投稿者情報
ニックネーム:カズ
京都大学/工学研究科/化学工学専攻/ 21年
選考企業情報
企業名(正式名称):花王株式会社
職種:技術職
インターン参加:参加していない
最終選考結果:最終選考通過(内定)
本選考エントリーシート
エントリーシート提出期日:3月中旬
提出方法:マイページ上
質問:卒業論文テーマ
回答
金属イオンとバイオマスの酸化還元反応を利用した発電の開発を行った。バイオマスを化学エネルギーに変換しエクセルギーロスを抑え、さらに化学エネルギーを電気エネルギーに変換する高効率発電法を提案した。
質問:修士論文テーマ
回答
高速冷却場におけるナノコンポジットの結晶化挙動を解明するため、ポリプロピレン-POSSの結晶化実験を行った。その結果、結晶化速度はPOSSに導入された有機官能基と添加率依存性があることを突き止めた。
質問:専門分野
回答
私は化学工学を専攻しております。学部時代は反応速度論やモデルリング手法をもとにバイオマスを用いた高効率発電法を開発しました。現在は、結晶化速度論に基づいた高機能ですぐれた材料を作り出す研究を行っています。素材の特徴を活かした成形加工法を、加工中の熱・物質の移動量、相変化、相模様を制御して開発し、世の中にまだ存在しない機能をもつ材料を開発しています。
質問:習得したスキル
回答
高分子の結晶化速度の研究目標を段階的に区分し計画を立てることを試みました。その結果、現時点での進捗状況を常に把握でき、次に行うべきことを明確にして進めることができました。また、実験では、仮説、評価、改善のサイクルを意識しました。それにより問題点を分析し解決方法を検討する習慣がつきました。また、現在2社と共同研究を行っており、企業からのニーズを踏まえた研究手法についても習得することができました。
質問:どのように研究に取り組んだか。そこから得たこと、苦労したことなど
回答
研究の進め方を自分の力で決めることを意識しました。具体的には、高分子に添加する試料を選定するにあたり、先行研究の問題点を解決するものを発見し採用しました。結果として、高分子に試料を添加した際、結晶化速度は添加率依存性と表面修飾依存性の両方の効果があることを突き止めました。自分がこれだと思った試料で結果が出たという経験は大きな自信に繋がり、これからの研究の意味付けがより大きなものになりました。
質問:学生時代に力を注いだこと学業や研究以外の活動で、学生時代に力を注いだことをご記入ください
回答
外国人観光客向けの京都のガイドサークルの代表として活動しました。これまで延べ100組の方をガイドさせて頂く中で、多種多様な方々と接する機会を得てきました。ガイド中は旅程、説明の手順などを観光客の方にとって最善のものとなるよう努めました。その結果、アンケートによるとほぼ全員の方に満足して頂き、中には何回も日本に遊びに来て、その度にガイドさせてもらう機会にもたくさん恵まれました。
結果通知時期:2週間以内
結果通知方法:メール
本選考体験談
選考概要
選考先に興味を持ったきっかけは何ですか?
先輩で就職している人が多かったから
どういった基準で企業を選びましたか?また他にどんな企業を受けていましたか?
社員さんと合うかどうか,一緒に働きたいと思うかを第一の基準にしていました.また,変化をいとわない社風であるかも重要視していました.また,花王さんついては研究を大事にされているので,そこも重量強いてポイントの一つでした
他社と比べてこの企業の魅力はどんなところだと思いますか?
研究に対する情熱とエネルギーが並外れているところ
選考中に配属先等の希望について確認するプロセスはありましたか?タイミングと希望項目について教えてください。
特にありませんでした
あなたが受けられた選考フローについて教えてください。
書類,一次面接,二次面接,最終
この企業を受けるにあたり特に工夫したことはありますか。
研究について深く聞かれるので,自分の研究テーマについてもういちど深く整理しました.また,自身の研究の結果だけではなく,そこからどう広がるのか,工業ベースでも同じ結果となるのか,将来性はどこまで担保されているのかについても深く考えるようにしました.例えば私の場合であれば,「ナノフィラーの高分子中での挙動を体系的に整理することができれば、従来は着目されていなかった材料の物性のみからの結晶化挙動をシミュレーションすることが可能になるため、成形加工の現場への応用が期待される。」など,理由→結果を簡潔にまとめられると伝えやすい気がしました.
注意した点・感想:
研究に対する質問の質が最も高かったのが花王さんでした.一度説明を聞いただけで,あそこまで深く聞いてくださったのは本当に尊敬でした.こちらも聞かれたことに対して,誠意を持って,丁寧に回答しようと心がけました.