自己PRでコミュニケーション能力をアピールするのは、面談時の印象をあげる方法のひとつ。しかし、通り一辺倒の自己PRをしていては、面接官の心には響きません。言い換えの方法や例文を参考に、自己PRの質を高めていきましょう。
本記事では、コミュニケーション能力をアピールする自己PRの作り方を、言い換えの方法や例文を交えて解説します。面接に臨む前にぜひご参考ください。
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コミュニケーション能力をアピールする自己PRの作り方
まず初めに、コミュニケーション能力のアピールに繋がる、自己PRの基本的な作り方について解説します。
企業が求めるコミュニケーション能力を知る
自己PRを作成する前に、アピールする相手である企業が求めるコミュニケーション能力を知ることが大切です。「コミュニケーション能力」と一口に言っても、その内容はさまざま。ただ明るく元気であることを求めているのか、意思疎通できる人材を求めているのかなど、定義は企業ごとに異なります。志望企業が定義しているコミュニケーション能力の意味を、まずは理解することから始めましょう。
自分が持つコミュニケーション能力を棚卸する
そのうえで、自分自身がもつコミュニケーション能力を棚卸します。可能であれば紙などに書き出し、それぞれの能力にまつわるエピソードも整理しておくと、自己PR作成にも役立つはずです。企業が求めるコミュニケーション能力と、自分が持つコミュニケーション能力が重なる部分がアピールポイントだと言えます。
入社後に活躍するイメージを伝える
自分がもつコミュニケーション能力が、入社後にどのように活かせるかについても言葉にします。自分のアクションによって周囲や組織はどう変わるのか、できるだけ具体的にアピールすることが大切です。背伸びをし過ぎず、自分の言葉で伝えると説得力を増すことができるでしょう。
コミュニケーション能力を効果的に伝える方法
つぎに、コミュニケーション能力の効果的な伝え方について解説します。
自己PRは結論から書く
自己PRは最もアピールしたい結論から書くことが鉄則です。これはコミュニケーション能力があることを伝えたい場合も例外ではありません。どんなコミュニケーションを得意としているかをはっきりと伝えることで、面接官にキャラクターを印象付けることもできます。
職種や社風にあわせて表現する
自身が持っているコミュニケーション能力を、志望職種や社風にあわせて表現することも非常に大切なポイントです。例えば営業であればハキハキ伝える能力が求められる傾向にありますが、教師などの場合は相手に寄り添う傾聴力なども求められます。希望している職種や環境で活きる能力を、丁寧に伝えることを意識しましょう。
言い換えや表現を変えるのも良策
コミュニケーション能力を自己PRで使う際は、他の就活生と違う表現を使うことも有効です。差別化するために、言い換えをする方法もあります。言い換えのテクニックは後の章で詳しくご紹介しますので、言い換えや表現方法にもこだわりながら、あなただけの自己PR作成をすることが大切です。
コミュニケーション能力の言い換えテクニック
自分の自己PRをより効果的に伝えるための、コミュニケーション能力の言い換えテクニックをご紹介します。
傾聴力がある
コミュニケーション能力があると言うと「話す」ことを想像しがちですが、「聞く」ことも非常に重要な能力です。そのため、人の話を聞いたうえで意見を伝えるのが得意な方は、傾聴力があるという良い方でコミュニケーション能力があることを伝えることができます。職種によってはこの傾聴力が求められることも多いため、自分の特徴や仕事の特性に合わせて使ってみると良いでしょう。
調整力や協調性がある
社内のグループのなかでコミュニケーション能力が求められる場合は、調整力や協調性も使いやすいワードのひとつです。グループ内で一番目立たなくても、目的を1つにするための調整ができる人物は非常に重宝されます。同様に周囲と協調しながらグループを強くすることも、組織に求めれる能力のひとつ。コミュニケーション能力の、使いやすい言い換えでもあります。
表現力や影響力がある
リーダーシップや個性を求められる職種であれば、表現力や影響力があるという言い換えも非常に有効です。マネジメント職やパフォーマンスを求められる職種などに、ぴったりの表現だと言えます。単に「コミュニケーション能力がある」ということよりも、強い個性を表現することができるでしょう。
