几帳面さをアピールする自己PRは、書き方やポイントを踏まえておくことが非常に重要です。几帳面さをアピールする就活生は比較的多いですが、自己PRを書くコツを踏まえれば、ライバルに差をつけることができます。面接官の頭に残る自己PRの書き方を、しっかりと覚えておきましょう。

本記事では、几帳面さをアピールする自己PRの例文や書き方、質をあげるためのポイントを解説します。

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採用担当者が求める、几帳面さがわかる自己PRとは?

採用担当者が求める、几帳面さがわかる自己PRとは?

まずは几帳面さを自己PRするうえで、採用担当者がそんな内容を求めているかについて確認しておきます。

仕事に活かせること

自己PRで語られた几帳面さが、実際の仕事にどのように活かせるかを採用担当は気にしています。どんなに素晴らしい几帳面さを自己PRしても、入社後に活かせないものならアピールに繋がりません。几帳面さを印象づけたい場合は、地味なことでも仕事に活かせると伝えることが大切です。

人柄を感じられること

几帳面さを伝える自己PRを通して、人柄を感じられるものだとより印象は良いです。たとえば、几帳面であるエピソードとともに「お客様のことを思うと、日々作業の質を向上したい気持ちになる」ことを伝えれば、その人の気持ちや人柄を感じられます。採用担当も入社後をイメージしやすくなるため、好印象に繋がるはずです。

周囲への好影響が予想されること

自己PRの几帳面さが、周囲へ良い影響を与えることを期待しています。入社後のあなた自身はもちろん、あなたが周囲に与える影響も採用担当は想像するものです。そのため、自己PRを通して周囲へ良い影響を与える人物だとわかれば、大きなアピールとなります。採用に近づく大きな要素のひとつです。

几帳面さがある人の短所

几帳面さがある人の短所

几帳面さがある人の代表的な短所は、下記の2つです。

こだわりが強すぎる

几帳面は良いことですが、伝え方によってはこだわりが強すぎるとみられる面もあります。こだわりが強いと素直さが欠如し、新しいことを覚えて貰いにくいと判断されるケースもあるためです。几帳面さが強すぎると短所にもなりえます。

頑固で柔軟性がない

几帳面過ぎると、頑固な印象を持たれる側面もあります。頑固すぎると間違いを受け入れられなかったり、視野が狭くなりすぎるものです。柔軟性がない印象にも捉えられるため、就活に不利にならないよう伝え方に注意が必要です。

几帳面さがある人の長所

几帳面さがある人の長所

几帳面さがある人の代表的な短所は、下記の2つです。

ルールに沿って行動できる

几帳面な人の良いところは、ルールを守れる傾向にあります。時間や規則を守った行動をすることは、社会人にとって最低限の約束事です。ルールを守れる人は、社会においても信頼されやすいメリットがあります。

間違いや変化に気づきやすい

几帳面な人は、ちょっとした間違いや変化にも気づきやすい傾向があります。研究など細かい分析や作業が必要な職種はもちろん、営業など人と接する仕事においても変化に気づく力は重要です。几帳面さを上手く伝えれば、アピールポイントにできます。

自己PRで使える几帳面さの言い換え例

自己PRで使える几帳面さの言い換え例

自己PRで几帳面さをアピールする際は、言い換えて伝えることがポイントになります。ここでは、几帳面さの代表的な言い換えの例を紹介します。

細かいところに気がつく

仕事や作業を行う中で、細やかな気配りができることをアピールする表現です。ほかのメンバーが気づかない点をチェックし修正する能力は、入社後にも活かせる能力です。マネジメントにも向いている特徴ですので、採用担当への良いアピールになります。

細かいところに気がつくことをアピールする際は、経験などから具体的なポイントを伝えることも大切です。過去のこんな場面で細かいところに気がついて、そのお陰で成果を得たという話ができれば面接官もイメージしやすくなります。

