チームワークは、多くの就活生が選考の場でアピールする能力です。しかし、チームワークが企業側から本当に評価される能力なのか不安に思う方も多いでしょう。

チームワークは企業で求められる資質の1つで、選考の評価項目として重視している企業も多いです。特に、企業視点では、傾聴力・協調性・共感力の3点からチームワークの高さを評価しています。

今回は、チームワークを自己PRする際に、アピールするポイントや例文を紹介します。チームワークを上手にアピールし、志望企業の内定を勝ち取りましょう。

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自己PRで「チームワーク」はアピールできる?

自己PRで「チームワーク」はアピールできる?

就活の自己PRでチームワークをアピールすることは、非常に効果的です。多くの企業が個人の能力だけでなく、チーム全体の成果に貢献できる人材を重視しているためです。

企業の業務を1人で完結させるのは難しく、様々な専門性を持つメンバーと協力して目標を達成する必要があります。そのため、コミュニケーション力や協調性の高さを示すチームワークは、採用担当者の関心を引くポイントです。

例えば、サークル活動などの経験からメンバーとの意見調整など実際の体験に基づいたエピソードを交えれば説得力のあるPRが可能です。周囲と協力しながら成果を上げた経験は、企業が求める「組織に貢献できる人材」というイメージを効果的に伝えられます。

自己PRにおいて企業が求める「チームワーク」とは

自己PRにおいて企業が求める「チームワーク」とは

企業が求めるチームワークとして、具体的に以下3つの要素があげられます。

  • ・傾聴力がある
  • ・協調性がある
  • ・共感力がある

チームワークを自己PRする際は、上記の要素を含めて伝えましょう。

傾聴力がある

傾聴力とは、相手の話に真摯に耳を傾けて内容を正確に理解する能力です。ビジネスの現場では、自分の意見を一方的に主張するのではなく、チームメンバー・顧客の声に耳を傾けることが必要不可欠です。相手の話をしっかりと聞けば、プロジェクトの方向性の把握・問題点の早期発見が可能となり、効率的な業務の遂行につながります。

また、傾聴力は信頼関係の構築にも重要です。相手の話を真剣に聞き、適切な質問や相づちを打てば、話し手は「自分の意見が尊重されている」と感じてコミュニケーションが円滑に進みます。

協調性がある

協調性とは、他者と円滑に協力し合いながら共通の目標達成に向けて行動できる性質を指します。職場では、年齢・立場・専門分野が異なるメンバーと共に働くのが一般的です。上記のような環境で成果を上げるためには自分の意見を押し通すのではなく、チーム全体の利益を考えて行動する必要があります。

特に、会社の中では世代間による考え方の違いもあります。共通の目標に向かって前進するためには、お互いの違いを認め合って各個人の強みを活かす姿勢が必要です。

共感力がある

共感力とは他者の感情や立場に寄り添い、相手の状況を理解する能力です。特に、多様な価値観を持つ人々が働く現代の職場では、相手の立場に立って理解するとコミュニケーションが円滑に進みます。例えば、プロジェクトでの意見の相違・顧客からのクレーム対応など、様々な場面で共感力が必要です。

また、共感力は問題解決にも重要な役割を果たします。相手の立場や感情を理解すれば、表面的な対応ではなく真の課題解決につながる提案が可能です。さらに、チーム内の雰囲気作りやモチベーション維持にも共感力は大きく貢献します。

自己PRでチームワークをアピールする際のポイント

自己PRでチームワークをアピールする際のポイント

自己PRでチームワークをアピールする際のポイントとして、以下の3つがあげられます。

  • ・客観的に話す
  • ・チーム内の自分の役割を述べる
  • ・仕事への再現性をアピールする

自己PRでチームワークをアピールする際は、上記のポイントを意識しましょう。

客観的に話す

チームワークをアピールする際は、客観的な事実に基づいて説明するのが重要です。「チームワークが得意です」といった抽象的な表現ではなく、実際の経験や成果を数値化して示すと説得力が増します。

例えば、以下のように具体的な行動・成果を交えて自己PRすると効果的です。

  • ・サークルの会計として、前年比20%の経費削減を実現した
  • ・アルバイトリーダーとして10名のシフト管理を担当し、人件費を15%削減しながら顧客満足度調査で前年比10%向上を達成した

