【28卒】就活はいつから始める?
理系就活のスケジュールと準備を徹底解説

就活準備

「就活って、いつから始めればいいの?」「何をすればいいの?」 そんな疑問を持つ28卒の理系学生に向けて、就活の進め方やスケジュールをわかりやすく解説します。 研究や授業との両立が求められる理系だからこそ、早めの情報収集と計画的な準備が大切。 自分らしく活躍できる場を見つけるために、まずは就活の全体像をしっかりつかんでおきましょう。

目次

28卒の理系就活はいつから始める?早期化トレンドを把握しよう

「理系の就活って、いつから始めたらいいんだろう?」「研究室の先輩は忙しそうだけど、自分はいつから動けば間に合うの?」就職活動を意識し始めた理系学生のあなたが、まず最初に抱く疑問ではないでしょうか。

結論から言うと、理系学生の就職活動は、大学3年生/修士1年生の春から動き出すのが成功のカギです。

近年、企業の採用活動は「早期化」が進んでおり、のんびりしていると「気づいたときには出遅れていた…」という事態になりかねません。このセクションでは、28卒のあなたが知っておくべき就活のリアルなスケジュールと、早期化トレンドを乗りこなすための具体的なアクションを徹底解説します。

理系就活は早めがカギ!動き出しの実態を知ろう

「就活は大学4年生になってから」というイメージは、もはや過去のものです。実際の就活市場では、多くの学生がもっと早い段階で内定を獲得しています。

内閣府の調査によると、就活生の約3割が大学3年生/修士1年生の2月末までに、約8割が5月末までに内々定を得ているというデータもあります。これは、多くの学生にとって大学4年生/修士2年生の夏前には就活が事実上終わっていることを意味します。

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先輩の声

早期化が進んでいることを知り、早めの行動が重要だと感じました。
  
先輩イラスト

特に、研究や実験で忙しい理系学生にとって、早めのスタートは不可欠です。計画的に準備を進めなければ、卒論や修論と就活のスケジュールが重なり、どちらも中途半端になってしまう可能性があります。

早期に動き出すことのメリットは、精神的な余裕が生まれることにもあります。早い段階で内定を得られれば、その後の就活で焦りや不安を感じることなく、落ち着いて卒業研究に集中できます。理系学生にとって、「早めの行動」は「研究と就活の両立」を成功させ、不安を軽減するための最も有効な戦略なのです。

政府が定めた指針に基づく就活スケジュールとは

就活の早期化が進む一方で、政府が定める公式な就活ルールも存在します。まずは基本として、このスケジュールを理解しておきましょう。

基本のスケジュール
大学3年生/修士1年生 3月1日~ 広報活動開始(企業説明会、エントリー受付など)
大学4年生/修士2年生 6月1日~ 採用選考活動開始(面接、筆記試験など)
大学4年生/修士2年生 10月1日~ 正式な内定

出典: 内閣官房「2025年度(令和7年度)卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」(2024年4月発表)

一般的に「就活解禁」と呼ばれるのは、この「広報活動開始」の3月1日を指します。このルールは、学生が学業に専念できるよう配慮するためのものですが、あくまで「要請」であり、法的な拘束力はありません。

そのため、外資系企業やベンチャー企業など、このルールに縛られずに独自のスケジュールで採用活動を行う企業も多く存在します。理系学生に人気の高い大手メーカーであっても、インターンシップなどを通じて、実質的な選考を水面下で早くから始めているのが実情です。

つまり、政府の定めるスケジュールは「あくまで目安」と捉え、「就活解禁」の言葉に安心してはいけません。

さらに、2025年卒業の学生(25卒)からは、一部ルールが改定されました。専門性を高める目的の「2週間以上の専門型インターンシップ」などに参加した学生は、大学4年生になる前の春休みから、6月を待たずに選考を受けられるようになりました。

選考直結型の夏インターンに注目

では、早期化する就活の中で、最初の重要な関門は何か? それが大学3年生/修士1年生の夏に行われるサマーインターンシップです

もはやインターンシップは単なる職業体験の場ではありません。25卒の就活からは「採用直結型インターン」が正式に解禁され、企業はインターンでの評価を本選考に活用できるようになりました。つまり、インターンは「本選考の一部」であり、早期内定に直結する重要なステップなのです。

        
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採用担当者の声

夏インターンの選考は5月〜6月がピーク。そのため、動き出しが早い学生が有利です。
  
面接官(男性)イラスト

この言葉が示す通り、夏のインターンに参加するためには、大学3年/修士1年の春(~5月)にはエントリーシート(ES)などの準備を始めることをおすすめします。

修士・博士課程の理系学生の83.5%が夏インターンに参加したというデータもあり(TECH OFFER調べ)、早期内定を目指す理系学生にとってインターンへの参加は「ほぼ必須」と言っても過言ではないでしょう。

