日立製作所

理系の皆さん、こんにちは!就職活動、順調に進んでいますか?数多くの企業がある中で、「どの企業が自分に合っているんだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、理系学生に人気の大手メーカーであり、近年はITソリューションを核とした「社会イノベーション事業」で世界をリードする株式会社日立製作所について、就職難易度や年収、専攻別に活躍できるフィールド、働きがい、選考対策までを徹底解説します。企業研究のファーストステップとして、ぜひ活用してください!

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日立製作所はどんな会社?

日立製作所はどんな会社

まずは、日立製作所がどのような会社なのか、全体像を掴んでいきましょう。創業から110年以上の歴史を持ち、日本だけでなく世界の社会インフラを支える巨大企業グループです。

日立製作所は、単なる「メーカー」ではありません。IT(情報技術)とOT(制御・運用技術)、そして高性能なプロダクトを組み合わせ、社会や企業が抱える課題を解決する「社会イノベーション事業」をグローバルに展開しているのが最大の特徴です。

項目内容
企業名 株式会社日立製作所 (Hitachi, Ltd.)
創業1910年
設立1920年2月1日
代表者取締役 代表執行役 執行役社長兼CEO 徳永 俊昭
本社所在地東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
連結売上収益9兆7833億円(2025年3月期)
連結従業員数282,743名(2025年3月末現在)
単独従業員数25,892名(2025年3月期有価証券報告書)
平均年齢42.6歳(2025年3月期有価証券報告書)
平均勤続年数18.7年(2025年3月期有価証券報告書)

日立製作所の事業概要

日立製作所は「何の会社?」と聞かれたら、一言で答えるのが難しいほど幅広い事業を展開しています。現在は大きく分けて「デジタルシステム&サービス」「グリーンエナジー&モビリティ」「コネクティブインダストリーズ」の3つのセクターで事業を推進しています。

  • デジタルシステム&サービス
    金融、官公庁、ヘルスケアなど、様々な分野の顧客に対して、コンサルティングからシステム構築、運用までを一貫して提供するITサービス事業です。日立のDX(デジタルトランスフォーメーション)を牽引する中核事業であり、独自のソリューション「Lumada(ルマーダ)」を活用して、顧客のデータから新たな価値を創造しています。主にBtoBのビジネスモデルです。

  • グリーンエナジー&モビリティ
    脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギー関連のシステムやパワーグリッド、原子力発電などを手掛けるエネルギー事業と、高速鉄道車両や運行管理システム、エレベーター・エスカレーターなどを提供するモビリティ事業です。私たちの生活に欠かせない社会インフラを支えています。

  • コネクティブインダストリーズ
    半導体製造装置や計測分析装置、産業用機器、生活を豊かにする家電まで、幅広いプロダクトを開発・提供しています。これらの機器をデジタル技術でつなぎ、工場の自動化やサプライチェーンの最適化などを実現します。

このように、日立は非常に多岐にわたる事業領域を持っており、それぞれの分野で高い技術力と実績を誇っています。理系学生の皆さんの専門性を活かせるフィールドが、きっと見つかるはずです。

日立製作所の強み

次に、競合他社と比較した日立製作所の強みを見ていきましょう。ここでは、特に3つのポイントに絞って解説します。

  1. 1.OT×IT×プロダクトの総合力
    日立製作所の最大の強みは、社会インフラを制御・運用する技術(OT)、長年培ってきた情報技術(IT)、そして高性能な製品(プロダクト)の3つを全て自社グループで保有していることです。これにより、例えば「鉄道車両(プロダクト)の運行データをITで分析し、最適な運行計画を立てる(OT)」といった、複合的で高度なソリューションを提供できます。この総合力こそが、社会全体の課題解決を目指す「社会イノベーション事業」の原動力となっています。

  2. 2.データから価値を創出する「Lumada(ルマーダ)」
    「Lumada」は、顧客のデータと日立の技術・ノウハウを組み合わせて、新たな価値を協創するためのソリューションです。製造業の生産性向上や、交通機関の効率化、エネルギーの安定供給など、世界中で4700件以上のユースケース(2024年時点)を生み出しています。単にモノを作るだけでなく、データ活用によって顧客のビジネス変革を支援するビジネスモデルは、日立の大きな強みと言えるでしょう。

