内定辞退を防ぐ内定者フォローとは?大手企業に負けないポイントを解説

内定辞退を防ぐ内定者フォローを解説

「内定を出したけれど、他の大手企業に行くと言って辞退された…。」という経験を持つ人事担当者も多いのではないでしょうか?

学生の多くは複数の企業から内定を獲得しており、内定者に無事入社してもらうためには内定者フォローが欠かせません

大手企業や有名企業に負けないためには、適切な内定者フォローが必要です。

本記事では内定者フォローを行う際のポイントや具体的な方法を解説していますので、人事担当の方は必見です。

学生が内定辞退する理由

学生が内定期間中不安に感じることを解説

学生が内定辞退する理由はさまざまですが、特に以下の理由が多くを占めています。

  • 第一志望の企業から内定が出た
  • 経営基盤が不安定だった
  • 知名度が劣っていた

それぞれの理由を少し掘り下げて確認していきましょう。

第一志望の企業から内定が出た

学生が内定を辞退する最も多い理由は、第一志望の企業から内定が出て、そちらの企業に入社を決めてしまうことです。

仮に自社から提示する採用条件に問題がなかったとしても、他社の方が魅力的で志望度が高ければ、自社に入社する可能性は極めて低くなります。

自社への志望度は選考途中や内定後のフォローでも上げられる可能性がありますので、他社に負けない魅力付けを考えましょう。

経営基盤が不安定だった

自社のビジョンが明確に伝わっていないと、経営基盤が不安定というイメージから内定を辞退されるケースもあります

例えば、自動車のエンジンに使用される部品を製作しているメーカーの場合、電気自動車の普及により、経営が不安定になると思われるかもしれません。

実際には業務を多角化するビジョンを描き、底堅い経営基盤があったとしても、内定者に伝わっていなければ、辞退される可能性は高くなるでしょう。

知名度が劣っていた

自社の知名度が低いことも内定辞退につながる可能性があります。

学生の多くは大手志向であり、有名企業への志望度が高いことが一般的です。そのため、自社で内定を出しても、後から有名企業に内定が出た場合、そちらの企業への入社を決めるケースが多くなります。

このケースを防ぐためには、知名度に負けない自社の魅力付けが必要です。例えば入社直後から活躍できる、裁量権の大きい仕事ができるなど、大手企業に負けないポイントをアピールしましょう。

内定者フォローを行う際のポイント

内定者フォローを行うポイント

内定者フォローを行うポイントには以下があります。

  • 学生との接点を増やし安心感を与える
  • ビジョンや事業戦略を共有する
  • 入社後の具体的な業務内容をイメージさせる

それぞれのポイントを確認していきましょう。

学生との接点を増やし安心感を与える

内定後は定期的に連絡を取り続けましょう。入社まで繋がりを維持し、学生との接点を増やすことが大切です。

学生にとって一番の不安は放置されること。特に友達が内定先の企業から頻繁に連絡をもらっているとわかると、より不安を感じてしまいます。

入社までのスケジュールなどを定期的に連絡し、不安を少しでも払拭しましょう。
人は会う機会が増えるほどその人に対して好感を抱きます。そのためにも学生との接点を増やすことは重要です。

ビジョンや事業戦略を共有する

内定後は自社のビジョンや事業戦略をより正確に内定者へ共有しましょう。

当然、まだ入社が決まったわけではありませんので、全ての情報は開示できないかもしれませんが、中長期での事業計画などを伝えることで、経営基盤が安定しているという印象を与えられます。

将来にわたって魅力的な会社であるとアピールし、内定者へ安心感を与えることが大切です。

入社後の具体的な業務内容をイメージさせる

内定辞退を防ぐためには、自社に入社した後の具体的な仕事をイメージしてもらう必要があります。

特に有名企業や大手企業が競合となっている場合は、自社に入社した場合にどのようなメリットがあるのかを想像してもらうことが大切です。

入社直後から裁量権のある仕事ができて成長が早い、幅広い業務に携われてスキルが付くなど自社の魅力付けを行いましょう。

内定者フォローがうまくいった事例

学生の不安を取り除くことが内定者フォローの重要な役割です。では、実際に力を入れて取り組んだ場合どうなるのか、実際の事例を見てみましょう。

ここからは実際に内定者フォローを行い、結果的に内定者が辞退することなく採用できるようになった企業を厳選して2社紹介します。

選考前から学生との接点を増やす【ショーワグローブ株式会社】

ショーワグローブ株式会社が抱えていたのは、自社が欲しい人材がなかなかエントリーしてくれないというものでした。
求人サイトへ情報を掲載し自然にエントリーを待っていると、自社が欲しい職種へなかなか人が来てくれないという問題を抱えていました。
そのため内定者に辞退されることなく内定者フォローを実施することが大きな課題となっていたのです。