早期内定者はどう動いた?成功例から学ぶ

実際に早期内定を獲得した先輩たちは、どのように動いていたのでしょうか。成功の共通点は、やはり「動き出しの早さ」と「インターンの積極活用」でした。

早期内定者の事例:M.N.さん

修士1年生の4月に逆求人サイト「TECH OFFER」に登録し、情報収集を開始。夏と冬合わせて8社のインターンシップに参加。インターン経由で早期選考の案内を受け、最終的に複数社から内定を獲得。もっと読む

このように、多くの早期内定者は大学3年生/修士1年生の前半から主体的に動き出し、インターンシップをチャンスの場として最大限に活用しています。

Voice

先輩の声

研究だけしていれば企業に認められる、ということはありません。就活準備の時間を意識的に確保することが大切です。
  
先輩イラスト

また、M.N.さんの事例からもわかるように、研究で忙しい理系学生にとって、効率的な情報収集は成功の秘訣です。「逆求人型(オファー型)」サービスを活用すれば、自分に合った企業からのアプローチを待つことができるため、時間を有効に使いながら就活を進められます。

        
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「研究で忙しいのに、膨大な企業情報から自分に合うインターンを探すのは大変…」 「どうせなら、自分の専門性を評価してくれる企業と効率よく出会いたい」そんなあなたにこそ、理系学生に特化したオファー型就活サービス「TECH OFFER」がおすすめです。

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理系就活の基本ステップをおさえよう!28卒就活の流れとスケジュール表

就活を「具体的に、いつ、何を、どの順番で進めたらいいの?」と戸惑っている方も多いでしょう。

就職活動は、やみくもに始めてもうまくいきません。目的地までの地図を持つように、全体の流れとやるべきことを把握し、計画的に進めることが成功への一番の近道です。

このセクションでは、就活の基本的な考え方から、具体的なToDoリスト、そして理系学生のための月別スケジュールまで、あなたが今すぐ行動に移せるように分かりやすく解説します。

就活とは?まず知っておきたい基本の考え方

そもそも「就活」とは何でしょうか。 就活とは、学生が卒業後に入る企業を見つけるために行う、一連の活動のことです。具体的には、自分自身について深く考える「自己分析」から始まり、世の中にある様々な企業を知る「企業研究」、企業への応募、そして面接などの「選考」を経て、内定を獲得するまでの一連のプロセスを指します。

しかし、就活は単なる「内定獲得ゲーム」ではありません。 最も大切な基本の考え方は、「自分と企業とのマッチング」です。あなたが持つ強みや価値観、将来やりたいことと、企業が求める人物像や事業内容、文化が合致する点を見つけ出す作業、それが就活の本質です。

「内定を取ること」だけをゴールにしてしまうと、入社後に「こんなはずじゃなかった…」とミスマッチが起こる可能性があります。そうではなく、「自分がいきいきと働き、成長できる場所はどこか?」という視点を持つことが、後悔しないキャリア選択に繋がります。この考え方を念頭に置くことで、これから取り組む自己分析や企業研究が、より有意義なものになるはずです。

     
Voice

採用担当者の声

お互いの理解が深まるほど、納得のマッチングが生まれます。「自分を知ってもらう行動」と「相手を知る行動」を意識しましょう!
    
面接官(女性)イラスト

自己分析・企業研究・選考対策…何をやるべき?

就活の全体像を掴むために、具体的に「やるべきこと」をリストアップしてみましょう。やることは多岐にわたりますが、大きく分けると以下のステップになります。一つずつ着実に進めていきましょう。

準備
自己分析 自分の強み・弱み、価値観、興味を整理し「就活の軸」を定める。全ての活動の土台となる最も重要なステップ。
情報収集ツールの確保 ナビサイトや逆求人型(オファー型)サイトに登録し、効率的に情報を集める準備をする。研究で忙しい理系学生には必須のステップ。
業界・職種・企業研究 世の中にどんな業界・職種・企業があるかを知り、自分の軸と照らし合わせながら、興味のある企業を絞り込んでいく。
アクション
インターン・説明会参加 実際に企業を訪問したり、社員と話したりすることで、Web上の情報だけでは分からないリアルな情報を得る。
OB・OG訪問 志望企業で働く大学の先輩に話を聞き、仕事内容や社風への理解を深める。
選考対策
エントリーシート(ES)・履歴書作成 企業に応募するための書類を作成する。履歴書が学歴などの基本情報を伝えるのに対し、ESでは自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などを通して自分をアピールする。
筆記試験・Webテスト SPIなどが代表的。多くの企業で選考の初期段階に実施されるため、早めの対策が必要。
グループディスカッション(GD) 複数人の学生で与えられたテーマについて議論し、結論を出す。協調性や論理的思考力が見られる。
面接 個人または集団で、採用担当者や役員からの質問に答える。志望動機や人柄を直接伝える選考の最終関門。