  3. 3.グローバルに広がる研究開発ネットワーク
    日立は、日本だけでなく北米、ヨーロッパ、中国、インドなど世界各地に研究開発拠点を構えています。各地域のニーズや課題をいち早く捉え、現地の大学や研究機関とも連携しながら、最先端の技術開発に取り組んでいます。このグローバルなR&D体制が、革新的な製品やサービスを生み出し続ける基盤となっています。

    日立製作所は、ITからエネルギー、産業機器まで幅広い事業を手掛ける巨大企業です。「OT×IT×プロダクト」の総合力を活かし、データ活用ソリューション「Lumada」を核として、世界の社会課題解決に貢献しているのが特徴です。


日立製作所の福利厚生

企業で長く働く上で、福利厚生はとても重要な要素ですよね。日立製作所は、社員が安心して働き続けられるよう、充実した制度を整えています。

  • 住宅支援
    独身寮や社宅が完備されているほか、持ち家取得支援や家賃補助などの制度もあります。若手社員にとっては、生活基盤を安定させやすい環境と言えるでしょう。

  • カフェテリアプラン
    年間数万円分のポイントが付与され、自己啓発、育児・介護用品の購入など、様々なメニューから自分のライフスタイルに合わせて自由にサービスを選べる制度です。

  • 柔軟な働き方
    フレックスタイム制度や在宅勤務制度が多くの職場で導入されており、育児や介護と仕事の両立を支援する短時間勤務制度なども整っています。個々の事情に合わせて働きやすい環境が魅力です。

  • その他
    財形貯蓄制度や社員持株会、各種保険制度など、資産形成や万が一の備えをサポートする制度も充実しています。

日立製作所は、住宅支援から自己啓発、柔軟な働き方のサポートまで、非常に手厚い福利厚生制度が整っています。社員一人ひとりのライフプランを尊重し、長期的なキャリア形成を支える体制が魅力です。

日立製作所の社風・働きがい

日立製作所の社風・働きがい

大企業というと、「堅実」「年功序列」といったイメージを持つ人もいるかもしれません。ここでは、社員の声や客観的なデータから、日立製作所のリアルな社風や働きがいに迫ります。

社員の声から見る日立製作所

採用サイトの社員インタビューなどからは、以下のようなキーワードが見えてきます。

  • 若手からの挑戦を後押しする文化
    日立には「やってみよう」という精神が根付いている、という声が多く聞かれます。若手のうちから責任ある仕事を任されたり、新しいプロジェクトへの参加を奨励されたりする風土があるようです。上司や先輩がしっかりとサポートしてくれるため、失敗を恐れずにチャレンジできる環境と言えるでしょう。

  • 多様な専門家との協働
    前述の通り、日立は非常に幅広い事業領域を持っています。そのため、一つのプロジェクトを進める上で、様々な分野の専門知識を持つ社員と協力する機会が豊富にあります。自分の専門外の知識に触れ、刺激を受けながら視野を広げられるのは、日立ならではの働きがいと考えられます。

  • 社会貢献への高い意識
    「社会イノベーション事業」を掲げていることからも分かるように、社員一人ひとりが「自分たちの仕事が社会を良くする」という強い使命感を持って働いています。エネルギー問題や環境問題、医療の高度化といった大きな社会課題の解決に直接貢献できることは、大きなやりがいにつながるでしょう。


日立製作所の社風は、若手の挑戦を歓迎し、多様な人材が協力し合うことで社会課題の解決を目指すというものです。スケールの大きな仕事を通じて社会に貢献したい、という意欲のある人にとっては非常に魅力的な環境と言えます。

日立製作所のワークライフバランス

仕事のやりがいも大切ですが、プライベートとの両立も気になるところですよね。日立製作所は、社員のワークライフバランスを重視した制度作りに力を入れています。

公式なデータは部署や時期によって変動しますが、サステナビリティ関連の報告書などから、全社的に残業時間の削減や有給休暇の取得促進に取り組んでいることがうかがえます。

