投稿者情報
ニックネーム:カズ
京都大学工学研究科/化学工学専攻/21年

選考企業情報
企業名(正式名称):三井化学株式会社
職種:技術系
インターン参加:参加していない
最終選考結果:最終選考通過(内定)

本選考エントリーシート

エントリーシート提出期日:3月中旬

提出方法:マイページ上

質問:趣味・特技について教えてください。(100文字以内)

回答

私は多くの人と一緒に楽しめるBBQなどのイベントを企画し、新しい友人関係を築くことが好きです。 特技は、どんな要望であっても京都の観光計画を1分以内に立てられることです。

質問:特記事項(留学経験、就業経験等)(200文字以内)

回答

タイのチェンマイでの留学で、地域の特色を生かした再生可能エネルギーの開発に取り組みました。具体的にはバイオマス発電の効率を上げるための施策について、原料調達から発電までを低コストに抑えた設計をチェンマイ大学の学生と構築しました。適切に役割分担をし、お互いの進捗報告を細かく行ったため、効率よく作業を進めることができました。また、土日はアクティビティを通じて信頼できる新しい友達を作ることができました。

質問:研究テーマを教えてください。

回答

研究テーマは「ナノフィラー添加が高分子の結晶化挙動に与える影響の解明」です。近年、 カーボンナノチューブやバイオマス由来のナノセルロースなど、 数~数百nmサイズの「ナノフィラー」を添加した、 高分子ナノコンポジット材料に関する研究が進んでいます。ナノフィラーは高分子に対する機能性添加剤としての役割が期待されています。現在進めている研究ではポリプロピレンにかご型シルセスキオキサン(POSS)と呼ばれるナノフィラーを添加し、その添加率依存性、導入官能基依存性を調べています。

質問:研究要旨を、研究の位置づけを含めてわかりやすく記入してください。※学部生の方は、好きな(得意な)科目およびその理由を記入してください(600文字以内)

回答

本研究の達成目標は、「POSSの添加率や導入された有機官能基が高分子結晶化挙動に及ぼす影響の解明」です。本研究ではポリプロピレン(PP)/POSSナノコンポジットについて1.結晶化速度論、2.有機官能基と高分子間の相互作用解析、3.高分子中でのPOSS化合物の分散状態の3点から現象を捉えました。特に重要なのは結晶化速度論であり、その解明のため超高速DSC法を用いました。従来のDSCに比べ格段に高速の冷却速度下(最大4000K/s)での実験が可能なため、実成形プロセス相当の冷却速度を再現可能です。さらに2については顕微赤外分光法による化学構造分析、3については電子顕微鏡や元素マッピングを用いた形態観察手法で解析を行いました。 それらを組み合わせた統合的な観点からナノコンポジットの結晶化挙動を詳細に解析した報告はされておらず、 本研究の独自性でもあります。結果、PP/POSSコンポジットの結晶化速度は添加率、表面修飾依存性があることが判明しました。さらにPOSSは高比表面積であるにも関わらず、添加時の結晶化促進効果が小さいことも分かりました。その原因として、POSS添加により熱力学特性が変化し、結晶化促進効果と同時に遅延効果が発現している可能性を明らかにしました。これは、フィラー添加時は結晶化促進効果が出ると広く予想されてきた結果とは異なるものであり、ナノフィラー特有の結果といえます。

結果通知時期:1週間以内

結果通知方法:メール