これらの準備を怠ると、ESが通らなかったり、面接でうまく話せなかったりと、自信を失う原因になりかねません。「もっと早く準備しておけば…」と後悔しないためにも、大学3年生や大学院1年生の春頃までには、まずは特に重要な「自己分析」に着手しておきましょう。

月別スケジュールで見る!就活準備の進め方

やるべきことが分かったら、次は「いつ、何をやるか」です。

ここでは、28卒の理系学生が乗り遅れないための就活スケジュールをご紹介します。この表で全体像を把握し、今やるべきことを明確にしましょう。

就活スケジュール表

補足:理系ならではの「学校推薦」とは?

上記のスケジュールは主に「自由応募」の場合です。理系就活では、大学や教授の推薦を受けて選考に進む「学校推薦」という選択肢もあります。 学校推薦は、自由応募より選考が後ろ倒し(大学3年生/修士1年生の2月〜3月頃に受付開始が多い)で、内定率が高いのがメリットです。しかし、「原則1社しか応募できない」「内定したら辞退できない」といったルールがあるため、自由応募と並行して準備を進め、万が一に備えておくのが賢明な戦略です。

        
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就活の全体像が見えると、やるべきことの多さに次の一歩を迷うかもしれません。

そんな時は、まず最も効率的な仕組みから作りましょう。理系学生に特化したオファー型就活サービス「TECH OFFER」にプロフィールを登録しておけば、あなたが研究に集中している間にも、企業があなたの専門性やスキルを見て、オファーを送ってくれます。あなたに合った就活の第一歩を、ここから始めてみましょう!

知っておきたい理系特有の就活知識

基本的な就活の流れは同じでも、理系学生には文系学生とは異なる特有の課題や選考プロセスが存在します。「研究で忙しいのに、どうやって時間を確保すればいい?」「自分の専門分野って、就活でどう活かせばいいんだろう?」といった悩みは、多くの理系学生が抱くものです。

このセクションでは、そんな理系学生ならではの就活のポイントを3つの切り口から解説します。特有の知識をあらかじめ知っておくことで、あなたの理系としての強みを最大限に活かし、効率的に就活を進めることができます。

大学院生はどう動く?学部との就活スタイルの違い

理系就活では、学部生と大学院生で、企業からの見られ方や評価のポイント、そして就活の動き方が異なります。特に大学院生の就活は、学部生よりも早期に始まり、早期に終わる傾向があることを知っておきましょう。

学部生と大学院生の主な違いを以下の表にまとめました。

                           
学部生
主な評価ポイント ポテンシャル(将来性・伸びしろ)が中心
就活の動き方 大学院生よりやや遅れて動き出す傾向。
求められるアピール 成長意欲や、未知の分野にも挑戦する積極性
主な募集職種 総合職や、入社後の研修を前提とした技術職など
                           
大学院生
主な評価ポイント 専門性 + ポテンシャルの両方が見られる
就活の動き方 早期から動き出し、早期に内定を得る傾向
求められるアピール 自身の研究内容で培った知識やスキル、論理的思考力
主な募集職種 研究職、開発職など、高度な専門性を要する職種も多い

このように、学部生は「将来の伸びしろ」を、大学院生は「専門力+伸びしろ」を評価されるという違いがあります。

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採用担当者の声

学部生は、新しいことを吸収する力や学び続ける意欲をアピールすることが重要です。
    
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大学院生は、専門知識やスキルを、企業でどう活かせるのかを具体的にアピールしましょう。
    
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卒論・修論と就活を両立する時間の使い方

「研究室が忙しくて、就活に時間を割けない…」 これは理系学生にとって最も大きな課題であり、両立を成功させることが就活成功の鍵を握ります。特に修士課程の2年間はあっという間に過ぎるため、研究と就活を計画的に同時進行させることが不可欠です。

研究と就活を両立させるための、時間の使い方のコツを3つご紹介します。

  • POINT 01:徹底したスケジュール管理

    研究のスケジュール(学会発表、中間発表、論文提出など)と、就活のスケジュール(インターン締切、ES提出、面接など)を一つのカレンダーに書き出し、常に全体像を把握しましょう。「気づいたらエントリー期間を過ぎていた」という事態を防ぐことが重要です。