  • 平均残業時間
    公式データはありませんが、日立グループ全体で働き方改革が進められており、グループ各社で差はありますが、過度な長時間労働の是正に取り組んでいます。
    (※所属する会社や部署、繁閑により異なります)

  • 有給休暇取得率
    年間の平均有給取得日数は16日以上となっており、比較的休暇を取得しやすい環境と考えられます。

  • 育児休業取得率
    男性の育児休業取得も推進しており、取得率は年々向上しています。育児をしながらキャリアを継続できる環境づくりが進んでいます。


フレックスタイム制度や在宅勤務の活用も進んでおり、多くの社員が自律的に働き方をコントロールしています。「今日は集中して作業したいから在宅勤務」「明日は子供の用事があるので早めに退社」といった柔軟な働き方が可能です。

日立製作所は、残業削減や休暇取得の促進に加え、フレックスタイムや在宅勤務といった制度の活用により、社員が仕事とプライベートを両立しやすい環境を整えています。

日立製作所の就職難易度

日立製作所の就職難易度

結論から言うと、日立製作所の就職難易度は「きわめて高い」と言えます。

その根拠として、以下の3点が挙げられます。

  1. 1.圧倒的な知名度と人気
    日本を代表する企業グループであり、安定性や事業の社会貢献性の高さから、文系・理系を問わず毎年非常に多くの学生から人気を集めています。

  2. 2.事業領域の広さ
    IT、エネルギー、インフラ、メーカー機能など、あらゆる分野を網羅しているため、様々な専攻の優秀な学生が応募してきます。競合となる学生のレベルも非常に高いことが予想されます。

  3. 3.採用人数と応募倍率から見る就職難易度
    日立製作所の新卒採用人数は例年700〜800名規模と多い一方で、毎年数万人規模のエントリーが集まります。公式発表の採用計画からも分かるように、募集人数は一定数あるものの、人気の高さから倍率は非常に高く、入社難易度は「きわめて高い」と言えます。


同業の総合電機メーカーである三菱電機や東芝、IT分野では富士通やNTTデータなどと比較しても、その難易度はトップクラスです。内定を勝ち取るには、万全の準備が必要不可欠です。

日立製作所の採用大学・採用人数

ここでは、どのような大学から採用されているのか、また年間の採用規模はどのくらいなのか、具体的なデータを見ていきましょう。

日立製作所の採用大学・採用人数

「学歴フィルターはあるの?」と心配な方もいるかもしれませんね。 ここでは、採用実績のある大学や過去の採用人数データを見ていきましょう。

日立製作所は、特定の大学に偏ることなく、全国の国公立・私立大学および大学院から幅広く採用しているのが特徴です。出身大学名よりも、個人の持つ専門性やポテンシャルが重視される傾向にあると考えられます。

日立製作所の採用大学一覧

日立製作所の採用サイトでは、具体的な大学名は公表されていません。しかし、採用実績として「全国の国公私立大学・大学院、高等専門学校、海外大学」と明記されており、門戸が広く開かれていることがわかります。

日立製作所の採用人数

日立製作所の新卒採用人数は、例年700〜800名規模となっています。2026年度の採用計画では、新卒採用を770人とする計画が発表されており、積極的な採用姿勢がうかがえます。

採用年度(入社年) 新卒採用人数
2026年度(計画) 770名
2025年度(実績) 730名
2024年度(実績) 660名

採用人数自体は多いですが、それ以上に多くの応募者が集まるため、倍率は非常に高くなります。職種別では、やはり事業内容を反映して技術系の採用が半数以上を占めると考えられます。

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日立製作所が求める人物像・活かせるスキル

日立製作所が求める人物像・活かせるスキル

選考を突破するためには、企業がどのような人材を求めているのかを正しく理解することが不可欠です。

日立製作所が求める人物像

日立製作所の採用メッセージには、「前例より、挑戦を選ぶ人」「会社を超えて、社会を想う人」といった言葉が掲げられています。ここから、以下のような人物像が求められていると読み解くことができます。

