面接で挑戦心をアピールするのであれば、伝え方にこだわることが大切です。少しの工夫で挑戦心と言う長所をより良く魅せられます。上手くアピールするためのポイントを踏まえて、自分なりに挑戦心の長所をしっかりと面接で伝えましょう。
本記事では、面接の長所で挑戦心をアピールするポイントとともに自己PR例文もご紹介します。
長所としての挑戦心とは?

まず初めに、「長所としての挑戦心とはどのようなことか」を詳しくみていきましょう。
チャレンジ精神とも言い換えられる
長所としての挑戦心は、チャレンジ精神があると言い換えることも可能です。ビジネスは大手であれ中小企業であれ、日々の挑戦が仕事に求められます。また、現代のような不安定な時代だからこそ、挑戦心・チャレンジ精神を持つ人が多くの企業で求められています。企業や担当者の雰囲気をみながら挑戦心・チャレンジ精神を上手く使い分けて伝えれば、内定の後押しにもなるでしょう。
あきらめない姿勢がアピールになる
長所としての挑戦心は、あきらめない姿勢を示すことがアピールにつながります。根気強さを持っていることは、ほかの就活生との差別化にもなりえる強みです。どんな場面・状況でも目的に向かって進めることを表現すれば、面接でも使える有効なアピールポイントになります。挑戦心を伝えるうえでのポイントを理解したうえで、自分らしく長所を表現しましょう。
面接の長所で挑戦心をアピールするポイント

面接の長所で挑戦心をアピールする際に、意識しておきたいポイントを解説します。
挑戦心を裏付けるエピソードを入れる
自身の長所である挑戦心を裏付けられるエピソードを伝えましょう。具体的なエピソードは自己PRの中核を成すテーマとなるため、過去の経験を振り返り、できるだけ詳細に伝えましょう。
面接官は応募者がどのような経験をしてきたか知らないため、、面接を通して深く知りたいと考えています。そのため、具体的なエピソードが入っているとイメージをしやすくなり、面接官の印象にも残りやすいです。エピソードを通して、自身が持っている挑戦心を端的で具体的に伝えられれば、長所が伝わるアピールになります。
挑戦心を発揮した当時の背景も伝える
挑戦心を持っていることがわかるエピソードとともに、当時の背景や心情を伝えることも有効です。背景とは、「なぜ挑戦しようと思ったのか」という動機や挑戦することになったきっかけを指します。
「そもそも、なぜ挑戦心が強いのか」を伝えられれば、面接官に自身のモチベーションの源泉までを伝えられます。モチベーションの高さが常にあることが伝われば、入社後の活躍をある程度想定できるため、面接官の不安を払拭できるのも大きなメリットです。
周囲を巻き込んだ経験も差別化になる
今まで挑戦心の長所を発揮した場面で、周囲を巻き込んだ経験がある場合はエピソードを伝えることも効果的です。周囲を巻き込む扇動力や協調性も一緒にアピールできるため、ほかの就活生との差別化になります。
たとえば、「研究チームを率いて、目標となる研究成果を出すのに挑戦した」「アルバイトでバイトリーダとしてスタッフをまとめ、これまでの最高売上に貢献した」といった内容でOKです。自分ひとりで挑戦心を燃やすことは非常に素晴らしいですが、チームとともに挑戦心をもって行動した経験は、より高い評価に繋がる傾向があります。
最後は仕事にどう活かせるかをアピール
自己PRの締めには、自身の長所である挑戦心が仕事にどのように活きるかを伝えます。面接官が最も気にしている部分でもあるため、志も含めて展望をアピールしましょう。あきらめないで挑戦し続けられることは、どんな仕事においても好印象を与える長所になります。
挑戦心を今後の仕事に活かす方法を伝える際は、具体的にオリジナルの内容を伝えると他の就活生との差別化につながり、好印象を与えられます。
面接の長所で挑戦心をアピールする自己PR例文