  • POINT 02:準備は徹底的に前倒しする

    「自己分析」「業界・企業研究」「ガクチカの整理」など、いつでも始められる準備は、研究が本格的に忙しくなる前に済ませておきましょう。大学3年生/修士1年生の早い段階から少しずつ手をつけておくだけで、後の負担が大きく変わります。

  • POINT 03:応募企業を戦略的に絞り込む

    先輩の中には、「多くの選考をオンラインで受け、研究の合間に面接をこなす日々だった」という人もいて、応募社数を増やすとスケジュールは想像以上に過密になります。安心感のために手当たり次第エントリーするのではなく、本当に行きたい企業を絞り込み、一社一社の選考に集中する方が、結果的に効率的です。

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先輩の声

研究との両立には、早め早めの行動と計画性が何よりも大切です。
    
先輩イラスト

理系ならではの選考フローとは?技術面接・研究発表に注目

理系就活の大きな特徴が、「技術面接」の存在です。これは、人事担当者による一般的な面接とは別に、現場の技術者や研究者が面接官となり、学生の専門性や技術的な素養を深く見極めるための選考です。

技術面接では、自身の研究内容について、スライドを用いてプレゼン形式で発表を求められることが一般的です。そして、その発表に対して、面接官から専門的な観点で鋭い質問が飛び交います。

技術面接であなたの「理系の強み」を最大限に活かすために、以下のようなポイントを意識しましょう。

評価ポイント
論理的思考力 複雑な研究課程や課題を筋道立てて説明できる力
問題解決力 壁に直面した際の課題設定能力と、粘り強く解決策を探る力
コミュニケーション力 自分の研究内容を専門用語だけで語るのではなく、専門外の人にも伝わるよう平易な言葉で説明する力

企業が技術面接で知りたいのは、あなたの知識の量だけではありません。それ以上に、「自社で活躍できるポテンシャルがあるか」を、総合的に評価しています。

技術面接については以下の記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください。

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採用担当者の声

技術面接では、「研究者」の視点と「ビジネスパーソン」の視点をもつことが重要です。自分の研究が事業とどう結びつき、会社にどのように貢献できるのかを、ビジネス視点でイメージできるようにしましょう。
    
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理系学生に特化したオファー型就活サービス「TECH OFFER」では、あなたの研究内容やスキルに興味を持った企業から直接アプローチが届きます。企業からのオファーを通じて、自分の専門性がどんな分野で求められているのかを知ることは、自己分析や企業研究にも繋がります。効率的に就活を進めたい理系のあなた、まずはTECH OFFERに登録して、自分の可能性を広げてみませんか?

最初に知っておきたい就活マナーの基本

何年もかけて積み上げてきたあなたの専門知識や研究成果。しかし、面接の場では、その素晴らしい中身を伝える前に、第一印象が数秒で決まってしまいます。

就活マナーと聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、これは相手への敬意を示し、「私は社会人になる準備ができています」というメッセージを伝えるための大切なコミュニケーションツールです。特に、専門分野に集中しがちな理系学生だからこそ、しっかりとしたビジネスマナーを身につけていることは、それだけで大きなアドバンテージになります。

ここでは、「清潔感」をキーワードにした身だしなみと、意外と見られている「言葉づかい」の基本を解説します。

第一印象はここで決まる!服装・髪型・身だしなみ

第一印象は面接官や採用担当者に強く残る要素であり、就活においては服装・髪型・身だしなみの準備が欠かせません。本格的に選考が始まる前に整えておくことが大切です。

面接の身だしなみで最も重要なのは「清潔感」です。誰から見ても好感が持たれる、爽やかで清潔な印象を心がけましょう。

  
  1. 服装

    スーツが基本です。高価なものでなくても構いませんが、サイズが合っていないとだらしなく見えて印象を損ねます。自分の体に合ったスーツを準備しましょう。業界によっては、私服指定の場合もありますので、必要に応じて別途準備しておきましょう。

  2. 髪型

    自然な髪色で清潔感のあるスタイルを意識してください。明るすぎる色や手入れ不足の髪型は、ビジネスマナーとして敬意が伝わらず、見た目で損をする可能性があります。

身だしなみとは?

