IT業界での就職活動は近年多くの就活生から人気があり、差別化を図るためには「就活の軸」を明確にすることが大切です。
しかし、就活の軸をどう作ったらいいか、何を基準に企業を選んだらいいか、悩む人も多いのではないでしょうか?
今回はIT業界で役立つ就活の軸44選を、就活の軸の方向性や作るポイントとともに紹介します。
IT業界を志望し早期内定を勝ち取りたい理系学生はぜひ参考にしてください。
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そもそも就活の軸とは?
「就活の軸」とは、就活で応募企業を選ぶための基準や指針のことです。
企業を選ぶ基準は人によってざまざまですが、就活生自身の価値観に基づき以下のような軸を定めて応募企業を選定します。
- ・給与
- ・働く場所
- ・企業文化
- ・キャリアアップ
就活の軸を明確にすることで、多くの求人情報の中から自分に合った企業を見つけやすくなり、就活を効率化できます。
さらに、就活の軸を明確にすれば、自分が何を重視しているのかを採用担当者へ明確に表現でき、他の就活生と差別化を図れます。
自分の軸が明確であれば、それを元にした説得力のある志望動機を伝えられ、入社意欲の高さを示せるためです。
就活の軸が聞かれる理由
企業で採用選考を受けていると、就活の軸を聞かれるケースがあります。
企業が就活の軸を就活生に聞く理由は、主に以下の2点です。
- ・企業の採用像とマッチしているか確認するため
- ・企業・業界研究ができているか確認するため
企業の採用像とマッチしているか確認するため
1点目は「企業の採用像とマッチしているか確認するため」です。
多くの企業は新規に採用する人材が、既存の社員や文化にフィットするかどうかを非常に重視します。
採用した人材が既存の社員や文化に合わなければ、職場に馴染めず働きにくくなり、早期退職につながるなど採用コストの無駄が発生してしまいます。
たとえば、ある企業が「チームワークを大事にする文化」を持っている場合、その企業は協調性やコミュニケーション能力を重視するでしょう。
そのような場合、自分の就活の軸が「高給」だけであれば、企業文化とマッチしていない可能性が高くなります。
企業は新規に採用する人材が自社で長く活躍できるか見極めるために、就活の軸を確認しています。
企業・業界研究ができているか確認するため
2点目は「企業・業界研究ができているか確認するため」です。
自分の就活の軸が明確であれば、就活生は就活の軸に基づいて企業や業界を選ぶでしょう。
企業の選び方で「どれだけ真剣に就職活動を行っているか」「企業や業界にどれだけ情熱を持っているか」を判断できるため、企業は就活の軸が明確であるかを確認してきます。
たとえば、就活の軸が「イノベーションとテクノロジーに強い企業で働きたい」という場合、それに見合った企業研究や業界動向についても知識があるはずです。
就活の軸が明らかであれば、採用側は「この人は自分が何をしたいのかわかっているし、それに合った当社を選んでいる」と感じ、応募者に対して良い印象を持つでしょう。
就活の軸を持つメリット
就活の軸を持つメリットとして、主に以下の2点が挙げられます。
職種を絞り込みやすい
1つ目は「職種を絞り込みやすい」ことです。
たとえば、軸が「社会貢献を重視する」であれば、NPOや教育、医療など社会貢献性が高い分野の職種が候補になるでしょう。
職種を絞り込むことで、情報収集や企業研究が効率的に行えます。
大量の求人情報が溢れる現代では、何を基準に選ぶのかが不明確だと全ての求人情報に触れる必要があり、就活に途方もない時間とエネルギーを費やしてしまう可能性が高いです。
職種を効率よく絞り込めれば、後の業界研究や企業選び、面接対策などのステップもスムーズに進行します。
志望動機が作りやすい
2つ目は「志望動機が作りやすい」ことです。
応募する企業や職種に対して「なぜこの業界・企業なのか」という質問に対する答えが明確になるため、エントリーシートや面接でもその点を強調できます。
例えば、軸が「創造性を活かせる職場で働きたい」という場合、広告やデザイン、メディアなどの業界で、「この企業は創造性を重視しているからこそ応募した」といった志望動機をアピールできるでしょう。
志望動機が明確であれば、面接官に対して自分がどれだけその企業で働きたいかを伝えられ、好印象を残せます。
IT業界を目指す就活生が持つ就活の軸の方向性
IT業界を目指す就活生が持つ就活の軸は、以下の方向性がおすすめです。
- ・新規サービスを開発したい
- ・業務を通して成長したい
- ・グローバルで活躍したい
- ・最新技術に興味がある
新規サービスを開発したい
1つ目は「新規サービスを開発したい」という方向性です。
IT業界は技術の進歩が目覚ましく、新しいサービスが次々と生まれやすい分野です。
「新規サービスを開発したい」と考える人は、スタートアップや新規プロジェクトが多いIT企業に向いています。
企業選びの際には、企業がどれだけ技術的イノベーションを重視しているか、または新規プロジェクトに取り組む機会が多いかを考慮すると良いでしょう。
