学生が求める人事担当とのコミュニケーションとは? | 学生の本音と意識したいポイントを解説

学生が求める人事担当者とのコミュニケーションについて解説

「学生は人事部の担当に何を望んでいるの?」「学生とどうコミュニケーションを取って良いいのかわからない」

そのように考えている採用担当者は多くいます。この記事では「学生が求める人事担当とのコミュニケーション」について解説します。

採用の担当者は、学生が面接で何を求めているのかを知っていなければいけません。彼らがどのような悩みや不満を持っているかを把握することで、適切なコミュニケーションができます。

採用活動の際に知っておきたい「学生が重視しているコミュニケーションのポイント」に「悩みや本音」、「人事担当におすすめのスキル」を紹介します。ぜひ採用に役立ててください。

学生が人事担当に重視しているコミュニケーションのポイント

学生が人事担当に重視しているコミュニケーションのポイントを解説

採用をするにあたって意識したいのが、学生が人事担当とのコミュニケーションで何を重視しているかです。

ここからは、株式会社テックオーシャンが独自に実施したアンケートを基に、以下の3つにわけて紹介します。

  • 社員や職場の雰囲気をリアルに感じられるかどうか
  • 先輩社員と直接話せたかどうか
  • 質疑応答の時間を十分に設けてくれていたかどうか

社員や職場の雰囲気をリアルに感じられるかどうか

学生が重視するポイントとして、社員や職場の雰囲気をリアルに感じられるかどうかは大切です。特に説明会や交流会では、人事担当の対応は必ず見られています。

株式会社テックオーシャンが実施したアンケートでは、「行きたくないと感じた企業」として50%も占めていたのが、「企業の雰囲気が合わないと感じた」でした。2人に1人の学生が意識しているので、人事担当は意識しておくべきでしょう。

人事担当の態度や印象も判断材料となっているため、採用時は自分が企業の顔であると意識しなければいけません。

先輩社員と直接話せたかどうか

学生は情報収集の場として、先輩社員と直接話せる機会を求めています。説明会や交流会、インターンシップなどでコミュニケーションを取るようにしましょう。

特に学生にとって、人事担当以外の社員と話せる機会は貴重です。疑問や不安を解消できれば、志望度アップに繋がる可能性もあります。ミスマッチの解消としても期待できるでしょう。

先輩社員と話せる機会としては、説明会や交流会といったイベントはもちろん、社員座談会という形式もあります。コミュニケーションを取れる場所を提供し、学生のニーズに応えるよう意識してください。

◆社員座談会について、さらに知りたい方はこちら

◆インターンシップ後のフォローについて、さらに知りたい方はこちら

質疑応答の時間を十分に設けてくれていたかどうか

学生にとって、内定をもらった企業は、社会人として初めて働く場所です。実際に働く姿をイメージするには、疑問や不安を解消できる時間は重要になります。そのため、学生の質疑応答の時間をしっかり作ってくれていたかも、学生は重要視しています。

たっぷり時間を取ってくれていると、自分たちを大切にしてくれている企業だと認識してくれるでしょう。企業側としてもミスマッチを防げるため、お互いにWin-Winです。

質疑応答の対応次第では、志望度アップにも繋がります。説明会や交流会では、質疑応答の時間をたっぷり作るようにしましょう。

学生と人事担当がコミュニケーションを取って採用に成功した事例2選

学生と人事担当が良いコミュニケーションを取った結果、採用に成功した企業は多くあります。ここからは、実際に成功した事例を2つ紹介します。ぜひ参考にしてください。

ソウルドアウト株式会社

ソウルドアウト株式会社は、デジタルとマーケティングを通して地方創生や日本の底上げを目指しているデジタルベンチャー企業です。

そんなソウルドアウト株式会社が課題としていたのが、理系学生との出会い。ですが理系採用のノウハウがないため、苦戦していました。

そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入し、理系学生へ直接アプローチする方法に切り替えました。

『TECH OFFER』経由の学生のみという理系限定の説明会・イベントを実施し、自社で理系出身の社員がどのように活躍しているかを説明しました。さらに、理系学生が採用後、どのように活躍できるのかも学生に提示したのです。

結果、面接だけではカバーしきれない部分をフォローでき、理系人材の採用に成功しています。

参考記事:「テックオファー会員限定のイベント実施!今まで採用に繋がらなかった理系学生の採用に成功

パイオニア株式会社

パイオニア株式会社は、カーエレクトロニクス分野を中心にグローバルに事業を展開している企業です。モビリティ領域においてSaaSビジネスを推進しています。

そんなパイオニア株式会社が課題としていたのが、ソフトウェアに強い学生の採用でした。しかし近年はIT関連の採用が増えているため、自社が希望する学生をなかなか採用できずにいたのです。

そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入し、自社が希望する学生に直接アプローチを開始します。

