はじめまして、理系就活情報局です。

今回は、理系学生の大学院中退について解説します。

「大学院に進学したけれど、このままでいいのか分からない…」「もう大学院を辞めてしまいたい」という学生の方もいらっしゃると思います。

この記事では、大学院中退を考えている方向けに以下の内容を解説します。

  • ・中退前にすべき事
  • ・大学院を中退した場合就活はどう変わるのか
  • ・中退したらやるべき事

大学院を中退するか迷っている方はぜひ参考にして頂き、中退すべきかじっくりと考えてみてください。

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大学院中退の就職事情とメリット・デメリット

大学院中退の就職事情とメリット・デメリット

大学院を中退した場合、就活は具体的にどう変わるのでしょうか?

ここでは、大学院を中退した場合の就職と、大学院中退のメリット・デメリットについて説明します。

大学院中退を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

大学院中退は新卒扱いにはならない

まず、大学院を中退した学生が就活をする場合、既卒としての就職活動になります。

既卒学生の採用は、新卒採用で十分に人材を得られなかった企業・新卒で入社した学生が辞めてしまった企業などが行います。

大学院を中退した学生は、学部既卒の学生と同等の扱いになることを押さえておきましょう。

若い年齢で社会にチャレンジできる

大学院中退のメリットとしては、就職時の年齢が院卒の学生よりも低いことが挙げられます。

院卒よりも年齢が低く既卒扱いになりますし、企業が払う給与もその分安くなります。

そのため、院卒の学生より大学院を中退した学生の方が就職・転職で有利になる可能性があるのです。

人手不足の影響から大学院を中退してもなんとかなる

大学院を中退した場合、就職ができないという最悪のケースを想定する方もいるでしょう。

確かに一部の職種には就きづらくはなるかもしれませんが、昨今はどの業界・企業も人手不足です。

2023年に厚生労働省が発表したデータによると、全産業で人手不足というデータとなっています。

人手不足の傾向は、2020年より続いている点や少子高齢化社会である点を考慮すると、今後も続くことが予想されます。

人手不足の傾向が続く限り、就職に苦労する状況は起こりづらいでしょう。

参考:厚生労働省 2023年度第1回雇用政策研究会(参考資料集)

研究職には就きづらくなる

大学院中退のデメリットとして、研究・開発職に就きにくいことが挙げられます。

企業が優秀な研究者を新卒で雇いたい場合、採用されるのは大学院卒の学生の場合が多いです。

そのため、研究・開発職に就きたいと考えている方には、大学院中退はおすすめできません。

大学院を中退すると内定取り消しの可能性が高まる

大学院の中退が就職に大きな影響を与えるケースがあるとすれば、既に内定を持っている場合です。

既に内定を持っている場合で、大学院を中退すると内定が取り消される可能性が高いといえるでしょう。

企業としては、修士・博士の学歴を持つ学生を採用しているつもりです。

修士・博士でないとなれば、企業としては条件が異なるため、採用はしないでしょう。

既に内定を持っている場合には、大学院を中退する影響は大きいといわざるを得ません。

中退するか迷ったらすべき事

中退するか迷ったらすべき事

ここまで、大学院中退のメリット・デメリットなどについて解説しました。

ここでは、実際に大学院中退を検討している学生の方に向け、大学院中退を決定する前にやっておくべき事を3つ説明します。 

大学院を中退しようと考えている方は要チェックです! 

中退したい理由を整理する

まず初めにすべき事は、中退したいと思う理由を整理することです。

大学院を中退した場合、就活中に中退理由について訊かれることがかなりあります。

その際に、自身の中退理由を前向きなものとして伝えることが重要です。

大学院中退を決める前に、自分が大学院を中退したい理由を探り、徹底的に分析しておきましょう。

うつ病などで辛い場合は大学院中退・休学を検討

大学院の中退はさまざまな影響を及ぼすため、中退したい理由や今後のキャリアを整理した方がよいでしょう。

一方でうつ病などの病気で辛い場合には、大学院を中退もしくは休学の方向で検討することをおすすめします。

大前提として、大事なのは自身が健康であることです。

大学院生ということは、まだ20代前半・中盤の年齢のため、いくらでもやり直しはできます。

病気などで辛い場合には、健康面を第一に考えた選択をすることをおすすめします。

キャリアプランを考える

キャリアプラン・将来設計を考慮することもやるべき事の1つです。

「将来自分はどのように働きたいのか」「どんな職に就きたいのか」をはっきりさせることで、自分の将来設計に合った選択をすることができます。 

後に大学院中退を後悔しないよう、自分のキャリアプランや中退のタイミングをもう一度考えてみるとよいでしょう。

大学院で得られる付加価値を考える

中退を決める前に考えるべき事3つ目は、大学院を卒業することで得られる付加価値についてです。

企業側が院卒の学生に求めるのは、「学部卒よりも2年長い学生生活」分の付加価値です。

大学院での活動に意欲がなく、十分な付加価値をつけられないと思われる場合は、中退を決め早く社会に出た方が就職には有利でしょう。

大学院を中退予定・中退後の就活を成功させるには

大学院を中退予定・中退後の就活を成功させるには

ここからは、大学院を中退した学生が就活を成功させるために就活で気をつけるべき事を3つ解説していきます。

どれも非常に重要なポイントですので、すでに大学院を中退された方・これから中退する予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。

