こんにちは。理系就活情報局です。
理系就活生の中には、将来の選択肢の一つに起業を考えている方もいると思います。
「起業に興味があるけど、理系に向いてる?」
「起業するのに必要な能力や、注意することは?」
そんな疑問を持つ理系就活生のために、今回は理系の起業について解説します。
ゆくゆくは起業したいと考えている理系就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください!
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理系の将来の選択肢として起業はあり?
専門性を活かす道としての起業
結論、理系の将来の選択肢として、起業はありです。
理系は、専門性を起業時のセールスポイントにしやすい特徴があります。
専門に特化した起業をして、他の企業と差を付けたい場合に、理系出身者は有利と言えます。
また、理系は自分の専門分野だけでなく、理系の素養を幅広いフィールドで活かせます。
データの分析力や論理的に課題解決の道筋を立てる論理的思考力、見つけた課題に取り組む課題解決力は、様々な業界で求められるスキルです。
起業する場合も、こうした理系の素養は役立ちます。
論理的思考やデータ分析力、課題解決力をもって臨めば、起業が成功する確率は高いと言えるでしょう。
有名企業の創業者にも理系は多い
実際に、有名企業の創業者においても理系の占める割合は高めです。
以下は、誰もが知っている会社の創業者の出身大学・学部一覧です。
この一覧を見ただけでも、理系が優れた創業者になれる可能性があることがわかります。
会社 | 創業者 | 出身大学 | 学部・学科など |
株式会社ライブドア | 前刀 禎明 | 慶應義塾大学 | 理工学部 |
京セラ株式会社 | 稲盛 和夫 | 鹿児島大学 | 工学部 |
ソニー株式会社 | 井深 大 | 早稲田大学 | 理工学部 |
チームラボ株式会社 | 猪子 寿之 | 東京大学 | 工学部 |
オイシックスドット大地株式会社 | 高島 宏平 | 東京大学大学院 | 工学系研究科 |
株式会社はてな | 近藤 淳也 | 京都大学 | 理学部 |
理系に起業が向いている理由
ビッグデータ活用が不可欠な時代
理系に起業が向いている理由の1つ目は、ビッグデータの活用が不可欠な時代だからです。
現代社会では、あらゆる業界のあらゆる企業で、ビッグデータが使用されています。
膨大なデータの分析だけでなく、ビジネス上の問題点や課題を発見し、解決策を提案するデータサイエンティストのニーズも高いのが現状です。
ビッグデータの活用が当たり前となった現代社会では、理系が持つスキルと論理的なアプローチが不可欠となっています。
現代社会は、理系が活躍しやすいフィールドです。
理系の素養があれば、膨大なデータを上手く取り扱い、世の中の流れを読みながら事業の舵取りができるでしょう。
専門性と自分らしいキャリアを両立できる
理系に起業が向いている理由の2つ目は、専門性と自分らしいキャリアを両立できるからです。
大学卒業後に企業に就職するのが一般的な流れですが、起業すれば、主導的にビジネスを運営したり、自分が目指すキャリアに近づきやすくなります。
企業に所属すれば安定性は保たれますが、人事の裁量はあくまで会社にあり、自由にポジションチェンジが効くわけではありません。
自分らしいキャリアビジョンを思い浮かべたときに、会社員であることに限界を感じているならば、起業を検討してみることをおすすめします。
理系学生が起業するのに必要な能力
理系学生が起業するのに必要なのは、「起業する目的を決めて行動する力」です。
いくら起業したいと思っても、実行に移さなければ願望だけで終わってしまいます。
起業をする際には、自社の商品やサービスを展開したいなどの目的を立てる必要があります。
起業がゴールなのではなく、企業の先にあるものを目的として定め、目的を達成するために必要な行動に移りましょう。
事業計画や資金計画を立てたり、一緒に働く仲間や協力者を探すほか、必要な知識を補うことも大切です。
理系が起業するために起こしたいアクション
ビジネススクールで経営を学ぶ
起業して売りとなる商品があったとしても、経営能力が無ければ起業はうまくいきません。
理系学生は、専門分野の研究には熱心に取り組んできたものの、経済や経営には触れたことがない方も多いと思います。
起業したい思いは強くても、準備不足だと感じる場合は、ビジネススクールに通うなどして自分に足りない知識やスキルを補いながら準備していきましょう。
ビジネスコンテストで腕試し
