長期インターンシップのメリットとは? | メリット・デメリットの他、注意点も解説

長期インターンシップのメリットとデメリットを解説

「長期インターンシップを実施したいのでメリットを知りたい」「長期インターンシップって効果があるの?」

そのように考えている採用担当者は多くいます。この記事では、長期インターンシップのメリットについて解説しています。

長期インターンシップは、意欲的で質の高い学生と出会える制度です。長期インターンシップを実施する際に知っておきたい「メリット・デメリット」の他、「注意点」も紹介しているので、長期インターンシップを検討している方は必見です。

長期インターンシップを企業が実施するメリット

長期インターンシップを行うメリットを解説

長期インターンシップは多くの企業が実施しています。こぞって実施する背景には、長期インターンシップならではのメリットがあります。特に以下の4つは、実施する上で知っておきたいメリットです。

  • 意欲的で質の高い学生と出会える
  • 入社後のミスマッチを防げる
  • 社内に新しい刺激を与えてくれる
  • 社員の能力の向上に期待できる

意欲的で質の高い学生と出会える

長期インターンシップは、長期的にインターンシップを体験してもらう制度です。そのため、参加する学生は仕事や企業に対して最初から興味を持っています。他のイベントと比べて意欲的な学生が多い傾向にあります。

学生にとって、以下のメリットがあるためです。

  • 裁量を持って仕事ができる
  • 就活でアピールする自分の強みを知ることができる
  • 学生のうちから実務経験を積める

これらの点を意識して参加しています。魅力的な人材が多いのも、働くことに対して能動的だからです。

特に効果を発揮するのが、中小企業やベンチャー企業となります。大企業と比べて採用が難しい企業ほど、長期インターンシップを実施する効果が大きいと言えるでしょう。

入社後のミスマッチを防げる

長期インターンシップは、長期間に渡って学生に業務を担当してもらいます。そのため、入社後のミスマッチを防ぐ効果にも期待できます。

選考時に、参加している学生の仕事への能力や性格を見た上で判断が可能です。採用後のミスマッチによる早期退職や内定辞退に頭を悩ませていた企業にとって、長期インターンシップは大きなメリットとなります。

社内に新しい刺激を与えてくれる

長期インターンシップは、学生が社内で働くインターンシップです。学生というフレッシュな存在が社内にいることで、新しい風が吹きます。社員にとって刺激になり、プラスに働くことも多いでしょう。

また、学生目線ならではのアイデアを活かせる可能性もあります。人はどれだけ頑張ろうと年齢には勝てません。特に若い感性は取り戻せないものです。

時流を掴めず社内のアイデアが行き詰まった時こそ、長期インターンシップが効果を発揮します。学生の参加によって、一気に活性化することもあるでしょう。

社内に新しい刺激を与える存在を求めるのなら、長期インターンシップは理想の形です。

社員の能力の向上に期待できる

長期インターンシップを導入すると、社員は学生に仕事を教えなければいけません。業務をアウトプットするため、社員の能力が向上します。知識や技術は、アウトプットして初めて身につくからです。

同時に、自分の仕事を客観視できます。教えながら業務の無駄や改善すべきポイントも見えるため、業務改善にも繋がるでしょう。

更に、学生がいることによって自尊心の刺激にも期待できます。社会人としての成長を促すきっかけとしても、長期インターンシップは活用できます。

このように、長期インターンシップは実施する企業側にメリットが非常に大きいのです。

長期インターンシップの実施で採用に成功した事例2選

長期インターンシップの成功事例を解説

長期インターンシップを実施する際に知っておきたいのが、実際に実施して採用に成功した企業があるかどうかです。ここからは、長期インターンシップから採用を成功させた事例を2つ紹介します。ぜひ参考にしてください。

凸版印刷株式会社

凸版印刷株式会社は、1900年に創業後、印刷にとどまらず様々な事業を展開している企業グループです。社会人への認知度は高いものの、学生への認知度に対して課題を抱えていました。企業名から事業領域の創造が難しく、ペーパーメディアの印刷会社のイメージを払拭できずにいたのです。

多くの企業がインターンシップを実施する中で、限られたリソースの中でいかに学生に宣伝しアプローチするかを課題としていました。

そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入。自社のと親和性の高い学生へ直接アプローチを開始します。更に自動でオファーを送る機能を使い、工数削減にも成功しました。

アプローチした学生に、自社が労力をかけていたインターンシップへの動線を確保した結果、求める人材の採用に成功しています。

参考記事:「専門性を持った学生を採用でき、効果を実感。リクルーターに似た運用を行うことが出来る

水ing株式会社

水ing株式会社は、上下水道施設や環境衛生施設の建設・維持・管理・運営を行っている企業です。水に関するあらゆる課題の解決に取り組んでいます。

そんな水ing株式会社は、水処理もしくはエンジニアリングの会社としての認知が強いこともあって、自社が欲しい人材の採用が上手くできずにいました。特に、自社の名前からイメージし辛い層の学生へのアプローチ方法が急務でした。

そこでダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』を導入。自社が求める人材へ直接アプローチする方法へ切り替えます。

注目したいのが、採用の考え方です。水ing株式会社では、インターンシップや選考を通じて「その人を知る」ことに時間をかけていました。1人1人の学生と向き合う採用方法と『TECH OFFER』は、非常に相性が良かったのです。

『TECH OFFER』限定の説明会やインターンシップを実施し、一定の効果を実感するに至ります。結果、自社が欲しい人材の採用に成功しました。

参考記事:「手厚いサポートにより、求める人材へ最小コストで最大限のアプローチを実現

長期インターンシップを企業が実施するデメリット

長期インターンシップを行うデメリットを解説

長期インターンシップはメリットばかりではありません。デメリットも存在します。中でも以下の2つは、実施するにあたって必ず知っておきたいデメリットです。

  • 既存社員のリソースを中長期間割いてしまう
  • アルバイト目的で来る学生が一定数いる

既存社員のリソースを中長期間割いてしまう

長期インターンシップは、育成からプログラムの策定まで多くの時間がかかります。加えて、社会経験のない学生を受け入れて業務をしなければならないため、既存社員への負担が一気に増えます。通常通りの業務を回せなくなる可能性もあるでしょう。

実施する際は、綿密な計画を立てた上で、リソース面も考慮しなければいけません。学生を受け入れると同時に、既存社員へのケアも求められます。

通常のインターンシップと違って、既存社員のリソースを中長期間割いてしまう点は、長期インターンシップならではのデメリットと言えます。

アルバイト目的で来る学生が一定数いる

長期インターンシップに参加する学生の全てが、意欲・質ともに高いわけではありません。中にはアルバイト目的で来る学生もいます。

そうした学生にも対応しなければいけません。学生1人1人の資質を見抜いた上で、効果的な実施が求められます。賃金も発生するため、アルバイト目的の学生は避けようがない点は覚えておきましょう。

長期インターンシップの実施で気をつけたい注意点

長期インターンシップを行う注意点を解説

長期インターンシップを実施する際に気をつけたい注意点があります。特に以下の3つは重要です。意識してください。

  • 目的を明確化する
  • 賃金を適切に支払う
  • 情報漏洩

目的を明確化する

長期インターンシップは、ただ実施するだけでは意味がありません。何のために実施するのかを明確にしなければ、ただ実施した実績が残るだけです。費用もかかるため、費用対効果の面で成果を上げられない可能性も高いでしょう。

少なくとも以下のポイントは、必ず明確化してください。

  • 何のために実施するのか
  • どのような効果を得たいのか
  • どのような人材を欲しているのか

長期インターンシップは、学生の囲い込み以外にも認知度向上やミスマッチの低下といった効果にも期待できます。採用で抱えている問題と照らし合わせて、どんな内容で実施するのか検討する方法がおすすめです。

なお、長期インターンシップを成功させるポイントについては以下の記事で解説しています。ぜひ確認してください。

賃金を適切に支払う

長期インターンシップは、学生に長期間参加してもらうインターンシップであり、給料が発生します。支払う賃金に関して事前に決めておかなければいけません。

特に注意したいのが最低賃金です。それを下回る給料だと、当然ですが問題になります。

年単位の長期インターンシップともなると、学生が労働者とみなされ労働基準法が適用されることもあります。給与を支払う場合は、適切な金額かどうかを必ずチェックしてください。

情報漏洩

長期インターンシップは情報漏洩にも注意しなければいけません。例えば以下の場合です。

  • 学生が機密情報に簡単にアクセスできる環境になっている
  • 顧客情報を管理させる業務をさせた

このような場合、情報漏洩のリスクが発生します。学生と契約書を交わすのはもちろん、情報管理体制も万全にしておく必要があります。

もし学生の過失によって損害を被った場合、学生に賠償を求める覚悟も必要です。

情報漏洩について意識の薄い学生は多くいます。企業はそうした学生を受け入れる可能性がある点を念頭に置きつつ、長期インターンシップを実施しなければいけません。

長期インターンシップと同じメリットを得たいならダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』

長期インターンシップは、学生に長期間インターンシップを体験してもらう制度です。参加する学生の大半が、企業や仕事に興味を持ってくれています。そのため、人材を囲い込める方法として多くの企業が実施しています。

一方で、既存社員のリソースを割かなければいけません。賃金の支払いや情報漏洩のリスクまで考える必要があります。実施前の計画が何よりも求められます。

長期インターンシップと併用するなら、ダイレクトリクルーティングの『TECH OFFER』がおすすめです。欲しい人材に直接アプローチして関係性を作れるため、長期インターンシップと同じ効果を得ながら、欲しい人材の確保ができます。ぜひ1度お気軽にご相談ください。