ショーワグローブ株式会社は内定者フォロ-として、選考前から学生と積極的に面会の機会を作り、会社の説明も行いました。

また企業から発信し続けるのではなく、学生からどういった仕事をしたいのかやキャリアビジョンをヒアリングし、学生に寄り添った選考へと方針を転換。
面接時にも学生からの逆質問をしっかり作り、学生が抱える疑問や不安を払拭することに務めました。

その結果、学生の不安を払拭することに成功し、内定を決めた学生が増えています。

引用元:ショーワグローブ株式会社インタビュー記事

自社に合う人材にアプローチ【フクシマガリレイ株式会社】

フクシマガリレイ株式会社が抱えていたのは、内定辞退率の改善です。しかもコロナ禍によって思うように学生が集まらなくなり、望み通りの採用活動が行えていませんでした。
事態を改善するべく採用担当が学生にヒアリングしたところ、そのほとんどがスカウト型のサービスを使い効率的に就職活動を行っていたことが判明します。

フクシマガリレイ株式会社もスカウト型のサービスを使って自社に合う学生に効率的にアプローチすることを開始する方法を選択しました。

結果、これまでよりおもマッチ度の高い学生と出会えるようになり、内定者フォローも非常にやりやすくなっています。

引用元:フクシマガリレイ株式会社インタビュー記事

内定者フォローの具体的な方法

内定者フォローの具体的な方法

内定者フォローの具体的な方法には以下があります。

  • 先輩社員を交えた内定者懇談会を開催する
  • 内定者研修を行う
  • 人事担当者との面談を行う
  • オンライン会社ツアーを行う

それぞれのフォロー方法を具体的に確認していきましょう。

先輩社員を交えた内定者懇談会を開催する

内定者は皆、一様に不安を抱えています。そんな悩みを共有し解決するための場所として内定者懇談会を開催するのも良い方法です。

特に内定者同士の良好な関係は、仲間意識を育み、内定辞退の低下にも期待できます。

内定者懇談会には、先輩社員にも積極的に参加してもらいましょう。人事担当者には聞きにくいことや、社内のリアルな事情についてざっくばらんに内定者と会話することで、より安心感を与えられます。

内定者研修を行う

オンラインでの通信教育やeラーニングの他に実施したいのが、内定者だけで行う研修です。実際に集まって研修することで、同期との一体感やチームワークが生まれやすくなります。

働く上で大きなメリットとなってくれるでしょう。

しかしながら内定者研修はオンラインと違って人員や場所の確保が必要なため、費用がかかります。特に大がかりな研修をする際は注意が必要です。

また、社会人の認識で研修を行うと得てして厳しいものになりがちなため、参加者のモチベーションが下がってしまいます。実施の際はまず簡単なものから始めるようにしましょう。

人事担当者との面談を行う

人事担当者は内定者と定期的に面談を行うことが大切です。定期的に内定者とコンタクトを取ることで、他社の選考状況などを探ることもできるでしょう。

面談はZoomなどWebでカジュアルに行う方法もあります。内定者の不安や疑問をざっくばらんにヒアリングすることで、より安心感を与えることが可能です

オンライン会社ツアーを行う

内定者に入社後の業務について、深く知ってもらうためにはオンライン会社ツアーがおすすめです。

実際に先輩社員が普段働く姿を画面越しに確認することで、会社のリアルな雰囲気を知ることができます。入社後の自分ともリンクさせやすいため、働く意欲をかき立てられるでしょう。

内定者フォローを円滑にするなら『TECH OFFER』

内定者フォローは、内定をもらった学生が抱く不安を解消するために行わなければなりません。適切にフォローしなければ徐々に不安が大きくなり、内定辞退を引き起こす可能性があります。

定期的な連絡で学生との接点を増やす他、研修や同期・社員との懇親会などで会社の空気に慣れ、人間関係をスムーズに構築できる環境を作るようにしましょう。

内定者フォローは人材確保において非常に重要ですが、そもそもマッチする人材を採用することが最も大切です。

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