身だしなみは単なる個人の好みではなく、相手に不快感を与えないための配慮です。企業や業種によって基準は異なりますが、基本は清潔感と相手への配慮であることを忘れず、社会人としての第一歩を踏み出しましょう。

         

面接の身だしなみについては以下の記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください。

▼あわせて読みたい
面接当日のマナーと注意点

私服指定の場合のマナーについては以下の記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください。

就活で気をつけたい敬語・言葉づかい

普段、研究室の仲間や友人と話すときの言葉づかいのまま面接に臨むと、「ビジネスマナーが身についていない」と判断され、評価を大きく下げてしまう可能性があります。

研究職であっても、共同研究者や上司、他部門のメンバーなど、常に「相手」と関わりながら仕事を進めていきます。営業のように直接お客様と接する機会は少なくても、相手への配慮はどの職種においても欠かせません。正しい言葉づかいは、知性や誠実さを示し、信頼を築くための大切な武器となります。

     
これだけは押さえたい!間違いやすい敬語
まずは、日常で使いがちでも就活の場ではNGな表現と、その正しい言い換えを覚えましょう。
NG例 正しい表現
「わかりました」「了解しました」 「承知いたしました」「かしこまりました」
「なるほどですね」 「おっしゃる通りですね」「勉強になります」
「すいません」 「申し訳ございません」(謝罪時) / 「恐れ入ります」(呼びかけ時)
「よろしかったでしょうか?」 「よろしいでしょうか?」
「参考にさせていただきます」 「参考にいたします」
伺わせていただきます 伺います

企業とのやり取りは、面接以外の場でも評価されています。特に電話は、表情が見えない分、声のトーンや言葉づかいがより重要になります。

企業との電話で気をつけたいポイント

  • 3コール以内に出る。
  • 「はい、〇〇大学の〇〇です」と自分から名乗る。
  • 相手の声が聞き取りにくい場合は、正直に聞き返す。
  • 面接日時など、大事なことは復唱して確認する
  • 用件が終わったら、「失礼いたします」と言い、相手が電話を切るのを待ってから静かに切る。

マナーは、一夜漬けができない「もう一つの選考対策」だと考えてみてください。事前に正しい作法を知り、少しずつでも練習を重ねておくこと。その小さな準備の積み重ねが、きっと本番での大きな自信と心の余裕に繋がります。

        
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理系学生にとって、マナーは他の学生と差をつけるチャンスです。また、マナーへの不安は実践でしか解消できません。

理系学生に特化したオファー型就活サービス「TECH OFFER」なら、企業からのオファーを通じて、マナーを実践する機会も手に入れられます。また、選考対策セミナーで面接マナーを確認する機会もあります。

就活でよく聞く用語や言い回しをチェック!ワード解説

就職活動を始めると、「ガクチカ」「SPI」「BtoB」など、これまで耳にしなかった専門用語や言い回しにたくさん出会います。最初は戸惑うかもしれませんが、これらの就活用語は、就活の全体像を理解し、企業と円滑にコミュニケーションをとるための共通言語です。

ここでは、就活初心者がまず押さえておきたい頻出用語を「就活の専門用語」「働き方の用語」「頻出の言い回し」の3つのカテゴリーに分けて、分かりやすく解説します。

就活でよく使う専門用語一覧(ES・GD・SPIなど)

よく使う専門用語

まずは、選考プロセスで必ずと言っていいほど登場する基本的な用語です。

エントリー

企業の採用選考に応募する意思を示すことです。企業の採用ページなどで個人情報を登録する「プレエントリー」と、ESなどを提出して正式に応募する「本エントリー」の2段階があることが多いです。

ES(エントリーシート)

企業に応募する際に提出する書類のこと。履歴書とは別に、志望動機や自己PRなどを記入し、あなたの人柄やポテンシャルを企業に伝えるためのものです。多くの企業では、このESによる書類選考を通過しないと面接に進めないため、最初の重要な関門とされています。

GD(グループディスカッション)

4〜6人の学生でチームを組み、与えられたテーマについて議論し、結論を発表する選考形式です。議論における論理的思考力や協調性、コミュニケーション能力などが見られています。

SPI

代表的な適性検査の一つで、言語(国語)、非言語(数学)といった能力検査と、性格検査で構成されています。社会人としての基礎能力や人柄を測定できるため、多くの企業が面接前の選考ステップとして利用しています。

自己PR

自己PRとは、あなたの長所や強みを企業にアピールすることです。単に「私の長所は〇〇です」と伝えるだけでなく、具体的なエピソードを交えながら「その強みを活かして、入社後どのように貢献できるか」を伝えることが重要です。

ガクチカ

「学生時代に力を入れたこと」の略称。自己PRと似ていますが、ガクチカでは強みそのものよりも、「なぜそれに打ち込んだのか(動機)」や「困難をどう乗り越えたか(過程)」といった、あなたの主体性や人柄がより重視される傾向にあります。