面接では、過去に自分が関わったプロジェクトや、新しいサービスに対する独自の視点をアピールすることで、その軸を強調できます。
業務を通して成長したい
2つ目は「業務を通して成長したい」という方向性です。
自身の成長を訴えた就活の軸は、新規サービスが多く生み出され経験できる業務の幅も広いIT企業に適しています。
業務を通じて成長を望む場合、キャリアパスが明確で、挑戦できる業務の幅が広く用意されている企業を選定すると良いでしょう。
面接やエントリーシートでは、「自己啓発のためにどのような行動をしてきたのか」を具体的なエピソードを挙げて説明すると良いです。
グローバルで活躍したい
3つ目は「グローバルで活躍したい」という方向性です。
IT企業にはグローバルに展開する企業も多く、国際的なプロジェクトや多国籍のチームで働きたい就活生に適しています。
グローバルで活躍したい就活生は、企業がグローバル進出に積極的で「グローバルに活躍する人材を求めているか」という視点で企業を選びましょう。
面接では、留学などの経験があればアピール材料となり得ます。
最新技術に興味がある
4つ目は「最新技術に興味がある」という方向性です。
IT企業では、AIやブロックチェーン、VRなどの最先端技術を取り入れたサービスを積極的に開発しています。
最新技術を取り入れたサービスを積極的に推進している企業を目指す就活生におすすめの就活の軸です。
主に研究開発に力を入れている企業や、新技術を早期に採用するスタートアップ企業などが選択肢となるでしょう。
面接では、企業が取り入れる最新技術に対する知識や関連する話題について語ることで、企業への志望度をアピールできます。最新技術がもたらす社会的影響などについても語れると、より印象はアップします。
IT業界でおすすめの就活の軸を一覧で紹介
IT業界でおすすめの就活軸を、以下の2種類に分けて紹介します。
- ・環境で選ぶ場合の就活の軸
- ・自分のやりたいことで選ぶ就活の軸
具体的な就活の軸を紹介するため、就活の軸が思い浮かばない人はぜひ参考にしてください。
環境で選ぶ場合の就活の軸
環境で選ぶ場合の就活の軸として、以下の例が挙げられます。
- ・リモートワーク対応している
- ・フレックス制度を導入している
- ・さまざまな人種の人が活躍している
- ・福利厚生が充実している
- ・研修セミナーなどスキルアップを支援する体制が整っている
- ・都心部などオフィスの立地が良い
- ・イノベーションを推進する文化がある
- ・大規模な組織で多くの社員のフォローを受けられる
- ・小規模な組織で責任の大きい仕事を早期に任される
- ・グローバルなプロジェクトへの参加できる
- ・風通しが良い
- ・高い自由度と責任
- ・若手が多く年代の近い人が多い
- ・専門的な知識・ノウハウを求められる
- ・早いうちから規模の大きい業務を任され成長できる
- ・向上心が強い組織
- ・大手企業など経営が安定した環境で働きたい
- ・ベンチャー企業など新規事業の多い環境で働きたい
- ・直接消費者とやりとりできる(B to C)
- ・法人を相手に大規模なビジネスに携わりたい(B to B)
ストレートに表現すると悪い印象になり得る就活の軸は、良い印象になるよう言い換えた方が良いでしょう。
自分のやりたいことで選ぶ就活の軸
自分のやりたいことで就活の軸を設定する場合、以下の軸が例として挙げられます。
- ・チームでの活動に興味がある
- ・大学の研究を活かして仕事がしたい
- ・AI・機械学習に携わりたい
- ・ユーザーインターフェース(UI)設計に興味がある
- ・セキュリティ対策に関わりたい
- ・データ分析と戦略策定に興味がある
- ・モバイルアプリ開発に関わりたい
- ・ゲーム開発に興味がある
- ・クラウドコンピューティングに携わりたい
- ・ブロックチェーン技術に興味がある
- ・インフラ構築と運用に関わりたい
- ・ソフトウェアテストに興味がある
- ・Web開発(フロントエンド、バックエンド)に携わりたい
- ・データベース設計と管理に関心がある
- ・組込みシステム開発に興味がある
- ・VR/AR技術に興味がある
- ・グラフィックデザインとコーディングに関わりたい
- ・プロジェクトマネジメントに関心がある
- ・自動化と効率化に興味がある
- ・IoTデバイスの開発に関わりたい
- ・ネットワーク管理と最適化に興味がある
- ・ヘルステックに関心がある
- ・フィンテックに関わりたい
- ・SaaSプラットフォームの開発に興味がある
IT業界で避けた方が良い就活の軸
「就活の軸」を持つことは大切ですが、以下のような避けた方が良い軸も存在します。
- ・どの企業にも当てはまる
- ・給料・待遇を軸としている
- ・自己中心的である
就活の軸を定める際は、上記に当てはまっていないか確認しましょう。
どの企業にも当てはまる
「どの企業にも当てはまる」ような広範で抽象的な軸は避けた方が良いです。
例えば、「成長したい」「チームで働きたい」などの軸は、ほぼ全ての企業で実現できてしまいます。
上記のような就活の軸を選考で伝えても、「自社以外でも良いのでは」と採用担当者に疑問をもたれるでしょう。