中退理由をはっきり伝える

大学院を中退した学生は、中退理由を企業側から尋ねられることが多いです。

そのため、面接の際に、企業側に中退理由をしっかり伝えられることは非常に重要です。

ただ中退理由を伝えるだけではなく、中退したことに対しての反省と、それを踏まえて行動を起こそうとしていることをアピールすると良いでしょう。

理系学生の強みをアピールする

理系ならではの視点・分析力などを求める企業は非常に多いです。

大学院を中退はしていても、理系学生として大学で学んできたことに変わりはありません。

業界によっては、理系学生のもつ強みを求めており、理系学生が有利な場合もあります。

面接の際は、理系学生ならではの強みを忘れずにアピールしましょう。

中退を前向きなものとして伝える

前述したとおり、面接では大学院を中退した理由をきかれる可能性がとても高いです。

この際に、中退理由をはっきり伝えることは重要ですが、できるだけ中退理由をポジティブに伝えるよう心掛けましょう。

マイナスな理由で中退を決めた場合は、「そこから学んだこと」「今後どうしたいのか」など、可能な限り中退を前向きにとらえ伝えられると、面接官に良い印象を与えることができます。

学部卒業3年以内ならより積極的に動く

大学院を中退した場合、できるだけ早く就活を始めた方がよいですが、特に急いだ方が良いケースがあります。

具体的には大学院の中退時に、学部卒業から3年が経過していない場合です。

学部卒業から3年が経過していない場合、新卒枠・第二新卒枠で企業に応募できる可能性があります。

学部卒業から3年が経過すると中途採用枠になるため、新卒枠・第二新卒枠より就活が難しくなります。

学部卒業からの年月を確認して、3年が経過していない場合には、できるだけ早く就活をした方がよいでしょう。

理系向けの就活サービスを使う

理系学生向けの就活サービスを使ってみるのもひとつの手です。

オファー型、エージェント型など、理系学生向けのサービスは色々あります。

「効率的に就活を進めたい」という方は、就活サービスを利用してみることをおすすめします。

理系におすすめの就活サービス

理系におすすめの就活サービス

ここまで、大学院を中退した理系学生の就活に関して解説してきました。

ここでは、理系就活生におすすめの、具体的な就活サービスをご紹介します。

大学院を中退した理系就活生の方が、活用するべき逆オファーサイトは、「TECH OFFER」です。

TECH OFFER(テックオファー)は理系専用のため、採用企業が多いのが特徴です。

KDDIや東京エレクトロン、積水化学といった大手企業から中小企業まで、技術系の職種を中心にスカウティング(面談や早期選考案内の声掛け)が活発です。

素養や性格、経験・求める就職条件などをもとにマッチングを行うことも可能で、自身が思ってもみなかった優良企業と出会えることも多々あります。

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中退した理系大学院生の就活事情に関するよくある質問

中退した理系大学院生の就活事情に関するよくある質問

大学院の中退は人生において、大きな決断となるため、多くの疑問が湧いてくるでしょう。

本章では中退した理系大学院生の就活事情によくある質問を解説します。

大学院中退でも大手への就職は可能か?

大学院を中退した場合、いわゆる大手に就職できないと考える方は一定数いるでしょう。

確かに学歴的には学部卒となるため、修士・博士を多く採用している大企業は難しいかもしれません。

一方で理系学生の強みを求める大手企業は、数多くあります。

ポイントを押さえた就活をおこなえば、大学院を中退した場合でも大手への就職は可能です。

大学院の中退はやばい・やめとけといわれる理由は?

大学院を中退すると、積み重ねた努力や将来のキャリア設計が崩れるため「やばい」「やめとけ」といわれます。

特に将来のキャリア設計に大きな影響を及ぼすため、多くの方がネガティブな反応をします。

意見・感想としては間違っていないため、大学院の中退はよく検討をする必要がある点は否めません。

大学院の中退は逃げなのか?

大学院中退を検討している方の中には、大学院の中退は「逃げ」なのではと考えてしまう方もいるかもしれません。

確かに大学院の中退をした場合、大学院を辞めたという事実は残ります。

一方で、大事なのは長い人生をどのように歩むかです。

仮に中退後の人生が上手くいっているのであれば、大学院中退も人生において必要なことだったといえるでしょう。

大学院中退をネガティブなものに捉え続けてしまうと、就活も上手くいきません。

大学院の中退をできるだけポジティブに捉えて、長いキャリアをコントロールするようにしましょう。

まとめ

この記事では、「理系の大学院中退は就職に不利?就活を成功させるポイントも解説」について解説してきました。

重要なポイントをおさらいします。

  • ・大学院中退にはメリット・デメリットがある
  • ・大学院を中退するか迷ったらすべき事

①中退したい理由を整理する

②キャリアプランを考える

③大学院で得られる付加価値を考える

  • ・中退後の就活を成功させるには…

①中退理由をはっきり伝える

②理系学生ならではの強みをアピール

③理系向けの就活サービスを使う

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