投稿者情報
ニックネーム:鈴木太郎
新潟大学大学院/自然科学研究科/材料生産システム専攻/機械科学コース/ 21年

選考企業情報
企業名(正式名称):オムロン株式会社
職種:研究開発職
インターン参加:参加していない
最終選考結果:2次選考通過

インターンシップ体験談

 インターン参加内容         

インターンシップ名:研究拠点見学ツアー

インターン参加企業を知ったきっかけは何ですか    

海外留学に行った際に海外拠点の会社見学をして興味を持ちました。

どういった基準でインターンを選びましたか。また他にどんなインターンを受けていましたか。          

車内に入って実際に働いている人と直接一対一で話すことのできるものを選びました。また、参加人数の制限されたものを選び、自分を認識してもらうようにしました。学会等で長期のインターンシップに参加できなかったため、1dayでも参加することにしました。他にも複数回説明会に参加しました。

このインターンを受けるにあたり特に工夫したことはありますか。    

実際に社員の方とフランクに話すことができる機会はそう多くはないので、興味を持ったことや、気になること、疑問に思ったことなど小さなことでもすぐに聞き、メモに残すことを意識しました。また、参加者同士でコミュニケーションをとる機会も多く、よく話を聞くということを意識しました。

インターンを受けるにあたって事前にやっておけばよかったと思うことがあれば教えて下さい。          

可能なら長期のインターンシップに参加しておくべきでした。

実施日程:2/6

実施場所:R&D拠点

インターンの形式:講義

インターン期間:一日

参加社員数:全体で10人(座談会参加が6人)

参加学生数:20人

参加学生の属性:

理系学生、学部院生は問わず、学校推薦に枠がある大学の学生のみ

交通費補助の有無:

交通費、距離別で一律額の支給

インターンで取り組んだ課題・業務の具体的な内容:

最初に会社組織全体の説明、その後にR&D拠点の案内と施設案内がありました。そののちにグループワークを行いテーマに沿った答えをチームで出すようなものでした。最後に先輩社員(2~6年目)の方と一人一人と直接お話しする時間がありました。

インターンシップ参加による、本選考での特典(一部選考免除)などがありますか。           

インターンシップ参加による優遇はないと公式にアナウンスはされているが、記録が残っているので意味がないわけではないと感じました。

本選考エントリーシート

エントリーシート提出期日:3/17

提出方法:マイページ上

質問:学生時代(大学・大学院)に周囲を巻き込んで困難を乗り越えたエピソードを説明してください。その中であなたの果たした役割やこだわった点を具体的に説明してください。

回答

私は学部時代に学生フォーミュラ活動に参加していました。学生フォーミュラとは、学生のみで一からフォーミュラスタイルの車量を設計・製作し、車両性能とコスト、車両のプロモーションの面で競い合う活動です。

当初、チームには伝統や過去の成功パターンを重視するあまり、情報や製作の面で新しさに欠ける風潮がありました。また、機械系の学生のみで構成されているがゆえにマシン性能のみに意識が集中しており、チームの管理体制に問題意識を抱きました。そこで、同様に危機感を持つメンバーと二人でマネジメント部門を立ち上げ、機械系以外の学生の募集と年間スケジュールの立案、工期管理に乗り出しました。初めて導入された具体的な工期管理に対し、抵抗感のあるメンバーも多くいましたが、対話を重ね不満や齟齬の解消に努め、段々とチームに受け入れられていきました。

その中で特にこだわった点は、どのように言葉に説得力を持たせ、全体に浸透させるかということです。チームに入ったばかりの頃は加工技術や慣例、チームの空気感への理解が足りず、話に耳を傾けてもらえないことも多くありました。そのため、計画や言葉の一つ一つに根拠となるデータや正しい経験を用意し、論理的な道筋を示すことに取り組みました。全ての加工に参加し、加工の習熟度や時間、経費を調査・記録しまとめることで、自身の知識を増やすとともに随時計画の修正を行いました。また、週に一回ミーティングを開き、絶対に保証すべき部分と自由度の高い部分のすり合わせを行い、各パートの進捗確認と意識共有を行いました。更に、自身の受け持つプレゼンテーションパートに関しても、他チームの傾向や審査員の好みを調査し、年間計画のほかに三年間でパターンを変えながら評価の傾向を掴み、順位を上げていく計画を立て、実行する姿を見せることで言動を一致させるよう取り組みました。

その結果、自身の担当パートでは三年で順位が十二位あがり、チーム全体においても新しい事へ取り組む姿勢の高まりを見ることができました。

質問:あなたの研究テーマや得意技術について専門外の人にも分かるように説明し、希望する事業部でどのようにその技術を活かしたいか説明してください

回答    

希望事業部: オムロン(株)技術・知財本部

太陽熱発電用潜熱蓄熱ストレージ内の状態変化物質における凝固・融解の数値解析及び実験を行っています。

再生可能エネルギー発電である太陽熱発電は近年海外で実用化されています。しかし、コストや効率の面で他の発電方法よりも劣っている点が問題視されており、高効率化のために今後はより高温域で稼働することが求められています。しかしその特性上、高温域での潜熱蓄熱実験は内部状態を正確に把握することが困難です。潜熱蓄熱の応用範囲は広く、太陽熱発電以外の自然エネルギーの貯蔵や、水素の製造による化学エネルギー製造、住宅用建材への転用などがあり、潜熱の利用によって高効率化、サイズの縮小などのメリットがあります。

蓄熱技術の研究は海外が主戦場であり、英語話者の外国人准教授のもとで日々研究に取り組んでいるため、共通語である英語を用いて日常会話から専門的なディスカッションまで行っています。熱流体の解析において、考慮すべき点は熱移動や熱伝導のほかに流動の様子や輻射など多岐にわたりますが、世界をまたにかける新進気鋭の研究者である先生から常に新鮮な情報を得ること可能な環境において、新規実験装置の設計、外注、組み立てを行い、形状や材料、温度等を変化させながら効率向上に寄与する要因は何か、効率とコストがバランスする点がどこにあるのかを実験データとそれを用いた数値解析によって可視化し、特性を追究しています。

私は研究・開発において最も重要なことは仕様決めであり、守らなくてはいけない品質やコスト等のゴールに対してどのような技術や手段で答えを出していくかを多角的に考え、課題を解決していくことこそがエンジニアリングであると考えています。研究を通して、エンジニアリングのコアである、ゴールはぶれずに広い視野で柔軟に進めていく力、バックアップやサブフローを意識し隙の無い準備や計画を立てる力を培っています。

これらを十分に発揮し、さらに高めていくために貴社の中でも特に品質や信用に強い思いがあり、かつこれを実現する確かな技術があるパートで働き、全体像を組み立て柔軟に物事を進めていく段取り力を活用することで、今までにない新しい技術や商品の開発、ひいては新たな市場の発見や課題の解決に挑みたいと考えています。

結果通知時期:2週間以内

結果通知方法:メール