  1. 1.社会課題への強い当事者意識
    自社の利益だけでなく、事業を通じて社会をより良くしたいという強い情熱を持つ人。エネルギー問題や環境問題、人々の暮らしの質の向上など、壮大なテーマに主体的に取り組める人材が求められています。

  2. 2.多様性を尊重し、チームで成果を出せる人
    日立の仕事は、様々な専門性を持つ人々と協力しなければ成し遂げられません。異なる意見や価値観を尊重し、周囲を巻き込みながら一つの目標に向かって進める協調性とリーダーシップが必要です。

  3. 3.変化を恐れないチャレンジ精神と学習意欲
    デジタル化の進展など、社会は常に変化しています。前例踏襲ではなく、常に新しい知識や技術を学び、未知の領域にも果敢に挑戦していく姿勢が重要視されます。


日立製作所は、単に優秀なだけでなく、「社会を良くしたい」という高い志を持ち、多様なチームの中で主体的に挑戦・成長できる人材を求めていると言えるでしょう。

理系学生が活かせるスキルや専攻

日立製作所の事業領域は非常に広いため、理系のほぼ全ての専攻分野の学生が活躍できるフィールドがあります。

  • 機械系
    鉄道車両、発電プラント、産業用機械、エレベーターなどの設計・開発、生産技術。

  • 電気・電子系
    パワーエレクトロニクス、制御システム、半導体製造装置、センサー技術、通信システムなどの研究開発・設計。

  • 情報系
    AI、IoT、ビッグデータ解析、セキュリティ技術を活用したソリューション開発、システムエンジニアリング、ソフトウェア開発。

  • 物理・応用物理系
    先端材料、半導体プロセス、計測・分析技術、光学技術などの研究開発。

  • 化学・材料系
    高機能材料、エネルギー関連材料、半導体材料、環境技術などの研究開発。

  • その他
    経営工学、数理科学、生命科学など、様々な専門性が各事業分野で求められています。


特に、専攻分野の知識に加えて、プログラミングスキル(Python、C++など)、データ分析スキル、CADの使用経験、語学力(特に英語)といったスキルがあると、より高く評価される可能性があります。

日立製作所の年収・初任給

日立製作所の年収・初任給

就職活動において、給与はキャリアプランを考える上で重要な要素の一つです。ここでは、日立製作所の年収と初任給について見ていきましょう。

日立製作所の平均年収

最新の2024年3月期の有価証券報告書によると、日立製作所の平均年間給与は961万円です。

国税庁が発表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」における日本の平均給与は458万円ですので、その2倍以上の非常に高い水準にあることが分かります。同業のメーカーと比較してもトップクラスの給与水準であり、待遇面での魅力は大きいと言えるでしょう。
年齢や役職によって年収は変動しますが、30代で1,000万円に到達する社員も少なくないと考えられます。

日立製作所の初任給

2025年4月入社の初任給(予定)は以下の通りです。こちらも国内トップレベルの水準となっています。

近年の賃上げの流れを反映し、優秀な人材を確保するために初任給も引き上げられています。これらの給与に加えて、残業手当や各種手当、年2回の賞与(ボーナス)が支給されます。
ただし、キャリア採用や募集要項に記載された区分以外で採用される場合は、本人のスキルや経験に応じて給与が個別に決定されます。特に、AI・データサイエンスといった専門性の高い職種では、初任給以上の給与が適用されることもあります。