ここからは、面接の長所で挑戦心をアピールする自己PR例文を紹介します。例文を参考に、自分なりの自己PR例文を作成してみましょう。
例文①
私の長所は、どんな場面でも前向きに挑戦できるところです。学生時代はボランティアサークルに所属し、サークルの代表を務めていました。代表となって半年を過ぎた頃、メンバーの卒業や新入生の参加者が少なかったことから、人員不足による活動継続の危機に直面していた状況です。
これまでは、特に募集活動を行わずに自然とメンバーが集まっていたサークルでしたが、活動を維持するためにSNSやチラシを使った広報活動を始めました。周囲からは「この時期に新しいメンバーを集めるのは難しいのでは」と懸念の声もありましたが、諦めずに紹介や声かけも積極的に行いました。最初は私ひとりで動き始めましたが、活動を続けるうちに仲間も協力してくれるようになり、最終的には約1ヵ月の短期間で必要なメンバーを集められました。
この経験を通して、最後まであきらめず多角的な手段を講じることの大切さと仲間と協力しながら課題を乗り越える喜びを学びました。入社後も挑戦心を忘れず、これまでの経験を活かして貴社事業に貢献したいと考えています。
例文②
私の強みは常に状況を受け入れ、結果を出すために挑戦し続けられる姿勢があることです。「困難に直面した時こそチャンスだ」という思いがあり、挑戦心をもとに行動して成果を残せました。
たとえば、学生時代にはレストランで接客のアルバイトをしていましたが、急激な客数の減少に直面したことがありました。近隣に大型商業施設がオープンし、客数が大きく減ってしまった流れです。私はアルバイトでしたがお世話になった店であったため、積極的に解決策を探しました。
その一環として実施したのが、地元のお客様に向けたマーケティング戦略です。地域密着型のイベントやサービスを実施するとともに、お客様のご要望をもとに新しいメニューを提案しました。サービス体制もできる限り向上させ、約半年で少しずつお店が戻り始め、最終的にはこれまでの1.5倍の売上を達成できました。
この経験を通して、私は挑戦し続けることの大切さを深く学びました。入社後も色々な状況があると思いますが、ピンチはチャンスと捉えて挑戦心を大切に貢献したい思いがあります。これまで培ってきた挑戦心を活かして、革新的なアイデアを形にできるよう努力を続けて参ります。
例文③
私の長所は、計画的に努力を続けて目標を必ず達成することです。大学時代に技術者としてのキャリアパスをイメージし、国際的なプロジェクトに携わる人物になりたいと考えるようになりました。そして、目標から逆算すると英語力が必要不可欠であると理解し、自分なりに学習計画を立てて毎日取り組むことにしました。
英語がまったく話せなかった私は、当初TOEIC600点台に留まっていた状況です。そのうえで、海外の共同研究や国際学会に参加するのに必要なスコアを算出し、目標としてTOEIC730点を設定しました。学習のルーティン化とともに、英語の論文を積極的に読むことを心がけ、語彙力とリーディング力を増やせるよう注力しました。さらに、アメリカ人の友人との英会話の実践を重ね、TOEIC750点を獲得して当初設定していた目標スコアを達成できました。
英語力の習得はもちろん、この挑戦心と経験が自信を持つきっかけになりました。自身の能力を貴社のグローバルプロジェクトや研究開発に活かせるよう、今後も努力を重ねていきたいと考えています。
挑戦心をアピールする際のNG例文

例文:私の長所は、どんな時・場面でも挑戦を忘れないマインドです。大学在学中に所属していた研究室では、研究の進め方や手順に慣れてくると幅広い役割を任されるようになり、そのなかで未経験の役割もたくさんこなしました。研究室はもちろん、チームの中心を担う役割も初めての経験だったため、自分なりに工夫して何とか乗り越えられました。
最終的には良い研究成果も残せたため、自信を持つきっかけになったと感じています。入社後もこの経験を胸に新しい職務にも恐れず挑戦し、組織に貢献したい思いがあります。
解説:長所を裏付けるエピソードが漠然としていると、自己PRで何を伝えたいかが分かりづらくなります。エピソードが薄いと、「どんな時・場面でも挑戦を忘れないマインド」という長所に説得力も生まれないため、効果的なアピールに繋げられません。自己PRに採用するエピソードは、できるだけ具体的に伝える必要があります。
また、入社後の思いも同時により具体的に言及しましょう。解像度の高い情報は面接官の印象にも残りやすいため、意識して作成してください。
面接の長所で挑戦心をアピールするコツ

最後に、面接の長所で挑戦心をアピールするコツを解説します。
何度も自己PRを書いてみる
面接の長所で挑戦心を効果的にアピールするには、何度も書いてみることが非常に大切です。自己PRは書いたものを読んで、修正するサイクルを繰り返せば、内容がブラッシュアップされて伝わりやすくなります。自身が書いたものを面接官の視点で確認し、よりアピールに繋がるよう修正することが良策です。
第三者と面接の練習をする
自己PRは書くだけでなく、面接で話すことも重要です。そのため、第三者に協力を依頼して面接の練習を重ねましょう。第三者から客観的なフィードバックを貰うことで修正点を理解し、自身の自己PRをアップデートしてうださい。より伝わりやすく無駄のない自己PRが作成できるため、効果的なアピールに繋げられます。
本面接で経験を積む
本面接を何度も経験することも良い方法です。自己PRを実際に伝えた際の面接官の反応や面接会場の雰囲気に触れれば、落ち着いた感情で応対できるようになします。本面接を通して修正点が明確にわかると、自己PRの精度を高めて高評価を得やすくなります。
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まとめ
本記事では、面接の長所で挑戦心をアピールするポイントとともに実際の面接で使える自己PR例文も紹介しました。挑戦心をアピールする自己PR文は、「仕事にどう活かせるかをアピールする」など伝え方に工夫を加えることが大切です。少しの工夫で長所をより良く魅せられるため、上手くアピールするためのポイントを踏まえて自分なりの自己PR文を作成しましょう。