SNSを使った就活生へのアピール方法とは? | SNSの利用状況やオススメの採用ツールも紹介

SNSを使った就活生へのアピール方法を解説

「SNSを使って就活生にアピールしたい」「SNSはどう運用したら就活生に有効なの?」

そのように考えている採用担当者は多くいます。この記事では、SNSを使った就活生への情報発信について解説しています。

SNSを使った就活生へのアピールは、ニーズに合わせた情報発信が重要です。SNS運用前に知っておきたい「就活生の利用状況」の他、「アピール方法」や「SNSと同等の効果に期待できる採用方法」も紹介しています。

就活生のSNS利用状況

就活生のSNS利用状況を確認

SNSを使って就活生にアピールする前に、まずは利用状況を確認しましょう。株式会社テックオーシャンが2023年5月に実施したアンケートによると、以下の特徴が見られました。

  • 就活生の75.2%がSNSを利用して情報を集めている
  • 利用者が多いのはX(Twitter)
  • SNSで集めている情報
  • SNSのアカウントを見直す就活生もいる

就活生の75.2%がSNSを利用して情報を集めている

SNSネイティブ世代である現在の就活生は、SNSの利用率が非常に高い傾向にあります。SNSを通じて情報を集めている層は全体の75.2%と高く、企業のSNSアカウントの存在は非常に大きいと言えます。

また、SNSで得た情報をきっかけに企業へ興味を持ち、エントリーへと進むケースも34.9%と高い傾向です。

従来のナビサイト経由からの就活ではなく、SNSのような外部ツールを利用して自分に合った企業を探そうとしているのが見て取れます。

積極的に情報を集める前向きな就活生が多いことから、取りこぼし防止の意味でも企業のSNS運用は重要です。

利用者が多いのはX(Twitter)

数あるSNSの中でも、最も利用者が多いのはX(Twitter:以下Xと呼称)です。イーロン・マスク体制で変わりつつあるものの、情報の送受信では他のSNSの追随を許していません。企業としても、ぜひアカウントを開設したいSNSです。

他にはLINEも良く利用されています。特に「オープンチャット」が便利です。オープンチャットとは、LINEの友達になっていなくてもトークをしたり情報をキャッチできたりするサービスのこと。最大で5,000人まで利用できる点も魅力です。

また、動画を通じて情報を発信できるYouTubeも忘れてはいけません。隙間時間を使って情報を収集できることから、就活生に重宝されています。

一方で、Tik TokやFacebookは就活生相手には不向きです。利用者層も少ないため、2023年9月段階では気にする必要はありません。

文字+画像で情報を発信できるSNSに絞って運用しましょう。

SNSで集めている情報

SNSを活用するなら、就活生が求めている情報を的確に発信することが大切です。以下の情報を中心に発信しましょう。

  • 1日の仕事の流れ
  • 社員の雰囲気
  • 採用スケジュールや説明会、インターンシップなどの詳細
  • 仕事内容
  • 給与や雇用制度などの詳細
  • 働き方
  • 社長の雰囲気
  • 企業の規模
  • 企業の周辺環境

どれもナビサイトではわからない情報ばかりです。SNSを活用する際は、ナビサイトや自社の採用サイトへの導線を確保しつつ、SNSでしかわからない情報の発信を意識してください。

SNSアカウントの独自性を作り上げることで、就活生から注目され、更に多くのフォロワーを得られます。

SNSのアカウントを見直す就活生もいる

SNSを使っている就活生が恐れているのが、アカウントがバレることです。そのため、自分のアカウントだとバレないように見直しをする就活生もいます。

SNSネイティブ世代の場合、本名で使っているケースが多々ありますが、匿名で利用している層も一定数います。

「匿名なら見直す必要も」と考えてしまいますが、本名・匿名を問わず必要になった場合に投稿を見直すケースが非常に多いのが現状です。彼らとて無防備に利用しているわけではありません。

SNSはその人の本性が現れやすいもの。SNSの個人発信を通じて企業のイメージが下落したケースは枚挙に暇がありません。

自社にとってマイナスのイメージを持たれる人材を採用しないためにも、なるべくアカウントを確認するようにしましょう。例え見直していたとしても、必ずその人となりが出ているものです。