学生と直接やり取りする過程で企業説明やイベントへの参加を促し、コミュニケーションを取れる機会を積極的に作りました。

結果、自社への志望度が高い状態で選考に参加してくれるようになり、採用に成功しています。

参考記事:「ソリューションサービス提供企業としての認知に貢献!ターゲット学生からの多数応募を獲得

人事担当が知っておきたい採用活動時に学生が抱えている悩みや本音

学生が抱えている悩みを解説

学生が抱えている悩みや本音は、人事担当なら知っておきたいものですよね。ここからは、アンケート結果で多数を占めていた以下の3つを紹介します。

  • 本音で話してくれていない
  • 良い面にフォーカスしている
  • フィードバックなどで改善点を伝えて欲しい

本音で話してくれていない

株式会社学情が25卒の学生に向けて実施したアンケートによると、学生の3割が「本音で話してくれていない」と感じています。一方、本音で話してくれていると実感しているのが約4割なので、本音を求める声は多いといえるでしょう。

特にZ世代である学生は、インターネットやSNSによって本音に慣れています。そのため、本音で話してくれているかどうかは重要です。本音ではないとわかると、裏に何かあるのではないかと思われかねません。

学生は、人事担当も建前なので仕方ないと納得する一方で、本音を求めている点は覚えておきましょう。

良い面にフォーカスしている

学生が人事担当として話していると感じる部分で、「良い面にフォーカスしている」があります。自社の良い部分ばかりをアピールしていると、抱かれやすい感想です。

全てが満点の企業はないと学生もわかっているので、良い面ばかりではなく悪い面も話す方が良いでしょう。

例えば、自社が抱えている課題を話すことで、親近感を持ってくれる可能性があります。学生の専攻分野なら、身につけた知識や技術を活かせると思う可能性も。

実際、株式会社テックオーシャンが実施したアンケートでも「弱みもさらけ出してくれる会社に惹かれた」という声があります。臆せず伝えるようにしましょう。

フィードバックなどで改善点を伝えて欲しい

面接などで学生にフィードバックをするのも、おすすめです。自分の足りていない部分を知りたいと考えている学生は多くいます。こうした点は、社会人と変わりありません。ハッキリと伝えてくれるからこそ、大人として尊敬できるという声があるほどです。

株式会社テックオーシャンのアンケートでも、好評だった人事の神対応で、フィードバックは第3位の人気を誇ります。

フィードバックを求めているのは、学生も社会人も同じです。適切なフィードバックは自社にとって大きなメリットになるので、積極的に行いましょう。

学生とのコミュニケーションのために人事担当が身につけておきたいスキル

学生とのコミュニケーションで人事担当が身に付けておきたいスキルを解説

学生とコミュニケーションを取る際、なんとなくでは効果を見込めません。以下のような具体的なスキルを身につけ、多彩なアプローチ方法を駆使しましょう。

  • アサーションスキル
  • ペーシングスキル
  • 非言語(ノンバーバル)のスキル

アサーションスキル

アサーションとは、自己表現の技術のことです。他者に自分のニーズや感情、信念などを明確に伝える能力を指します。

相手を尊重し、自己尊重の精神を維持しながら、自分の立場を明確に伝えます。人事は採用以外でも多くの人とやり取りをするため、ぜひとも身につけておきたいスキルです。

採用時は、様々な学生に自社の魅力を伝えなければなりません。その際、ニーズや魅力、課題などを間違いなく伝える必要があります。

アサーションスキルを身につけていると、質問の際も学生に公平で心地よい面接環境を構築できます。学生にとって面接しやすい場所になるでしょう。

ペーシングスキル

ペーシングとは、「相手のペースに合わせて会話する」スキルです。相手と友好的なコミュニケーションを取る際に役立ちます。信頼関係を構築するために用いられ、以下のような効果を得られるでしょう。

  • 相手に安心感を与える
  • 相手の警戒心を取り除く
  • 相手の自己肯定感や自己重要感を満たす

どれも採用時に役立つ効果です。人事担当は、多様な人材と信頼関係を築かなくてはならないため、相手を理解する能力が問われます。

相手の人となりを理解するには、ペーシングによって心を開いてもらうのが最も効果的です。採用後のミスマッチを防ぐ意味でも、重要なスキルといえるでしょう。

非言語(ノンバーバル)のスキル

非言語(ノンバーバル)のスキルも重要です。人とのコミュニケーションは、言葉だけではありません。目の動きや表情、身振り手振りで相手に伝える技術も必要になります。言葉では現れない真意を込められるため、言葉以上に本音を伝えられます。

さらに、スキルを磨いていくと、相手の心情を読み取れるようにも。何を欲しているかを推測できるため、相手が欲しい情報を適切なタイミングで出せるようになります。

相手の目を見て話を聞く、相づちを打つなど、気軽にできるのもポイントです。ペーシングにも役立つため、身につけておくと様々な場面で役立つスキルといえます。

学生とコミュニケーションを取るならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』

コロナ禍以前と以降で、学生が希望する勤務形態や働き方が大きく変わってきています。希望する働き方も千差万別なため、自社の働き方を的確に伝えなければいけません。そのためには、しっかりコミュニケーションを取って齟齬がないようにしましょう。

中でも理系採用をするならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』がおすすめです。学生と直接やり取りできるため、求める勤務形態や働き方をすり合わせやすい特徴があります。希望に添った働き方があれば、志望度アップにも繋がります。

なお、24卒の理系学生500名に実施したアンケートデータも配布中です。学生のリアルな声に沿った採用手法をするなら、ぜひお気軽に資料請求してください。