日立製作所のインターンシップ情報

日立製作所のインターンシップ情報

日立製作所への就職を考えているなら、インターンシップへの参加は非常におすすめです。企業や仕事への理解が深まるだけでなく、選考で有利に働く可能性もあります。

インターンシップへのエントリー方法

日立製作所のインターンシップは、主に夏と冬に開催されます。技術系職種、事務系職種それぞれで多様なプログラムが用意されています。

  • 開催時期:
    • 1.夏期:8月〜9月頃
    • 2.冬期:12月〜2月頃

  • 応募期間:
    • 1.夏期:5月下旬〜7月上旬頃
    • 2.冬期:10月〜11月頃

  • 応募方法: 日立製作所の新卒採用サイトからマイページ登録を行い、エントリーします。


エントリーシートの提出やWebテストの受検が必要な場合が多いため、早めに情報をチェックして準備を進めましょう。

過去のインターンシップ内容

日立製作所のインターンシップは、実際の職場に入って業務を体験する「職場受け入れ型」が中心です。

  • 期間: 1日〜2週間程度のプログラムが多いようです。

  • ・形式: 対面またはオンライン、あるいはその両方を組み合わせたハイブリッド形式。

  • 内容例

     研究開発職: 研究所で社員と共に最先端の研究テーマに取り組む。

     設計開発職: 製品開発のプロセス(要件定義、設計、シミュレーション等)を体験する。

     SE職: 顧客の課題解決に向けたシステム提案のグループワークを行う。

     共通: 社員との座談会、工場や研究所の見学など。

現場の第一線で働く社員から直接フィードバックをもらえる貴重な機会です。自分の専門性がどのように仕事に活かせるのか、リアルに体感できるでしょう。

日立製作所のエントリー方法・選考フロー

日立製作所の一般的な選考フローは以下の通りです。技術系の場合は、これに加えてリクルーター面談や技術面談が設定されることがあります。

  1. 1.エントリーシート(ES)提出
    自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)、志望動機などを記述します。なぜ日立なのか、入社して何を成し遂げたいのかを明確に伝える必要があります。

  2. 2.Webテスト
    SPIや玉手箱形式のテストが一般的です。能力検査(言語・非言語)と性格検査が行われます。事前の対策は必須です。

  3. 3.面接(複数回)
    通常、2〜3回の面接が実施されます。一次面接は若手〜中堅社員、二次面接は管理職、最終面接は役員クラスが面接官となることが多いようです。

    • 形式: 個人面接が中心。

    • 質問内容: ESの内容深掘り、研究内容の説明(理系の場合)、困難を乗り越えた経験、チームでの役割など、人柄やポテンシャルを見る質問が多いです。

    • 技術面接: 技術系の職種では、自身の研究内容について深くプレゼンテーションし、専門性に関する質疑応答を行う場が設けられます。

  4. 4.内々定: 全ての選考を通過すると、内々定となります。



技術系職種の鍵となる「ジョブマッチング」

日立の技術系職種(研究開発、設計開発、SEなど)を目指すなら、必ず理解しておくべき特別な選考ステップが「ジョブマッチング」です。
これは、学生と配属希望の部署が直接対話を行う面談を指し、入社後のミスマッチを防ぐための重要な制度です。

通常の面接との違い

ジョブマッチングで対話する相手は、人事担当者ではなく、実際に働くことになる部署の社員です。これにより、より深く、具体的な相互理解が可能になります。

ジョブチングの主な流れ


1. 部署の選択
マイページから、自身の専門性やスキルを活かしたい事業分野・職種を選び、エントリーします。

2. 現場の技術者との面談
・選択した部署の社員と1対1で直接対話します。
・この場で、自身の研究内容やスキルを専門的にアピールします。
・同時に、「具体的な仕事内容」や「入社後のキャリアパス」など、現場ならではのリアルな情報を得ることができます。

3. マッチングの成立
面談を通じて、学生と部署、双方の合意が形成されるとマッチング成立となります。
このマッチングの成立が、実質的な内々定と位置づけられています。

ジョブマッチングの重要性

一般的な人事面接とは異なり、この現場の社員との対話と評価が、技術系採用における最重要プロセスと言えます。
そのため、日立の技術系職種を志望する場合は、「どの部門で、自身のスキルをどう活かしたいか」を具体的に考え、準備することが内定への鍵となります。

日立製作所の選考を通過するためのポイント

日立製作所の選考を通過するためのポイント

難関である日立製作所の選考を突破するために、押さえておきたい3つのポイントを解説します。

日立製作所への志望動機を明確にする

数多くの事業を展開しているからこそ、「なぜ日立製作所でなければならないのか」を論理的に説明することが極めて重要です。

  • なぜ日立製作所を選んだのか
    同業他社(例:三菱電機、富士通など)と比較して、日立のどこに魅力を感じるのかを具体的に述べましょう。「OT×IT×プロダクトの総合力」や「Lumadaによる社会課題解決」といったキーワードと、自身の経験や価値観を結びつけると効果的です。