▶ 【TIPS】新しい就活のカタチ「逆求人型サービス」

学生が企業にエントリーする従来の就活とは別に、近年は企業から学生にアプローチする「逆求人型(オファー型)」という新しい就活スタイルも広がっています。「TECH OFFER」のようなサービスにプロフィールを登録しておくと、あなたの専門性やスキルに興味を持った企業から、インターンや選考のオファーが直接届きます。

働き方に関するビジネス用語(リモートワーク・フレックス、BtoBなど)

ビジネス用語

次に、企業研究や説明会でよく耳にする、働き方やビジネスモデルに関する用語です。これを知っていると、企業の理解がぐっと深まります。

福利厚生(ふくりこうせい)

企業が従業員とその家族に対して提供する、給与以外の報酬やサービスのこと。法律で定められた社会保険のほか、企業独自の住宅手当(家賃補助)や社員食堂、研修制度など、様々なものがあります。

リモートワーク

会社に出社せず、自宅やコワーキングスペースなど、場所にとらわれずに働く勤務形態のこと。在宅勤務や在宅ワーク、テレワークとも呼ばれます。ワークライフバランスを重視する学生に人気の働き方です。

フレックスタイム制度

1日の労働時間が決められた範囲で、始業時間と終業時間を自分で自由に決められる制度です。「コアタイム」と呼ばれる必ず勤務すべき時間帯が設定されている場合もあります。

BtoB(ビートゥービー)

「Business to Business」の略で、企業が企業に対して製品やサービスを提供するビジネスモデルのこと。例えば、自動車メーカーに部品を供給する部品メーカーなどがBtoB企業にあたります。一般の消費者には馴染みが薄い優良企業が多く存在します。

BtoC(ビートゥーシー)

「Business to Consumer」の略で、企業が一般の消費者に対して製品やサービスを提供するビジネスモデルです。私たちが普段利用する食品メーカーやアパレル、小売店などがBtoC企業です。

         

「御社」と「貴社」の違いと正しい使い方

就活生が最も間違えやすい言葉の一つが、企業の敬称である「御社」と「貴社」です。この御社・貴社の違いは、ビジネスマナーの基本として必ず押さえておきましょう。

「御社」と「貴社」の違い

結論はとてもシンプルです。

▶ 御社(おんしゃ)
面接や電話などで使う「話し言葉」

▶ 貴社(きしゃ)
ESやメールなどで使う「書き言葉」

正しい使用例
面接・電話 「御社の〇〇という事業に魅力を感じ、志望いたしました。」
ES・メール 「貴社のインターンシップで学んだことを、今後の研究に活かしたいです。」

ちなみに、銀行の場合は「貴行(きこう)」、市役所などの場合は「貴庁(きちょう)」のように、業界によって表現が変わることもありますが、まずは基本の「話すときは御社、書くときは貴社」と覚えれば大丈夫です。

        
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理系学生に特化したオファー型就活サービス「TECH OFFER」では、プロフィールを登録するだけで、あなたの研究内容やスキルに興味を持った企業から直接アプローチが届きます。登録はわずか3分。今すぐ就活の第一歩を踏み出しましょう!

28卒理系が登録すべき就活サービスは?TECH OFFERの活用ガイド

ここまで、理系就活のスケジュールや特有の知識について解説してきました。これらのポイントを押さえて効率的に就活を進める上で、最後の鍵となるのが「どの就活サイトを使うか」というツール選びです。

研究や学業で忙しい理系学生が、膨大な情報の中から自分に合う企業を探し出すのは至難の業。そこでおすすめしたいのが、あなたの専門性やスキルを企業が見つけ出し、直接アプローチをくれる理系向け就活サービス「TECH OFFER」です。

このセクションでは、28卒のあなたが活躍できる企業を見つけるためのTECH OFFER利用ガイドをお届けします。

TECH OFFERとは?理系に特化した逆求人型サービスの強み

TECH OFFER(テックオファー)とは、理系学生に特化した「逆求人型(オファー型)」の就活サービスです。

一般的な就活サイトのように自分から企業を探してエントリーするのではなく、あなたのプロフィールを見た企業側から「ぜひ会いたい」というオファー(スカウト)が届く仕組みになっています。

