大学や理工系私立大学を中心に採用実績がある一方で、地方国立大学や専門性の高い工学部からの採用も確認されています。
研究テーマ・専攻内容と職種とのマッチングを重視する傾向が強く、大学名よりも専攻・スキル・適性を重視している点が特徴です。
三菱電機株式会社の採用人数
| 年度 | 新卒採用数(単独) | 経験者採用数 | 合計採用数 |
| 2024年度 | 1,100名 | 1,000名 | 2,100名 |
| 2025年度 | 1,050名 | 1,000名 | 2,050名 |
参考:三菱電機株式会社ニュースリリース(2024年3月7日)
参考:三菱電機株式会社ニュースリリース(2025年3月11日)
近年の採用人数は毎年おおむね2,000名前後で推移しており、そのうち新卒採用が約半数を占めます。
内訳を見ると技術系総合職が全体の6〜7割を占めており、電気・電子・機械・情報・材料・化学など多様な専攻から採用されている状況です。
また、三菱電機株式会社は全国に拠点を構えるため、地域採用・高専卒採用・大学院卒採用なども積極的に行っています。
上記の規模の採用を継続できる理由は、事業領域の広さと安定した経営基盤があるためです
各事業部で専門技術をもつ人材を継続的に確保し、研究開発・設計・製造・品質保証などの幅広い分野に配置する方針が示されています。
理系学生にとって、自分の専攻を活かせる職種が見つけやすい企業です。
三菱電機株式会社が求める人物像・活かせるスキル

三菱電機株式会社は、技術を通じて社会に貢献できる主体性と誠実さを持つ人材を求めています。
理系学生は、研究で培った課題解決力や論理的思考力を活かせる環境です。
三菱電機株式会社が求める人物像
三菱電機株式会社は「技術を核に社会を豊かにする」の企業理念で、多様な人材が協力しながら課題解決に取り組む姿勢を重視しています。
採用ページでは、求める人物像として次のような要素が挙げられています。
・主体的に考え行動できる人
指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら前進できる人を歓迎しています。
変化の大きい環境で柔軟に思考し、挑戦を続ける姿勢が評価されます。
・誠実にものづくりへ向き合える人
高い倫理観と責任感をもって仕事に取り組む姿勢を重視しています。
特に、インフラや社会システムなど人の暮らしを支える製品を扱うため、品質へのこだわりや安全意識が不可欠です。
・チームで成果を生み出す協調性を持つ人
大規模な開発や生産体制を支えるには、多様な専門分野の連携が欠かせません。
コミュニケーションを大切にし、互いの知見を尊重できる人が活躍しています。
理系学生が活かせるスキルや専攻
理系学生は、研究で培った課題発見力・分析力・実験計画力などが強みになります。三菱電機株式会社の事業領域は電機・機械・情報・化学・物理など多岐にわたり、以下のような専攻が特に活躍しています。
| 職種例 | 活かせる専攻・スキル例 |
| 研究職/開発職 | 電気電子・情報通信・機械・材料・物理・化学などの基礎研究、AI・制御アルゴリズム設計 |
| 設計職 | 機械設計・構造解析・回路設計・ソフトウェア開発など、システム設計スキル |
| 生産技術職 | 製造プロセス設計・品質管理・生産ライン自動化・制御工学 |
| 情報・IT系職種 | 組み込みシステム開発、データ解析、IoT・クラウド領域でのプログラミング・AI応用 |
研究内容を面接で語る際は、「どんな課題を設定し、どう解決したか」を簡潔に説明すると評価されやすい傾向にあります。
同社の技術フィールドの広さから、専攻を問わず活躍できる機会がある点も魅力の一つです。
参考:三菱電機株式会社 新卒採用サイト|職種紹介ページ
参考:リクナビ2025 三菱電機株式会社 採用情報
三菱電機株式会社が求めるのは、技術を通して社会をより良くしたい意志を持つ人です。
理系学生は、自分の研究やスキルを企業の事業領域にどう結びつけるかを意識して、選考準備を進めましょう。
三菱電機株式会社の年収・初任給