起業を検討している人で、具体的に打ち出したい商品・サービスがある場合は、ビジネスコンテストで腕試しするのもおすすめです。
起業を目指す人を対象にしたビジネスコンテストでは、入賞すれば起業のサポートや事業資金や開発資金を獲得できるものもあります。
新しいチャレンジをする際に、コンテストで受賞したという実績があれば話も通りやすくなります。
まずは支援者を募るという意味でも、コンテストに挑戦してみましょう。
大学発ベンチャーという道も
経済産業省は、大学の研究成果をもとに開発した新規性の高い製品により、新市場の創出を目指す「イノベーションの担い手」として、「大学発ベンチャー」を支援しています。
大学発ベンチャーを立ち上げるのは、大学教官・学生・研究者などで、大学の研究成果を活かして新たなビジネスとして立ち上げるケースなどがあります。
(参考:経済産業省「大学発ベンチャーデータベース」 )
大学の最先端の研究成果を事業に反映できるため、起業を目指す理系におすすめです。
東京大学のように、大学が企業を支援している例もあります。
東京大学は、起業相談からインキュベーション施設の運営、プロジェクト支援を行っており、大学発ベンチャーの件数が最も多い大学となっています。
(参考:東京大学「起業・大学発ベンチャー支援」)
理系が起業する時に注意したいこと
資金計画を慎重に立てる
理系が起業する時に注意したいこと1つ目は、資金計画を慎重に立てることです。
利益が見込めそうな事業であっても、資金計画を大まかに立てていれば、資金繰りに苦しむことになりかねません。
資金計画は、願望ではなく現実的に立てましょう。
金融機関からの融資が実現した場合も、返済しないといけません。ベンチャーキャピタルから融資が実現しても、使用用途が限られている場合もあります。
短期間で事業をたたむことになってしまいかねないよう、資金計画をしっかり立てて、長期的な経営を目指しましょう。
組織作りに注力する
理系が起業する時に注意したいこと2つ目は、組織作りに注力することです。
企業で必要なのは、販売する商品・サービス、資金だけではありません。
組織作りや人脈の形成は、長期的に経営を続けるために不可欠な準備です。
理系の専門分野で起業するならば、関連する専門分野の知識を持つ友人や大学、会社の人脈を上手く活用しましょう。
働きながら起業を目指す道もある
理系が起業する時に注意したいこと3つ目は、働きながら起業を目指す道もあることです。
有名なスタートアップやベンチャーが在学中に起業し、他の企業に勤めることなく創業しているからといって、同じルートをたどらなくてはならない決まりはありません。
卒業後就職せずに起業したり、会社を辞めてリスクを背負って起業するのは不安な方は、会社員として働きながら起業する道もあります。
ただし、会社によっては副業禁止の場合もあり注意が必要です。
また、本業の業務を終えてから副業を行うため、プライベートの時間が逼迫されたり、身体に負担がかかったりしてしまう恐れもあります。無理のない範囲で、自分が納得できるスタイルで起業を目指しましょう。
起業を目指す理系就活生におすすめしたいこと
大学院に進学する
起業を目指す理系就活生におすすめしたいこと1つ目は、大学院に進学することです。
ゆくゆくは起業したいという明確な目的があるなら、大学院に進学して、会社の売りとなる専門性を磨くという道があります。
より専門性に特化した商品・サービスを提供したい場合は、大学院進学を検討してみましょう。
研究会や学会で人脈作り
起業を目指す理系就活生におすすめしたいこと2つ目は、研究会や学会で人脈作りをすることです。
ビジネスの世界は、横の繋がりが大切です。
特に理系の専門性を武器に起業する場合は、業界内や研究者の間に定期的に顔を出し、人脈作りをすることをおすすめします。
逆求人型サイトで将来を見据えた就活をする
起業を目指す理系就活生におすすめしたいこと3つ目は、逆求人型サイトで将来を見据えた就活をすることです。
いきなり起業するのは抵抗があるという方は、起業という将来を見据えた上で、自分らしいキャリアのステップとして就職するのもおすすめです。
〜年後に起業すると仮定して、起業に向かうためにはどんなキャリアを描いていけば良いのかを考えてみてください。
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まとめ
理系にとって、起業はキャリアビジョンの中にある選択肢の一つです。
タイミングや目的は様々ですが、一度就職した後に起業する道もあります。
現代社会では、生き方は一つではありません。
起業したい理系就活生の方は、長期的な計画を立てて、自分らしいキャリアを歩んでいきましょう!