コミュニケーション能力を伝える自己PR例文3選
ここからは、事業や職種別に使える、コミュニケーション能力を伝える自己PR例文を見ていきます。
メーカー・企業向け
私は周囲と協調し、組織をよい方向へ導くコミュニケーション能力を強みとしています。
学生時代を通して吹奏楽部に所属しており、小・中・高・大学時代にはそれぞれ部長を経験しました。先生や部の方針を踏まえたうえで意見の異なるメンバーとの調整を行い、目標を統一することに尽力してきたことも良い経験です。
上手くいかない時もありましたが、部員とのコミュニケーションを大切にしながら、全国優勝を成し遂げることができました。今後社会人としてもこの経験を活かし、配属された部署で協調しながら成果を出していきたいと思います。
エンジニア・研究職向け
私は大学での研究を通して育んだ、組織での調整力に強みがあります。〇〇の研究プロセスをメンバーと調整し、それぞれの意見を汲みながら方向性を見出すことに尽力して参りました。はじめは得意でなかったコミュニケーションも、工夫するうちに好きになり、研究成果も比例してでるようになったことが成功体験になっています。
入社後の研究においても、自分の意見も大切にしながら周囲と協力し、よりよい成果を生み出していけたらと考えております。
公務員・教員向け
私は周囲の意見に耳を傾け、寄り添うことを得意としております。大学時代に行っていた介護施設へのボランティア活動がきっかけで、お話を聞くことの大切さを学びました。それまでは、こちらが良いと思い込んでいる方法での介護を行っていましたが、ある日不満を言われて驚いたんです。それからご要望やお気持ちに耳を傾け、気持ちに寄り添う対応をできるようになりました。
入職後も関わる皆さんのご意見も大切にしながら、気持ちに寄り添う気持ちのよいサービスをご提供していきたいと考えています。
コミュニケーション能力を自己PRする際の注意点
自己PRにおいて、ただコミュニケーション能力をアピールすればよいという訳ではありません。いくつかの注意点もありますので、意識したうえで伝えることが大切です。
①伝わる言葉で表現する
コミュニケーション能力という言葉は広い意味を持つため、できるだけ具体的な表現でアピールすることが大切です。それが傾聴力や調整力、表現力などのコミュニケーション能力を言い換えた言葉だと言えます。漠然とコミュニケーション能力があることを伝えても伝わらなければ意味が無いため、しっくりとくる表現を探して使うことが非常に重要です。
②面接で伝える練習もしておく
どんなに良い自己PRを作成しても、伝えることが苦手では意味がありません。そのため早い段階からTECHOFFERなどの逆オファー型サイトを活用し、インターン面接や本面接を積極的に受けてみることをおすすめします。
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コミュニケーション能力を自己PRできるエピソードがない時の対処法
最後に、コミュニケーション能力を自己PRできるエピソードが無い場合の、対処方法を解説します。
①実績があるエピソードでなくてもよい
部長経験や受賞経験をエピソードにしたい気持ちもありますが、必ずしも実績あるエピソードである必要はありません。丁寧に状況を伝えることができれば、学生生活の日常のすべてが自己PRの題材になります。エピソードが見つからない方はハードルが高くなってしまっている場合もあるため、日常の中からエピソードをみつけてみるのも良い対処となるでしょう。
②自己分析や企業分析をやり直す
それでもエピソードが見つからない場合は、自己PRや企業分析をもう一度やり直すこともおすすめです。単純に自己分析が間違っていれば、アピールポイントも見つからないもの。今一度自分と志望企業の特徴を洗い出して、自己PRを作り直してみると良いでしょう。
結果的に、コミュニケーション能力がアピールポイントでないと気づく場合もあります。その場合は別のアピールポイントで構成し直し、改めて自己PRの作成に取り組むと良いでしょう。
まとめ
本記事では、「コミュニケーション能力をアピールする自己PRの作り方」について、言い換えの方法や例文を交えて解説しました。コミュニケーション能力のアピールは差別が非常に大切です。作成や伝えるコツを踏まえたうえで、あなただけの自己PR文作成に取り組んでみてください。