三菱電機株式会社の平均年収は大手電機メーカーの中でも安定した水準です。
新卒の初任給も近年引き上げられ、大学院卒・学部卒いずれも高い水準を維持しています。
三菱電機株式会社の平均年収
三菱電機株式会社の給与水準は、業界内でも上位クラスに位置しています。
2025年3月期の有価証券報告書によると、平均年収は約812万円、平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は16.7年です。
上記の数値は同業他社と比較しても高い水準であり、日立製作所、東芝とほぼ同程度のレンジに位置します。
給与体系は年功的要素と成果評価を組み合わせた制度で、職務内容や等級に応じて昇給します。
三菱電機株式会社の初任給
三菱電機株式会社の初任給は、2025年度の入社実績で以下のとおりです。
| 学歴区分 | 初任給(月給) |
| 修士了 | 296,000円 |
| 学部卒 | 269,000円 |
2024年度より初任給のベースアップが実施され、研究開発系職種では地域・事業所に応じた手当が追加されるケースもあります。
また、住宅手当・時間外勤務手当・家族手当などが支給対象となるため、入社数年で総支給額はさらに上昇します。
給与以外にも、三菱電機株式会社はボーナス支給率が高い点も注目です。
過去実績では年2回の賞与(夏・冬)に加えて業績連動型の一時金制度を導入しており、企業業績に応じて支給額が増減します。
三菱電機株式会社は、安定した経営基盤のもとで着実に収入を伸ばせる企業です。初任給水準も高く、昇給・賞与制度が整備されているため、長期的にキャリアと生活の両面で安心できる環境です。
三菱電機株式会社のインターンシップ情報

三菱電機株式会社は、理系学生が研究・技術開発の現場を体験できる多様なインターンシップを実施しています。
参加を通して事業理解を深めるとともに、本選考へのステップにつなげられます。
インターンシップへのエントリー方法
インターンシップへエントリーは、三菱電機株式会社の新卒採用マイページ経由でできます。
例年、夏期(6〜8月)と冬期(11〜2月)に募集があり、応募時には以下のような書類提出が必要です。
・エントリーシート(志望動機、研究概要など)
・適性検査(Webテスト形式)
・研究テーマや希望職種に関する簡単な記述
募集は各事業所・研究所単位で行われるため、希望する事業分野に応じて複数拠点への応募も可能です。
参考:三菱電機株式会社 新卒採用サイト|インターンシップ情報
過去のインターンシップ内容
三菱電機では、事業フィールドごとにさまざまなインターンシップ・イベントを開催しています。
三菱電機株式会社のインターンシップ内容をまとめました。
| プログラム名 | 実施形式 | 期間 | 内容概要 |
| 職場実習型インターンシップ | 対面/オンライン併用 | 5日間~2週間 | 実習テーマ毎に異なる |
| 会社理解型ワークショップ | オンライン | 1日 | 製品やワークショップ、ソリューション事例の紹介 |
| 職場実習型インターンシップ | 対面/オンライン併用 | 5~9日間 | 実際の職場に入り、社員と一緒に業務を経験する |
| 製作所理解型ワークショップ | 対面 | 2~5日間 | 製作所で事務系社員の役割を体感 |
| 1day仕事体験 | 対面/オンライン併用 | 1日 | 業務体験型ワークで事務系職種を体験 |
参考:三菱電機株式会社 新卒採用サイト|インターンシップ情報
参考:リクナビ2025・マイナビ2025 インターンシップ情報ページ
特に、理系学生から人気が高いのは職場で実際に課題に取り組む「職場実習型インターンシップ」です。
社員のサポートを受けながら製品設計や解析プロセスを体験でき、現場の技術レベルを肌で感じられます。
インターン参加者の一部は本選考の早期案内を受け取るケースもあり、選考直結型ではないものの認知・理解を深めるための重要なステップとなっています。
三菱電機株式会社のエントリー方法・選考フロー

三菱電機株式会社の選考は「エントリーシート→Webテスト→面接」の順で進行します。