仕事が丁寧

アルバイト先などで褒められた経験があるのであれば、仕事が丁寧という言い換えもできます。仕事が丁寧であることは、社会人でも非常に重要なことです。アピールになりやすい特徴だからこそ、ほかの就活生とは違うオリジナリティーのあるエピソードを添えましょう。

また、あまり具体的ではないアピールだからこそ、几帳面さを裏付けるエピソードが重要です。どのように仕事が丁寧であるかについて、しっかりと補足することも大切なポイントとなります。丁寧すぎると作業スピードを懸念されることもあるため、作業スピードについてもあわせてアピールするとなお良いです。

準備が得意

几帳面さは準備の面からもアピールが可能です。社会人は学生に比べて、事前準備が非常に大切になります。そのため、準備をしっかりと行うことができることは入社後の活躍をイメージさせる良いアピールです。エピソードでの補足もしっかりと行いましょう。

報連相を怠らない

連絡や相談をきちんと行えることも、几帳面さのアピールとなります。理系人材にもコミュニケーション能力を求める企業が増えつつあるなかで、人間関係を築ける能力があることは非常に有利です。他部署や上司との関係を円滑にできる人材は、多くの企業で求められる傾向にあります。

周囲や人へのフォローができる

人の気持ちに対して几帳面な部分があることも、アピールとして有効です。社内メンバーはもちろん、企業にはお客様が存在します。お客様への丁寧な対応ができることがわかるため、採用担当の印象にも残りやすいはずです。几帳面な人間力も、立派なアピールポイントになるでしょう。

周囲や人に対するフォローができる人は、洞察力があると言い換えられます。他社の状態や気分を推し量れることは、組織での仕事やマネジメントにおいて非常に重要な要素です。自信をもってアピールすることで、好印象を得られます。

几帳面さをアピールできる自己PRの書き方

几帳面さをアピールできる自己PRの書き方

つぎに、几帳面さをアピールできる、自己PRの基本的な書き方について解説します。

①最初に強みを一言で語る

自己PRの共通のポイントともいえますが、冒頭で結論である強みを端的に伝えることがポイントです。几帳面さがある自分の特徴を、キャッチフレーズのようにまとめて印象づけます。最初に結論を伝えることのメリットは、聞き手である採用担当が聞きやすく、結果的に自身を印象づけられることです。「この人はこんな特徴があるんだな」とはじめに伝えることで、その後の自己PRもすんなり聞き取れます。

自分の特徴を端的に伝えるためには、事前に自己PRを作成し、修正を重ねてワードを洗練させることが大切です。一度書いてみて読んでみると、意外としっくりこないことも多いものです。修正してみて、しっくりとくる自分を表現する言葉を探してみてください。繰り返すうちに、自分だけのオリジナルな表現をみつけられます。

②その根拠となる具体例・経験を伝える

冒頭に自分の几帳面さを表現したら、つぎに几帳面さを裏づける具体例や経験を補足して伝えます。「どのように几帳面なのか」「どんな場面で几帳面さを実感したのか」など、より詳細にストーリーを話すことで、几帳面さの説得力が増すのです。

経験についても事前に下書きをしてみて、無駄な文章を省いた端的な内容となるまで、修正を繰り返して内容を充実させ、質を向上させます。具体例や経験は自己PRの核となる、重要なパートであることを理解しておきましょう。

③経験から得たことを伝える

几帳面さを表現するエピソードに加えて、その経験から得たことを伝えることもおすすめです。採用担当は、どんな几帳面さを持っているかの情報とともに、経験を成長に変えられるという印象を持ちます。どんな経験からでも学びを得られるものですので、可能であれば振り返ってみて、学びを伝えることも良策です。効果的なアピールをするためには、自分のパーソナリティーをきちんと伝えることが大切だといえます。