  • 何をしたいか?
    日立のどの事業分野で、自分の専門性(研究内容など)をどのように活かし、どのような社会課題の解決に貢献したいのかを明確に語れるように準備しましょう。企業の目指す方向性と、自分のキャリアプランが一致していることをアピールすることが大切です。

日立製作所のOB・OG訪問を行う

Webサイトや説明会だけでは得られない「生の情報」を得るために、OB・OG訪問は非常に有効です。

  • 聞くべき質問の例

    ・「仕事の具体的な内容と、一番やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?」

    ・「職場の雰囲気や、チームでの仕事の進め方を教えてください」

    ・「理系のバックグラウンドが、どのような場面で活かせると感じますか?」

    ・「若手のうちから挑戦できる環境はありますか?具体的なエピソードがあれば教えてください」


リアルな働き方を知ることで、志望動機に深みが増し、面接での受け答えにも説得力が生まれます。

WEBテストやSPIの対策をする

面接に進むためには、最初の関門であるWebテストを通過しなければなりません。多くの学生がここでふるい落とされるため、対策は必須です。

市販の対策本を1〜2冊繰り返し解き、出題形式に慣れておくことが重要です。特に、非言語(計数)分野は対策の効果が出やすいので、苦手な人も諦めずに取り組みましょう。

日立製作所に関するよくある質問

日立製作所に関するよくある質問

最後に、就活生の皆さんが抱きがちな疑問にQ&A形式で簡潔にお答えします


Q1. 配属はどのように決まりますか?

A1. 選考過程での面談やエントリーシートで希望を伝え、本人の適性や専門性、事業部のニーズを総合的に勘案して決定されます。技術系の職種では、研究内容とのマッチングが重視される傾向にあります。

Q2. 海外で働くチャンスはありますか?
A2. はい、豊富にあります。若手のうちから海外のプロジェクトに参加する機会や、海外拠点へのトレーニー制度、駐在など、グローバルに活躍できるキャリアパスが用意されています。語学力があれば、チャンスはさらに広がります。

Q3. 入社後の研修制度はどのようになっていますか?
A3. 新入社員研修はもちろん、階層別研修や専門スキルを磨くための技術研修、グローバル人材育成プログラムなど、非常に充実した研修体系が整っています。社員の継続的な成長を支援する文化があります。

先輩の声|ES体験談でリアルをチェック

ES体験談

日立製作所

実際に提出されたESを公開。志望動機・ガクチカの書き方を具体例で確認。


同業他社のESも見て“差がつくポイント”を押さえる

まとめ

この記事では、日立製作所の事業内容から働きがい、選考対策までを網羅的に解説してきました。

  • 日立の魅力: 「OT×IT×プロダクト」の総合力を武器に、社会インフラを支え、グローバルな社会課題の解決に貢献できるスケールの大きな仕事が魅力。

  • 求める人物像: 社会課題への高い意識、チームワーク、そして変化を恐れない挑戦心を持つ人材。

  • 選考突破の鍵: 「なぜ日立か」を徹底的に掘り下げ、自身の専門性と結びつけて語ること。

日立製作所は、間違いなく日本の産業界をリードするトップ企業の一つです。就職難易度は非常に高いですが、それに見合うだけのやりがいと成長の機会に満ちています。この記事を参考に、しっかりと企業研究と自己分析を進め、自信を持って選考に臨んでください。

皆さんの就職活動が実りあるものになるよう、心から応援しています!


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参照元

日立製作所 企業情報
日立製作所 社会データ
日立製作所 事業領域
日立製作所 福利厚生・各種制度
日立製作所 採用メッセージ
日立製作所 2025年3月期有価証券報告書
日立製作所 採用情報
日立製作所 ジョブマッチングとは
日立製作所 教育・研修制度
日立製作所 よくある質問
日立製作所 社員インタビュー
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