TECH OFFERの3つの強み

  1. POINT 01:特許取得済みのマッチング技術

    4万件の大学研究室データと100万件の技術キーワードを基に、あなたの専門性と企業のニーズを的確に結びつけ、適切なマッチングを生み出します。

  2. POINT 02:大手から隠れた優良企業まで、多彩な企業が利用

    トヨタ自動車や東京エレクトロン、カルビーといった有名企業はもちろん、あなたの専門性を求めるニッチな優良企業まで、多くの企業があなたとの出会いを待っています。

  3. POINT 03:圧倒的なオファー受信率で、可能性が広がる

    先輩たちは一人あたり平均27社、プロフィールを充実させれば99%がオファーを獲得。あなたの市場価値を知るきっかけにもなります。

登録はわずか3分で完了。研究で忙しいあなたのための、効率的な就活ツールです。

大手ナビサイトとの違いは?理系×逆求人の相性が良い理由

では、リクナビやマイナビといった大手就活ナビサイトと、TECH OFFERのような逆求人サービスでは何が違うのでしょうか。その違いこそ、理系学生と逆求人サービスの相性が良い理由です。

大手ナビサイト(例:リクナビ)
企業との出会い方 学生が自分で検索して企業を探し、エントリーする
マッチングの軸 企業の募集要項に対し、学生が自分の経験を合わせていく
主なメリット 求人数の多さ
逆求人サービス(TECH OFFER)
企業との出会い方 企業が学生のプロフィールを見てオファーを送る
マッチングの軸 学生の専門性や希望条件に対し、企業が自社のニーズを合わせてくる
主なメリット 書類選考免除など、オファー経由ならではの特別な選考ルートが用意されている

つまり、TECH OFFERは「企業を探す時間」を大幅に短縮でき、あなたの専門性を正しく評価してくれる企業と効率的に出会えるサービスなのです。大学名だけでなく、あなたの研究内容やスキルを重視したオファーが届き、これまで知らなかった優良企業と出会うチャンスが広がります。

登録後に何ができる?活用ポイントまとめ

TECH OFFERに登録したら、効果的に活用するために3つのポイントを押さえましょう。

TECH OFFER活用ポイント

  • POINT 01:まずはプロフィールを充実させる

    登録後、研究内容やスキル、使用可能なツールなどの技術キーワードをできるだけ詳しく入力しましょう。授業で少し習った程度の知識でも、キーワードとして登録するのがおすすめです。入力項目が多いほど、企業の目に留まりやすくなり、オファーの数も増えます。

  • POINT 02:届いたオファーには早めに反応する

    オファーが届いたら内容を確認し、必ず「承諾」「保留」「辞退」のいずれかを選んで反応しましょう。少しでも興味があれば「承諾」、少し迷うなら「保留」で大丈夫です。迅速な返信は、それだけで立派な自己アピールになります。

  • POINT 03:企業とのコミュニケーションを始める

    オファーを承諾すると、企業と直接メッセージのやり取りが可能になります。その後のやり取りでも迅速な返信を心がけましょう。社会人になる準備ができていることのアピールにもなります。

先輩の活用事例を紹介!28卒のあなたにできること

実際にTECH OFFERを活用して、効率的に内定を獲得した先輩たちの事例を見てみましょう。

  1. 事例1:行動力で就活不安を解消し、自分らしい内定をつかんだO.R.さん(学部生)

    「何から始めればいいのかわからない」と悩んでいたO.R.さんが最初に取り組んだのは、インターンへの積極的な参加でした。まず、オファーをきっかけに約40件のインターン情報を獲得し、最終的に14社以上に参加。実践の中で企業研究や自己分析を深めていきました。その結果、自分が本当にやりたいことを実現できる企業と出会い、見事内定を獲得。「とにかく行動することが不安を解消する一番の方法です」と語っています。もっと読む

  2. 事例2:研究の多忙さで出遅れるも、TECH OFFERで効率的に内定を獲得したO.S.さん(大学院生)

    学会準備と、博士課程進学か就職かという悩みで、O.S.さんの本格的な就活開始は修士2年の5月になりました。そんな中、TECH OFFERに登録したところ約70社からオファーが届きました。その中から企業の将来性なども考慮して4社に絞り、研究の合間を縫って選考に集中。結果、少ない面接回数で無事内定を獲得し、「TECH OFFER経由の優遇でスムーズに選考が進んだ」と語っています。もっと読む

このように、TECH OFFERは「様々な企業と出会って可能性を広げたい」あなたにも、「研究が忙しく短期集中で就活したい」あなたにも、心強い味方となります。

        
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就活準備についてよくある疑問

就職活動を始めるとき、誰もが同じような疑問や不安を抱えるものです。ここでは、特に多くの学生から寄せられる質問に、TECH OFFERの知見を交えてお答えします。

Q. 就活はいつから始めるべきですか?

A. 結論として、理系学生の就活はできるだけ早く、大学3年生/修士1年生の春から始めるのが理想です。

多くの企業が夏から秋にかけてインターンシップを開催するため、その選考に間に合うよう、春のうちから自己分析や業界研究に取り組むことをおすすめします。

年々就活は早期化しており、大学3年生/修士1年生の早い段階で準備を進めておくことが、希望の企業から内定を得るチャンスを掴むための鍵となります。早めに準備を始めることで、自己分析や企業研究にじっくりと時間をかけることができ、心に余裕を持って本選考に臨むことができます。