④入社後に活かせる几帳面さをアピールする

さいごに自身の几帳面さを活かして、入社後にどのような活躍ができるのかをアピールします。たとえば、「入社後は仕事の丁寧さを大切に努力を積み、製品の向上に寄与したいと考えています」のようなアピールです。自己PRの締めに採用担当に向けたアピールをしておくことが、印象を左右するでしょう。

ちなみに几帳面さをテーマとした自己PRは、多くの就活生が使うものです。そのため、入社後のアピールに関しても、できるだけ具体的にオリジナリティーのある内容にすることをおすすめします。少し工夫することで採用担当から好印象に見られ、印象に残りやすくなります。印象が残れば、内定に大きく近づくことができるのです。

自己PRを書く際の注意点

自己PRを書く際の注意点

ここでは、自己PRを書く際に意識しておきたい、具体的な注意点を解説します。

几帳面さが短所にならないよう伝える

自己PRで伝えた几帳面さが、逆に短所として捉えられないよう注意が必要です。几帳面な性格は仕事を任せるうえでの信頼にも繋がりますが、行き過ぎた几帳面さは融通が効かない印象に捉えられてしまいます。折角良かれと思って伝えたアピールが逆効果にならないよう、慎重に準備をしておくことが大切です。

このトラブルを防ぐ方法としては、事前に作成した自己PRを何度も読み返したり、第三者に話してチェックしてもらうことをおすすめします。特に友人や家族など第三者に話して、印象を確認するのは非常に有効な手段です。伝えたいアピールが狙い通りに伝えられるよう、丁寧な準備を心がけましょう。

仕事に活かせることが前提

自己PRで伝えた几帳面さがどんなに良い内容でも、仕事に活かせないものでは意味がありません。採用担当者は、あくまで採用基準を満たす人物をみつけるために面接を重ねています。単に話を聞いてくれている訳ではないため、目的を意識して自己PRを伝えることが大切です。

アピールに繋がるコツとしては、採用される部署や職種で活かせそうな内容にすることだといえます。研究職であれば、「あらゆる可能性を細かくチェックすることが苦でない」といった几帳面さが有効です。志望職種などがあれば職種の特性に合わせた形で、自己PRを考えてみるのも良いでしょう。

整理してわかりやすく伝える

具体的に几帳面さを伝えることが大切ですが、だらだらと話さず、整理してまとめて話すことがさらに重要です。人間は興味を失ったり、集中力が途切れてしまうと、話を最後まで聞けない特性があります。

そのため、最後まで興味を持って聞いて貰うための、工夫や努力が必要です。なんども下書きと修正を重ね、無駄な文言のない伝わりやすい文章を準備しておきましょう。

几帳面さをアピールする自己PRの例文

几帳面さをアピールする自己PRの例文

では実際に、几帳面さのアピールに繋がる自己PRの例文をみていきましょう。あくまで一例ですので参考にする程度に留め、自己PRは自分の言葉で作成してみてください。

例文①サークル

私の強みは、メンバーの状態が常にわかる洞察力です。

約30名のサークルメンバーのリーダーを務めており、大学3年生から円滑な運営に務めています。時には意見のぶつかり合いもあるなかで自分が中立に立ち、それぞれの状態を把握することを意識するうち、自然と洞察力が身につきました。そのお陰か前任時より雰囲気も良くなり、周囲からの評判も非常に良いサークル運営ができたと感じています。

この成果はもちろん、メンバーのお陰ですが、自身の特徴のひとつでもあると自信を持っている特徴です。入社後は得意の洞察力を活かし、組織を円滑に回すサポートをするとともに、将来的には組織を引っ張る人材となりたいと考えています。

例文②アルバイト

私の強みは、細やかな記憶力と反省をつぎに活かす行動力です。

レストランのホールとして3年間アルバイトをしていましたが、来店される常連さんを記憶し、お客様にあった応対を心がけていました。毎日のアルバイト終わりにはお客様の特徴や失敗をメモし、次回は同じミスをしないよう心掛けたことで、すごく記憶力がついたように感じます。