具体的なキャリアゴールやスキル、働きたい環境を明確にし、応募企業なら叶えられる理由についても選考の場では触れるのがおすすめです。
給料・待遇を軸としている
給料や待遇は大切ですが、就活の軸に設定するのは危険です。
高給与や良い待遇を就活の軸として企業に伝えてしまうと、個人的な願望だけを優先している印象に捉えられ、悪い印象を与えてしまいます。
IT業界に限らず現代は市場ニーズの移り変わりも早いため、高給与が必ずしも保証されるとは限らない点も考慮に入れるべきです。
給料や待遇だけでなく、自分が成長できる環境や将来性、仕事内容なども踏まえた複数の軸で企業を評価しましょう。
自己中心的である
自己中心的な就活の軸も避けた方が良いでしょう。
チームでの協働が必要な業務も多いIT業界では、自分一人の力では限界があります。
自己中心的な軸を持つと、他のチームメンバーとの協力が難しくなり、結果的にプロジェクト自体が失敗に終わる可能性もあります。
チームで業務を遂行することが重要なIT業界では、「市場価値を上げたい」など利己的な就活の軸は避けた方が無難です。
成長性などを就活の軸とする場合は、「業務を通してスキルアップし、ITサービスを世に広め便利な世の中を実現したい」など会社や社会へ貢献する姿勢を示した方が良いでしょう。
就活の軸の作り方4ステップ
就活に効果的な軸を設定するためには、以下4つのステップで作成するのがおすすめです。
自己分析
まず最初に自己分析を行いましょう。
自分自身の強み、弱み、興味、価値観をしっかりと把握することで、どのような業界や職種が自分に合っているのかが明確になります。
自己分析を行う方法は多くありますが、自分がこれまで行ってきた活動(学業や部活など)を振り返ることなどが有効です。
自己分析がしっかりとできていないと、後のステップで迷走する可能性が高くなります。
業界分析
自己分析が終わったら次は業界分析です。
自分が興味を持っている業界がどのような状況にあるのか、どのようなスキルや資質が求められているのかを調査します。
インターネットでのリサーチはもちろん、実際にIT業界に携わる企業の社員に話を聞くことや、インターンシップに参加することでより深い理解を得られます。
企業に求めるものを分析
次に、具体的な企業に何を求めるのかを明確にします。
給与や勤務地、福利厚生だけでなく、企業文化、チームの雰囲気、働く人々の資質など、多角的な視点で考えることが重要です。
企業に求めるものを分析する過程で、実際に企業を訪問し、先輩の経験談を聞くことで、より具体的な情報を集めましょう。
キャリアプランの立案
最後に、以上の分析結果を元に具体的なキャリアプランを立案します。
どの企業で何年働いた後、どのようなスキルを身につけたいか、最終的にどのようなポジションで働きたいかなど、短期・中期・長期の目標を明確にしましょう。
キャリアプランを立案することで、一貫性のある就活の軸を設定しやすくなります。
IT業界で就活の軸を作る際の注意点
IT業界で就活の軸を作る際の注意点として、以下の項目が挙げられます。
志望動機と矛盾しない
1つ目は「志望動機と矛盾しない」ことです。
選考で必ず聞かれる「志望動機」ですが、志望動機と就活の軸が矛盾している場合、応募企業への志望意欲が本当にあるのか疑問を持たれてしまいます。
例えば、ある人が「新規事業に数多く関わりたい」という志望動機を持っているのに、就活の軸で「1つのことをコツコツ続けられる環境で働きたい」だと答えてしまうと、明らかに矛盾しています。
志望動機と軸が一致しているかどうか、しっかりと確認しましょう。
応募企業の情報はしっかり把握
応募企業の情報はしっかり把握しておきましょう。
IT業界は多様であり、同じIT企業でも文化や働き方、経営ビジョンは大きく異なる場合があります。
具体的な企業情報をしっかりと把握しておくことで、応募企業が自分の就活の軸に合致するのかどうかが明確になります。
企業の公式ウェブサイトはもちろん、SNSや掲示板、口コミサイトなども活用して、多角的に企業情報を調べましょう。
IT業界で就活するなら「TECH OFFER」が最適
IT業界を志望する場合、「TECH OFFER」の利用がおすすめです。
TECH OFFERは、理系学生に特化したダイレクトリクルーティングサービスであり、多くのIT企業が就活生へのオファーに利用しています。
自分の研究分野、所属情報などを細かくプロフィールに記載できるため、自分に合った企業からオファーをもらいやすい点が特徴です。
オファーを待つだけでなく、興味のある企業に関しては企業ページで「気になる」ボタンを押すことで、自身の存在をアピールできオファーをもらいやすくなります。
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まとめ
IT業界で就活する際には、就活の軸を明確にすることが大切です。
就活の軸は自己分析や業界分析、企業分析、キャリアプランの立案を行うことで作成しやすくなります。
軸を持つことで、職種の選定や志望動機の作成がスムーズに行えるでしょう。
ただし、軸作りにおいては企業の情報をしっかり把握し、自分の志望動機と矛盾しないよう注意が必要です。