SNSを使った就活生へのアピール方法

SNSを使った就活生へのアピール方法を解説

SNS運用を考えた場合、最も悩むのがアピール方法です。どのようにアピールすれば良いのか頭を抱えている方も多いでしょう。

SNSは生き物のようなものです。確実に成功する方法はありません。ですが、以下の3つの方法は一定の効果が期待できます。

  • 就活スケジュールに合わせた情報を発信する
  • ハッシュタグを活用する
  • 採用サイトなどの導線として使う

就活スケジュールに合わせた情報を発信する

SNSは、ただ情報を発信するだけでは良くありません。時期に合わせて学生が欲しいと思う情報を発信することが大切です。学生がより興味を持ってアカウントを見てくれるため、意識しておきましょう。

具体的な方法として、以下を参考にしてください。

  • ES提出前:企業情報(仕事内容や事業内容など)、専攻情報
  • ES提出~内定:企業情報(仕事内容や事業内容など)、社内の雰囲気
  • 内定~内定承諾:社内の雰囲気
  • 内定承諾~入社:社内の雰囲気

選考から内定段階までは、企業の情報を欲しいと考えている学生が非常に多い傾向です。一方で、内定後は企業の情報よりも社内の雰囲気を知りたいと考えています。実際に働く自分の姿を想像したいという思いからでしょう。

そのため、内定時期に企業情報を発信していた場合は、人材が集まっていないのではないかと思われてしまっていた可能性があります。一度内容を切り替えてみて、反応を見てみることをおすすめします。

ハッシュタグを活用する

SNS運用において、ハッシュタグは欠かせません。ハッシュタグの有無では情報の発信力に大きな差が出ます。積極的に活用しましょう。

ですが、ハッシュタグは何となくで使ってはいけません。目的の人材に効率良く届けられるのが最優先です。以下のハッシュタグが良く利用されているため、使ってみてください。

  • #25卒
  • #25卒と繋がりたい
  • #就活
  • #新卒
  • #○○業界で働きたい

こうしたハッシュタグをつけることで、届けたい相手に情報が届きやすくなります。他にも勤務地や企業名など、就活生のニーズに合わせてハッシュタグを考えましょう。

ただし、ハッシュタグが多いとスパムと認識される可能性があります。多くても2個までと意識すれば、見やすい投稿になるのでおすすめです。

採用サイトなどの導線として使う

SNSは使いやすい反面、表示できる情報が限られているデメリットがあります。最終的には、投稿を通じて採用サイトなどへ遷移してもらうといった方法が必要です。SNSでは長い文章が好まれない傾向にあるため、端的に情報を発信するよう心がけましょう。

こうしたSNS独自の面からも、採用サイトなど外部の採用ページを活用する方法は大切です。SNSはあくまでも情報発信のツールと意識することで、精度の高い情報だけを発信できます。

SNS単体で完結するのではなく、他の採用ツールと併用する方法がおすすめです。なお、採用サイトは以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ確認してください。

SNSと同じくらい就活生に効果のある採用方法

SNSと同じくらい効果のある採用方法を解説

SNSはすぐに効果が出るツールではありません。PDCAを回しながら長期間運用することで、初めて効果を得られます。

そのため採用時は、以下を同時並行的に使いましょう。SNSと同等の効果に期待できます。

  • 新卒エージェント
  • ダイレクトリクルーティング

新卒エージェント

新卒エージェントは、SNSと同等の効果に期待できる採用方法です。サービスに登録している学生からマッチ度の高い人材を探してくれるため、自社が届けたい情報を直接伝えられます。

エージェントからの紹介をきっかけに、SNSを通じて自社を魅力的に感じてくれる可能性もあります。

高コストになるため大人数の採用は難しい面があるものの、少人数の採用なら効果のある採用方法です。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングもおすすめの採用方法です。「攻めの採用」とも呼ばれ、自社が欲しい人材に直接アプローチできます。ナビサイトと違って企業からコンタクトを取れるため、知名度に関係なく採用できる点が魅力です

興味を持ってくれた学生とやり取りする中で、興味のある情報を伝えればSNSと同じかそれ以上の効果に期待できます。ネットと違ってリアルに会うことで、印象も大きく変わります。

SNSと違って不特定多数に情報を伝えられないデメリットはあるものの、特定の人材にピンポイントで自社の魅力を届けるのなら、おすすめの方法です。

SNSは就活生にとって重要な情報収集ツール

SNSを使っての就活は、今や全体の70%以上を占めています。企業の情報はもちろん、社内の雰囲気など様々な情報が求められているため、多くの情報を発信するよう心がけましょう。

就活スケジュールに沿った情報を発信すれば、SNS運用の効果が一段と高くなります。就活生のニーズを読んで情報を発信してください。

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