お客様の好みを細かく覚えていたことによって、クレームやトラブルを防ぐことも多くなり、3年目にはフロアリーダを任せていただけました。アルバイトで日々心掛けていた記憶と反省を活かすことは、今では私の強みとなっています。この強みを入社後にも活かし、トラブルを防ぎながら顧客満足度向上を目指し、自身も着実に成長していきたいと考えています。

例文③インターン

私の強みは、最後まで手を抜かずにやりきれることです。

先日参加したインターンにおいて開発部門で勤務体験させていただき、周囲の先輩から一生懸命な面と根気強さを褒めていただきました。褒められた時にやっていたのは、◯◯製品の開発に関する作業です。細かい計算や繊細な作業が必要で多くの就活生が投げ出すなか、最後までやりきってタスクを完了させたことを褒められました。

最後までやり切れる精神力は、中・高時代の部活を頑張っていたことで培われたと感じます。入社後も沢山の困難や課題があるかと思いますが、しっかりとやりきる気持ちを忘れず、組織に貢献したいと考えています。

自己PRの質を上げるポイント

自己PRの質を上げるポイント

最後に、自己PRの質を上げるポイントを解説します。

面接時には話す所作も美しく

几帳面さをアピールする自己PRを面接時に話す場合は、几帳面な雰囲気が伝わるよう、所作にも意識しておくことがおすすめです。必要以上に綺麗にすることはありませんが、言動と行動が一致していると説得力が増します。見られていることを意識することが、自己PRの質を大きく上げることに繋がります。

几帳面さを効果的にアピールする方法としては、服装や髪型を整えることも大切です。綺麗に整えらえた髪型や、サイズのあった清潔感のある服装は、採用担当に几帳面な印象を与えます。面接前には鏡の前で試着してみたり、髪を整えてみるなどして、事前準備をしておくと安心です。自己PRの内容に相応しい、丁寧な所作や服装を心掛けましょう。

自己PRには客観的な評価を入れる

同じような内容になってしまいがちな自己PRですが、エピソード内に第三者からの評価をいれておくと個性をだしやすくなります。先輩から几帳面さを褒められたことや、先生から几帳面だと言われたことなどを伝えると、自己PRの説得力を少し増すことも可能です。

このように自己PR内に第三者の言葉をいれることは、聞き手の興味をそそる効果もあります。落語などを思い出してみても、セリフが多い話は、同じ人物が話していてもイメージがふくらみ、聞きやすいものです。第三者の言葉はこのような効果がありますので、面接などの場でも効果的に使うことをおすすめします。その場がイメージできるような話ができると、採用担当の印象にも強く残るはずです。

逆オファー型就活サイトで場数を踏む

自己PRをさらに向上させたい場合は、「TECH OFFER」などの逆オファー型就活サイトを活用し、面接の経験を増やすことも有効です。「TECH OFFER」は登録するだけで、企業からの面接やインターンのオファーを受けることができる就活サイトとなっています。これまでの就活サイトとは異なり企業から声が掛かるため、思ってもみなかった相性の良い企業にであえることもあるでしょう。

また、「TECH OFFER」の仕組みは、登録時に記載する、専攻や研究分野・志望業界や志望職種などをみて、企業が気になる就活生にオファーをだすというものです。理系に特化した就活サイトで1年〜2年からでも登録はできるため、早めの登録がオファーを増やすことに繋がります。利用したことが無い場合は、まずは登録だけでも早めに済ませておきましょう。

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まとめ

今回は、几帳面さをアピールする自己PRの例文や書き方、質をあげるためのポイントを解説しました。日本人らしい几帳面さは、表現次第でどんな企業からも受け入れられやすい強みになります。ご紹介した書き方やポイントを踏まえ、今回の内容を自分らしい自己PRの作成にお役立てください。

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