また、目標達成までのプロセスやチーム全体への貢献度も、できるだけ客観的な事実に基づいて説明しましょう。「週1回のミーティングを主催し、メンバー全員の進捗を可視化してプロジェクトを予定通り完了させた」といった具体的な行動と結果を示せば、チームワーク能力を明確に伝えられます。

チーム内の自分の役割を述べる

チームワークのアピールでは単に成果を語るだけでなく、自分がどのような役割を担い貢献したかを説明しましょう。自分の役割を伝えれば、採用担当者は応募者の具体的な能力・

行動特性を理解できます。例えば、以下のように具体的な役割を示すことで、自身の責任感やリーダーシップの高さをアピールできます。

  • ・プロジェクトリーダーとして全体の進行管理を担当
  • ・チーム内の情報共有担当として、日々の進捗状況を整理・報告
  • ・新メンバーの教育係として、業務マニュアルの作成と指導を担当

さらに、役割を選んだ理由や役割を遂行する中で工夫した点などもあわせて説明すれば、より相手に納得してもらいやすいです。「メンバーの強みを活かすため、個々の得意分野に応じて柔軟に業務を割り振った」といった具体例も効果的です。

仕事への再現性をアピールする

過去のチームワーク経験を語る際は、今後の職務でも活かせる点を強調しましょう。入社後のさまざまな場面で、どのようにチームワーク能力を発揮できるかを具体的に示せば、採用担当者に強く印象づけられます。例えば、以下のような形でチームワークがどのように企業業務に役立つかを伝えるのがおすすめです。

  • ・アルバイトでの接客経験で身につけた多様な価値観を持つメンバーとの協働スキルは、職場でのプロジェクト推進にも応用できる

また、困っている同僚へのサポートなど実務で想定される具体的な場面に触れるのも効果的です。自身のチームワーク能力がどのように活かせるかを示せば、より実践的な印象を採用担当者に与えられます。

チームワークの自己PRの例文

チームワークの自己PRの例文

チームワークの自己PRの例文として、以下の6つを紹介します。

  • ・ゼミ・研究室の場合
  • ・部活動の場合
  • ・委員会の場合
  • ・趣味の場合
  • ・アルバイトの場合
  • ・インターンの場合

自分の状況に合わせて、下記の例文を参考にチームワークをアピールできる自己PRを作成しましょう。

ゼミ・研究室の場合

私は大学3年次から参加した環境経済学のゼミで、6名のチームリーダーとして地域の環境問題に関する研究プロジェクトを推進しました。チーム内では各メンバーの得意分野を活かすため、データ分析・フィールドワーク・プレゼンテーション資料作成などの役割を適材適所で分担しました。
特に注力したのは、週1回のミーティングでの情報共有です。メンバー全員が研究の進捗状況を把握できるように議事録を作成し、オンラインで共有しました。また、個別の課題や悩みにも丁寧に対応し、チームの一体感を高められたと自負しています。
その結果、学内の研究発表会で最優秀賞を受賞しました。さらに、地域の環境施策にも一部が採用されるなど、具体的な成果を残せました。目標達成に向けたチームマネジメントは、複数人で取り組むプロジェクトの管理にも役立ち、業務を円滑に進められると考えています。

部活動の場合

バレーボール部の主将として、20名の部員をまとめる立場を経験しました。就任当初は、練習への参加率が低く、チームの雰囲気も決して良いとは言えない状況でした。そこで、まず部員一人一人と個別面談を実施し、目標や悩みを丁寧に聞き取りました。
その結果、練習メニューが一部の上級者向けに偏っているという課題が明らかになりました。課題を踏まえ、顧問の先生と相談しながら初級者から上級者まで全員が成長を実感できる練習プログラムを考案しました。また、月1回のチームミーティングを導入し、お互いの頑張りを認め合う機会を設けました。
上記の取り組みにより、練習参加率が前年比30%向上し、地区大会でベスト4という成績を収められました。チーム全体の目標達成にメンバー個々の声に耳を傾けてサポートする行動は、複数人で協力するプロジェクトを円滑に進めるのに役立てられると自負しています。