技術系職種では、研究内容を説明する機会があり、論理的なプレゼン力が求められます。
三菱電機株式会社の採用選考は、例年春頃から本格的に始まります。
選考の流れは大きく分けて以下の通りです。
【選考フロー(技術系職種の場合)】
1.プレエントリー(公式マイページ登録)
新卒採用ページからマイページを開設し、エントリーを行います。
プレエントリーは3月上旬までに開始されるケースが多く、企業説明会や座談会の案内もここで届きます。
2.エントリーシート(ES)提出
エントリーシートの内容は志望動機・学生時代に力を入れたこと・研究概要などで、理系学生の場合は研究テーマの背景や目的を簡潔に説明する力が求められます。
研究を通して学んだことや実際の応用可能性に言及できると評価が高まります。
3.Webテスト(SPIまたは独自適性検査)
一般教養に加えて理系向けの非言語・論理・図形問題が中心で、出題形式は年度により変化しますが2024年度はSPI3形式が採用されました。
基礎力を問う内容が多く、早期対策が重要です。
4.一次面接/二次面接(人事・技術部門)
面接は基本的にオンライン形式であり、人事面接では人物面、技術面接では専攻分野や研究内容を深掘りされます。
「どの事業分野に興味があるか」「自分の技術をどう活かしたいか」を明確に伝えることが大切です。
技術職志望者は、面接で研究概要資料の提出を求められるケースがあります。
5.最終面接/内々定
役員クラスとの最終面接では、志望動機の一貫性と将来ビジョンを確認されます。
内々定は6月頃に通知されるケースが多く、全体の選考期間は2〜3か月程度です。
参考:三菱電機株式会社 新卒採用サイト|選考フロー
参考:リクナビ2025 三菱電機株式会社 採用情報
三菱電機株式会社の選考は倍率も高く、各フローでの完成度が求められます。エントリーシートでの自己分析と、研究内容をわかりやすく伝える練習を早めに始めておくと安心です。
三菱電機株式会社の選考を通過するためのポイント

三菱電機株式会社の選考を突破するには、事業理解と自己分析の深さが鍵になります。
研究経験を企業の事業と結びつけ、志望理由を明確に語れる準備を整えましょう。
三菱電機株式会社の選考では、「技術への理解」「主体性」「社会貢献意識」の3点が重視されます。特に理系学生の場合、研究内容と同社の事業領域をどのように結びつけるかが評価の分かれ目です。
以下では、各ステップで意識すべき通過のポイントを紹介します。
三菱電機株式会社への志望動機を明確にする
志望動機は、「なぜこの業界か」「なぜ三菱電機株式会社なのか」「どう貢献したいか」を軸に構成すると効果的です。
三菱電機株式会社はエネルギー、インフラ、半導体、情報通信など幅広い分野に関わっており、自分の研究や関心と結びつけて話すと説得力が高まります。
たとえば、「電力制御研究の経験を活かして再生可能エネルギー事業に貢献したい」のように具体性を提示できるのが理想です。
三菱電機株式会社のOB・OG訪問を行う
OB・OG訪問は、公式サイトや採用パンフレットでは分からない実際の働き方や社風を肌感覚を把握できます。
特に、理系学生の場合は配属部門によって業務内容が大きく異なるため、OB・OG訪問は情報収集として非常に有効です。
OB・OG訪問の際には、次のような質問を意識してみましょう。
・現在の業務で、どんな技術が活かされているか
・学生時代の研究や専攻がどのように役立っているか
・チームの雰囲気や若手の裁量の大きさ
・三菱電機株式会社の中で感じるやりがいと大変さ
・社内でキャリアを築くうえで意識していること
上記の質問を通じて、「入社後に自分がどう成長できそうか」を具体的にイメージできるようになります。
また、社員の方の回答をもとに志望動機をブラッシュアップすると面接でも説得力が増すためおすすめです。
OB・OG訪問は大学のキャリアセンター経由で依頼するほか、三菱電機株式会社のマイページからの社員紹介制度を利用できる場合もあります。
最近はオンライン訪問も一般的になっており、複数部門の社員から話を聞けると自分に合うフィールドを比較しやすくなるはずです。