Q. 内定がないと出遅れを感じるのは何月?

A. 一般的には、大学4年生/修士2年生の6月末がひとつの目安とされています。

データ上、この時期までに約9割の学生が何らかの内々定を得ているため、7月時点で内定がゼロだと「少し出遅れているかも」と焦りを感じやすくなるのは事実です。

しかし、決して手遅れというわけではありません。6月以降も選考を続ける企業や、通年採用・追加募集を行う企業は存在します。大切なのは、6月末までに内定がなくても落ち込まず、7月からは気持ちを切り替えて戦略を練り直すことです。

これまでの活動を振り返って企業選びの軸を修正したり、応募する企業を増やしたりと、行動し続けることで道は開けます。内定獲得の時期は人それぞれです。過度に焦らず、粘り強く挑戦を続けましょう。

Q. 4月からの就活は手遅れですか?

A. いいえ、大学4年生(修士2年生)の4月から就活を始めても、決して手遅れではありません。 やり方次第で十分に挽回できます。

ただし、一般的なスケジュールよりは遅いスタートであるため、スピード感を持った行動が重要になります。4月時点では、すでに応募を締め切っている企業があるのも事実です。4月から始める場合は、以下の点を意識しましょう。

・応募可能な企業をリストアップし、積極的にエントリーする。

・中小企業や、これまで見ていなかった業界にも視野を広げる。

・TECH OFFERのような逆求人サイトを活用し、企業からのアプローチを待つ。

周りの学生が内定を獲得し始める時期で焦るかもしれませんが、比較しすぎず、「今からできること」に集中すれば、納得のいく企業との出会いは十分に可能です。

Q. 就活で一番つらい時期はいつですか?

A. 一般的に、大学4年生/修士2年生の春先、特に3月〜5月頃が最もつらい時期だと言われています。

この時期は、本選考がピークを迎え、ES提出や面接が集中します。立て続けに不採用通知を受け取ったり、周りの友人が次々と内定を得たりすることで、「自分だけが取り残されている」という強い焦りや不安を感じやすくなります。

特に6月時点で内定がない状況は、精神的に追い込まれやすい典型的なケースです。しかし、このつらい時期は多くの就活生が経験するものです。決してあなた一人ではありません。

一方で、必ずしも全員がこの時期に「最もつらさ」を感じるわけではありません。人によっては、就活初期の情報収集や自己分析に悩んだり、逆に内定獲得後に「本当にこの企業でいいのか」と迷いが生じたりする場合もあります。

大切なのは、周囲と比較しすぎず、自分のペースを守ること。 つらいと感じたら一度立ち止まって作戦を練り直したり、友人や大学のキャリアセンターに相談したりすることも有効です。最後まで諦めずに行動すれば、道は必ず開けます。

Q. 大学3年生の内定率は?

A. 近年の早期化を背景に、大学3年生/修士1年生の3月の時点で、約半数の学生が内々定を得ているというデータがあります。

これは、夏のインターンシップなどを経由した早期選考ルートによるもので、厳密には内定とは異なりますが、事実上、卒業前年の春には多くの学生が就職先を決めていることを示しています。

ただし、この数字に過度に焦る必要はありません。裏を返せば、残りの半数は4年生以降に内定を獲得しているということです。あくまで全体的な傾向として捉え、自分のペースで着実に準備を進めることが大切です。

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就活に関する疑問や不安は、一人で抱え込んでいると大きくなるものです。

特に「自分に合う企業が見つかるだろうか」という悩みは、多くの学生に共通します。理系学生に特化したオファー型就活サービス「TECH OFFER」は、あなたが安心して就活を進められるようサポートします。

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TECH OFFERとは?

TECH OFFERは、理系就活生の3人に1人が利用する、 理系学生特化のオファー型就活サービスです。【特許取得済み】独自のマッチングシステムを通じ、 学びやスキルを活かせる企業からオファーが届きます。

記事の監修:中西信雄(なかにしのぶお)
中西信雄さんの写真

就職支援アドバイザー

技術系から医療系まで、13年間で約6,000名のキャリア相談と約300法人の採用支援に携わる。現在は人事採用アドバイザーとして活動するほか、大学や民間スクールでキャリア講座や就活対策講座の講師も務めている。