委員会の場合

文化祭実行委員会で企画責任者として、50名の委員をまとめる役割を担当しました。最大の課題は、学年や専攻の異なるメンバーの意見をまとめて限られた予算と時間の中で魅力的な企画を実現することでした。
まず、LINEグループと共有スプレッドシートを活用し、情報共有の仕組みを整備しました。また、企画案の募集では、アンケートフォームを活用して全メンバーが気軽に意見を出せる環境を作りました。寄せられた100件以上の企画案を、実現可能性と集客力の観点から整理し、最終的に10の企画に絞り込んだ流れです。
実施に向けては、各企画にリーダーとサブリーダーを配置し、進捗管理を徹底しました。週次のミーティングで課題を早期に発見して解決し、すべての企画を成功に導けました。来場者数は前年比20%増の3,000人を達成し、学校からも高い評価をいただいています。
この経験は、御社での企画会議などを円滑に進めて、プロジェクトを成功させるのに役立てられると自負しています。

趣味の場合

趣味のダンスサークルで、15名のメンバーと共に地域のダンスコンテストに出場しました。普段は仕事や学業で忙しいメンバーが多く、全員で練習できる時間を確保することが困難でした。
そこで、私が中心となってオンラインツールを活用した練習方法を提案しました。練習動画を撮影して共有し、各自が空き時間に練習できる環境を整えました。また、月2回の対面練習ではパートごとの小グループ練習を導入し、限られた時間を効率的に活用しました。
さらに、メンバーのモチベーション維持のため、SNSグループで日々の練習の様子や成長を共有しています。結果として、お互いの頑張りを認め合う文化を育てました。コンテストで地区予選を突破し、念願の本選出場を果たせた流れです。御社でもこの経験を活かして、プロジェクトの進捗管理をスムーズに行い、売上拡大などの成果につなげられると自負しています。

アルバイトの場合

カフェでのアルバイトで、シフトリーダーとして10名のスタッフのシフト管理と研修を担当しました。特に力を入れたのが、新人スタッフの育成です。従来のマニュアルが分かりにくいという課題があったため、写真や動画を活用した新しい研修資料を作成しました。
また、各スタッフの得意分野を活かしたシフト編成も心掛けました。繁忙時間帯には経験豊富なスタッフと新人を組み合わせ、業務の効率化と人材育成を両立させています。さらに、月1回のスタッフミーティングでは業務改善のアイデアを募り、実践してチーム全体の意識向上を図りました。
これらの取り組みにより、新人スタッフの習熟期間を従来の2ヶ月から1.5ヶ月に短縮。また、店舗の顧客満足度調査でも接客評価が前年比15%向上という成果を残せました。チームを率いるリーダーとしての役割を御社で任された場合、メンバーの課題を抽出して解決し、プロジェクトを成功させられると自負しています。

インターンの場合

2週間のインターンシップで、5名のチームで新商品の企画立案プロジェクトに参加しました。異なる大学から参加したメンバーとの協働でしたが、初日にチームビルディングの時間を設けたのが主な工夫点です。各自の強みと目標を共有し、早期にチームの一体感を作り上げられました。
プロジェクトでは、私がタイムキーパーとして進行管理を担当しました。毎朝15分のショートミーティングを実施し、その日の目標と課題を明確にしました。また、チーム内のコミュニケーションツールとしてSlackを導入し、情報共有の効率化を図りました。
市場調査からコンセプト立案・プレゼンテーション資料作成まで、各フェーズで全員の意見を取り入れながら、期限内に質の高い提案をまとめられました。最終発表では、社員の方々から「実現可能性が高く、市場ニーズを的確に捉えた提案」との評価をいただき、5チーム中で最優秀賞を獲得しました。この経験は、御社で複数人からなるプロジェクトを実施する際、円滑に業務を進行させて目標を達成するのに貢献できると自負しています。

チームワークをアピールして志望企業の内定を獲得しよう

チームワークは、現代のビジネスシーンで最も重視される能力の1つです。企業は個人の成果だけでなく、組織全体の成功に貢献できる人材を求めています。

効果的な自己PRには、傾聴力・協調性・共感力という3つの要素が重要です。特に、具体的な数字や事実に基づいた客観的な説明・チーム内での明確な役割の提示などがポイントとなります。

学生時代の経験では、ゼミ・部活動・委員会活動などが有効な題材です。学生自体の経験から目標達成に向けたプロセス・課題解決のための工夫を具体的に説明すると、自身のチームワーク能力を説得力をもって伝えられます。

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