参考:三菱電機株式会社 新卒採用サイト|社員メッセージ
参考:リクナビ2025 三菱電機株式会社 採用情報
WEBテストやSPIの対策をする
三菱電機株式会社では、一般的な適性検査を採用しています。
理系学生は数的処理・非言語問題に強い一方で、言語・判断分野を苦手とする傾向があります。そのため、本番前に模試やアプリを活用して慣れておくと安心です。
設問の傾向が年度によって変わるため、最新情報を確認しながら対策を進めましょう。さらに、SPIは単なる足切りではなく、論理的思考力や問題解決力の基礎を見る指標として位置づけられています。
時間制限が厳しいため、解くスピードと正確さを意識してトレーニングするのが重要です。
特に、技術系志望者は構造把握力や論理的説明力を意識した問題演習を繰り返し、本番でも安定した得点が期待できます。
三菱電機株式会社の選考を通過するためには、「研究×事業の接点」を明確にするのが重要です。
自分の強みを企業の価値提供につなげて説明できれば、説得力のある志望動機になります。
早期からOB・OG訪問やSPI対策を始め、着実に準備を進めましょう。
三菱電機株式会社に関するよくある質問

三菱電機株式会社の採用や働き方に関して、理系学生からよく寄せられる疑問をQ&A形式で紹介します。
選考準備や企業研究の際に役立つ情報を簡潔にまとめました。
Q1.三菱電機株式会社のインターンシップは本選考に有利ですか?
A.公式には「選考直結」ではありませんが、参加者に限定セミナーや社員座談会の案内が届くケースがあるようです。
インターンシップに参加すると事業内容や職種理解が深まり、面接で志望動機を具体的に語れるため、有利に働くケースが多いです。
Q2.三菱電機株式会社の勤務地は全国ですか?
A.三菱電機株式会社は、全国各地に拠点があります。代表的な事業所は神奈川(鎌倉・相模原)、兵庫(尼崎・赤穂)、愛知(名古屋)、福岡(福岡・飯塚)などです。
配属先は事業分野やプロジェクトによって異なりますが、本人の希望・適性も考慮されます。転勤はありますが、職種によって頻度が異なります。
Q3.残業や休日出勤は多いですか?
A.有価証券報告書によると、平均残業時間は月20〜25時間程度で業界平均とほぼ同等です。繁忙期は増えるケースもありますが、フレックスタイム制度や有給取得率の高さから柔軟な働き方ができる環境です。
Q4.採用において英語力は必要ですか?
A.TOEICなどのスコア提出は必須ではありませんが、海外プロジェクトやグローバル部門を志望する場合は目安として600〜700点以上が望ましいです。
英語を使う機会は事業所によって異なりますが、海外との技術協力や資料作成などで基礎的な英語力は役立つようです。
まとめ
三菱電機株式会社の就職を目指す理系学生に向けて、企業理解と選考対策の要点を整理します。
①事業の魅力
三菱電機株式会社は、電機・エネルギー・交通・情報通信など幅広い分野で社会インフラを支える総合電機メーカーです。
高度な技術力をもとに環境・社会課題の解決に挑み、研究開発・設計・生産技術など理系学生が力を発揮できるフィールドが豊富にあります。
②求める人物像
同社が求めるのは、主体性を持って挑戦して誠実にものづくりへ向き合える人であり、協調性を大切にしながら課題を解決してチームで成果を出せる人材が評価されます。
また、研究で培った論理的思考力や課題解決力を活かせる環境が整っています。
③選考突破の鍵
研究内容と事業のつながりを意識し、志望動機を具体化することが重要です。
OB・OG訪問で得た現場の情報を盛り込み、説得力のある自己PRを構築しましょう。
早期からインターンやSPI対策を始めれば、選考を優位に進められます。
三菱電機株式会社は、技術を通して社会に貢献したい理系学生にとって最適な企業の一つです。
もし、自分の研究や専攻を活かせる企業と出会いたいと感じているなら、理系学生に特化したオファー型就活サイト「TECH OFFER」を活用してみましょう。
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